てんたこソフト 2023/09/14 13:21

Unityの価格変更に伴って考えるべきこと

はじめに

こんばんは!てんたこソフトです。

みなさんはゲーム制作していますか?
自分は素材制作で詰まっていて中々進んでいない感じです...

さて、素人がゲーム制作をするにおいては必ず使うべきツールがあります。
はい、『Unity』や『Unreal Engine』のようなゲームエンジンですね。もしくは『RPGツクール』や『WOLF RPGエディター』のようなゲーム制作ソフトですね。

そんな素人必須のツールの中で、それなりの支持を集めているUnityが価格改定を行うということでかなり騒ぎになっています。

そこで、本当にUnityを使うべきか改めて考えてみようというのが今回の話です(あとGodot Engineの布教記事です)。

Unity騒動について

原因

Unityの価格改定です。簡単にいうと、定額サブスクサービスに加えて、ゲームが売れれば売れる程お金を取られるシステムになったということです。

『Unityの本体価格+ゲームがインストールされた数に応じて発生する料金』

です。シンプル値上げですね。この追加料金ですが、Unity製のゲームで年間20万米ドル(今の為替レートだと3000万円弱)稼いだ場合に追加料金が発生します。

この料金モデルがヘイトを集める理由の1つとして、Unity本体価格が安いプランを使っている人ほどインストール数によって発生する追加料金の価格が高くなっているというのがあります。追加料金を安くしたいのなら高いプランを買えということですね。

実質的な企業優遇、個人の締め上げなので小規模のクリエイター達から苦言を呈されている状況となっています。

で、問題あるのは誰なの?

問題になるのはProライセンスを使っている小さなゲーム開発者です。ぶっちゃけ無料プランの方は関係ありません。パーソナルプランの場合、追加料金が発生するほど稼ぐのは規約違反です。年間10万米ドル以上の収益が見込める場合はProプランにしましょう。

Unity Plusというプランがあるようなのですが、公式サイトで見つからなかったため取り上げません。

結局Unityでいいのか?

そう不安に思った方はそもそも何故Unityを使うのかを改めて考えた方が良いかと思います。この記事が少しでもその思考の手助けになれば幸いです。

そもそもゲーム制作ツールってどう選ぶの?

結論

・RPGを作りたいならRPGツクールかWOLF RPGエディターにしよう。
・2Dゲームなら料金が発生しないGodot Engineがおすすめ。
・UnityかUnreal Engineかは実際に使って決めよう。
・3Dゲームはあまりおすすめしないよ。

考えること

料金のことはもちろん考えなければいけませんが、そもそも考えなければいけないことは以下のようなものがあります。

・ゲームはどのデバイスでプレイしてもらう想定なのか。
・マルチプラットフォームに対応が必要かどうか。
・ゲームの委託販売先はどこにする予定なのか。
・オンライン要素を入れたいのかどうか。
・ゲームは2Dなのか3Dなのか。
・作りたいゲームはRPGなのかどうか。
・わざわざプログラムを書く理由を持っているかどうか。
・ゲームエンジンのテキストエディタの性能はどうか。
・他のテキストエディタとの連携はどうなのか。
・そもそも特許に関する理不尽を許容できるかどうか。

大まかにはこんな感じですかね。何を言っているんだという感じですが、大丈夫です。結論と交えて後述します。
そもそも1つのゲームエンジンで済まそうという思考が間違いではありますが、完璧を求めていたらいつまでたっても着工できないので絞って考えていきましょう。

特にこだわりが無ければ次の想定で考えましょう。
・作るのはPC用ゲーム
・オンラインは無し
・初期費用がかからない方が嬉しい
これを基本として、作りたいゲームの種類によって決めましょう。そもそもプログラムを書きたくない人はRPGで決定です。

RPGゲームを作る場合

『RPGツクール』や『WOLF RPGエディター』でいいです。わざわざUnityやUnreal EngineなどのゲームエンジンでRPGを作る理由がありません。どちらもスクリプトに対応しているので、ちょっとした機能も追加できる柔軟性があります。また、特許ゴロによる訴訟もあまり考えなくていいのが個人でやる分においては大変なメリットです。

それ以外の場合

プログラムを書きましょう。無理なら制作ソフトを探しましょう。

2Dゲームか3Dゲームかで決めましょう。2Dゲームなら『Godot Engine』。
3Dゲームなら『Unity』か『Unreal Engine』でいいです。
UnityとUnreal Engineのどちらが良いかと言えばUnreal Engineでいいです。理由は価格に関して寛容だから、ブループリントというプログラムを書かなくても良い方法があるから、EpicGamesのマネーパワーでUnreal Engine用の無料素材が大量に配布されることがあるから...等、メリットが多いからです。Unityが簡単でUnreal Engineが簡単ということはありません。Unreal Engineが難しいならUnityも難しいです。結局難しいならメリットが多い法を選んだ方が良いという話です。
今Unityを使っていて、料金の問題も無くある程度のノウハウがある方ならUnityの方がいいですね。

2Dゲーム制作にGodot Engineを勧める理由

死ぬほど軽い上に、超強力なテキストエディタが標準で内蔵されているからです。具体的に言うと、最新の一番大きいファイルサイズで113MBです。インストール不要でexeファイルをダブルクリックで起動できます。

UnityやUnreal Engineでプログラムを記述する場合、Visual Studioと連携しないと正直やってられません。Unityのメモ帳のようなテキストエディタには絶望した方も多いでしょう。そして、よくわからない大きいファイル(Visual Studio)をインストールして設定しようとしたけど何もわからなくて挫折したという人は多いのではないでしょうか?設定はできたけどUnityだけ調べればいいと思っていたが、実はVisual Studioの使い方も調べなきゃいけないと悟ってゲームを作る前に手が止まってしまったという人もいるでしょう。

Godot Engineにはそんな悩みを抱く必要が全くありません。Godot EngineをダウンロードすればVisual Studioのような機能を備えたスクリプトエディタが内蔵されています。Godot Engineさえ用意すればいいというのはかなりメリットです。簡単な3Dゲームも作れます。段差のあるSLG程度だったらこれでいいと思います。

Godot Engineのスクリプトはとても使いやすいです。痒い所に手が届くといいますか、便利な計算関数が標準で用意されているので、自分で用意しなくていいのがとても良いです。一部ではありますが、日本語ドキュメントも用意されています。

もちろん、アセットストアもあります。ライセンス表記がされているので探しやすいです。

これだけの機能を有しているGodot Engineですが、ライセンスのテキストファイルをゲームフォルダに含めれば完全無料で使用できます(MIT ライセンス)。

もちろん、欠点もあります。日本語の情報がまず無いことでしょう。それでもYoutubeで海外の方が、素材付きの1時間超えのチュートリアル動画をアップロードしているので、自動翻訳を駆使すればそこまで困ることもないです。

Godot Engineについて

Godot Engineはver.4系統とver.3系統の2つあります。ver.4系統はよりモダンで便利に、3D面の強化を目的にここ数年で開発され直したものとなっていて、ver.3系統とは毛色が異なります。最強になるために作り直しているのがver.4系統ということです。最も安定しているのは改善され続けてきたver.3系統なので、ver.3系統を使うことをお勧めします。プログラムゴリゴリに書けて新しいの最高!という方はver.4を使えばいいと思います。ver.4も安定版が出ているので悪くはないですけどね。拘りがないならver.3.5.2のstableを使うことをお勧めします。ちなみに日本語ドキュメントは今のところver.3系統しかありません。

自作ツールのオートタイル用マップチップ生成ツールはver.3系統を対象に作りました。

おわりに

今回はUnity騒動の簡単な解説と、Godot Engineの布教記事でした。
皆様、お久しぶりです。SSDの価格が暴落したときにも記事にしようかと思ったのですが、事実関係の裏どりが難しかったので記事にできませんでした。また、本当は途中の開発も記事にしたいのですが、どこまでの作業を録画するべきかどうか決まらない→作業できない→作業しないからノウハウもたまらないというデッドロック状態になったので、記事はおやすみして開発に勤しんでいます。
こんな牛歩なてんたこソフトではありますが、これからもよろしくお願いいたします。

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