禍津神ROSS 2021/12/17 00:08

設定語り「種族について その2」

皆様こんにちは。幕間1はもう購入されましたか?
まだ?それはいけない、是非お手に取ってくださいませ。
さて今回は種族解説の2回目となります。

前回紹介した種族
龍族 他種族絶対滅ぼすマシーン
雷族 魔王軍絶対滅ぼすマシーン
霊族 主従逆転もの
恐族 乱交系から純愛系に



獣族

龍王姫の血液から増殖した単細胞生物が進化を続けて多種多様な動植物が
誕生していきました。
植物は霊族となり、恐竜は恐族となりました。では他の生物はどうかと
言うと…
霊族に敗れた恐族の死骸を糧としていくうちに、人型知性体が少しずつ
誕生し始めます。
彼等は動物達から排斥され、かといって霊族・恐族と共存する事もできず、
飛来する龍族達からも攻撃を受けて逃げ続ける日々を過ごしていました。
そんな獣人達を纏めたのが、ローガンというミアキスの獣人でした。

種の違う獣人達をひとつに纏め上げると生き残る為の知恵をかき集めて
他種族に対抗する方法を模索しました。

転換点となったのは「最初の天才」とされた獣人が鉄器を発明した事
でした。これまで木で戦っていた獣人に、かろうじで抗うだけの力が
手に入りました。

同時期に創世王によって種族間戦争が終結。
この時に「混血の儀」の存在が世間に広まります。
「混血の儀」とは性行為を行わずに子を作る儀式で、この儀式を用いて
創世王と龍王姫との間に「龍子姫」が産まれました。
ローガンはこれに目を付け、単独で創世王に直談判をしました。
「獣人の現状を訴え、どうか獣人にも王の子を授けて欲しい」と。
この訴えを龍族、特に龍王姫が反発しますが、最終的に合意されました。

ただし条件として
「創世王と一騎打ちをして、流れた血で混血の儀を行う」
というものでした。

ローガンは鉄の剣を複数持ち込み決死の思いで対峙しました。
対する創世王は―雷王姫の肉体と同じ「王鉄」の剣を持ちだしました。
雷族の肉体に使われている神鉄を圧縮した金属で、ただの鉄の剣では
太刀打ちできるものではありませんでした。
ローガンは全ての武器を失い満身創痍となり…
しかし決して折れませんでした。
ここで死んだら獣人は二度と他種族と並ぶことはできなくなる。
無様と周囲から嘲笑われながらも、ローガンは己の爪と牙で…
創世王に傷を与え、血を得る事ができました。

こうして誕生したのが「獣王姫」です。

しかし龍王姫が待ったをかけました。
「獣人が弱すぎて獣王姫の身が危ないから龍族が預かる」
と持ちかけました。
これが通り、獣王姫は龍族で育てられる事になりました。
この瞬間…獣族が龍族によって管理される「奉仕種族」となる事が
決まりました。
龍族の全てを支える為の存在と化した獣人達ですが、
いつか獣王姫が解放される日を夢見て龍人に従いました。

一方その頃獣王姫は―龍王姫によって大切に育てられました。
すぐに龍王姫は月に封印されますが、龍王姫の薫陶を受けた
獣王姫はその影響を受けて―同性愛に目覚めました。
意中の相手は龍子姫。
(幼少期の龍子姫)
年上として親身に接してくれる龍子姫に心を奪われてしまいます。
また他の龍人からも様々な知識や訓練を受けました。

時は流れ…獣王姫の英才教育と獣人の苦悩が結実する出来事が
起こりました。魔王軍の登場です。
龍族・恐族の古参と一部の霊族が集結し、さらに魔人の頭脳が
離反した結果、魔王軍は強大となり創世王軍に連戦連勝します。
龍王姫・霊王姫は封印中。恐王姫は世代交代が続いて戦力としては
使い物にならず…創世王軍は追い詰められます。

この窮地を救ったのが―「勝利の女神」「戦略の君臨者」の異名を
持つ魔人カースでした。

カースは自陣の魔王姫を擁立しますが、同時に龍族に獣王姫の
参戦を要求。龍族が許可し、獣王姫が創世王軍の二大総大将として
戦場に現れました。
獣王姫とローガンを中心とする前線部隊を指揮。
魔王姫は「外道術の創始者」「二人師団」と称される魔人を投入。
権力の一極集中化もあって創世王軍が逆転し魔王軍は倒れます。
これを機に獣人達は独立し、獣族を名乗れるようになります。

聖域に移住してからは未だに龍族に囚われている同胞の救出を
掲げて龍族と抗争を繰り広げています。



種族の固有術式は特に無し
代わりに科学技術の発展が著しく、
戦闘用のスーツとか、巨大ロボットとか、無限追尾するライフル銃など
人間以上の技術力を持っている。
…その所為で雷族相手だと碌な抵抗ができないのですが。



魔族

獣人と同じように恐族の死骸を食べていた動物が、何をどうやったのか
霊族まで捕食して、霊族に近づく形で進化を遂げた人型知性体。

まず最初に三人の魔人が誕生しました。
そのうちの二人には名前がありませんが、一人だけ名前があります。
「始祖の魔人」「汎用術式の開発者」「大賢人」「永遠の童貞」の
異名を持つ魔人「ナイシエ」。

ナイシエは他の二人が愛し合っているのを知ると身を引き、二人の
子供を護る為に自分の命を使おうと決意しました。
二人の間に多くの子供が誕生。しかし出産の影響で母が亡くなり、
子を護る為に父も死に…ナイシエは”子供”を護る為に”考える”
ようになりました。
考えて、考え抜いて…生き物が少ない極寒の地で生きる道を
選びました。
自らの知恵を子供達に伝え、過酷ながらも少しずつ数を増やして
いきました。
ナイシエは指導者にはならず、子供達に生きる為の術を授けると
より多くの知恵を得る為に世界を巡り、様々な物事について思案
するようになりました。

魔人達のリーダーとなったのは皆の意見を纏めるのが上手な魔人
インキュバスでした。
…しかし彼の統治を快く思っていない魔人がいました。
その魔人は我欲が強く、自分が総ての頂点にいないと
気が収まらない欠点がありました。
彼には名前がありません。創世王によって名を抹消されている
からです。代わりに人は彼をこう呼びます―魔王と。

魔王の耳に獣王姫誕生の報が入ると、インキュバスに対して同じ
ように子を授かったらどうかと唆します。
インキュバスは魔王の言を真に受けて創世王と決闘を行い―
ひとつの傷も与える事無く敗北しました。
満身創痍ながら生き残ったインキュバスを待っていたのは…
魔王による暗殺でした。
そして魔王は
「インキュバスは創世王に殺された。
 遺言により自分が魔人達の王―魔王として皆を導く」
と嘘をつきます。
さらにインキュバスの娘であるサキュバスを追放し、対抗勢力を
粛正して独裁体制を構築します。

それから数年後。魔王の下に衝撃の報が届きます。
追放したはずのサキュバスが生きていて、
しかも創世王に気に入られて王との間に子を授かった…と。
これを聞いた魔王は…自身が創世王となる策を思いつきます。
産まれてきた子を手に入れ傀儡とし、種族間戦争集結で燻っている
連中を扇動し軍を形成。創世王を亡き者にし王の子を後継者として
自分が世界を手に入れるというものです。
魔王は創世王の居城に侵入し…しかし子供が二人いる事を
知りました。創世王の子は双子でした。
両方とも奪おうとした際にサキュバスに見つかり、片方の子を
サキュバスが命を賭して守り抜きましたが…もう片方の子は
魔王によって連れ去られました。
さらに魔王はサキュバスが守り抜いた子にとある呪いを施しました。
妻を殺され子を奪われた創世王はただちに魔王討伐軍を結成。
しかし魔王は各種族から離反者を吸収して魔王軍を結成しました。
その魔王軍には…ナイシエが参謀として参戦していました。

魔王軍はナイシエの指揮によって連戦連勝していきます。
しかしこれを止めたのが創世王軍の参謀カースでした。
このカース…ナイシエの弟子にして師すら凌駕する知識の怪物
でした。
元は龍族の奉仕奴○として酷使され、その所為で下半身不随と
なりましたが、ナイシエが買い取り教育を施すとその全てを吸収、
さらに発展させて「真理」にまでたどり着きました。
まずカースが行ったのはナイシエに預けられていたサキュバスが
守り抜いた子―魔王姫の擁立でした。

魔王姫には魔王によって呪いが施されました。
「魔王の手元にいる子の老化を魔王姫に押し付ける」という呪いで、
その所為で魔王姫は十歳にして成人と同等の肉体を得ていました。
しかし心はまだ幼い魔王姫をカースは戦争に送り出しました。
さらに獣王姫を解放し、二人の名を使って自由に動かせる手駒を
用意すると…敵幹部のみを徹底的に狩っていきました。
幹部がいなくなり烏合の衆のなった部隊を後詰が
殲滅していきました。
さらにカースの未来を読んでいるのかと思わせる作戦指示により
敵の動きは丸解り状態!

なんでそんな指揮ができたのか…それは相手は師であるナイシエ
である事と…
「ナイシエがカースが動きやすくなるように部隊を配置していた」
からです。

追い詰められた魔王軍の最期は…ナイシエの魔王暗殺でした。
最初からナイシエの目的は「奪われた子を取り戻す事」であり、
魔王への忠誠心なんて欠片もありませんでした。
しかし魔人の多くが魔王に仕方なく従っている状態であり、
魔人をより多く生存させる為に参謀として取り入りました。
他種族を戦争で消耗させ、魔人は後方に配置。
魔王の手駒が減ったのを見計らって子の奪還を行いました。
…しかし奪還は失敗。寸前で魔王が子を殺してしまいました。

魔王軍を討伐し、魔王姫によって新たに魔族が認められました。
軍事力では他種族に劣っている魔族は経済面で他種族を圧倒し、
聖域の流通の大半を掌握する事で維持をしています。

種族の固有術式は【魔眼】【血壊術】
魔眼の説明はスノウカメリア3話でしているので割愛。
【血壊術】は自身の身体能力を上昇させます。
代わりに使用後に吸血などで血液補給を行わないと
倒れてしまいます。
【外道術】も本来は魔王軍の固有でしたが、
パクられて他種族も使えるようになっています。



死族

「イラスト不足してるので代表でヤクシニー」

創世王軍と魔王軍との戦争終結後、魔王軍封印の為に隔離世界「冥府」が
創られました。
魔王とその幹部達は冥府に永久封印され、現在も幽閉されています。
後に冥府の管理者に恐王姫ブラウニスが就任し、最初に冥府の調査を
行いました。

その際に、赤ん坊が捨てられているのを見つけました。
ブラウニスはその赤ん坊を保護すると手慰み感覚で育てる事にしました。

この赤ん坊―魔王に殺された創世王の子供でした。
そしてこの子が死王姫となります。

それから時代が進み…死王姫は身体は大人に成長しました。
しかし精神面はまだ子供で、ブラウニスの監視の下で過ごしてました。
死王姫はブラウニスから創世王が自分の父親である事を聞かされ、
まだ見ぬ父親に深い愛情を感じるようになりました。
会ってみたい。けど冥府から聖域に行くのは恐王姫以外許されていない。

だから死王姫は”道”を作りました。
これががしゃどくろが使っていた【死道】となります。
この術式、正確には
「地点Aに入り口を、地点Bに出口を作り、間の”過程”を省略する」
というものです。SF物の宇宙船のワープ的なものです。
生物は死ぬと必ず冥府に行きます。本来なら冥府から生者の世界には
移動できませんが【死道】でそれを解決!
結果、死んでも何度でも復活できるようになりました。
死王姫は何度も聖域に行っては創世王を探し始めました。
そして探しに行く日が聖域の満月の日が多く、満月のお陰で目撃情報が
増えた事と、その美貌から「月下を謳う者」の異名が付きました。

そんな死王姫に目を付けたのが…魔王軍の幹部でした。
こいつら封印されていて身動き一つできませんが、
喋る事だけはできるので、死者を唆して死王姫に接触させました。
死王姫の血を得た者も【死道】が使えるようになり、結果多くの死者が
聖域に戻っていくようになりました。

そんなこんなで創世王と死王姫…離れ離れだった親子が再会するに
至ったわけですが…

死王姫が創世王を殺そうとしました。

死王姫によって冥府こそが自分が生きる世界であり、
大好きなお父さんとずっと居たいと考えていて、
創世王を殺して冥府に来てもらってずっと一緒にいたい!
と考え始めます。半分くらい魔王軍幹部が誘導してますが。

なおスノウカメリア本編時点でも死王姫の創世王お持ち帰り作戦は
継続中の模様。

種族の固有術式は【死道】。
スノウカメリア第2話で説明してるので詳細は割愛。



翼族

「イラスト不足してるので代表でアナーヒター」

1868年1月日本。
とある廃寺に赤ん坊が捨てられていた。
その髪は銀色をしており、今にも命が潰える寸前でした。

「やっと見つけた」

その赤ん坊をひとりの男が拾いました。
男は―創世王と呼ばれていました。
創世王は乳の代わりに自らの指を切り、血を飲ませました。
そしてその子を聖域に連れていき、自身の子として育てました。

王の血を直接受けた者は新たな存在へと昇華する。
植物が霊族になったように、
恐竜が恐族になったように…
その赤ん坊はその背に翼を授かり、新たな種族となりました。
それが「翼族」の始まりであり、翼王姫の誕生でした。

やがて少女へと成長した翼王姫は―重度のファザコンに育ちました。
いっつも創世王にギュッと抱き着いて離れない姿に、
龍王姫がキレました。
暴れられると困るので他の者が翼王姫を預かろうとしますが…

誰も翼王姫に触れる事ができませんでした。

【拒絶】によって創世王以外誰も触れられませんでした。
しかも当人が力を一切制御できておらず、オンオフができない有様。
再びキレた龍王姫は
「種族の頂点である”王姫”以外創世王に触れる事は許されない」
と言い放って翼王姫を追放しました。

途方に暮れて泣いていた翼王姫。しかしそこにとある男が現れます。
未だに童貞貫いてる大賢人ナイシエでした。
ナイシエは翼王姫に性行為を必要としない子を作る術を授けました。

「え、お父様以外の男性の子供なんて作りたくないですけど?」

翼王姫はこれを拒否。仕方ないのでナイシエは新しい方法として
「術者の血を相手に飲ませる事で相手を術者と同じ種族にする」
術式を伝授します。

なおこの術式、後に禁術となります。

どの種族にも異端者や差別される者は少数はおり、翼王姫は
そういった社会的弱者に自分の血を与えて翼族化させました。
こうして王姫として認められるようになるほどの勢力に成長した
翼王姫は今日も大好きなお父さんの膝の上にいるのでした。

種族の固有術式は【光翼】【拒絶】【魅了の光粉】【絢爛舞踏】。
【光翼】と【拒絶】はスノウカメリア本編で解説してるので割愛。
【魅了の光粉】はスノウカメリア本編で解説するので省略。
まあ…名前で察せるよね。
なおスノウカメリアこと彩花がドスケベな理由のひとつがこれ。
【絢爛舞踏】は【光翼】を無効化する事で初めて使える切り札。
自身の身体能力を強化する術式。
なおスノウカメリアはレベル不足で使えない。
というか使えても今後の敵には正直効果は無い。





これで主要八種族の解説は終了!なげぇ…
他にも細々な種族とかあるけど本編登場しないから、いっか…

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