禍津神ROSS 2022/05/17 22:54

擬人化競走馬の紹介その20「リュウジョウ」



キャラクターデータ



 名前:リュウジョウ
 由来:【龍驤】
 身長:141cm
 体重:35.4kg
  B:72(B) W:50 H:75
  父:スパイラルニポー
  母:ホウショウ
 母の父:バックパサー
誕生年:1998年  引退:2003年
 成績:24戦16勝 GⅠ:14勝



【キャラの特徴】

・明るく活発で物怖じしない。振る舞いや趣味が
 完全に男性と同じ。男性より女性の方が好き。
・身内を大切に思っており、幸せにする為に苦労を
 買って出るタイプ。姉御肌であり頼られるのが好き。
・レースの最中は終始無言。物凄い集中力で一瞬の
 隙を見逃さない。
・リアクションの良い男性をからかって遊ぶ癖がある。
 チラ見せしたり抱き着いたりして意識させるが、
 相手が本気になると及び腰になって逃げようとする。
・エレクトロアナトの自称恋人。何かある度に
 エレクトロの胸に飛び込んでいる。



【競走馬データ】

同期はエレクトロアナト。
父スパイラルニポーはハイビジョン・フルカラーの
全兄であり、GⅡ1勝で1番早くに引退した仔。
種牡馬としてもこれまで重賞勝利馬無しであり、
ハイビジョンが引退して種牡馬入りすると、代用程度の認識。
母ホウショウはドゲザの全妹でオークスと秋華賞を勝利。
94年の天皇賞(春)を制した名牝。
母としてもGⅡ勝利馬を輩出しており能力面は高しといったところ。

幼駒時代の評価は「ちっこいボス」。
小柄ながら牡馬のグループと一緒に遊んでいる事が多く、
リーダーのように振舞っていました。
かと思えば同期のエレクトロアナトを見かけると近づいて
スリスリと密着する事があった。

体質の弱さもあってデビューしたのは2001年の1月。
道中後方で待機し、残り400mで一気に爆発。
たった400mで2着に10馬身以上差を付けての大差勝ち。
これを見ていた観客から
「あっこれ(今年のクラシック)勝ったわ」
と漏れだすほどであった。
次走条件戦を4馬身差で勝利。これでクラシックに…
しかしオーナーはこの勝利を見て別の事を考え始める。
この時点でエレクトロアナトはGⅠを勝利しており、
牝馬三冠確実視されていた。
すでに実績を出しているエレクトロを優先すべきと判断し、
リュウジョウは牝馬三冠路線に出走させない事に。
幼駒時代から牡馬相手でも怯まないのもあり、牡馬三冠に
殴りこむ事に。皐月賞の前哨戦である弥生賞に出走。
6番人気からの4着と優先出走権は獲得できず。
やむなくひとつの前哨戦であるスプリングSに出走。
ここで2着になり、優先出走権を手に入れ皐月賞へ。
当日の人気はなんと3番人気。
1番人気はスプリングS勝ち馬のノーブルトリガー。
2番人気はエアエミネム。この世界線…何かがおかしい!
レースは中団で控えながらスタミナを温存しつつ最後の直線へ。
先頭アグネスタキオン。
差を広げ始めるアグネスタキオン。これは勝ち確と思った残り100m―
リュウジョウが差を縮め始める。
しかし間に合わず、勝ったのはアグネスタキオン。リュウジョウは2着。
しかし3馬身はあったリードを1馬身まで縮める剛脚に観客は
「もし2400mならリュウジョウが勝つのでは?」
と考え始めたのであった。
牝馬が日本ダービーを勝ったのは過去に2度だけ。
1937年のヒサトモ。1943年のクリフジ。
クリフジの勝利から58年。何頭か牝馬がダービーに挑戦しましたが
惨敗してきました。
そんな中、アグネスタキオンが屈腱炎により引退を表明。
日本ダービー当日。リュウジョウは2番人気。
1番人気はNHKマイルCを勝利してきた外国産馬クロフネ。
直線で先頭に立ったクロフネ。残り100mでもまだ先頭。
しかし後方から追い上げる2頭。ジャングルポケットと、リュウジョウ。
スタミナ切れで減速するクロフネを左右からかわし、完全に同速でゴール。
勝ったのは――リュウジョウであった。
58年ぶり、牝馬によるダービー制覇を達成した瞬間であった。
一般紙でも取り上げられるお祭り状態となり、その小柄な馬体もあって
これを機に女性ファンが爆増し始めます。
そして陣営はリュウジョウの海外遠征を発表。
1戦目はアメリカのベルモントオークス招待S。

米国牝馬「(´;ω;`)来ないで」

初の海外の芝に戸惑いながらも勝利。GⅠ2勝目を海外であげた。
2戦目は3000mのイギリスセントレジャー。
スタミナ豊富なリュウジョウなら余裕と思われたが、ゴールの直前で
ミランに抜かれて2着。
3戦目はアメリカ芝GⅠ最高峰BCターフ。
1番人気はアメリカの芝GⅠを3勝しているビエナマード。
リュウジョウは2番人気。
中団待機から最終コーナーを綺麗に曲がって先頭に。
追撃するビエナマードを寄せ付けず1着でゴール。
アメリカ芝界の頂点に立ちました。
国内に戻っての1戦目はジャパンC。アメリカを制したのに2番人気。
1番人気は長距離GⅠを多数制したジュウニントイロ。
海外からはウイズアンティシペイションが参戦。
長距離の女王と米国芝の女王。直線で先頭に立った2頭。
さらにテイエムオペラオーが3番手に進出。
抜き差しを繰り返すトイロとオペラオー。
その2分の1前にリュウジョウが陣取り、そのままゴール。
3歳でジャパンCを制した。
3歳最終戦は有馬記念。
直線で後退するスノウノイズを躱して加速するリュウジョウ。
しかし内側でさらに前を行く黒い影――菊花賞馬マンハッタンカフェ。
並びかけるが2分の1差でカフェが勝利。
5番人気の伏兵に足元をすくわれてしまった。

2002年。初戦はGⅠ大阪杯。1番人気に。
レースが始まると…第1コーナーでリュウジョウが抜け出して先頭に。
が、そのままゴール。1着で勝利しました。
次走は天皇賞(春)。けどここで主戦騎手が海外遠征した事で
代理騎手が乗る事に。
1番人気はリュウジョウ。2番人気はマンハッタンカフェ。
最強女王と長距離の雄による頂上決戦。
今回も先頭で引っ張る展開に。
最後の直線でマンハッタンカフェは後方。勝ち確と思った残り100m。
マンハッタンカフェ、驚異の追い上げの前に敗北。2着となった。
主戦騎手が戻ってきた宝塚記念。
1番人気エレクトロ。2番人気カフェ。3番人気リュウジョウ。
中団押さえて最後の直線で先頭に。後ろにつけたエレクトロと一緒にワンツー。
1着でゴール。
夏は全休し、秋に向けて準備を…と考えていた夏のある日。
主戦騎手がオーナーに凱旋門賞に出走を願い出ました。
主戦騎手はこの年で引退を表明しており、最後に全てのジョッキーの夢である
凱旋門賞に挑みたいと熱望。
これまでずっとお世話になってきた主戦騎手の願い…
これを叶えないのは男じゃないと、出走を決意。
しかしこの年の凱旋門賞は強豪揃い。
中団前に位置取りしたリュウジョウは隙を伺いながら集団の外側で競馬を続け、
直線で前が空いた瞬間に加速開始。残り100mでサキーに並ばれ追い抜かれ…
抜かれた直後にリュウジョウがさらに加速し、アタマ差でゴール。
凱旋門賞を制しました。
欧州・米国の芝最高峰レースを勝利したリュウジョウの次走は天皇賞(秋)。
勝ち確と思われたが、エレクトロアナトの前に2着に敗戦。
ジャパンCはシンボリクリスエスが迫るも寄せ付けず1着。
有馬記念は何故か4番人気に。
ジュウニントイロ、エレクトロアナト、シンボリクリスエスが上位に。
しかし上位3頭を全て差し切って1着でゴールイン。
日欧米最強の座に君臨した瞬間であった。
同時に、主戦騎手が引退する事となった。

「いつかリュウジョウの仔でGⅠを勝ちます」

2003年。始動戦の大阪杯は余裕で勝利。
天皇賞(春)もエアエミネム、ヒシミラクルを押さえて完勝。
絶対王者の貫禄を保ったまま宝塚記念に出走。
ダントツの1番人気に選ばれたものの、新主戦騎手が海外遠征した事で
代理騎手が乗る事に。
この時の代理騎手、昨年のリュウジョウのレースが差し中心だったので、
後方からの競馬をする事に。
最後の直線で伸びる――が、さらに前にシンボリクリスエス。
差が縮まるが届かず―2着に敗戦。
これ以降、リュウジョウは後方競馬を止め、逃げへ転向する事に。
夏を全休。秋は天皇賞(秋)から。
1番人気となりシンボリクリスエスも不在。
ならば負ける要素無し。アグネスデジタルを抑えて1着。
3連覇のかかったジャパンC。シンボリクリスエスも参戦。
しかしクリスエス、ゼンノロブロイらを抑え込み逃げ切り勝ち。
前人未到のジャパンC3連覇を達成。
そして有馬記念を最後に引退を表明。
同じく引退を迎えたシンボリクリスエスとの一騎打ち。
逃げるリュウジョウ。追いかけるクリスエス。
勝ったのは――リュウジョウ。秋古馬三冠を達成。

牝馬による日本ダービー、秋古馬三冠、凱旋門賞…
そして2400mでは無敗。誰にも塗り替えられない記録を打ち出して、
引退となった。



【産駒(擬人化)】

ドラゴンメイド





ティアマト



といった感じで今回の紹介は以上になります。
次回をお楽しみに!

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