宵の花園 2023/05/24 20:59

【フリー台本・全年齢】「海空の真ん中」(屋上×青春シチュエーション)

海空の真ん中

...あっ、おーい、こっちこっち〜
本当に来てくれたんだ...ちょっとびっくり。
てっきり、いたずらかと思われて、来ないものかと。だってほら、名前、書いてなかったでしょ?手紙にさ。屋上で待ってます。って、それだけ。
ごめんごめん、そうだよね、よくわかってるよ。君が、そんなことをするような人じゃないってことくらい。名前なんか書かなくたって、来てくれるって、信じてた。
ふふっ♪私でびっくりした?w
一応ね?書こうとはしたんだよ?でも、なんか...恥ずかしくなっちゃって...ええと、それで、私の手紙、読んでくれた...んだよね。そうじゃなかったら、ここに来ないもんねっw...えっっとね...えっと...えーっと......あっ!あのさ!もうちょっと、こっち来てよ。こっち。一緒に景色、見よ?
すー...はー...んー...空気が美味しいね〜...
私ね、ここが大好きなの。放課後の屋上。こうやって風にあたりながら、街を眺めるのが好き。それにね、聞こえるかな?野球部のかけ声とか、合唱部の歌とか...色んな青春が、ここに集まってくるの。私はただ、それを聞くだけ。それでね、音が聞こえなくなった頃、夕焼けの空を見ながら、静かな学校を後にするの。...寂しいって...思うかな?ふふっ♪この前ね、友達にこのことを話したら、笑われちゃって。「変わってるね」って。でもね、でも、私は、この音を聞いてるだけで、ここにいるだけで、幸せなの。私なりの青春を、楽しんでるんだよ。
君は...どうかな?君にとって、青春って、どんなもの?部活に一生懸命になること?友達と遊ぶこと?それとも...
ううん、やっぱりいいや。きっと、そういう事じゃないもんね。
だって私、今すっごく青春してるって気がするもん。この瞬間が、すっごく楽しい。
今まではね、一人でも良いなって思ってたんだ。私は主役じゃなくていいって。誰かの姿を見てるだけで、満足だったの。でも、どうしてかな。この気持ちを、今の私の感情を、誰かにわかってもらいたいなって、思っちゃったの。私の......いちばん大切な人に。
私からの、愛の告白wなーんて、(耳元)ふー
あー!今の冗談!忘れて忘れて!私ってだめだなーもー!すっごいドキドキしてるよ!ドクンドクンって!んんんんんー...えーい!ぎゅー!
......すぅーはぁー......変な匂いwでも、すっごく落ち着く...........
聞こえる?私の心臓の音。トクントクンって...ふふっ♪私、全然気づかなかったよ。君も、ドキドキ、してたんだね。私と同じくらい。あーあ、落ち着くと思ってたんだけどなー。もっとドキドキしてきちゃった。君のせいだよ?君が、そんな顔で私を見るのがいけないの。んーっちゅ♡
んじゃね!私先帰る!なんかもう暑すぎて倒れちゃいそうだもん。今日は付き合ってくれてありがと!ばいばい!

余談

なんか唐突に書きたくなったので。後日加筆修正するかも。サークルとの雰囲気とはかけ離れてますがまあ、いいでしょ。タイトルにも書きましたがご自由にお使いください。その内機会があれば自分で声優様にお願いしてtwitterで無料公開したいね。

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