リルスフィアス 2022/05/01 22:02

「魔法少女は散りぬるを」#02 一ノ宮いのり

一ノ宮いのりは臆病で悲観的だった。
魔導の才能を見出された時は、ダメな自分でも誰かのためになれると嬉しかったけれど、それは最低ランクの力でしかなく、埋め込まれた増幅器の後遺症に苦しみ、出撃しては傷を負い、貧弱な魔力では治りも遅かった。

そんないのりと藍野ありかは同じチームで、対称的な二人だけど気が合い、その日も一緒に出撃した。
同じ戦線にいても基本的には一人での戦い。防衛範囲は広く、魔導士は少なく、複数の戦力を揃える余裕はなかった。
その日、いのりの地区にバケモノは現れなかった。通信障害が戻りありかを呼びかける。胸騒ぎがした。ありかは出ない。
不安でいっぱいになり、ありかの地区へ急ぐ。そこで戦闘の爪痕に小鬼型一体の撃破痕を見つけた。
「また一体倒してる…凄い…」
勝利のしるしに少し安堵。
だがすぐさま遠くで響いた悲鳴にかき消される。
声のした方へ急ぐ、近づくにつれ悲鳴は耳を覆いたくなるものになっていく。袋小路の開けた場所へ出た。そこには…陵○と暴力にさらされ、見る影もないありかの姿、聞いたこともない声、見たこともない顔で泣き叫び、バケモノたちに犯され続けていた。

いのりは一生分の勇気を振り絞って群れに飛び込む。無我夢中だった。いつも助けられた、今は自分が助ける。その想いで武器を振り、群れの多数を倒した。
いのりも傷だらけだった。右足を引きずり、左腕も動かない。そして、遠くからバケモノがまた寄せて来ている。

いのりは決意した。覚悟を決めた。
気を失ったボロボロのありかに、できる限りの手当をし、自分のジャケットを掛けた。じっと見つめて頬を寄せ、敵に見つからないようありかを物陰に隠し、いのりは体を引きずりながら新手の敵へむかっていく。

いのりは異常なまでに戦い、数多のバケモノを倒し、退け、敵の第3陣までも押し返した。
だが、ついに、終わりがやって来る。
今までの群れと違い、単独で現れたその敵、鬼型上位種は、下位種より圧倒的に巨躯を持ち、1体でさえ今まで群れ全てより脅威の存在。それでも、いのりは向かっていき、振り下ろす刀は…砕け散った…

瞬間、呆然となったいのりの顔を、鬼の大きな手が覆い隠し、そのまま掴み上げる。
「ッああああぁぁぁああ!!」
頭蓋がきしみ絶叫が響く。
バケモノはいのりの顔を掴んだまま壁に叩きつける。
「きゃ…ああッ!」
壁にめり込むほど強く叩きつけ、3度目で壁が砕けると、地面に投げつけて、いのりは砕けた瓦礫に埋もれた。

いのりの右足首を掴み直して振り回し、手当り次第、地面に、壁に打ち付ける。いのりの悲鳴は数回の叩きつけで聞こえなくなり、鬼は最後に力任せに投げ捨て、いのりの体は十数メートルも先へ地面を跳ね転がった。
いのりはもう動けない…でも、それでも魔法少女は死なない。バケモノもそれを知っている…

瓦礫に半分埋もれたいのりを乱雑に引き抜く。
「ッあ…かはッ…ああああッ!」
右手首だけを掴み上げられ、腕がちぎれそうな痛みに意識を取り戻す。
「…ッ!? ひぐぅぅッあぁぁぁッ!」
その右腕にさらに激痛。見れば魔力の杭が腕を貫いて壁に縫い留めていた。
「ひ…ぐっ… ひぎぃぃッ!!」
もう片腕にも杭を打たれ再度の絶叫。いのりは両腕を上に磔にされた。

「あ…あアアアッ!」
全身が触れられるだけでも痛みが走るのに、標本のような磔のまま足を乱暴に持ち上げられて広げられ、いのりは歯を噛みしめ、苦悶の顔でこらえる。
バケモノの凶悪な陵○器がいのりの股に向けられる。
「あ… あぁ……」
余りにも太く、長く、不気味な隆起が脈打ちながら近づいてくるそれに、いのりは絶望を見た。
「や… いや… あぁ…」
陵○器がボディスーツ越しにいのりの秘部に押し当てられる。
「い…ッ、ああああああぁぁぁああああああぁーーーーー!!」
バケモノがいのりの初めてをスーツもろともに引き裂き、貫く。
目を見開き、絶叫する。
一気に最奥まで押し込まれ、大きなストロークで激しく突かれ、かき回され、膣内を、最奥を押し潰される。
「あぁあ゛ッ あ゛あ゛あ゛あぁぁ!!」
見開いた目から涙が滝のように溢れる。
先走りの汚濁すら溢れるほど多く、いのりには泣き叫ぶしか許されない…

散々に打撃を受けたいのりの体は外見こそ保っているけれど、深く傷付いていて、それを乱暴に揺さぶられる激痛と、膣内で暴れまわる性虐とでいのりの絶叫はとめどなく響く。
「い、ぎ…ッ、ああああッ!!!」
バケモノの陵○器がさらに膨張し、いのりの中で汚濁をぶち撒いた。

「ああッ、あぎッ!ああああああああああああッッッ!!!」
いのりが魔力を一気に失う。
いのりはもう普通の少女と変らない。バケモノはまだ陵○を続け、いのりの腰を握り壊しながら奥へ奥へ注ぎ、いのりはもう瞳の光もない。涙も涎も、白濁と混ざった愛液もだらしなくその肌を垂れ落ちていく。

バケモノがその陵○器を抜き体を離す。 いのりは磔のまま垂れ下がり、脚の間から注がれた汚濁が溢れこぼれて地面に白濁溜まり作り出した。
バケモノがうつむいたいのりの首を握る。
「…あ…りか…ちゃ…」
ごきっと鈍い音がして、いのりの戦いは終わりを告げた…

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Data
一ノ宮いのり(Ichinomiya Inori)
age 14
魔導少尉→魔導大尉
通算撃破数0→28
小鬼型群を殲滅後、鬼型上位種に遭遇し撃破される。戦死。戦功により二階級特進し大尉となる。
・右足損傷
・左肩脱臼
・全身に極度の打撲
・白濁汚染
・魔力消失
・頸椎断裂
・磔のままの状態で発見

・近傍で藍野ありかを発見

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