リルスフィアス 2022/09/08 20:20

「魔法少女は散りぬるを」 #05 ニケ・ニュールブリンク

薄暗く狭い空間。
分厚いハッチがゆっくり開いていく。外に広がる蒼空を背景に華奢な少女が太刀を提げている。フリルを飾り付けた白の衣装を纏い、幼くも整った顔立ち、はるか下の雲間を見下ろすアイスブルーの瞳。陽光を受けて淡く発光して純白よりも白く輝く透明の髪で、大きく結わえた三編みが風になびいていた。
出撃口のハッチからふわりと飛ぶ。
長く結わえた髪はより大きくなびき、衣装をはためかせて、雲海を抜けていく。
はるか下に今は滅びた旧市街が広がる。
その一点を目指して魔法陣で風をつかみながら降下地点へ寄せていく。

地上ではウミウシ型のバケモノが立ちはだかった一人の魔法少女を蹂躙し、侵攻を再開していた。
そこへ、閃光と轟音。衝撃波が周囲へ走る。瓦礫と砂煙が舞い上がり、それが晴れたとき、バケモノは消えて幼い少女が立っていた。一瞬でバケモノを屠ったのは天空から舞い降りてきた少女。名はニケ。

粉微塵ほどにバケモノを斬り刻んだのに、少女にはバケモノの体液のシミひとつ浴びておらず、息も荒げない。どこか儚く冷たいアイスブルーの瞳で周囲を見渡す。バケモノの破片や残滓を見つめ、視線だけで術式を撒いていく。周囲すべてを捕捉したあと、足元に視線を落とす。
傍らには先刻までこのバケモノを食いとどめていた魔法少女ー春楡白亜が横たわっていた。
傷だらけで眠る白亜は股を中心に大量の白濁にまみれている。
ニケは手をかざして浄化の魔法をかける。穢れを祓い終えた白亜を軽々抱えて飛び、その場を離れて術式を起動させ爆炎でバケモノを痕跡一つ残さず消し尽くした。

「コード022より管制へ、目標αを撃破。」
淡々と司令部へ報告する。
「………管制よりコード022へ、確認中………確認できました。引き続き目標βへ向かってください。」
「了解。」
ニケは白亜を地面にそっと寝かせながら報告を終える。
白亜の顔に手のひらを添え、まぶたを閉じさせた。
「あの時の子…?」
ふと思い出す。
5年前、旧都市に迷い込んだ小さな子を保護して連れ戻したこと。
その時抱き上げたその子の、宝物を見つけたような憧れの顔が印象に残っていた。
「ごめん… 今日は一緒に帰れない。」
もう動かない白亜に向けてつぶやく。
まだ倒すべき敵が残っている。
ふわりと浮き上がり次の戦いへ飛び去った。


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data
ニケ ニュールブリンク(Nike Nurbring)
age 10(?)
近衛少将
通算撃破数 28,265 → 28,292
ウミウシ型を含む8群27体を殲滅。
・負傷なし
・魔力消費による中度の疲労

※春楡白亜の遺体を回収。
この日の戦闘での損害は白亜一人に抑えられた。

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「ん、んぁ…、あぁ…」
うす暗い部屋にくちゅ、くちゅと淫靡な水音と嬌声が響く。
「はぁ、はぁ、んく… ああぁ…」
広いベッドにひとり、一糸まとわぬ姿。
あひる座りで片手は自分の胸をまさぐり、もう片手の指で秘部をかきまわしている。
「あぁ…んぁ… んく、あああ!」
吐息と水音のピッチが早くなる。
自らを慰めて享楽を貪っているのは見た目では10歳程度の幼い少女。

重厚なドアが音もなくスライドし、将官の軍服を着た壮年の男が入ってくる。
少女は快楽の中にいて気づきもしない。
「ニケ」
「………っ!」
男の低い声に、少女はびくんと反応して動きを止めた。
「どうした、続けないのか」
ニケは火照った体を無意識にもじもじさせる。
「し… 仕方ないだろ… こうなっちゃうんだから…」
「わかっている。命じる。続けよ。」
「んッ、んあぁ…ぁ…」
ニケの細い指はすっかり自身の秘裂に隠れ、手の腹で淫核を擦って慰めを続ける。
「んっ…んっ… んんッ!」
いく寸前まで高ぶっていた官能はもう抑えられず、乳首をつまみ、膣内の指を鉤型に曲げて外の手の腹とで内外の敏感な場所を刺激すると
「ん… ぃく……ッ んぁぁあぁぁ!!」
仰け反り跳ねて絶頂したあと、肩を落とし荒らい吐息のまま、体を横に崩した。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
指はまだ浅い位置に留められ、ゆっくりと動き続けていて。
「したりないのか?」
ニケが自ら慰めるあいだ、ソファでレポートを読んでいた男がニケの方を向く。
「はぁ、はぁ… 今日は…神器を使いすぎた…」
「ああ、だがよくやった。偉いな、ニケは。」
「でも…」
指を止める。
「また一人死なせた…」
「気にするな。」
「もっと早く出撃できたら…」
「解析班はよくやっている。」
「わかってる…でも…」
「…抱いてやろう。来い。」
「……うん。」
絶頂後の気だるさ引きずってのベッドの端まで四つん這いで行き、降りてソファへ向かうと、無垢な割れ目から愛液がふとももを垂れていく。
男の前に立ち、その肩に手をかけてお尻を突き出すように前のめりにキスを求めて顔を寄せていく。
「ん… んぅ……」
唇を貪りながら、下では男の手がニケの幼い割れ目に向かい、指が花弁を広げるとすぐに手は愛液まみれになった。
「あ、あ、んぅぅ…」
弱々しい声で啼く。
膝が震え、立っているのがやっとな様子を見て取り、ニケの腰に手をやって背を向けるように促す。
「うん……」
ニケは従順に背を向けると、抱き寄せられ、ソファに座る男の上にもたれて座り込む。
数多のバケモノを殲滅してきたニケも男の腕の中ではあまりに華奢で。
「あ、んん… んぁぁ……」
脇の間から男が手を前に回し、まだ少女らしさの希薄な細い体をまさぐる。
「あ、あ、あ、あ……んぁッ!」
わずかに膨らんだ幼い胸も触れると柔らかく、その中心の蕾は先刻からの自慰で対象的にツンと固くなっていた。
平坦な胸への愛撫は、膨らみを揉むこともなく、どうしてもその蕾へと集中し、
「ん、んぁ、きゃ… ひぅ!」
つままれ、こすられるたび可愛らしい嬌声をあげる。
「きゃうッ… そこ… そこぉ……ッ」
下ではお腹を撫でていた手が秘部に降りていき、充分に潤んだそこを指がかき回した。
後ろから抱きしめられ、クリを剥かれて直に摘まれて、男の腕の中で体をくねらせて
「…く、ぃく… んんッッ!!」
びくんとのけぞって絶頂する。
「はぁはぁ、はぁ、はぁ、はぁ、……」
幼い顔を快楽に蕩けさせ、男の胸に体を預けて余韻に惚けている。
「はぁ、はぁ… なぁ、大型種には……」
息絶え絶えなままニケが言う。
「大型種には私が……んあぁ! …はぁはぁ、私が…直接出るよ。あの子たちじゃ足止めも無理…んぁあああッ!」
男の指はニケがイッたあとも止まらない。強めに乳首を絞りあげ、人差し指と中指をニケの小さな膣穴に深々と埋めてゆっくりかき回し、親指はクリを押し潰す。
「前にもだめだと言ったはずだ。」
「………あ、あ、あぁ…」
「何かあったか?」
ニケはすこし逡巡し
「………な、何もな…んああぁ! はぁはぁ、ない…何も。」
嬌声混じりに答えた。
「それでいい。」
決して激しい愛撫ではないのに的確にニケの敏感を捉えて責め続ける。
「あ、あぁーーッ、あ、あ、あ、」
ニケは潮を吹かせて男の指でイき続ける。
「いく…また、いく、んあ、あああッ! も、もうだめ… いく、いくぅぅぅぅ!! あぁあああああああーーーーーーッッッ!!」
絶頂しっぱなしの状態からさらに高みへ昇らされ絶叫をあげる。
「ぅ……ぁ……ぁ……、ぃ…く、いく……ぅ」
ニケはすっかり意識を飛ばして恍惚のまま放心して小さく呻く。
男はニケを抱き上げ、ベッドに寝かせて部屋を去った。
ニケは疲れ切って、ベッドに体を沈め、まだ絶頂感が抜けず時折痙攣していた。

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