鶯命丹 2023/12/03 16:51

淫魔ショタ×ガチムチおっさんヴィーニャ編

【あらすじ】
 不器用空回り系、黒山羊下半身の褐色淫魔ヴィーニャくんが、ラーイと健介との研修を終えた後、お気に入りの宿主を見つけた話。
 全文14000文字程度
 3Pのおまけストーリーあり(3000文字程度)
 おまけは支援者様限定

【傾向】
 ショタ攻め、ガチムチ受け、攻めフェラ、尻舐め、手マン、潮吹き、♡喘ぎ、濁点喘ぎ

【登場人物】
 ヴィーニャ――攻め、褐色の肌と黒山羊の下半身、黒山羊のツノを持つ淫魔。17、8歳くらいの青少年期の外見をしてるが、生まれて間もないばぶちゃん。元気でやる気はあるけど不器用で空回りしがちなダメダメ淫魔。
 肉厚で食い出がありそうな人が好きらしいことがわかった

 熊谷保憲くまややすのり――受け、髭面眼鏡のコックさん。ガタイが良く、強面で前科者・ヤクザって友達に揶揄われてる。絶対格闘技やってたでしょ?柔道部?ってよく言われるけど手芸部だった。
 顔が怖くて子どもに泣かれちゃうけど本人は子ども好きだし困った人をほっとけない心優しい男。親の残した小さなレストランを営んでいる。美味しいので繁盛してる。
 おじさんて言われると気になる30代前半。


 

【おまけあらすじ】
 せっかく見つけた好みの人間なのになかなかえっちできないよぉふえぇ……ってなったヴィーニャ君がラーイお兄ちゃんのところに行って健介の精気をもらう話。3P。

 
【傾向】
 ショタ攻め、ガチムチ受け、攻めふたり×受けひとりの3P、イラマチオ、串刺し、窒息、潮吹き、♡喘ぎ、濁点喘ぎ
 
【登場人物】 
 ラーイ――金髪で色白、華奢で儚げな天使みたいな容姿してどこに出しても恥ずかしくない強欲で淫乱な淫魔。
 宿主の健介を快楽責めにして食い荒らすのが好き。

 健介――ラーイの宿主。ガチムチのドM。精気をドチャクソ喰われるのが好き。淫紋があるので死後の魂もラーイのもの。

 おまけ(3000文字程度)は支援者様限定。
  
――――――――――――――――
 
「よーし、腹いっぱいにもなったし頑張って獲物探すぞー!」
 ヴィーニャの元気いっぱいはりきった声が夜空に響いていた。
 ――しかし数日後……
「だめだ……全然いい奴見つからない……」
 意気込みむなしくヴィーニャはすっかり飢えて、裏路地にしゃがみ込んでしまった。
 獣の脚と同じ毛皮に覆われた脚を折り、膝を抱えた腕に顔を伏せる。
「おれ……やっぱり淫魔の才能無いのかなぁ……」
 涙に詰まったひとり言をぽつりと呟いて、ヴィーニャが鼻を啜ったその時……
「おい、大丈夫か?」
 低い声が、ヴィーニャの頭上から落ちてくる。
「えっ?」
 飢えで涙目になっていたヴィーニャが顔をあげると、心配そうに眉をひそめたメガネをかけた髭面の男が屈み込んでいた。
 真っ白く、襟の少し高い服に身を包んだ男は、男らしく角ばった顎を噛み締め、髭に囲まれた口角をへの字にさげている。太い眉が気遣わしげに下げられているが、見ようによっては険しい表情にも見える強面だった。
 少し曲げた膝に付いた手は大きく筋張っていて、突っ張っている腕は筋肉質で太い。
 男盛りと言った様相の男を視界に捉えた途端、ヴィーニャの胸が高鳴り、身体の奥が熱をもつ。
「あ……見つけた……」
 ヴィーニャの淫魔としての本能が悟った。
 目の前の男こそ、自分の好物である。と――
 ヴィーニャは飛び上がるように立つと男の逞しい肩をガッと掴んで詰め寄った。
 間近に覗き込む男の目は驚愕に見開かれていたが、そんな表情さえ、ヴィーニャの鼓動を早くする。
 男の黒目に、喜色満面な自身の顔が映り込んで、ヴィーニャは更に破顔した。
「おれ、ヴィーニャって言います! あ、あの、あのっ! ご、ご飯っ、食べさせてください!」
 ヴィーニャの勢いに気圧され、折っていた膝を伸ばして上体を引いてた男。
 驚愕にぽかんと口を開き、呆然とした目でヴィーニャを見ていたが一瞬ののち、ぶふっと吹き出した。
 男くさく厳しい顔が、破顔により一気に親しみやすくなる。
 男はくつくつと肩を震わせて笑っていたが、大きく息を吐くとヴィーニャを見た。
「すっげえ正直だな! いいよいいよ。飯食わせてやるからこっちおいで」
 笑って頷く表情は案外柔らかい。
 そんな表情すらヴィーニャの食欲を刺激する。
「はぁ~い♡」
 目尻にほんの少し皺の寄った男の顔を見つめ、ヴィーニャは久しぶりのご飯の予感に、胸と股間を熱くして男の後に続いたのだった。
 
 しかし……
 ヴィーニャが俯いていたのは建物と建物のあいだ、狭い路地である。
 その狭い路地を形成している片方の小さな建物の裏口に入っていく男を追うと、そこは小さなレストランだった。
 ヴィーニャは物珍しさにキョロキョロと視線を動かしていると、前を歩いていた男が振り返って言った。
「そこに座ってろ。今準備する」
 男が視線で指すカウンターの一席に腰掛けると、奥にあるキッチンへ入って行く男。
 見える男の背中の逞しさにニヤニヤと相好を崩しているが、ヴィーニャはかすかに誤解が生まれていることを予感していた。
「もしかして……言葉通りの意味だと思われてる……よね。これ」
 どうやって訂正しようか……言葉を探っているうちに、男は手に皿を持ってヴィーニャの前に現れた。
「おまちどうさん。賄いで悪いが、まだ残ってるから好きなだけ食えよ」
 男は破顔してヴィーニャの前に皿を置くと、大きな手でぐしゃぐしゃと頭を撫でた。
「うわっ! あ、ありがとう……いただきます……」
 ――ご飯からでもまぁ、なんとか、微かに精気を頂けるから良いか。
 ヴィーニャは諦めにも似た思いで目の前の料理を口に運ぶ。
「うわ! 美味い! おじさんこれ超美味い!」
 ヴィーニャは瞳をきらめかせて男を見上げた。
 うまいうまいと思わず口から感想が漏れてしまうヴィーニャの姿に破顔した男は照れくさそうに首を摩る。
「そんなに喜ばれると嬉しいもんだな。どんどん食えよ」
 男の言葉を待つまでもなくヴィーニャは料理にがっついた。
「おじさんて、コックさんなの?」
 がっつきながらヴィーニャが質問する。
「ああ、小さい店だけどな。ここは俺の親父から受け継いでんだ」
 男は熊谷保憲(くまややすのり)と言う名であり、この小さなレストランを営む料理人であると言う。
 「あー、ぽい! おじさんおっきくて料理上手そう。料理上手のクマっぽい」
 ヴィーニャがなんとも感覚的な感想を言うと熊田は「たしかに。昔から身体が大きくて、名前も熊田だし、クマって呼ばれてたなぁ」と口髭に覆われた口を大きく開けて朗らかに笑った。
 
 すっかり胃袋を掴まれたヴィーニャはクマの元に足繁く通う事になった。
 
 小さなレストランはなかなかに繁盛している。
「クマ! 3番テーブルランチB2つ!」
「おう! これは1番さんだ!」
「はぁい!」
 ヴィーニャは賄いだけでいいからここに置いてください! と頼み込んだ。
 最初は渋ったクマだったが、路地でうずくまるヴィーニャに声をかけるくらいのお人よしだ。
 最終的にはヴィーニャの頼みを断りきれず「本当に賄いしか出ないぞ」と言い承諾してくれた。
 ヴィーニャにとってはなんとかクマとの接点も持ち続けるための苦肉の策であったが、店の仕事はなかなか楽しい。
 人間ごっこを楽しむヴィーニャに、クマも、店の常連たちも暖かい眼差しを向けている。
「ヴィーニャ君とこうしているとな……なんか、子どもがいたらこんな感じかなって思うことがあるよ」
 クマは目を細めて穏やかに笑っている。
 顎髭の中で厚く男らしい唇の端がくっと上がったその男らしい笑顔に、ヴィーニャの胸が高鳴った。
「おれも、クマと一緒にいると楽しいよ」
 ――おれら式の食事もできたらもっと楽しいんだけど……
 クマの隣、同じソファーに腰掛けてヴィーニャはときめきと煩悶を味わっていた。



「クマとは良い感じだけど、魅了の魔法がうまく効かないのかなぁ……なぁんか、いまいちエロい空気にならないんだよなぁ」
 クマの店に居候するようになって数ヶ月――ヴィーニャはいまだにクマと清い関係のままであった。
「クマの作るご飯も、精気がこもってて美味いけど……そろそろ精液も食べたいなぁ……ラーイのとこ行こ〜」
 ヴィーニャは与えられた部屋から出て階段を降りて行く。
 クマの店のある建物は、上階が居住スペースとなっていた。
 玄関に向かうヴィーニャの背後から、クマが声をかけた。
「ヴィーニャ君、出かけるのか?」
「うん! ちょっと友達んとこ行ってくる」
「夜遅いから気をつけろよ? 鍵は持ったか?」
 クマは眼鏡の奥の目をすがめて渋面を作る。一見すると不機嫌で威圧的な表情だが、これは心配している顔だ。
「おれ、淫魔だよ。心配すんなって!」
 不安げに顔を曇らせるクマに笑いかけてヴィーニャはドアノブを捻る。
「鍵も持ったから先に寝てて。行ってきます!」
「おう」
 クマの渋面に明るく手を振り、ヴィーニャは玄関を飛び出した。


――――――――――――――――
「ただいま〜。はぁ〜楽しかったぁ~……クマ、もう寝ちゃったかな?」
 玄関ドアを開けて、ヴィーニャが階段を登ると、暗く静かなリビングが出迎えてくれた。
 しん、と冷えたリビングにクマの気配は無い。
 淫魔であるので暗い部屋でも困らないヴィーニャが時計を見ると、いつもならまだクマはリビングでくつろいでいたり、キッチンで料理の研究をしていたりするような時間だ。
「珍し~な……クマぁ……」
 訝しみながらリビングを抜け、クマの部屋の前に来たヴィーニャがはた、と足を止めた
 ヴィーニャの鼻腔に濃い精気の匂いが漂ってくる。
 驚きと、歓喜に大きく息を吸い込んだヴィーニャは目の前の扉を勢いよく開け放った。
 そこにはベッドの上に仰向けになって、自身の陰茎を扱くクマの姿があった。
「あっ! こ、こらっ! 突然開けるなっばかっ! 早く出てけっ!」
 急に現れた同居人の姿に気付いたクマが、顔を真っ赤に染めて怒鳴る。
 しかし、ヴィーニャは命令に反してにまにまと顔を綻ばせて小走りにベッドへと乗りあがった。
 局部を隠そうとするクマの手を握り退けると「まぁまぁ! おれに任せてよぉ~」と大きく口を開けて勃起した陰茎に食い付いた。
「お゛っ♡こ、こらっ! あ゛っ、まてっ、あぅ……うぅっやめ、ろっヴィーニャ、あ゛っ♡」
 クマは腰を引き、太い腕でヴィーニャの肩を掴むと必死に逃げようとする。
 しかし、ヴィーニャはクマの太い腰にしがみつく。
 喉の奥まで勃起肉を飲み込み、じゅる♡じゅるるっ♡、と音を立てて硬い肉を啜り、舌を絡めてむしゃぶりついた。
「ん……♡はぁっ♡ふぁ……♡クマのちんぽ、うまぁ♡ずっと食いたい♡って思ってたんだぁ♡クマには性欲ないと思ってぇ遠慮してたんだけど……オナニーするなら言ってくれれば良かったのに♡」
「んおッ♡ヴィーニャッ♡ヴィーニャくんッ♡こらっ♡やめろっ! あ゛っ♡だめ、ダメだッ♡口、離してくれ゛ッ♡こんな……あ゛ッ♡咥えるなんて、あっ♡やめてくれ゛ッ♡」
 クマは拒否する言葉を繰り返しつつも、腰はひくひくと揺れ、太く逞しい足がぐっ、とシーツを蹴り、快感に伸び始めている。
「クマ気持ちいい? ちんちんびくびくしてるぅ……はぁ、嬉し~♡早く射精しろ~♡新鮮精子飲ませろ~♡」
 ヴィーニャがねっとりとした我慢汁と、唾液にまみれた口内で根本からカリ首まで扱き、強く吸う。
 とぷとぷと我慢汁を溢れさせる鈴口を、舌先でちろちろとくすぐる。
「ゔゔぅッ♡あっ♡待て! 待っ♡ん゛ん゛ッ♡あ゛あ゛ッ♡」
「我慢しなくていいんだって〜♡早く♡早く♡精子出せ♡いっぱい精液飲ませろ〜♡」
 ヴィーニャはにこにこと機嫌良く手淫を施し、喉奥まで勃起ちんぽを咥えると、張り詰めた肉が口内でびゅくっ♡びゅくっ♡と収縮する。喉奥に勢いよく精液が叩きつけられた。
「ン゛ッ! お゛ッ♡お゛ッ♡ゔぅ゛ッ、あ゛♡あ゛あ゛っ♡」
「あぁ~うま♡ねぇ、ねぇ♡もっとしよ? 俺、もっといっぱいクマの精気ほし~♡」
「あ゛っ! おいっ! だめだっあ゛♡ど、どこ触ってんだっあぁ♡ぅぐぅ♡」
 射精の余韻にびく、びく、と収縮するちんぽを舐めしゃぶりながら、むっちりとした尻肉をかき分けて窄まっている尻穴をぐにぐに揉むヴィーニャ。
 クマはヴィーニャの細い指から与えられる刺激にかすかに腰を揺らしながら、いたずらを止めさせようと手を伸ばす。
 しかし、クマが止めるよりもヴィーニャの細い手がクマの膝裏を掴む方が早かった。
 重量のある男の足を軽々と持ち上げると、クマの尻穴はあっけなく天井へと晒されてしまった。
 窄まりを隠そうと手を伸ばして、クマは顔を真っ赤にした。頭の方へ足が来ているせいで苦し気な声が必死に叫んでいる。
「うお゛っ! こらっ! ヴィーニャッやめろっは、離せっ!」
「大丈夫大丈夫。ちゃんと研修も受けたし、きちんと気持ち良くしてあげるから、ね♡」
 怒鳴るクマを無視して膝裏を持ち上げたヴィーニャは、少年らしい無邪気な笑みを浮かべると、れぇ、と舌を伸ばしクマの晒された秘所を舐めた。
「い゛ひぃっ! やめろっ! あ゛っ♡いやだ、あっ♡だめっ、あ゛ぁ゛♡」
「らめ? そうなの? でもクマの雄尻は俺の舌でペロペロするたびきゅん♡きゅん♡て締まって嬉しそうだよ? ほら♡」
「んぉぉッ♡やめ♡らめらぁ♡あ゛っ♡あ゛っ♡ぁひぃぃん゛♡」
 ヴィーニャが舌を広げて尻穴から会陰をれぇ♡と舐る。
「ほらぁ♡気持ちいいでしょ? んっ♡はぁ♡……たくさんペロペロするからトロトロケツマンコになってね♡」
 ドロドロと唾液にまみれたヴィーニャの舌が、ひく♡ひく♡と蠢く肉の輪を舐り、ちゅぷっ♡と音を立てて侵入していく。
「ああぁ〜ッ♡やだ♡やら♡うぅぅッ♡ヴィーニャくん゛ッ♡らめッ♡それやら゛っ♡」
「ほれっへ? どれ? ベロちゅぽちゅぽするやつ?」
 ヴィーニャはクマの雄尻に尖らせた舌先を細かく何度も突き入れた。
 ちゅぽッ♡ちゅぽッ♡ちゅぽッ♡といやらしい音が部屋にこだまする。
「お゛ッ♡おぉッ♡それぇ゛ッ♡それやめ゛ッ♡め゛ッ♡あ゛あ゛ぁ゛ッ♡」
 ぢゅぷぷぷッ♡と長く濡れた音を立ててヴィーニャの舌がクマの尻穴に深く入り込む。
「ヴィーニャッ♡ヴィーニャく、ん゛ん゛ッ♡舌♡舌抜いて♡抜いてぐれ゛ぇ゛ッ♡ナカやら゛♡変らから゛ぁ゛ッ♡」
 きゅぅ、きゅぅとヴィーニャの舌を締め付けるクマの雄尻のフチ。クマは驚愕に瞳を見開きながら、喘ぎ、逞しい肉体をくねらせている。
 温かく濡れた粘膜を味わうようにヴィーニャの舌先が跳ねまわった。
「ダメなの? じゃあ指にするね」
 言うと、ヴィーニャは指をねっとりとくわえ舐め、それをクマの尻穴にゆっくりと挿入していく。
「あ゛ぉ゛ぉ゛♡お♡お゛ッ……ふぅぅ♡指、おぉっ♡指、だめだっ♡指あ゛あ゛っ」
「指の何がダメ? 痛い?」
「いだぐ、ないそこ♡、ぐりぐりやめ゛お゛ッ♡……へんに、なる゛ぅ゛♡」
「らいじょぶらっへ♡変じゃらくて気持ちいいだよ♡」
 初めての快感に分厚い肉体をびくつかせて戸惑うクマのことを宥めながら、ヴィーニャはとろりと唾液をたたえた舌を尻穴へ差し込み、肉の輪の内側を舐めた。
 更に唾液をまぶしてぬるぬるになった指でゆっくりと腸壁を揉み、抽送の快感を身体に刻み込んだ。
「ん゛あ゛ぁ゛ッ♡あ゛ッ♡ひぃ、ん゛っ♡ゆび♡ゆびやめ゛っ♡え゛ぇ゛♡」
「指ダメ? そうかなぁ? クマの雄尻は俺の指がぬぷぷって入るたび嬉しそうにひくひく♡って、してるし、出て行こうとするときゅぅ♡ってしゃぶりついてくるよ? ほら、ここだってコリコリ♡ってするの気持ちいい〜♡って雄尻が跳ねてる♡」
「ぐお゛ぉ゛♡お゛ッ♡や゛め゛ッ♡オ゛ォ゛ォ゛♡ほッ♡お゛ッ♡お゛ォ゛ォ゛〜ッ♡」
 ヴィーニャのほっそりとした指が抵抗もなく体内へ侵入してくる感触にクマは潤んだ目を見開き、抜けて行く感触にぞくぞくと肌を粟立てた。そして腹側を柔く指で押されると頭がのけ反るほどにきつい快感がクマの肉体を襲う。
 クマの理性はやめてくれと懇願するが、肉体はあられもない吠え声をあげ、腰をヘコヘコ♡と揺らしヴィーニャの与える快感を貪欲に求めていた。
「ちんぽもまたバッキバキに勃起してるし、ドロドロ我慢汁が溢れてきてるよ♡かっこいい勃起ちんぽ♡いっぱい精液出せ♡」
 ヴィーニャは可憐な唇で鈴口に吸い付き、太い幹に舌を這わせながら、更に増やした指で前立腺を揉み尻穴をほぐした。
「あ゛ッ♡あ゛ッ♡ア゛ア゛ァ゛ァ゛♡ヴィーニャぐッ♡ゔお゛ッ♡ほお゛ぉ゛ッ♡」
 快感に、クマの肉厚で毛深い身体がぐね、ぐね、とくねる。
 逞しい腰が痙攣のように跳ね、前立腺を揉むたびにぴゅっ♡ぴゅっ♡と潮が吹き出ていた。
「ぶはっ! ははは♡すっげ〜、クマってばメスイキ潮吹きしまくってる!」
「ほひっ♡ヒィッ♡い゛い゛ッ♡ひぃ゛ぃ゛ッ♡」
 自ら漏らした潮にまみれ強すぎる快感に歯を食いしばるクマを見下ろしてヴィーニャは舌なめずりをすると自身の下半身でそびえ立つ勃起ちんぽをしごく。
「そろそろいいかな~♡」
 勃起ちんぽを尻穴に当てるヴィーニャはわざと自身の我慢汁を塗り付けるようにひく♡ひく♡と口を開ける尻穴へ亀頭を擦り付けた。
「あっ♡ふ、ぅぅっ♡ヴィーニャ、まっへ♡あう♡熱いの……擦り付けんな♡あ゛っ♡」
 すっかり尻穴が敏感になったクマは、亀頭が擦れるたびに低く掠れた嬌声をあげ、どっしりとした身体を卑猥にくねらせている。
「あっつくてヌルヌルの亀頭で、雄尻の穴擦られるの気持ちいいでしょ〜? クマがエッチだから俺も我慢汁ドロドロになってるんだよ♡」
「んあっ♡あっ♡……ダメだ……ダメだって……こんな……」
「ダメなの? どうして? クマは、俺のこと……嫌い?」
 端正な眉を下げて哀しげな表情をするヴィーニャに正面から覗き込まれて、クマはぐっ、と息を詰める。
「き、嫌いじゃない……ヴィーニャ君のことは、好きだけど……それは、弟とか、子どもみたいに思ってて……」
「好きなら良いじゃん! 俺はずっと、クマとえっちしたいって思ってたよ。それに、雄尻の中の気持ちいいとこ、熱くて硬い勃起ちんぽでぐりぐりされたらすっげー気持ちいいよ? やってみたくない?」
 硬く張り詰め、ぬるぬるの体液をまとった勃起ちんぽを、真っ赤に熟れ、ひく♡ひく♡と開閉する穴へ擦りつけるヴィーニャ。
「んっ♡……それは……く♡あっ♡」
 催淫効果の含む体液を弱い粘膜に塗り付けられ、強い快楽を味わった人間の肉体は、淫魔の囁きを拒絶し切れない。
「じゃあ入れるね♡雄尻の穴、力入れて広げといて♡」
 ヴィーニャの言葉に思わずクマは眉根を寄せて、ぐっといきむ。
 広がった穴に、ぐちゅっ♡、と音を立ててゆっくりと体内に埋まっていくヴィーニャの勃起ちんぽ。
「ン゛ォ゛♡お゛お゛ぉ゛ッ♡ほッ♡お゛ッ♡ほぉ゛っ♡お゛ォ゛ォ゛〜♡」
 ずる、ぬぢゅっ……ぬぷぷぷッ♡
 体内の粘膜を擦り上げ侵略してくる熱く硬い肉棒にクマの肉体は痺れるような甘美で強烈な快楽に支配される。
 快楽に迸る吠え声を上げながら、クマは戸惑った表情を浮かべいる。
「俺のよだれでべちょべちょにしたし、ちんちんも我慢汁まみれでねとねとだから、初めてのクマもちゃんと気持ちくなれてるよな? なぁ? 気持ちいいよな? 俺はぁ……あッ♡う、ぁ♡ああっ♡超、気持ちいいぃぃ♡」
「うぅッ♡い゛い゛っ♡い゛い゛ぃ゛ぃ゛ッ♡ヴィー、に゛ゃ゛ッ♡あ゛っ♡ら゛め゛ら゛ぁ゛~♡ぐる゛ッ♡変なの゛ぐる゛ぅ゛ッ♡い゛い゛ぃ゛ン゛ッ♡イ゛ぐッ♡イ゛ぐぅ゛ぅ゛ッ♡ゔゔゔッ♡」
 ヴィーニャの勃起ちんぽがゴリゴリゴリッ♡と腸壁を擦り上げ、最奥を突くたびに、クマの肉棒から潮が噴き出している。
 ヴィーニャが獣の毛に覆われた細い腰を引くたびにずるずる♡と快感に狭まる肉筒を擦りながら抜けて行く勃起ちんぽを惜しむように尻穴のフチが壺口となってしゃぶりつく。
 抽送のたびに、びくんッ♡びくんッ♡と巨躯を跳ねさせているクマの太い腕が、逞しい足が、ヴィーニャの身体にしがみつく。
「あぉ゛ン゛ッ♡お゛ッ♡おぉッ♡おほ♡ほッ♡ぉ゛お゛お゛〜ッ♡」
「あ♡キツッ♡ちんぽがクマの雄尻に搾られてるぅ♡出そ♡ああっ♡んんッ♡も、だめ♡もう出ちゃう♡あッ♡♡出るン゛ッ♡」
 クマのうねる雄尻の奥へ、ぐりぐりと亀頭を押し付け、細い腰をへコヘコ♡と揺らして、ヴィーニャは貪欲に、最後の一滴まで残らず、クマの雄膣のナカへと精液を吐き出した。
「んんッ♡ふっ……ん、はぁぁ~♡気持ちいい~♡ねぇ、気持ちよかったよね? クマ」
 クマの巨体にしがみついて頬擦りしながら語りかけると、クマの眉尻は下がり、眼鏡の奥の目を潤ませている。
「んっ♡うっ♡……はっ♡……お、お、れは……こんな……ヴィーニャ君のこと、息子のように、思ってた……のに……」
 事後の、色を滲ませた荒い息を吐きながら、鼻声でぐずぐずと呟くクマの髭面にちゅっ♡ちゅっ♡と口付けを落としながらヴィーニャは機嫌よく微笑む。
「えぇ〜? おれだって、クマのことお父さんみたいに思ってるよ♡お父さんとえっちするの気持ちいいね♡……ん、ぁぁ……♡クマの泣き顔、かわいい♡またちんちんバキバキになってきちゃった♡」
 少年らしく快活に微笑んでいたヴィーニャが、とろりと瞳を淫靡に蕩かせ、硬さの蘇った肉棒をぐちゅっ♡ぐぢゅっ♡と抽送し始めた。
「あ゛ッ♡だめっ♡だめだッ♡ちがうっ、む、すこっ♡……息子と、こんな、あっ♡あッ♡あ゛ッ♡ん゛ぁ゛ぁ゛ッ♡」
「えぇ〜、だめ? 気持ちよくない? 痛い?」
 ヴィーニャが腰を打ちつけながらしょんぼりとした顔で尋ねると、クマの眉根にシワが寄り、ぐぅ、と唇を噛み締めた。淫蕩に潤んだ瞳はひそかに、ヴィーニャの与える法悦をねだっている。
「い゛ッ♡ひッ♡い゛い゛ッ♡い、痛く、ないっ……あ゛ッ♡き、気持ちいい♡……ひ♡いいッ♡いいぃ゛〜ッ♡い゛い゛ぃ゛ッ♡い゛い゛ぞッ♡ヴィーニャッ♡きもちい゛い゛ぃ゛ぃ゛〜ッ♡」
「よかった~♡クマもきもちイイよね♡あっ♡雄尻ぐにゃぐにゃしてる♡かわいい♡クマの雄尻に、俺のちんちんしゃぶられてる♡たまんない♡」
 パチッ♡パチッ♡と肌を打つ激しい音がする。
 ぐちゅ♡ぬぢゅっ♡、と交じる粘膜が立てる、いやらしい水音が絶え間なく響く。
「ふぉ゛ッ♡お゛ッ♡ケツい゛い゛ぃ゛ッ♡♡むすこのちんぽ♡ケツでちんぽしゃぶるのぉ゛♡イ゛イ゛〜ッ♡むすこちんぽぎも゛ぢィ゛ィ゛ィ゛ッ♡」
クマの背がぎゅっと丸まり、身体全ての筋肉が緊張する。逞しい手足がヴィーニャの細い身体にしがみつき、濡れて痙攣する腸壁がぎゅぅぅッ♡と締まった。
「あははッ♡めちゃくちゃ締まった♡ちんぽ取れそうッ♡♡精液搾り上手♡クマ、息子ちんぽきもちいい? これからいっぱいしよーね♡おれ、クマの精気すごい好き♡クマの精気ずっと欲しい♡おれのこと息子って思ってくれて嬉しい♡あっ♡出るッ♡クマパパの雄尻の奥に、息子のおれが種付けするッ♡良いだろ? 良いよ♡って言って? パパの奥に種付けしていい♡って言って?」
「ふぉ゛ッ♡お゛ッ♡お゛ぉ゛ッ♡お゛ん゛っ♡お゛ッ♡い゛い゛ッ♡♡い゛い゛ぃ゛ッ♡♡パパの゛お゛ぐ♡おぐぎでぐれ゛ッ♡パパの゛な゛がッ♡な゛がに゛種付けッ♡精液出じでほじぃ゛ッ♡い゛い゛ぃ゛ッ♡」
「あっ♡うれしい♡いっぱい出すッ♡パパに種付けするッ♡クマパパの奥にいっぱい出すッ♡あっ♡あぅッ♡出る、出ちゃうッ♡ん゛ん゛ぅ゛ッ♡」
 ヴィーニャは狭まりうねる腸壁に搾られるまま、亀頭を最奥の肉へと擦り付け、精液を叩きつけた。
「ン゛ッ♡んぉ゛ッ♡お゛ッ♡……ふぅ゛ッ♡……ぐ、ぅ゛♡」
 ぐりぐり♡くちゅくちゅ♡と残滓を吐き出すためのゆるい腰振りにさえ、クマは低く蕩けた唸り声を上げ、肉体を跳ねさせている。
「はぁッ♡はぁっ♡……はぁぁ〜♡……気持ち良かったぁ♡クマの精気すげぇ美味かった〜♡」
 淫らに蕩けた表情で、虚空を見つめるクマの顔に、ちゅっ♡ちゅっ♡と執拗に口付けを降らせる喜色満面のヴィーニャ。絶頂の余韻に震え続ける肉厚の身体をぎゅっ♡と抱きしめて赤くほてった耳に唇を寄せた。
「クマ、これからずぅっと一緒だよ♡」
 そう囁くヴィーニャの言葉に呼応するように、クマの下腹部に不思議な紋様が浮かび上り、明滅していた。



 ―― 了 ――
 

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