鶯命丹 2023/03/31 21:00

けんた食べたい

けんた食べたいってメッセージが来てしょうがねぇなぁってまんざらでもない謙太郎40代ガチムチのおっさんが年下の若い恋人のために浣腸して風呂入って尻穴ほぐしてそわそわしながら帰宅するのを待ってるとそこに歳下の恋人蒼梧くんが帰ってきてケ○タッ○ーの袋見てあっ……!ああそっちね!って動揺する話


ライトですが浣腸描写・嚙みつき描写あり
後半尻舐めあり
ハート喘ぎ・濁点喘ぎ

謙太郎――受け・40代・筋トレとアウトドアが趣味のガチムチおっさん。タチに見られるがドネコすぐにゃんにゃん鳴く。日焼けして褐色。よく笑う人懐っこいタイプだがガタイが良いので初対面いかつい印象
蒼梧――攻め・20代・ジムで出会ういかつくてかっこいい謙太郎に一目惚れしてひそかに通う時期を合わせたりしてた。今時の男の子らしく清潔感のある○流アイドルみたいなさっぱりオシャレ細マッチョボーイ。男女問わずモテる。読モとかやってた。多分今はショップ店員。インス○とかやってる。オシャンティな見かけから想像しづらいが、案外ズボラで大食い。ファッションは好きだけど映え飯には興味ないタイプ。歳とると太るぞ。
おしゃれシティボーイ×野暮ったガチムチおっさん


 
 
 金曜日の午後、一服休憩中に見た謙太郎のスマホにメッセージが表示される。
 
『けんた
 食べたい』
 
 相手は歳下の恋人、蒼梧からだ。
 付き合って数ヶ月。
 つい最近、二人は身体を重ねる関係にまで至り、今日の夜には謙太郎の家に泊まりに来る予定だった。
 ここまで条件が揃っていれば、勘違いするのも仕方ない。
 ――まったく……昼間からこんなメール寄越しやがって……
 ひとり渋面を紅潮させて、スマホをスラックスにしまい込んだ。
 
 蒼梧と出会ったのは通っているジムで声をかけられたのがきっかけだった。
 すらりとしたスマートな体格に洒落たジムウェアの若い青年が、汗だくでドリンクをあおるおっさんに「めっちゃ鍛えててかっこいいすね」などと話しかけてくるのだから一瞬面食らったが、褒められて悪い気はしない。
「ああ、いやあ……頑張りました」
 ひと回り以上若く見える青年になんと返答するのがいいかわからず、ひきつった笑みを浮かべて謙太郎は汗を拭った。
 
「あ、お久しぶりです。今からですか?」
 更衣室でジムウェアに着替えている時……まさにズボンに脚を入れようと片足立ちになっているとても不安定な体勢の時に声をかけられて、動揺した。
「え? あ! おっ、おおっと」
 顔を上げたからか、動揺したからか、謙太郎の身体はぐらりとゆれて傾いた。
「おっ! すみません……俺が急に話しかけちゃったから」
 咄嗟に浮かせていた足を着き、両足で踏ん張るも時既に遅し。
 謙太郎はよろけた身体を、声をかけて来た青年に支えられる形になった。片足だけズボンを通した間抜けな姿で。
「ああ、いや……こちらこそすまん。重かっただろ」
 支えてくれていた男から素早く離れて謝罪する。
 早くズボンを履ききってしまおうと、再び脚を上げる謙太郎を見つめて、青年は言葉を続けた。
「全然大丈夫です。そういえば、名前聞いてもいいですか?」
「え?」
 謙太郎はまたもや片足だけ上げた状態で青年を見返す。
「俺、蒼梧って言います。笠井蒼梧」
 相手に名乗られて、ああそうと終わりに出来る程、図太くないので、つられるように「西です」と答えてしまった。片足をあげたまま。
「下の名前は?」
 蒼梧はスマートな印象そのままの笑顔で更に問う。
「謙太郎」
 若いイケメンの笑顔と、いつまでもパンツ丸出しのまま、片足だけズボンを履いて、もう片方も履こうとしてる体勢をキープしつつ自己紹介をする。
 謙太郎の人生の中でも五指に入る奇妙な状況に目を白黒させている間に気が済んだのか蒼梧はニコニコと微笑んだまま「じゃあ謙太郎さん。また」と言ってさっさとシャワールームへと消えていった。
「なんだったんだ、今の」
 若い奴の考える事はよくわかんねぇなと首を傾げ、ようやく両足にウェアを通した。
 
  そこからジムで会えば二言三言会話を交わす仲になり、時間を合わせてジムで集合するようになり、ジムを口実に食事に誘われて……酔った勢いで交際を申し込まれて、一連の蒼梧の行動が自分に対するアプローチであることに謙太郎はようやく気づいた。
 
 帰宅後、ソワソワしながら食事を終えると、ちょうど蒼梧から『今帰る』とのメッセージ。
「よし……風呂、の前にトイレ行くか……」
 トイレの個室に向かい、備え付けの戸棚を開けると、ころんとまあるいフォルムの浣腸を取り出す。
「腹痛くなるからなぁこれ」
 羞恥と戸惑いを誤魔化すようにひとりごとをつぶやいて、その封を開けた。
 ようやく第一関門を突破して、風呂場へ向かう。
「なんか、ふざけたメール来てたしな……支度しといた方がいいよな」
 浣腸までしておいて、まだ誰に聞かせるわけでもない言い訳をして風呂場で身体を洗い、持ち込んだローションを手に取ってぎゅっと閉じた尻穴に塗りたくる。
「っつめて!」
 内心の緊張を誤魔化すように大袈裟に声を上げる。
 ぬるぬると滑りを借りて尻穴を擦るとゾワゾワと快感が背筋を登って心臓がドクドクと早鐘を打つ。
 滑る尻の穴にゆっくりと指先を埋める。
「う、くっ♡ぅぅぅぅ……はぁ、はぁっ」
 尻穴を広げるようにいきみつつ、ぬぷぬぷと指先を出し入れしている状況に頭が沸騰しそうだった。
 熱っぽい息が自分の口から溢れた。
 ゾクゾクする快感を求めて尻穴を、その中の粘膜を擦る。
 ストロークする指の速度が速くなり、挿入が深くなっていく。
 ちゅぷちゅぷと指先が淵をくすぐっていたのが、第二関節まで入り込み、腸壁を捏ねる。
「はっあっ……く、ぅゔ♡」
 吐息と共に蕩けた低い声が風呂場に反響した。
 一瞬手が止まる。
 羞恥に瞼を閉じて深く深呼吸をした。
 ――ちゃんとやらないとヤる時、手間だから……
 言い訳のように胸の中で呟いて、健太郎は尻穴をほぐす作業を再開した。
 入り込んだ指にローションを垂らし、さらに深く埋め込んで、ナカをくすぐり、ギリギリまで引き出す。
「んぉ♡お、ふ♡うぅ♡」
 快感が強くなり、身体がビクビクと震えるほどになると、中指一本が根元までズッポリと埋まった。
 ぬちゃぬちゃ
 ぐちゅぐち
 穴の中にある気持ちいいところを刺激すると、風呂場に卑猥な音が響いている。意識して聴かないようにと思うのに嫌に耳につく。
「うぉ♡ほ、ぉ……はっ、あ゛ぁぁっ♡」
 解すだけのつもりが止まらなくなって指を二本に増やしてこりこりと弾力のある肉を指で挟むと身体が大きく震えた。
「あっ♡あぅ♡ゔっ♡あ゛ぁっ♡」
 快感に蕩かされた脳が、指を動かしている。だらしなく開いた唇からたらり、と涎が垂れた。
「あっあっあっ♡い゛っ♡あっ♡ふぅ♡うぅっ♡」
 尻が、きゅうきゅうと蠢いて指に吸い付いているようだった。
 もっともっとと快楽に侵された脳が、すっかり勃起してだらだらと先走り汁を垂らす肉棒を扱く指示を出す。
「ん゛ぉ゛っ♡お゛っ♡おぉ゛っ♡お、ゔゔっ♡出るっ♡出る出るッ♡イ゛ッ♡ぐっ♡うぉ、ほぉッ♡」
 ぐちゅっぐちゅっ♡ぐっぢゃっ♡
 ぬぢゅっぬぢゅっ♡
 尻穴に指を突っ込んで肉棒を擦り上げると、謙太郎は間抜けな吠え声をあげながら絶頂した。
「あ゛あ゛っ♡……はっ、はぁっはぁっ……あぁ〜……」
 ここまでやらなくてよかっただろ……
 賢者タイムの自分が、ツッコミを入れる。
 しかし、気持ちよかったんだからしょうがない。と快感に弱い自分が言い訳を返しながら、シャワーを出した。
 
 謙太郎が風呂上がりに水を飲んでいると、チャイムが鳴った。
「ただいま〜。疲れた〜」
 ドアを開ければヘラヘラと笑って蒼梧が部屋に入ってくる。
「おう、おかえり。遅かったな」
「ごめんね遅くなって。今日はラストまでだったから。謙くんもう夕飯食べたよね? 実は今日、昼間どうしても食べたくなっちゃってさ〜買って来ちゃったんだよね。フライドチキン」
 蒼梧が上げた手の先には、有名フライドチキン店の袋。
 中身が大きなバケツ型の容器で、油の良い匂いが謙太郎の鼻に届いた。
「思わず無意味なメール送っちゃった。ごめんね謙くん」
 照れ笑いを浮かべる蒼梧の顔と、手に持ったチキンの袋を交互に見て、謙太郎は昼間に来たメッセージの真意を知り、顔中に熱を昇らせる。
「えっ!? ど、どうした? 具合悪い? 血圧上がってる?」
 あまりの恥ずかしさに顔を覆う謙太郎の周りを、蒼梧はあたふたしながら見回っている。
「違う……いや、血圧は、上がってるかもしれんが……そうだよなぁ。お前、俺のことけんたなんて呼ばねえもんな。そうだよなぁ」
「えっ? なに? どういうこと?」
「いや……昼間お前からけんた食べたいってメール来たから……今日泊まりに来るし、まぁそういう事かなと思って……その、準備してた、から」
「えっ? あ、誤字ってる。そっかそれで勘違いして、それに今気付いて、照れてるんだ」
 蒼梧がスマホを取り出し確認すると、どうやらやはり誤字らしい。
 本当にそのままの意味でフライドチキンが食べたいという思いの丈を、謙太郎に伝えただけの他愛ないメッセージ。
 それをおっさんのすけべな早とちりで解釈して、そわそわと準備していた事実に謙太郎は打ちのめされていた。
「まあまあ、あながち間違いじゃないし、俺は嬉しいよ。謙くんが俺のこと待って準備してくれてたなんて。俺もシャワーしてくる! 先にベッドで待ってて」
 いまだ顔を覆って羞恥に悶える謙太郎の耳にキスをして、蒼梧は風呂場へと小走りで向かっていった。

「おまたせ」
 素直にベッドに座って待つ健太郎の元に、全裸の蒼梧がやってきた。
 まだ湯気の立ち上る均整のとれた身体に、既に腹につくほど勃ちあがった陰茎も隠さず、蒼梧はベッドに乗り上げ這いながら健太郎へと寄っていく。
「お前、もう勃ってんのかよ」
 呆れたように言う健太郎の唇に、口付けながら笑って言った。
「んふふっだって、謙くん待ってると思ったら勃起止まんなくなっちゃった」
 照れたようにはにかむ蒼梧の顔は、あどけなくも雄の欲望にまみれている。
 謙太郎の身体がこれからの快楽に思いを馳せ、ぞくりと粟立った。
 柔らかい唇が食い付くように何度も何度も角度を変えて重なる。
 勘違いは恥ずかしかったが、キスの感触にそれは散り散りになる。
 謙太郎は手を伸ばし蒼梧の勃起した陰茎を撫でる。
 ぬとりとした粘液に濡れていた。
「あっ♡謙くんの大っきい手、気持ちいい……」
 蒼梧の熱っぽい吐息が唇にかかる。
 濡れた舌が、先程よりも熱を含んで謙太郎の唇を舐め、舌に絡まる。
「んっ、ふ、ぅ……はっふ♡」
 蒼梧の鼻にかかった甘え声が溢れ、細身の指先が謙太郎の陰茎をくすぐる。
「んっ♡あ、蒼梧……」
「謙くんもギンギンだね♡バッキバキのちんぽかっこいい♡」
 キスしながら互いの陰茎をしごく
 蒼梧はとろりと蕩けた瞳で「謙くん♡はぁ……謙くん好き、んっふぅ、はぁしゅき♡」と舌を絡ませながらうわ言のように繰り返している。
 早くなる手淫に、ぬるぬると絡む先走り汁。
 ぐちゅっ♡くちゅっ♡ぬちゅっ♡
 淫靡に湿った水音と、艶めいた声が部屋に響いた。
「謙くんっんあ♡あっもう♡イッ……出そ、出るっ♡イクッ♡」
 手淫に合わせて腰をへこへことヘコつかせ、蒼梧ははっ♡はっ♡と呆けた口から弾んだ息が溢している。
「んっ♡んぐ♡はぁっ蒼梧♡あっ待て、ナカ……ケツに欲しい♡」
 謙太郎は太く筋張った脚を開くとむっちりと丸く鍛えた尻たぶを広げ、奥の窄まりを曝け出す。
 引っ張られた尻肉に釣られてくにゅ♡と歪んだ窄まりは、蒼梧を誘うようにひく♡ひく♡と開閉を繰り返している。
「蒼梧の、ハメてくれ♡あっついの、ナカに欲しい♡」
「あ♡ははっ、いいよ♡謙くん準備して待ってたもんね。準備万端のゆるふわケツマンコに俺のちんぽ挿れていっぱい擦ってあげる♡」
 ぴったりと抱き合っていた身体を離し、広げられた脚の間に収まると、蒼梧は分厚く鍛え上げられた謙太郎の身体に被さった。
「んぉ♡お♡蒼梧のちんぽ♡ケツ穴に触ってる♡早くっ♡早く挿れてぐっ♡うぅ、んっ♡あ゛ぁぁっきたぁッ♡」
「んっ♡ぁん♡謙くんのナカあっつっ♡すごいうねって俺のちんぽ食べてる♡美味しい? 謙くん」
 ぱちゅ♡ぱちゅ♡ぱちゅっ♡
 肌を軽く打つような音と、濡れた粘膜が擦れ合う音が謙太郎の耳から脳を○す。
「うっ♡うぅっ♡うま♡美味いっ♡蒼梧のちんぽっ♡うまっ♡もっとっ♡もっとくれ♡蒼梧のちんぽもっと欲しっ♡」
 謙太郎は逞しい腕と、極太の脚を持ち上げ蒼梧にしがみつく。尻をヘコヘコ♡と揺らしてピストンに合わせて快感を追っている姿に、蒼梧は艶笑を浮かべ謙太郎の唇に食い付いた。

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