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デブ受けの記事 (5)

鶯命丹 2024/05/21 20:00

子豚ちゃん種付け(全文7900文字)



【お試し読み】


「あらすじ」
 受けがオナホに必死に腰振って射精するところが見たい攻めの話
 吸血鬼×スキンヘッド小太りのおっさん

「注意」
 ショタ攻め・吸血鬼・吸血・カニバリズム・受けのオナホ射精(雄堕ち?)・おっさん受け・デブ受け・ハート喘ぎ・おほ声

 小太りのおっさんが美しい攻めにスケベされてると嬉しい人が読む話
 一応美少年吸血鬼×子豚ちゃんのシリーズものなので、一番最初に出した本と同じ表紙を挿入しました。
 最近雄堕ちなるジャンルを見て驚いた。これ雄堕ちであってるかな? 
 
――――――――――――――――――――――――――――――
 
 夜の時間に部屋にいると訪ねてくるものがいる。
 慣れたものでノックの音に返事をすると「開けて~」と高い声がする。
 自分で開けれるだろう……とため息交じりに立ち上がるとドアを開ける。
 ドアの向こうには大きなクマがいた。
「は?」
 驚いて間抜けな声が出た厚司にぐっと押し付けられる柔らかくふわふわとしたクマのぬいぐるみ。
 思わずそれを抱えるとクマの後ろからひょっこりと咲夜が顔をのぞかせた。
「かわいいテディも一緒に遊びに来たよ」
 いたいけな笑顔を浮かべて部屋に入ってくる咲夜。
 一緒に来たテディと呼ばれたクマのぬいぐるみは厚司が一抱えするほど大きい。
「なんでこんなの持って来たんだよ」
「えぇ〜? いいでしょたまには」
 咲夜は微笑みベッドの上に腰掛けるとテディを自身の膝に乗せ「ねぇほら、見て見て!」とぬいぐるみの足を広げてみせた。
「な、んだそりゃ……」
 咲夜と変わらない大きさのテディベアの、ちょうどまたぐらの所には作り物の膣がはまっていた。
「子豚ちゃんのかっこいい種付け腰振り見たいなぁって」
「はぁ?! 何言ってんだ」
「お願いお願い! いつものおちんちんおねだりの腰振りもかわいいけど、たまには子豚ちゃんのかっこいいところも見てみたいんだもん!」
「嫌に決まってるだろそんなの」
 大きなテディベアを押し付けられたので、それを避けてしかめっ面をする厚司。
「ちぇ〜……じゃあ普通にするか〜。面白いと思ったんだけどなぁ」
「なんも面白くねぇよ」
 早々に諦めた咲夜はベッドの上にテディベアを放ると、厚司の膝の上に乗り上げた。猪首に腕を回し、頬や顎へとついばむように口付ける。
「んっ」
 厚司は無抵抗で口付けを受け入れて、咲夜の細い腰へ腕を回した。
「んっ♡ふふ♡子豚ひゃんしゅき♡んぅ♡」
 互いの唇を食み、舌を絡めて舐ると咲夜が蕩けた目を細め、華奢な喉奥から甘ったれた嬌声をこぼす。
 くちゅ、と音を立てて離れていく咲夜の舌。
 可憐な唇は厚司の顎を辿り、吸い痕を付けながら首すじへを降りていく。
「うっ♡ぐ、ん゛♡うぅっ♡」
「子豚ちゃんの首♡どくどくしてる♡」
 咲夜はぞぶ、ぞぶ、とはしたない音を立てて、厚司の首すじをしゃぶり、血管を舌でたどる。
「ん゛あ゛ッ♡」
 首すじに走る甘い刺激に、厚司の腹の奥が重く怠く疼く。それを見計らったように、ざぐ、と皮膚に深々と咲夜の牙が刺さった。
「い゛ッ、あ゛ッ!」
 何度経験しても、最初のひと口目にある強烈な痛みに慣れない。濁った悲鳴が喉からほとばしり、じゅるじゅると啜る振動に、厚司の首に緊張が走る。
「ぐっ、ぅゔゔっ……ぎっ」
 ずぶぶっ、じゅずっ
 血を啜られる音の気色悪さに鳥肌が立つ。
 ちゅく、くちっ
 舌で傷口を啜られる痛みに、眉をしかめて歯を食いしばる。
「ぐッう゛う゛……お゛、ん゛ッ……あ、あ、ふ♡う、ん♡」
 先程まで強い痛みであった血肉を啜る振動が、徐々に甘い性感の刺激となって厚司の肉体を支配していく。
「あ、あ♡……あっ♡うぅ♡ん、ぁぁ♡」
 しかめていた眉が徐々に弛んでいき、ぽかんと開いた口から、情けない呻き声が漏れるのを止められない。
 咲夜はふと首すじから顔を上げて厚司を見下ろす。獲物が蕩けた表情をしているのを見て、血に汚れた唇で艶然と微笑んだ。
「はぁ〜♡美味し♡」
「う、ぅ♡……気色わる。悪趣味め」
 甘い笑みを向けられ、厚司の腹の奥がぐるりとうねる。疼く腹の奥に羞恥して、裏腹な悪態をついた。
「悪趣味でいいも~ん」
 厚司の心の内を見透かして、咲夜は目を細めると再び首すじにしゃぶりつく。尖った牙を皮膚に当てて噛み、深く突き立てる。
「あ゛っ♡ぐ、ん♡うぅぐ♡」
 厚司の首がすくめられ、媚びの含まれた低い唸りが漏れる。肉を食む唇に肌がくすぐられ、傷口を舐る舌の感触に厚司はじりじりと身をよじって呻き続けた。
 捕食者の気が済むまでずるる、じゅぶっ、と音を立てて血を啜り、離れていく唇。
「はっ♡はぁっ♡あっ……」
 じれったい快楽が離れていき、厚司は荒く短い呼吸を繰り返しながら咲夜の姿を目で追っている。
 咲夜はにんまりと笑んだ目の奥を獰猛に光らせて、赤い唇から舌をでろりと垂らす。
「子豚ちゃんの雄っぱい♡いつ見てもかわいいねぇ♡」
 濡れた舌が厚司の乳首を舐め、赤く小さな唇が、ちゅく、ちゅくと吸った。
「ん゛ッ♡うぅ、ふ♡うっ♡んぉ♡おんっ♡」
 柔い粘膜に吸い転がされて、歯でちくちくと噛む刺激にぞわぞわと肌が粟立つ。
 咲夜のほっそりと小さな手のひらが脇腹を撫で、下腹部をぴったりと寄せ合わせられるだけで、厚司の腰がはしたなく揺れた。
「あ゛っ♡あ゛う♡うぅ……♡さ、く♡咲夜♡あ゛っ♡もう♡も゛、ほしっ♡い゛ぅ♡」
 弱火で炙られるようなじりじりとした快感と羞恥に厚司の顔はゆでだこのように赤い。恥を忍んでねだったのも虚しく、咲夜は甘く美しく微笑むだけで、身体を起こし離れてしまった。
 咲夜は意味ありげに笑みながら、ベッドの脇に転がっていたクマのぬいぐるみを持ち上げた。
「ほら見て? テディのここ、ぬるぬるになってるよ♡」
 咲夜に細い指がテディの足を広げ、その根元に開けられた穴を広げる。
 人工的に開けられた穴には、ローションのたっぷり詰まった女性器を模したおもちゃがあった。
「ここ、ぬるぬるでえっちな音がしてるでしょ? ここにおちんちん挿れたら気持ちいいと思わない?」
「はっ、あ゛っ♡うぅ……」
 喜色満面で咲夜はおもちゃのナカに指を挿入し、ぐちゅ、ぐちゅと卑猥な音を立ててかき混ぜた。
 その光景は、吸血鬼の淫毒に侵された厚司の欲情を掻き立てる。
 薄く開いた唇から荒く息を繰り返し、勃起した陰茎をびく♡、びくっ♡と跳ねさせながら蕩けた視線で咲夜の指とそれが擦るおもちゃの膣口を睨み付けている。
「テディも子豚ちゃんに種付けしてほしい♡って言ってるよ」
 咲夜は発情する厚司を見下ろしながら、テディに装着されたオナホを厚司の勃起した陰茎にあて、一気に下へ下す。
「おい! ま、待てっあ゛っ♡お゛ッ♡ぐっ♡お゛ぉ゛♡」
「ああ! すんなり入っちゃった♡ほら! 腰振って射精して♡」
「うぅっ♡くそっ! ぐ、お゛っ♡お゛ッ♡ン゛ッ♡お゛っ♡お゛ぉ゛ぉ゛♡」
 勃起した陰茎がトロトロのオナホに飲み込まれた途端、厚司は蕩けきった吠え声をあげて腰をカクカク♡と突き上げた。
「あははは! すごいすごいっ♡子豚ちゃんかっこいい~♡素敵だよぉ♡ああ♡テディが妊娠しちゃう♡はぁ~♡好きぃ♡」
 ベッドに膝を立て足を踏ん張り、必死にテディを突き上げている厚司の姿を見て咲夜は手を叩かんばかりにはしゃぎ、歓声をあげた。
「くそっ♡お゛ッ♡うお♡お゛ぉ♡お゛ッ♡お゛ッ♡ぉん゛ッ♡出る♡くそっ出るッ♡ぐッ♡」
「はぁぁ♡かっこいい♡子豚ちゃんの射精腰振り最高♡興奮する♡ああ、子豚ちゃん射精するの? いいよ♡テディに中出しして♡テディに種付けしてるとこ僕に見せて♡」
「ん゛ぉ゛♡お゛ッ♡ぐッ♡で、る゛ッ♡出る♡出るッ♡ふッ♡、い゛ぐぅ゛ッ♡」
 ぐちょっ♡ぐぢょっ♡と、結合部が泡立つ程の激しい腰振りが一瞬止まり、ぶるるっと厚司の尻肉が揺れた。上下に揺れる腰は止まらず、ぬぢゅっ♡にちゅっ♡、と卑猥な音を立て続けている。
「わぁっ! イッた? 子豚ちゃん、射精した? あぁ~♡すごい♡子豚ちゃんテディでイッちゃったの?」
「あ゛っ♡あ゛ぁ゛♡イ゛ッたぁ゛ッ♡イ゛ッたのに゛っ♡うぅ♡ぐッ♡イ゛ッ♡イッたのに止まんね゛ッ♡あ゛っ♡足りね゛ぇよ゛ぉ♡」
 厚司はぐずるように低く呻き、ヘコッ♡ヘコッ♡と絶えず腰を振っていた。
 にちゅッ♡ねぢゃッ♡とねばつく音が絶えずテディと厚司の結合部から響いている。
「あ゛ッ♡はぁ♡はっ♡あ゛っ♡はぁっ♡あ゛ぁ゛っ♡うぅぅ♡」
 厚司は喘ぎ、テディに腕を伸ばす。正確にはテディの背後にいる咲夜に取り縋るために腕を伸ばしているが、咲夜は非情にもそれを避けた。
 支えていたテディを離して厚司の胸に押し付ける。
「テディに種付けする子豚ちゃんかっこよかったよ♡もっとたくさん見たいなぁ♡」
 咲夜の手が厚司の身体を撫でる。


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鶯命丹 2023/11/18 11:32

ハロウィンの夜に

【試し読み】


【あらすじ】
 ハロウィンの夜に人外吸血鬼ショタに食われながら抱かれるスキンヘッドの小太りのおっさんの話。
 
【傾向】
 ショタ攻め×おっさん受け、吸血鬼、美少年攻め、デブ受け、吸血行為、カニバリズム、尻舐め、濁点喘ぎ、汚喘ぎ、ハート喘ぎ


 吸血鬼ショタ咲夜君とペットの子豚ちゃん厚司おじさんがハロウィンにかこつけていつも通り食ったり食われたりしながらやってるだけのやおい話。
 全文15000文字は支援者様限定


 ――――――――――――――――――

  吹き抜ける山の空気がひんやりと冷えてきた。
 小さな山ではあるが、秋の訪れが街よりも早く、既に木々が色づき始めている。
 夏の頃には濃い緑色をした葉が、徐々に赤や黄色に染まっていく景色を見るともなしに見て、厚司はもう秋になるのかとぼんやり思った。
 ついこの間までは土いじりにしても、屋敷の掃除にしても、すぐ汗だくになっていた気候が今は半袖では涼し過ぎるくらいだった。
 吹き抜ける風に混じって甘い金木犀の匂いがする。
 学も風雅も解さない厚司でも分かる、匂いの強い黄色い花をつける樹木を思い浮かべていると、ゴロゴロと台車の転がる音が聞こえてきた。
 振り向けばそこには台車を押す門真と、その横に着いて歩く咲夜の姿があった。
 厚司の視線に気づいた咲夜が手を振る。
 作業を止めて台車の方へ近づくと主従はにこやかに厚司を迎えた。
「見て! もうすぐハロウィンだからカボチャいっぱい持ってきたの」
 はしゃいだ咲夜が腕に飛びつく。しかし、厚司の視線は台車に注がれたままだ。
「これ、食えるやつですか?」
 鮮やかなオレンジ色をしたカボチャを指差すと門真は優雅に首を振る。
「いいえ、これは食用ではなく飾り用です」
「一緒にランタン掘ろうよ」
 そう言って咲夜は厚司の腕を掴み屋敷の玄関前へと座り込む。
 門真が続いて、懐から取り出したのは小さなナイフだった。
「お願いします」
「ああ、はい」
 差し出されたナイフを受け取って厚司は目の前のカボチャたちに目と鼻と口を入れるため、オレンジ色の皮に刃を突き立てた。
 
 掘り始めは、ハロウィンの夜にふさわし過ぎる不気味でグロテスクなジャック・オ・ランタンを生成していたが、三つ目にもなると、なかなかの出来映えになったかぼちゃを見て、厚司はひとり小さく頷く。
「上手になってる」
「なかなか良いだろ?」
 覗き込む咲夜が、にっこりと笑って言った。
 そうして量産したジャック・オ・ランタンたちを玄関やリビングなどに飾っていく。
 季節のイベントごとなど縁のない人生を送ってきた厚司だが、やってみると案外楽しい。テーブルの上にドンと居座るランタンをぽんぽんと叩いて、口元を綻ばせた。
 真似るように小さな白い手を伸ばしぽんとランタンを叩く咲夜が「今日ね、かぼちゃのポタージュだって」と嬉しげに言う。
「へぇ、そんな洒落たもん食ったことないな」
「楽しみだね」
「お前も食うのか」
「ううん、食べないけど」
 咲夜は、人間の食事をあまり食べない。
 食べなくても問題ないし、食べてもほんのり味の付いたガムや砂を食うような味気なさを感じるのであんまり。とは咲夜の弁だ。
 自分には関係のない他人事を楽しみだと笑う咲夜を見下ろして「食べないのかよ」と、厚司は笑う。
「うん。子豚ちゃんが美味しい物食べてるのを見るのが好きだからね」
 恥ずかしげもなく言って笑う咲夜の存在は、厚司をどうにもむず痒い気持ちにさせる。
 うろうろと視線を彷徨わせた。
「ふぅん、そうか」
 まっすぐに向けられる気持ちに対応しきれず、不自然な物言いをしてしまう厚司を見て、咲夜は更に相好を崩した。

 
  薄暗い部屋で本をめくっていた厚司の元にコツコツ、とノックの音が響く。
 厚司が返事をする前に、部屋の中にかぼちゃのランタンを持って咲夜が入ってきた。
「見て! ほんとにランタンにしたの。かわいいでしょ」
 ろうそくと、かぼちゃの橙色に照らされた咲夜はにこにこと機嫌良く笑っている。
「かぼちゃのランタンて、重くないか?」
 吊るすのではなく腕で抱えるように光るかぼちゃを持っている咲夜を見て、厚司も笑った。
 暖かそうな色に照らされ、背後のドアに咲夜の影がうつり、厚司は一瞬固まった。
 咲夜の影の形がおかしい。
 妙にいびつで、不自然に盛り上がったり、凹んだりしている。
 まるで咲夜がこの世のモノではないのを知らせるように、人とは違うの姿をした影がドアから壁に伸び、ろうそくのゆらめきにしては大きく、脈打つように蠢いていた。
 厚司は影から目を離せず、震える息をか細く吐きながら大きくなる影を見上げている。
 そこに――
「子豚ちゃん」
 呼ばれた声にハッとして視線を下へ向ける。
「おわっ! き、急に、ちけぇよ……驚かすな……」
 ドアの前にいた咲夜は、いつのまにか厚司の目の前に移動していた。
「子豚ちゃんがよそ見してるからだよ。ね、こっち見て」
 咲夜はおもむろにかぼちゃをテーブルに置くと、ソファーに膝をつき、厚司の膝を跨ぐ。
 小さな白い手が厚司の顔や頭を撫で、まるであやすように顔中にキスを降らせてくる。
「やめ、ぉむっ」
 やめろという前に唇で塞がれ、出かけた言葉ごと食いつかれた。
 ぬるりと侵入してくる舌に、舌さえ絡め取られたが、厚司は抵抗しなかった。
 ただ、横から当たる橙色の灯りに炙り出された影は今どうなっているのか、それが少し気がかりだった。
 じゅっ! と強く舌を吸われる。
「ゔ、ぐ」
 痛みに呻く厚司を笑う軽やかな吐息。
 笑われた腹立ち紛れに、厚司は咲夜の細い顎を掴むと、お返しに舌を絡め、吸い、唇を唇で喰み引っ張った。
「ふふっ、はははっやめて子豚ちゃん! 唇引っ張らないで」
 咲夜は破顔し、頭を振って厚司から逃げた。
 仕返しに成功した厚司は、追撃に手を伸ばして咲夜の髪をくしゃくしゃに混ぜた。
 
 
 夜。
 部屋で一人でいるとノック音がする。
 いつもなら間髪入れずに入室してくる相手が、入ってこない。
「どうした?」
 不信がりつつ扉を開けると、やはり相手は咲夜だった。
 気に入ったのかまたランタンを抱えてにこにこと笑みを浮かべている。
「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ」
 淡い色の唇が開き、咲夜はハロウィンの常套句を呟く。
「お菓子なんかねぇよ」
 そう答える厚司の脇を抜け、勝手に入室する咲夜。
 厚司はその後を追ってドアを閉めた。
 咲夜は我がモノ顔で、室内を歩くと枕元にランタンを置き、くるりと振り返る。
 ランタンの光で逆光となった少年が、影の濃く落ちた顔でにやりと笑った。
「あるじゃない。こんなおいしそうなお菓子が」
 橙の光に照らされた白い手が差し伸べられる。白く、細い子どもの手に映る、揺れるろうそくの光。
 その手の意味を理解する前に、厚司の手は反射的にそれを掴んだ。
 ふっと笑いを含んだ吐息が漏れ聞こえる。
 柔らかく引かれた手に従って、厚司の身体がベッドへ、ストンと腰掛けた途端、咲夜はするりと膝の上に乗り上げてきた。
 ほの暗いランタンの灯に浮かぶ、咲夜の蠱惑的な微笑みが迫る。
 しなやかな腕が首に回され、笑んだ唇がそっと触れた。
「ん……」
 柔らかく小さな感触に慣れず、思わず身体が揺れた。
 そんな厚司の反応に、咲夜は「ふふふ♡」と笑い、そのゆるく開いた唇で喰むように口付けが深くなる。
 小さな唇がちゅ、ちゅぅ、と唇を喰み吸う。
「ん、う……あ♡」
 舌先がつぅ、と歯列をなぞる刺激に厚司の喉から甘ったるい声が漏れた。
「はっ……ふ、ぅん♡」
 咲夜の小さな唇からでろり、とはみ出る舌は、人間ではあり得ないほど長く太い。
 異形である咲夜の大きな舌に、口内がいっぱいになる。
 限界まで頬張った口内を異形の舌がぬるぬる、ぞりぞりと舐っていく。粘膜をくすぐられる感覚に厚司の背すじがぞくぞくと粟立った。
「ん゛♡ふっ……はぁ、あ゛っ♡ぅう♡」
 這い回る咲夜の舌が口内を征服している。大人の男が苦しむほど頬張ることになる舌の質量が、目の前の小ぶりな顔のどこに入っているのか不思議で、厚司は咲夜の両頬を包み弾力のある柔肉をむにゅと揉んだ。
 薄く閉じた瞼の隙間から咲夜の目がニンマリと細まるのが見えたその時――
 ブヂュッ
「あ゛がぁ゛ッ! あ゛ッ! はあ゛あ゛ッ」
 厚司は濁った悲鳴を上げる。
 ずる、じゅる、と吸い出された厚司の舌の真ん中には大きな穴が開いている。
 どぷ、どぷ、と脈拍に合わせて血が穴から盛り上がり、舌先に伝わり垂れる寸前に咲夜が食い付いた。
 じゅっ、ずる、ずるる
 体液を啜る、不快な音がろうそくの光に揺れる部屋に響く。
 反射的に身体を丸め俯く厚司の顔を、細い指が捕えて離さない。溜まった唾液と血液を舌ごと啜られ厚司が呻いた。
「うぐっ、ぉ゛お゛……ん゛、ふっ……お♡」
 苦痛に満ちていた呻き声が徐々に甘さを含んだ嬌声に変わっていく。
 吸血鬼の体液に含まれる淫毒が痛覚を鈍らせ、代わりに快感を強く感じるように獲物の感覚を作り変える。
 顔を掴んでいた咲夜の指が淫靡さを滲ませて厚司の猪首を撫でた。
 首筋を撫で降りて行った咲夜の手が服越しに尖った乳首をいじくる。
「ん、う♡ふ……あ♡はぁ、あっ♡」
「乳首、勃ってる♡」
 両胸の乳首をかりかり、すりすり、と指先で優しく愛撫され、血の垂れる舌を強く吸われると厚司の肉体にはえも言われぬほどの甘い痺れが広がっていく。
「あっ♡あぅ゛っ♡うぅ、ふ♡ぐっ、ゔぅッ♡」
 舌を吸い出し、ちゅぷ♡と音を立てて離すと、出血はすでに止まっていた。
 次の血を求め、咲夜の唇がちゅっちゅっと頬に、鼻に、瞼にと、落ちてくる。
 捕食のための品定めとわかっていても、厚司の身体は口付けの度にぞくぞくと甘く痺れ、甘美な期待に熱っぽい息を吐いた。
「ふぅ♡……あ♡」
「やっぱりここかなぁ。すごくドクドクしてる」
 咲夜の唇が顎を辿り、太い首へと下がっていくと脈打つ首筋を見つけた。形の良い唇を美しい笑みの形にして、咲夜はちゅっ♡ちゅぅ♡と厚司の首筋を吸い、長い舌で、れぇ♡、と舐めた。
「はぁ♡かわいい♡美味しそう……はぁ♡好き♡食べちゃいたい♡」
「うっ……あ゛ぁ゛ッ♡」
 熱い息を吐き、首筋に吸い付いていた咲夜の牙が、厚司の肌を噛んだ。
 ずるッ、じゅぶ、じゅる、と傷口にむしゃぶり付き、血を啜る振動が厚司の肉体に快感として認識される。
「い゛ッ♡ひぃ♡はっ、はっ♡はぅ♡ン゛ッ♡ん♡あ゛あ゛っ♡」
 咲夜の唇が更に大きく開き、がつ、がつ、と肉を齧り取る。
 生きたまま少しずつ喰われる経験など恐怖と苦痛しかない筈が、厚司のだらしなく開いたままの唇から溢れるのは低く蕩けた喜悦の声に他ならない。
 じゅる、ずる、ずるる
「あ゛あ゛うッ♡ん゛っ♡……はぁっ♡はぁ♡あ゛あ゛あ゛〜ッ」
 強く吸われる振動が、傷口を抉る舌が、肉を噛む牙が、厚司の脳を、快楽で焼き尽くす。
「はぁ〜……♡おいし♡」
 傷口から顔を上げた咲夜の口の周りが血だらけだった。
 長い舌を伸ばし、ぺろりと血まみれの唇を舐める咲夜の顔が、オレンジ色にぼんやりと浮かび上がる。
「まだこんなにたくさんあるなぁ……僕のお菓子♡」
 咲夜がにんまりと厚司を見下ろす。
 丸い腹を撫で、やわやわと胸を揉む。
「うぅ♡ふ、ぅ♡……は、ぁ♡」
 厚司は眉をひそめ、かすかに肉体をよじらせている。
 咲夜の小さな白い手が、分厚い肩を優しく押す。
 その手に従って厚司はごろりとベッドの上に寝転がった。
 咲夜は艶然と微笑みながらお気に入りのお菓子のラッピングを解く。
 裸に剥いた厚司の胸には、ツンと乳輪から尖った乳首を貫通するピアスがわずかな光を反射して瞬いている。
「かわいい乳首♡いつ見てもかわいい♡ずっと興奮できる♡」
 咲夜の唇が祝福のように優しく、尖った乳首に降り注ぐ。
 何度も何度も触れるだけの柔らかい口付け。
 厚司の胸が、口付けの度に反り、何かをねだるように卑猥にくねった。
「あっ♡咲夜……ふぅ♡うぅ♡……咲夜♡頼む、乳首♡乳首吸ってくれ♡乳首、噛まれたい♡頼む♡」
 とうとう口に出してねだる厚司の顔は剃り上げた頭まで真っ赤に染まっている。
「乳首噛んで欲しい? ここ、ガリッて噛んで赤ちゃんみたいに吸っていいの?」
 咲夜は細く小ぶりな指で両の乳首を摘むと、弾力を楽しむように潰したり、ひねったりともてあそんだ。
「あ゛っ♡うぅ♡そう、だ♡咲夜に噛まれて、乳首、吸われるの好きだ、から……頼む♡」
 厚司は太く毛深い腕で顔を隠すと、欲望を吐露した。
 鎖骨まで赤くなり、血の止まったはずの首筋からつぅ……と血が垂れる。
 垂れた血を、長い舌でべろりと舐め取って咲夜はにっこりと無垢な子どもの顔で微笑んだ。
「僕も子豚ちゃんの雄っぱい吸うの好き♡」

 
「んっ♡んん゛ッ♡ふ、ぅ……♡うっ♡」
 ちゅっちゅっ♡ちゅくっちゅくっ♡
 可愛らしい吸引音がランタンの揺れる灯りに照らされる部屋に響く。
 咲夜はうっとりと、安らかに目を閉じて厚司の胸に顔を埋めて乳を吸っている。
 片方の乳首は、手なぐさみにいじくり回している。
「ん゛ッ♡んお゛っ♡おっ♡おん゛ッ♡」
 赤く腫れあがった乳首を強く吸い、牙を立てる。
 ぶちゅっ、と肉を噛み破る感触に咲夜の唇がほころび、こぼれ落ちる血が咲夜の口内を赤黒く染めた。
 舌で乳首を転がすとコロコロ、コロコロと当たるピアスの固さが咲夜を楽しませた。
「ん゛ん゛っ♡うぅ♡おッ♡」
 ちゅっ♡ぢゅっ♡ちゅくっ♡
 短く強く吸うたびに厚司の喉から短く低い呻きが漏れる。
 その声を聞くたびに、咲夜は自身の胸に愛と欲が湧き上がるのを感じていた。
 快感に喘ぐ目の前の男を噛み締めて、肉を食い破り、甘い血を飲み干してめちゃくちゃにしたい。
 全部食べて飲み込んで自分のものにしたい。
「あッ♡さくや゛ッ♡あっ♡あぁッ♡」
 欲望のままに強く乳首を吸うと、厚司はひときわ大きく吠え、太い腕で咲夜の頭を掻き抱いた。
 ぢゅる♡ぢゅっ♡ちゅく♡
 強く吸うたび鮮血が溢れ、ぷるぷると弾力のある乳首が舌で踊る。カチカチ、とピアスを歯で噛み鳴らす。
「ひっ♡うぅ♡う……ん゛ぅ゛ッ♡」
 厚司の反応を見るたびに、尖らせた乳輪を貫くピアスを見るたびに、咲夜の脳は愛着に蕩けて顔がゆるんでしまうのだ。
 強い愛しさを感じていつも、乳首を吸って欲しいと言うようにしむけて、そして思惑通りにねだる厚司が愛おしかった。
 ちゅぷっ♡
 血の止まった乳首を唇から解放する。ぷっくりと腫れて扇状的になったそこへ軽く口付けをすると仰向けで喘ぐ厚司をころりと転がしてうつ伏せにした。
「今日は後ろからしよ? 子豚ちゃんの雄尻後ろから食べたい♡」
 淫毒と快楽に犯された厚司の唇は動く事なく、ぽっかりと開いたまま、荒い息をこぼしている。
 咲夜はじっとりと汗ばんだ広い背を見下ろした。むっちりとした尻たぶをわし掴むとむにぃと形を替えるそれに、咲夜はバラ色の頬を綻ばせる。
「ふふふ、子豚ちゃんの雄尻かわいいね♡」
 咲夜が機嫌良く呟き尻たぶを揉みしだくと、厚司の腰がびくっ♡びくっ♡と跳ねた。
「いつも僕のこと気持ちよくしてくれるかわいい穴も見たいなぁ♡」
 細い指に力を込めてぐっ、と尻たぶを広げると、ひくつく窄まりが暗いオレンジの光にかすかに見える。
「いた♡かわいい穴にキスしてあげる♡」
 にんまりと、喜色満面に微笑む咲夜が尻肉に顔を埋め、長い舌で、窄まりをれぇ♡と舐めた。
「んぉ♡おっ♡おぉ♡おぉん♡んっ♡んんっ♡」
 ずる、ずるる
 はしたない音を立てて、舌は窄まりを舐め回す。
 平たくした舌で広く舐り、尖らせた舌先で窄まりの中心を突くと、招くように口を開けて舌を飲み込んだ。
「あ゛ッ♡あぁッ♡ケツ♡ケツすごッ♡お゛ッ♡お゛ッ♡ナカ♡あ゛っ♡あ゛っ♡い゛い゛ぃ゛ッ♡」
 敏感な粘膜を、ぬめる唾液をまとった長大な舌に容赦なく舐め回され、強烈な快楽が厚司の脳を燃やしていた。
「お゛ッ♡お゛ッ♡お゛ほッ♡オ゛ォ゛ッ♡ひッぃ゛ン゛ッ♡い゛い゛ぃ゛ぃ゛ッ♡」
 厚司の脚はいつのまにか開き、はしたないガニ股になっていた。
 肉厚の尻がカク♡カク♡と卑猥に揺れて自身の弱点を咲夜にさらけ出し、擦り付けている。
 肉の快楽に正直に動く肉厚の身体を撫でながら咲夜はほくそ笑む。
「あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛ッ♡ぁ゛ぁ゛ぁ゛〜〜ッ♡」
 枕に埋まった厚司の口から、だらしなく蕩けきった遠吠えが漏れた。
 緩んだ口元から血の混じったうす赤色の唾液が垂れる。
 ヘコッ♡ヘコッ♡と揺れる太い腰は、快感に正直にベッドへ勃起肉を擦り付け、雄膣の気持ちいいところを咲夜の舌に押し付けていた。
 それに気づいているのは咲夜だけ。
 ぢゅぷッ♡ぢゅっ♡ぐちゅッ♡
 きつく収縮する雄膣を舐りながら、咲夜はにんまりと目を細めて乱れる厚司を見つめている。
 ずる、ずるる、ぢゅっぽッ♡
 「お゛、あ゛ぁ゛ン゛ッ♡」
 ゆっくりと窮屈になった肉壺から抜けていく異形の舌。
「はぁ……♡おいし♡……美味しい子豚ちゃんのナカ、今度はおちんちんで食べさせてね♡」
 うっとりと妖艶な笑みを浮かべる咲夜が、うつ伏せの厚司の肉体に乗り上げ、じっとりと汗の滲んだ後頭部を優しく撫でながら、子どもの身体には不釣り合いの、勃起した巨根で豊満な尻肉を掻き分けた。
「あっ♡んぅ♡子豚ちゃんの雄尻のお肉、気持ちいい♡むちむちお肉でおちんちん挟むの♡好きぃ♡」
「あ゛ッ♡あぁ♡はぁ♡あっ♡」
 尻肉に擦り付けられる熱い肉塊を、厚司の尻がヘコヘコ♡と扱くように動く。
 挿入を待ち侘び、媚びる腰振りに咲夜の頬が艶笑を浮かべた。
「子豚ちゃん、おちんちんおねだり上手だねぇ♡あっ……♡ん♡はぁっ入った♡……入っちゃったぁ♡あふっ♡ふふ……雄尻、きゅう♡きゅう♡って僕のおちんちんおしゃぶりしちゃってるねぇ♡」
「ン゛ッ♡お゛お゛〜ッ♡お゛ッ♡ほ♡ぉおッん♡」
 擦り付け合っていた互いの秘所が、ぐぢゅっ♡と音を立ててひとつになった。
 亀頭を舐るように収縮する尻穴の淵を突き抜け、ずるずると濡れた体内へ張り詰めた巨根を挿入していく咲夜。
 厚司は弱々しく震えた遠吠えを上げ肉体をビクッ♡ビクッ♡くねらせている。
 ……ぱちゅ♡……ぱちゅっ♡……くちゅ♡
「お゛♡、ほぉぉ〜♡おんっ♡ん゛ッ♡ほぉ゛ぉ゛〜ッ♡」
 ゆるやかに刺突する咲夜の勃起肉。ゆっくりと引く肉棒に吸い付く雄膣はその口をはしたなく壺口に伸ばしている。
 カリ首に引っかかりめくれかけた尻の淵を、今度はゆっくりと押し戻していく。咲夜の薄い下腹が厚司の肉厚の尻肉に触れるまでゆっくりと腸壁をくすぐり続ける巨根。
「ひ……ぉ♡おぉぉ♡ンッ……ほ、ぉ゛ぉ゛〜ン゛ッ♡」
 既に前後不覚に陥り、淫獣の如く快楽に媚びた吠え声を上げている厚司を見下ろし、咲夜はあえて話しかけた。
「ねえ、ゆっくりピストン気持ちいい?」
 ……ぬぢゅっ♡……くちゅっ♡ずぷぷぷ……ぐちゅっ♡
「あ? ……え? ン゛ン゛♡……あ゛ぁ〜♡ひっ♡ふうう〜ッ♡う?」
 淫毒に侵された厚司の脳は、咲夜の問いかけに応えることが出来なかった。
 かろうじて問いかけられていることはわかったらしく、疑問符を浮かべただらしない嬌声が開きっぱなしの唇から漏れた。
「僕もゆっくりピストン好きだよ♡でも子豚ちゃんの奥におちんちんの先っぽ、くちゅくちゅするのも好き♡」
 咲夜は突っ張っていた腕を曲げて厚司の背にぴったりと身体を預けると、肉の詰まった腹に腕を巻きつけ小さな尻をぐりぐりと回すように動かした。
「あ゛ぉ゛♡お゛♡お゛ほ♡ぉ゛お゛ん゛ッ♡」
「あははっ♡ぐりぐりするたび気持ちいい声出ちゃうねぇ♡」
 パンパンに張り詰めた亀頭で結腸口を捏ねられ、バッキバキに充血した巨茎で前立腺を揺すられて、厚司の腸壁はうねうね♡ぐにぐに♡と、激しく収縮し続けている。
 射精を伴わない雌の絶頂が止むことなく厚司の肉体に降りかかっていた。
「お゛ゔッ♡ゔッ♡っ……ぅぐっ♡……ッゔゔゔッ〜〜ッ♡」
「はぁ〜♡むちむちしてて気持ちいい♡パンパンに詰まった肉袋ちゃん♡かわいい♡パンッて破裂させたい♡」
 うつ伏せの厚司の上に身体預けきって分厚い身体をきつく抱き締めると、咲夜は欲望のままに激しい抽送を繰り出した。
「あっ♡あっ♡子豚ちゃん♡かわいい♡お肉の中に出す♡あっ♡ンッ♡あったかお肉にぶっかけるの好き♡はぁっ♡アッ♡イくッ♡」
 咲夜はひときわ深くに勃起した巨根を突き刺すと、華奢な腰をくねらせ、射精した。
「あ゛ッ♡あ゛づ、い゛♡お゛ぐ♡ひぎ♡……グッ♡グる゛ッ♡……ッ、イ゛ィ゛ィ゛ッ♡♡」
 組み敷かれ、体内に種付けされた肉袋たる厚司は尻穴で咲夜の勃起肉の収縮と、最奥にじんわりと広がる熱い温度に一瞬、身体をぎゅっと緊張させ、すぐに体内の肉膜をぐにッ♡ぐにゅ♡、と蠢かせた。
 ビクッ♡ビクッ♡と痙攣する背中にはじんわりと汗が滲んでいる。濡れた背中を長い舌でれぇ♡と舐って小さな口いっぱいに肉を吸う。
「ひッ……ぐぅッ♡」
 肉を吸われたことにより、厚司の雄膣をぎゅぅ♡と狭まり、背中が跳ねる。
 その反応が可愛らしく咲夜は口いっぱいに頬張った肉に思いっきり牙を突き立て噛み締めた。



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鶯命丹 2023/06/29 13:25

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鶯命丹 2022/11/21 01:23

義理堅い男

2022年11月27日 00:00 〜 23:50 pictSQUARE 内にて開催されるBooknook vol.1
 https://pictsquare.net/uuu5c0nm5bi5t7wnrmeu7zzht3072u7n
で出す新刊の一部を支援者様限定で公開いたします。

新刊「ちょっかい出さないで!これは僕の子豚です!」
美少年吸血鬼×スキンヘッドのこぶとりのおっさんのニッチなBL小説です!
テーマはNTR。
吸血鬼咲夜の兄・寿夜(ひさや)が持ち込んだトラブルでてんやわんやするストーリーを軸に、IFストーリーなどをつめこんだ話になると思います今書いてるところですすみません
今回、表紙イラストを
ぶっかけそば様 https://skima.jp/profile?id=310947&sk_code=sha09url&act=sha09url&utm_source=share&utm_medium=url&utm_campaign=sha09url
に依頼致しました!
最高にかわいい表紙が出来ましたのでこちらを世の中にお披露目するために死ぬ気で書いてます!!
どうぞよろしくお願いいたします!


本文中にいれる予定の話のひとつがとても気に入ってるので期間限定で公開させていただこうかと思います。
咲夜と別れることになった厚司が、咲夜と暮らした屋敷でひとり咲夜の帰りを待ってるところに人狼のクロが訪ねてきて、そこからふたりで暮らす話です。

死ネタ
獣○
死体食い
 
どうしようもなく人を選ぶ話ですが、よかったら試し読みをしてみてください。



 お兄様襲来話のif物として

 館の外から、煌びやかに光る館内をそっと伺うと、ある一室に咲夜を見つけた。
 運良く窓辺の近くでひとり、小さな背中をスッと伸ばして不機嫌な顔をしている。
「咲夜!」
 ひそめた声で呼びかけると、咲夜はハッと顔を上げて周囲を見た。
 すぐに外にいる厚司に気付き、丸い目を更にまんまるに見開いて驚いてる。
 パタパタと走り寄ってくる咲夜の姿が怪我もなく無事なようで、厚司はホッと表情を綻ばせた。
 しかし、窓辺に寄った咲夜は厳しい顔のまま厚司を叱り飛ばす。
「子豚ちゃんっなんでこんなところにっ?! お兄様に聞いたの?!……ああ、もうそんなことは後だ……子豚ちゃんはここに居たらだめ! 早く家に戻って……」
「どうかしたかな? 咲夜」
 ねっとりとした猫なで声に、咲夜がビクッと肩を跳ねさせる。
 咲夜の華奢な背中越しに黒髪を上品に撫でつけた紳士が立っていた。
 形の良い薄い唇を、にっこりと笑みの形にしてるが、男の目は少しも笑っておらず厚司は気味の悪さにぞわりと怖気が走るのを感じた。と、同時に背後から強い衝撃に地面に押し倒された。
「ぐっ!」
 背中にかかる痛みと重み、頭を押さえつけられる人の手の感触、肩や膝の関節を踏まれ、走る痛みに声すら出せず厚司は息を詰めた。
「子豚ちゃん!」
 咲夜の叫びに冷たい嗤いが重なる。
「豚とは、言い得て妙だな」
 厚司は抑えつけられる身体をなんとか動かそうともがいても、まったくびくともしなかった。
「あの子を離してください!」
 咲夜の鋭い声が耳に届く。
「おや、あれは君のところの? おかしいなぁ。大事なペットなら同行させて欲しいと伝えたはずだがなぁ」
 酷薄な嗤いを含んだ男の声が、嬲るような嫌らしい物言いをする。
 咲夜がどう出るか試しているのだと、厚司にもわかる。
「さぐっや゛……やめ、ぐぉ゛っ」
 咲夜がどう考えているか、厚司には分からなかったが、ただ、嫌な予感だけがした。
 厚司を黙らせようと、上で押さえつけている何者かがぐっと頭を地面に押し付けた。
 口に土が入るのも構わず厚司は叫ぶ。
「咲夜っやめろ! 俺はいいから! ぐぇ゛っ」
「子豚ちゃんっ! お願いやめて! やめてくださいっなんでもするから離して!」
「おや、そんなに大事なものだったのかな?」
 咲夜の悲痛な叫びに、男は白々しく意外そうな物言いをしている。
「そうです! だから、お願いやめて」
「君がそこまで言うなら」
 小さく泣きそうな咲夜の声に厚司の心臓が冷や水を浴びせられたように冷えて縮む。
 胸の痛みに息をつめていると、厚司を抑える力がなくなり身体が自由になった。
「咲夜っ!」
 急いで立ち上がると窓に飛びつき咲夜を呼ぶ。
 咲夜が厚司の元に駆け寄って顔についた泥を払い、もう一方の手で厚司の分厚い手を握りしめた。
 細い指が小さく震えている。
 何か言おうと開閉を繰り返す厚司の唇に、咲夜の親指が優しく触れた。
「大丈夫、すぐ帰るよ。先に家に帰ってて」
 いつも通りの微笑みを浮かべる咲夜が、いとしむように指先で厚司の顔を撫で、離れていく。
「さ、咲夜っ! 待てっ待ってくれっ」
 美しい顔を歪めて嗤う紳士に向かい、咲夜の細い背が厚司の前から遠ざかっていく。
 厚司が窓を乗り越えようとしたところ、複数の黒服に取り押さえられ、運ばれて屋敷がどんどん遠くなる。
「離せっおい咲夜っ待て! お゛ぐっ!」
 鋭い衝撃と揺れる視界。どさりと地面に身体が沈む感覚を最後に、厚司は意識を失った。
 
 
 

  目覚めると、見慣れた屋敷の天井と、心配そうにのぞき込む寿夜の顔が目の前にあった。
 ひと通り取り乱し、騒ぎ立て、厚司は動き回るのを止めた。
 結局のところ、咲夜は厚司の元へ戻って来なかった。
 古く強力な吸血鬼から厚司を逃すために、咲夜はあの男の元に残ると決意したのだから、もう会いに行くことはできないと寿夜に告げられ、子どものように嫌だと抵抗した。
 しかし、それから何度も何度もあの屋敷へ行こうとするが、結局辿り着けずに終わった。
 意気消沈し、ぼんやりと視線を彷徨わせる厚司に声をかける寿夜は、普段のちゃらけた様子をひそめ沈痛な面持ちで眉をひそめている。
「子豚ちゃん……ごめんね、まさかこんな事になるなんて……」
「いや、いい」
「あの、この屋敷にはきっともう誰も戻らないと思う……だから、子豚ちゃん。俺と一緒に行くかい?」
「いや、いい」
 同じ言葉を繰り返し項垂れたままの厚司を見下ろし、寿夜は「……そう」とだけ呟いた。


 兄の寿夜との会話はそれで最期だった。
 ぼうと見つめる床が暗くなり、また明るくなってきた頃には屋敷の中に寿夜の姿はなかった。
 また、厚司もそれを気づくのに数日はかかったので正確には、彼がいつ頃屋敷を出たのか定かではない。

「……ほこり、つもってるな」
 厚司しかいない屋敷の隅にかすかに積もりだした埃がふと目につく。
 門真が屋敷を管理していた頃には考えられない。
「これじゃまずいな」
 二人が戻った時に屋敷が汚いとどやされる。
 そう思った厚司はその日から、手持ち無沙汰を誤魔化すために屋敷中を掃除して回るようになった。
 棚や窓枠の上から埃を叩き落とし、床を掃き拭きする。
 窓を磨く。
 庭の木を剪定し、枯れた花を取り除く。
 以前日常的に行っていた屋敷のメンテナンスをひとりで考え行っていくと、一日があっという間だった。
 疲れ果てシャワー浴びて眠る生活は、厚司にとっても都合が良い。
 どんな仕組みかわからないが、変わらずに水道も出るし火も使える。
 屋根も窓もあって雨風もしのげるし、キッチンに食料だってまだある。
 無くなったら何処かで稼いで買ってくれば良い。
 その日暮らしのような真似は慣れてる。
 厚司はそう決心して、屋敷に留まり咲夜の帰りを待った。
 
 季節の移り変わりを肌で感じるようになったある日――
 簡単に済ませた朝食の後、厚司は頭にタオルを巻きながら玄関へと歩いていく。
「今日は庭でも手入れするか……そろそろ落ち葉も増えてきたしな」
 ひとり、誰にはばかることもなくひとりごとを言いながらドアノブに手をかけようとしたその時――
 かりかり、かりかりかり
 玄関のドアを引っ掻く小さな音が聞こえて、厚司はぴたりと動きを止めた。
 
 ……誰か来たのか? 空耳か?
 厚司はまず自身の異常を疑った。
 ひとり屋敷を掃除し始めたころ、咲夜に呼ばれたような気がして振り返ったり、あまつさえ返事をしていた時があった。
 その度に咲夜がいないことへの絶望と、とうとう自分がおかしくなったことを自覚して、項垂れたものだった。
 しかし、このまま咲夜の幻と暮らす方が、ひとりよりはずっとマシかもしれない……と諦めて聞こえるままに自分を呼ぶ咲夜の声を聞いていたら、そのうち聞こえなくなってしまった。
 今はもう声色さえおぼろげだった。

 そんなことを緊張した脳の一部で考えていた時、かりかり、かりかり、とふたたびドアを引っ掻く音がした。
 厚司の胸にもしかしたらと希望が湧く。
 命からがら逃げ出して、瀕死で立つことも出来ずドアを引っ掻く咲夜の幻想に、厚司は慌てて玄関ドアを開けた。
 「よ〜ぉ、子豚ちゃん。久しぶりだなぁ」
 そこにはにやりと歯を剥き出して笑う、かなり大型の黒い犬がいた。
「クロ……おまえ」
 厚司はその特別に大きな犬の前に膝を付き、その真っ黒でにやけた面を撫でてやろうと手を伸ばす。
 情けなくぶるぶると震えた手が、滲んだ視界に映った。
「なんだよなんだよ。俺に会えてそんなに嬉しいのか子豚ちゃん。そんな熱烈歓迎だとまた味見したくなっちまう」
 クロが低くしゃがれた声で笑う。厚司の手に額を押し付けるようにしてもっと撫でろと命じている。
 手のひらに伝わるクロの体温と体毛のごわつく感触に、厚司の目からぼた、ぼた、と涙が落ちた。
 ひっ、ひっ、と情けなく漏れる嗚咽を抑えようと唇を引き結ぶと、クロの薄い舌がべろりと厚司の顔を舐めた。
「なんだぁ? メソメソしやがって。なに辛気臭い顔してやがる。坊ちゃんはどうした? あの鼻持ちならない偉そうなにおいが薄いな」
「おい、やめろ。舐めるなって」
 べろべろと顔を舐め回され、厚司の顔は自然と綻んでいく。
 それと同時に咲夜の匂いが薄いと言われたことに動揺していた。
「……そうか……やっぱり薄くなってるんだなぁ」
 厚司は泣き笑いにクシャクシャに顔を歪めてクロの首に抱きついた。
「おいおい……いったいどうしたんだよ子豚ちゃん……なんかお前痩せたか? たくさん肉がついて食い出がありそうだったのに、肉が減ってねぇか?」
 クロはペタンと尻を下ろし、憎まれ口なのか、慰めなのか分からない言葉をまくし立てた。
 厚司はクロの埃と土の臭いがする毛皮に顔を埋めて嗚咽に喉を震わせていた。
 

「そうかい、坊ちゃんは、吸血鬼同士の縄張り争いに負けて相手の傘下に入ったってことか? そんなら戻ってこねぇんじゃねぇの?」
 土やら砂やらで汚れた黒い犬――人狼のクロを厚司は風呂場で洗ってやった。
 何度も何度も土色になるお湯を睨みながら、咲夜がこの屋敷にいないわけをかいつまんで説明する。
 ざぶざふとお湯で洗われながら話を聞いたクロが、低く喉を転がすように笑っている。
「帰ってくるかもしれねぇだろ」
 熱くなる鼻の奥を誤魔化すように、厚司は短くそれだけ言うとクロの頭にザァとシャワーをかけた。
「図星だからって怒るなよ」
 シャワーを振り払うようにぶるぶると頭を振ってクロは笑っていた。
 
 夜も更けたころ。
 厚司は自身の身体に乗り上げる重みで目を覚ました。
 目を開けてみれば暗い部屋の中に黒い影がじんわりと形を作っている。
 黒い影に手を伸ばせばもふもふと乾いた毛皮の感触に、厚司は小さく息を吐く。
「坊ちゃんだと思ったか?」
 しゃがれた声がひそひそと厚司の耳元に落ちてくる。
 熱く湿った息が耳にかかり、薄い舌がべろりと舐めた。
「ん……いや……ちょっと寝ぼけただけだ」
 耳朶を舐める濡れた感触に厚司の身体がかすかに跳ねた。それを誤魔化すように太い腕がクロの身体を抱き寄せる。
 風呂に入れてやったので柔らかい胸毛に顔を埋めると、石けんと、毛皮の奥に獣の匂いがする。
 クロは厚司の反応を見逃さず、長い鼻っ面を埋めるように執拗に厚司の耳を舐める。
「あっ♡まて、やめろって」
 あからさまに快感を引き出そうとするクロの舌を避け、耳を両手で守った厚司。
 耳を覆う分厚い手を舐めながらクロは低く唸るように笑った。
「坊ちゃんに義理立てしてんのか? 帰ってくるかも分からんのに」
「もうすぐ帰って来るかもしれない」
 頑なな言い方にクロが吹き出し笑った。
「そうだよな。ヤッてるときに帰ってくるかもしれねぇな。前の時みたいに」
 くつくつと震えるクロの毛が厚司の身体をもぞもぞと撫でる。
「そうだよ。やめといた方がいいぞ、お前ぼろぼろにされたじゃねぇか」
 ムッとした声音がそっぽを向く厚司の口から漏れた。
「いいじゃねぇか。あんたは気持ちいい思いが出来て、更に待ち人まで帰って来たら万々歳だろ?」
 べろりと長く薄い舌が厚司の口の端を掠めて頬を舐めた。
 そっぽを向いたまま、クロの首に腕を回す。抱き寄せられたクロはピクピクと耳をはためかせ吐息混じりに笑いをこぼす。
「咲夜だと思っていいぞ」
 低く囁くクロの毛がさわさわと厚司の横顔をくすぐる。
「そんな事するか」
「坊ちゃんはこんな毛むくじゃらじゃあなかったもんなぁ」
 ぐつぐつと喉奥で下卑た嗤い声を唸らせるクロの長い犬の口に噛み付いて、うるせぇとくぐもった文句を言う。
 上下の牙が開いて厚司の舌を受け入れた。
 肉の厚い人の舌と、薄い犬の舌が絡まる。
「ん♡……ふぅ♡」
 厚司の喉から小さくこぼれた吐息は、甘く震えていた。
 柔らかい粘膜が絡まる久しぶりの快感に厚司の皮膚がぞわりと総毛立つ。
 ちゅぷ、ちゅく、といやらしい水音が鼓膜を震わせた。
「んぁ♡」
 柔い舌が抜けていくのを厚司の視線が追っている。
 名残惜しげに唇から覗く舌にクロは「そんなに惜しまれると嬉しくなっちまうなぁ」と低く笑った。
「なぁ、ほら子豚ちゃんよ。この邪魔な服を脱いでくれ。俺が脱がしてやっても良いが、この姿じゃぁ脱がすと言うよか破くになっちまう」
 クロの眼がニタリと細まったのが、暗がりでもわかった。
 自分で脱ぐように仕向けられ、厚司は唇を歪めたが、引き結んだまま、荒っぽい仕草で着ていた寝間着を脱ぎ捨てる。
「あ~あ~、やっぱりなぁ。少し肉が落ちてる……せっかく食いでがありそうなまるまる太った子豚ちゃんだったのに」
 わざと憐れっぽく嘆いて見せるクロが、仰向けに転がった厚司の身体に舌を這わす。
「くっ、あ♡……うるせぇダイエットしたんだよ」
「そうかそうか、そりゃぁ無駄な努力だ。食べ応えがある方が良いぞ」
 
 クロは平たく薄い舌を細かく蠢かせ、組み敷いた男の肌を舐めた。
 暖かいが、乾いていて、柔らかいが、張りのない肌。
 老いたなとクロは思ったが、ふざけた事ばかり言うこの犬が、厚司が老いたことは口にしなかった。
 以前出会って暴いた日より、そう時は経ってないはずなのに、男の肌は確実に老いていた。
 図太く見えて案外脆い所のあるのが人間だ。
 あの高慢ちきな小僧っ子がいなくて、悲しみが男の老いを加速させていると思うと、クロはそれが哀れで可笑しくて愛おしかった。
 首を舐め回し喉仏を甘く噛んでやると「うぐっ♡ん゛♡」と痛みに呻くフリをした喘ぎを漏らす。
 クロは機嫌良く舌を滑らせていくと、つるりと冷たい金属の感触。
「んあっ♡あ♡あ♡あ゛♡乳首♡ひ、ぃぃっ♡」
 ぷっくりと勃ち上がった乳首を貫通する金属の楔をクロはどうにか外せないものかと舌で弄る。
「あっ♡ひ♡ンッ♡はぁ……あ♡乳首っ♡乳首♡いいっ♡んん♡」
 楔は取れる気配も無いが、随分と好さげに鳴いている厚司を見下ろして、クロはひとまずそのまま続けることする。いまだ触れてないもうひとつの乳首に向かって顔を動かしふんふんと匂いを嗅ぐ。
「ん♡ん♡……はぁ♡♡」
 当たる呼気にさえ甘く呻く厚司に気を良くしてクロは薄く長い舌を伸ばし、楔に貫かれた乳首をべろべろと舐め回してやった。
「あっ♡ああ♡く、クロ♡クロ♡あっ♡いい♡いい♡」
 厚司は太い腕を伸ばしてクロの頭を抱えこむと長い毛にぎゅっと指を絡ませ握りしめた。
「ははっ熱烈だなぁ」
 クロは奥歯を剥き出してにぃと笑む。
 冷たい鼻先で乳首を突き、でろりと舌で舐ってやった。
 
 厚司がもぞもぞと身体を反転させる。
 膝をつき、割開くと剥き出しの尻を高く上げた。
「もう、いいっ……もう、いれてくれ」
 ねだる言葉は甘いが、声には快楽とは違う震えを帯びている。
 クロは無防備にさらされた尻穴に、べろりと舌を滑らせる。
「そんなの、良いからっ♡あっ♡あぅっ♡うぅ♡」
 尻たぶに鼻先を突っ込んでベロベロ、れろれろ、と舐め回すと、ぎゅっと閉じた尻穴が、ひく♡ひく♡と口を開く。
 発情期の雌犬のような匂いを感知して、クロは大きく肺を膨らませる。
「ご無沙汰だろう? ちゃんとひらいてやらねぇと痛い目みるぞ」
「ひぐ♡うっ♡ん、はぁっ♡だめだ♡あっ♡や、だ♡あぁあっ♡いやだっ♡」
 だらだらと唾液を垂らしひくつく尻穴を舐め、えぐってやると厚司は甘く咽び鳴いた。
「あぅ♡うう♡あっ♡待て♡待ってくれ♡あっ♡俺も、俺もしたい♡」
 厚司が枕に埋めていた顔を振り返る。手足でベッドの上を這うと、クロの下肢の辺りに顔を埋めふぅーっ、ふぅーっ、と荒く発情した息をしている。
 分厚い手がいやらしくクロの腹側の毛並みを撫でつけた。
「なんだい、ずいぶんと優しいじゃあねぇか。俺のも舐めてくれるのかい」
 クロは鷹揚に笑うとゆっくりと身体を横に倒して片足を軽く上げる。毛に覆われた陰嚢と、皮からのぞくグロテスクな赤色が呼応するようにビクッビクッと揺れていた。
「さぁどうぞ雌豚ちゃん」
 しゃがれ声が、ねっとりと甘く囁く。
 その声に操られるように厚司はクロの下肢のあいだに顔を埋めて、毛皮をまとって勃起する犬の陰茎にしゃぶりついた。
「ああ〜〜……子豚ちゃん、口ん中あったけぇなぁ。ベロがなめくじみたいに這い回って……皮とちんぽのあいだをベロベロされんのたまんねぇよ」
 クロはぐつぐつと心地よさそうに喉で唸り、うっとりと低い声を響かせている。
「なぁ、子豚ちゃんよ、金玉の根元ぐりぐりしてくんねぇか? ああぁぁ~~、それだ……いいね♡人間の手は器用だなぁ♡」
 ぐりぐりと陰嚢の根元を揉み、指圧するとビクッビクッせり上がって、毛皮からどんどんと肉色の勃起ちんぽが伸びていく。
「んぁ゛っ♡はぁっ♡はぁっ♡……ん、ふっ♡ふぅっ♡」
 長く長くなる犬の勃起ちんぽからぴゅっぴゅっとねばつく水が飛ぶ。挿入を助けるための汁を顔に浴びながら、厚司は舌でびくつく犬の勃起ちんぽを舐め、口内でしゃぶる。
「あ~あ~……雌豚ちゃんの顔がびしゃびしゃだなぁ。熱烈なご奉仕に応えてやらないと可哀そうだ」
 クロは愉快そうに身体を揺らし、首を伸ばすように上体を少し起こすとうずくまるように犬の勃起ちんぽをしゃぶる厚司の尻穴を舐めてやった。
「あ゛っ♡あうっ♡ああっ♡♡それ、いいっ♡はぁ♡舌っ♡舌ぁ゛♡いいっ♡」
 先ほどより大きくひく♡ひく♡とうねる尻穴に、鼻面を突きつけ舌を奥まで入れてやると、素直に腰をへこつかせて蕩けた声を上げている厚司に、クロが命じる。
「なあ子豚ちゃん。ここ、俺の舌じゃあほぐすのにも限界があるなぁ。もう一つある器用な人間のおててを貸してくんねぇか?」
 早くしろと、尻穴を鼻で突っついてやると、厚司は文句も言わず股の間から腕を通してくぱくぱと口を開けている尻穴に指を突っ込んだ。
「んああぁっ♡♡あ゛っ♡はぁ♡あ♡ゆび♡ゆびいいっ♡いいぃぃ♡ゆび♡」
「そうそう、上手だなぁ子豚ちゃん。指が三本も入ったらちんぽ入れてやるからなぁ。俺も手伝うから頑張ろうや♡」
 クロがにやにやと歯をむき出して笑い、舌を指とともに尻穴に入れる。だらだらと垂れる涎を注ぐように舌先でうねる腸壁を撫でてやった。
 じゅぶっじゅぶっぐちゅ、尻穴に出し入れされる太い指がどんどんと速く、同じところを刺激していくのをクロは荒く跳ねる呼気をこぼしながら視姦している。
「ああぁ゛ぁ゛♡あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡も、もうイッ、く♡もうイク♡尻でイクぅッ♡きついっ♡♡あ゛ぁ゛っ♡キツイのくるっ♡♡ぅゔっ!♡♡あ゛ぁ゛ぁ゛~~ッ♡♡」
 まるくでっぷりとした尻が、絶頂に向かって必死にかくかくと蠢いている。喘ぐ厚司の発情しきった熱い息がはっ♡はっ♡はっ♡とクロの勃起ちんぽを刺激し、びゅくッびゅくッと透明な水分を噴き出していた。
 絶頂し倒れ込む厚司の顔が、クロの下腹部に埋まる。すりすりと擦りつけられる顔と、陰嚢の根元を指圧し続ける指が、クロを挑発していた。
「イッたばっかで悪ぃが、今度は俺の番だな」
 クロが素早く身体の向きを変えると、厚司の腰に前足をかけ、ぽっかりと寂しそうに口を開けている尻穴に長く伸びた犬ちんぽを挿入する。
「あ゛あ゛ぁぁあ~~ッ♡あ゛っ♡あ゛あ゛っ♡ふかっ♡ふかいっ♡ひっ♡ひぃ♡ぃいいっ♡」
 ぐじゅっ、ぬぢゅ、ぐりゅりゅっ
 長く伸びた勃起犬ちんぽが絶頂しうねる腸壁をこじ開けて、奥へ奥へと入り込んでいく。
 その熱く固い肉の感触に、厚司の身体がぶるっぶるっと震え、あっという間に雌の絶頂を味わう羽目になる。
「おおっ♡スゲーうねってんなぁ♡子豚ちゃんの雄マンコは♡あぁぁ~~せっまい尻穴、ぐりぐり広げていくの最高だぜ♡」
 クロの前足の爪が、きつく厚司の腰を掴む。爪が肉に食い込み、うっすらと血が滲んでいた。皮膚を破った感触に、クロは大きく口を舐める。
 長く伸びた犬ちんぽの先が、こりこりと閉じた結腸に当たる。
「ひっ♡い゛い゛♡い゛っ♡ぐっ♡うぐっ♡あ゛っ♡お゛ぐ♡あ゛っ♡だめだっ♡あ゛っ♡そご、だめっ♡」
「おっ♡おおっ♡わりぃな子豚ちゃん♡気持ちよすぎて腰止まんねぇんだ♡お゛あぁ゛っ♡んお゛ぉ゛っ♡このまま大人しく種付けされてくれ♡ああぁぁ~~出てる出てる♡」
 逃げる腰を押さえつけ、クロはかくかくと腰を振り乱す。
 ごちゅぅっとひときわ深く突き入れると、犬ちんぽの先が結腸の奥へと入り込み、こぶのように膨らんだ根元が尻穴を押し広げる。長く深い犬の射精に酔いしれクロはだらだらと口から涎を垂らして腰をへこつかせ続けた。
「お゛ぉ♡おん゛っ♡またイぐっ♡お゛ぐ♡あ゛だる゛ぅっ♡ゔゔっ♡ゔぐぅぅっ♡ゔぉっ♡ぉ゛ん゛ん゛っ♡♡♡」
 揺れる腰振りはゆるいが、ずっぽりと深く食い込んだ勃起ちんぽの熱と固さに、長く噴き出す精液に、絶頂を続けた腸壁を刺激され、厚司は何度も何度も絶頂を味わい続けることになる。
「ひぐっ♡ゔゔっ♡うぐっ♡ゔゔゔ~~ッ♡♡」
 枕に頭を沈め、泣きわめく厚司を見下ろしながら、クロは汗ばんで震える背中を何度も何度も舐めてやった。


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鶯命丹 2022/10/17 23:11

お兄様襲来!

以前書いた
「美少年吸血鬼に愛玩用兼食用の豚として飼育されることになったおっさんの話」の続きもの。

前作の販売場所は下記にて販売中

BOOTH→ https://mt-pikarya.booth.pm/items/3951973
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あらすじ
咲夜のお兄様、トラブルメーカー寿夜(ひさや)が登場し、ふたりの仲をひっかきまわしたりわいわいしたり、えっちなパーティーに巻き込まれたり、囚われの子豚ちゃんになったりする話(の予定)です。

こちらは簡易版。
冒頭、寿夜の登場シーンあたり。
簡易版をいくつか支援者様限定公開し、完成版を本にして出す予定です。

前作の本の中に出したオリジナル設定とかありますが、大した設定でもないので、こちらだけでも問題なく読めるかと思います。


お兄ちゃん襲来!
 ある日の朝、厚司と咲夜が連れ立って食堂に行くと、ひとりの若い男が座って食事をしていた。
 厚司がその人物を訝しげに見ているあいまに、咲夜が驚いた声を上げる。
「お兄様! いつ帰ってらっしゃったんですか?」
「お兄様?」
 咲夜が珍しく目を見開き、慌てたように小走りで食事中の若い男に近づいた。
 釣られて目を開き、咲夜と、テーブルに着く青年を見比べる厚司は、確かに似てるなとひとり心中で頷いた。
 すっと涼し気な切れ長の目に、鼻立ち整った顔、青いほどの色白の肌は潤って、艶やかな黒髪を短く切り揃えている。
 端的に言えば、だいぶ美男子である。
 まだまだ子供の容姿で、まあるい頬と顎を持った咲夜が、青年期になれば目の前にいる青年のようにしゅっとスマートな輪郭になり、甘いマスクの男になるのか。と厚司はまじまじと青年を見た。
「門真は知ってたの?!」
 青年に給仕していた門真に問い詰める咲夜。
 いつもは表情を崩さない余裕の執事が眉を下げて困ったような表情をする。
「朝、屋敷の周りをひと回りする際に、玄関に座り込んでいらっしゃいました」
「もう! 来るなら来るって早めに連絡ください!」
「わかったわかったごめんてば。咲夜は相変わらずおこりんぼだなぁ」
 キャンキャンと吠えるように怒る咲夜に、暖簾に腕押し風なゆるい兄貴。
 門真の様子も、常よりも慌てるような困ってるような印象に、厚司は興味津々と三人を見ていた。

 一歩引いて周囲を見てる厚司に気付いた青年が、目を輝かせてテーブルを立つ。
「ねぇねぇ咲夜。この子はどうしたの? 新しい子?」
 犬猫でも触るつもりなのか無遠慮に近づき手を伸ばしてくる青年の手を、咲夜が掴んで止める。
「僕の子豚だから。勝手に触らないで」と咲夜は眼光鋭く兄を睨み付ける。
 しかし兄である青年は咲夜の眼光など意にも介さずへらへらと笑って言った。
「ええー! いいじゃないちょっと撫でるくらい! ねぇ君名前は? いつからここにいるの? 俺はね、寿夜(ひさや)って言うの。咲夜のお兄ちゃんだよ〜」
 あいだに立つ咲夜を無視して捲し立てる寿夜。圧倒された厚司は「厚司、です……どうも、弟さんにはいつもお世話になっております……」と辿々しく頭を下げた。
「ちょっと、子豚ちゃん。余計なこと言わなくていいの!」
 下から睨みつけられ、むぐ、と口を閉じる厚司。
「子豚ちゃんて呼ばれてるの? かわいい〜! 俺も子豚ちゃんて呼んでいい?」
「ダメです」
「咲夜に聞いてないよ〜! 良いよね子豚ちゃん。ねぇつるつるの頭かわいいね。触ってもいい?」
「ダメです」
「だから〜、咲夜には聞いてないでしょ〜! ね、良いよね子豚ちゃん」
「ダメです! 子豚ちゃんも、お兄様には近づかないようにしてね!」
「あ〜ひどいんだ〜! 咲夜そんないじめっ子だったかなぁ? しばらく会わないうちにやさぐれた?」
 キャンキャン喚く兄弟に押されて、厚司は視線を彷徨わせる。控えていた門真と目が合うも、逸されてしまった。
「あ、あー……仕事が始まりますので、これで、失礼します」
 厚司は踵を返し、頭を下げつつ、食堂から早足で逃げた。
 背後からはいまだに兄弟の騒ぐ声がする。
「朝飯、食いそびれたな……まぁ、あの喧騒の中に戻るなら一食くらい抜いたほうがましだな」
 厚司はぐるぅと呻く腹を支えて、ため息交じりに呟いた。

 
 喧騒の食堂を出て、厚司は中庭へと出る。
 今日の仕事は花を植えることだ。土を掘り返して、新しい花の球根を植えていく。
 ここに来てからすっかり庭師の仕事が板についてきた厚司は、スコップ片手に土いじりに精を出す。
 花壇の土にしゃがみ込み、黙々と作業を進める厚司の背後から、長い腕が首に巻きつき、背中にぐっと重みがかかる。
「うぉぉっ!」
 バランスを崩し膝をつく厚司。戸惑いのうちに、ざくり、と首の皮膚を噛み破られた。
「ぁぐっ! う、ぐっなに……」
 痛みにうめきながら、厚司は自分を捕らえる腕を掴む。
 腕の長さが、背にもたれかかる重さが、咲夜のものとは違う。
「あ、んたっ……っつ、咲夜のっ、ゔっ!」
 寿夜はふふ、と吐息で笑い、噛み付いた傷口からぢゅっぢゅぅっと血を啜り上げた。
 傷口に空気が触れる疼き、舌でくじかれる痛みに呻く厚司が、必死に寿夜を引き剥がそうともがく。
 しかし、寿夜の細い腕はびくともせず、厚司の身体を抱え込んでいる。
「ぅ……ゔゔっ、ぐっ……んっ、あ゛、あ、あぁっ」
 痛みに呻いていた声が、徐々に甘さを帯びる。
 身体の力が抜け、ぞわぞわとした快感が肌を粟立たせた。
 痛みの裏側から、快感がじくじくと全身を蝕み、厚司は力なく土に手をついた。
 弱った獲物をいたぶるように、寿夜の腕が不埒に厚司の身体を這い回っていく。
「や、ぅ……ぅぅっあ、やめろっんんっ!」
 ぢゅーぢゅーと血を吸われながらその身をまさぐられ、力の入らない厚司に、さらに体重をかけ覆いかぶさる寿夜。
「あっ! やだっ! いやだっ離せっ」
 ちゅぷっずりゅうっ
 滑った音をたてて、長い牙が抜けていく。
「んひ、ぃぃんっ」
 吸血鬼が、吸血のために獲物に注入する淫毒が、長い牙を抜く痛みをすら快楽として厚司を責める。
「びくびく震えて、子豚ちゃんかわいい〜! 大丈夫だよぉ。優しくするから」
 寿夜の舌が傷口をゆっくりと舐める。
「ゔ、んっ……あっ、うぅ」
 強い淫毒に侵された、厚司の身体が敏感に震えた。
 無遠慮に身体を撫で回す手に、傷口をくじる舌に、目の前に火花が散るほどの快感を拾ってしまう。
「あぐっゔ、やめ、ろっ……」
 厚司は太い腕をぐっと伸ばして体を反転させ、寿夜を自身の身体の上から転げ落とす。
「ありゃ! 逃げられちゃった。そんなへろへろでどこ行くの? 子豚ちゃん」
 寿夜はころりと転げ落ちた。
 楽しそうに笑いを含んだ声が厚司の背後から囁く。
「今から咲夜を探すより、俺とした方が楽になるよ? 子豚ちゃんのうずうずした身体いっぱいよしよしして気持ちよくしてあげるよ?」
 耳元で囁かれる声は甘く厚司を誘惑する。
 霞む視界を向ければ、美しい青年が蠱惑的に微笑んでいた。
 艶やかな黒髪、切長の瞳。色っぽい薄い唇にはありかなしかの微笑みを浮かべている。
 美しい男の顔が近づき、吐息のかかる距離で止まる。
「大丈夫、咲夜にはバレないよ……んぶっ!」
 厚司は土がついたままの手で寿夜の顔を覆うと、押し退けるようにふらふらと立ち上がった。
「っ……アンタじゃ……嫌だ」
 しかめっ面で呟いた厚司は、ふらつく足取りでゆっくりと歩き出す。
「わぁ、フラれちゃった」
 言葉の割には楽しげに、寿夜は厚司を見送った。

「なんで、こんな……広いんだよっ……くそっ、ぅ」
 厚司は館の中をこんなに恨めしく思ったことはなかった。
 以前咲夜から「お預け」を食らった時よりも、身体が疼いている。
 一歩歩くごとに歩行の振動すら、腹の奥にじんじんと響いて、数歩ごとに止まってしまう。
「はぁ、はぁ……ゔっ、ぐ」
 壁に肩をつけ、もたれていたところに背後から声がかかる。
「あれ、子豚ちゃん。どうしたの?」
 厚司は反射的に振り返って声の主を見た。その途端、耐えていたものが決壊し、顔をくしゃくしゃにして喘ぐ。
「ゔ、あ゛あ゛っ! さ、さくやぁっ」
 厚司は腕を伸ばし、咲夜の細い身体に取りすがる。それを軽く受け止めて咲夜は目を見開いた。
「どうしたの一体? こんなヘロヘロのとろとろで……ああ! お兄様にやられたのね! だから近づいたらダメって言ったのに!」
「ちが、ああっ! ちが、ううっん、ぁっ俺じゃないっ向こうがっあっ!」
 倒れ込む厚司を抱き上げ、咲夜はぷりぷりと怒りだした。
 厚司は必死に弁明するも、抱き合う温もり、衣擦れにすら敏感に反応してしまい、まともに言葉が紡げない。
「もうっ! 話はベッドで聞くから。ほら子豚ちゃん、ちゃんと捕まって。手足でぎゅぅってしがみつくの得意でしょ」
 怒りを含んだ冷たい物言いに胸が痛むが、それもすぐに快感に散ってしまう。
 厚司は必死に太い腕で咲夜の華奢な首に縋りつき、脚を浮かせて細く頼りない腰に絡める。
 咲夜は倍以上もある厚司の身体を軽々と抱きかかえ、歩き出した。
「ん゛ぉっ! おっ、お、おん゛っ! ま、って! 待ってくれっあ゛っもっと、ゆっくりぃっ」
 咲夜が歩くたび、淫毒ですっかり勃ち上がった厚司の陰茎が腹のあいだで擦れ、びりびりと甘く痺れる快感を与える。
「ゆっくりしてたら余計辛いでしょ。我慢して」
 ピシャリと叱られて厚司は黙った。
「……行くよ。ちゃんと捕まっててね」
「あ゛っ! ああっ、あ、あ、あ、ああっさ、さくやぁ゛っ! 擦れるっ、ちんぽ擦れてっ気持ちいいっあ゛あ゛っ」
「うんうん、気持ちいいね。腰へこへこしてるもんね。部屋に着く前にでちゃうかな?」
「あ゛っゔぅっ出るっ出るっ腰へこ止まんねぇっぁ゛え゛っえ゛っ出るっゔゔっぐ、っ」
 正面から抱きかかえられ、挟まれる陰茎をへこへこと擦り付け厚司は絶頂した。
「もうイッちゃったの? やっぱりお兄様の毒は強いなぁ……ほら、子豚ちゃんお部屋着いたよ。今からたくさん中に入った毒を抜かないとだからね。いっぱい頑張ってね」
「が、んばるって……」
 射精後もいまだふわふわとした悦楽の中にいる厚司が、ぼんやりと問い返す。
「もっともっとたくさん射精しないとダメだってこと!」
 



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