こちらは、ゲームシナリオのコミッション作品です。選択肢、SE、スチル等の指示が記入されております。
後半はプロット状態
お読みになる方は小説の形ではないことをご了承の上お読みください。
長い・見づらくて申し訳ない
【作品傾向・注意事項】
ゲームシナリオ(SEやスチル指示などあり)、BL、ショタ攻め、成人男性受け、ショタおに、挿入なし(バッドエンドルートのみ挿入あり)、SM要素過多(玩具責め、ディルド、プジー、貞操帯)足コキ、兜合わせなど
主人公ショタが攻め
受けが成人男性二名の各ルート
主人公×同級生のバットエンドルートあり・同級生ルートのみ挿入あり
以下URLはシナリオをご依頼くださった拓彦様が制作した漫画作品
https://lovetropette.booth.pm/items/5186170
――――――――――――――――――――
コミッション作品・ゲームシナリオSEなどの指示あり
(プロローグ)
※納品作品
△背景 退廃的な雰囲気の背景
美しい淫魔がいた。
その淫魔の美しい姿をひとめ見れば、どんな人間もたちまちそれの虜となって、すべてを捧げずにはいられない。
その淫魔の涼やかな声に命じられると、どのような不条理でも叶えずにはいられない。
その淫魔に与えられるものならば、どんな苦痛も極上の悦びへと変わった。
淫魔がほんの少し口の端を上げれば、虜になった男たちは歓喜の涙を流し、麗しい眉をひそめれば、憂いを取り除こうと躍起になった。
男たちは自分のすべてを淫魔に捧げたがった。その命でさえも――
滑稽な人間の生きざまを見て、淫魔は嗤った。
あるとき、そんな傲慢な淫魔に神の雷が落ちる。
神の雷は、淫魔から力を奪い去り、その魂を人間へと転生させた……
※時間経過 朝
△背景指定 明登の部屋
母「明登~朝よ。いい加減に起きないと遅刻するよ」
SE:ごそごそ音(ベッドから起きる音)
明登「ふあぁ~……わかったぁ……」
●明登・パジャマ(記憶が戻る前)
なんだか変な夢を見た気がする……
胸がドキドキして、頭がボーっとして、瞼を何度も擦ってあくびをした。
昨日は早く寝たのになぁ……
もぞもぞパジャマを脱ぐと、じっとりと湿ってる。
下着も冷たいからこっちも着替えよう。
SE:ごそごそ音(着替え)
パジャマと下着を一緒に脱ぎ捨てるとき、背中が痛む。
部屋の姿見に映った背中を振り返ると、肩甲骨のところらへんに黒いあざ。
産まれたときからあるって言われてる背中のあざを見て、首をかしげる。
明登「なんだろう。今日は背中のあざがじくじくする」
●明登・上半身裸背中、肩甲骨の部分に黒いあざが一対
母「明登~!ちゃんと起きてるの~?!」
明登「お、起きてるよー!えぇっもうこんな時間!?ご飯食べてるヒマないよ!」
SE:ドタバタ足音
△背景 明登宅玄関
明登「行ってきまぁすっ!」
ボクは急いでランドセルを背負うと玄関を出て、学校に向かって全速力でダッシュした。
※時間経過 朝
△背景 教室
明登「はぁ~……間に合った」
SE:チャイム
SE:引き戸が開く音
席について大きくため息を吐いた瞬間、チャイムがなった。
チャイムの後すぐ、教室のドアが開く。
担任の信也先生が入ってきた。
先生「おはようございます」
日直「起立、礼」
生徒一同「おはようございまぁす!」
●信也先生・教壇へ立つ
SE:生徒たちが挨拶のため椅子を動かす音
信也「はい、おはようございます。今日も一日勉強頑張りましょう。四時間目の体育はみんなの大好きなドッヂボールだよ。怪我しないようにね」
信也先生が優しく笑ってる。
教室がにぎやか歓声に包まれた。
普段だったらボクも嬉しくて声を上げてたかもしれないけど……
お腹が空いてる今日は憂鬱だった。
先生にバレないようにぐでっと机に突っ伏した。
明登「はぁ~……もうお腹空いてきたのに、給食前に体育があるなんて……今日はついてないなぁ……」
※時間経過 昼前
△背景指定 学校の校庭
SE:ホイッスル音
信也先生「試合初め!」
SE:楽しそうな子どもの声・ざわめき
●体操着の明登(だるそう・記憶戻る前)
モブ生徒1「うわっボール来た!」
モブ生徒2「逃げろ逃げろっ!」
校庭に、ボールから逃げ回るみんなのはしゃいだ声が響いてる。
……お腹空いた……もう倒れそう……ぐうぐうとお腹が文句を言い続けてる。
なんだか頭もふらふらしてきた。
モブ生徒3「あ!明登くんそっちにボール行ったよ!」
明登「え?」
遠くから自分の名前を呼ばれて、そっちを向く。
気づいた時には、もう目の前にはボールしか見えなかった。
SE:打撃音(ボールが顔に当たる音)
SE:倒れる音(明登、倒れる)
SE:ざわめき
?「――んっ!明登くん大丈夫っ!?」
顔がジンジンして、熱くて痛い。
体中がひりひりする。
目を閉じてるのに、ぐるぐる目が回る感覚がして気持ち悪い。
立ってた場所が崩れ落ちて、すごい高さから落ちていくみたいな気持ち悪い浮遊感に、ボクは意識を失った。
※時間経過 明登の夢の中(前世)
△背徳的な雰囲気の背景
淫奔を謳歌していた淫魔は、神の雷に打たれてしまった。
奔放さを表すような羽根は千切れ、のびやかだった四肢は動かない。
人間の淫欲を掻き立てる肉体が焦げて、ボロボロと崩れていってるのがわかった。
頭の奥にゾッとほど神々しい声が響く。
⁇「淫猥な淫魔。人間の精気を食い殺す悪魔よ。今まで貴様が食い殺してきた弱い人間に産まれ変わり、その忌まわしい性根を直しなさい」
※時間経過 夕方
△背景 保健室
ゆっくりと目を開けると、既視感のある天井が見えた。
左右に視線を映せばどうやら学校の保健室のようだった。
「ボク……本当に人間になっちゃったのか……」
改めて背中に手をやると、やはりあの頃持っていた自慢の大きな羽根は存在しなかった。
神様は淫魔だったボクを、本当に人間の男の子に生まれ変わらせたのを実感した。
明登「まあ、消滅させられなかっただけマシかな……」
どうやら今まで、前の世で淫魔だった記憶はすっぽりと抜けていたのに、ボールにぶつかった衝撃で思い出したらしい。
運が良いのか悪いのか……なんにせよ、淫魔の特殊能力を使うことも、空を飛ぶことも許されないのなら、不便なことこの上ない。
思い出さないほうが幸せだったかもしれない。
明登「…………精液」
しかし本能は覚えていた。
あの甘美な味を、魅惑的な感覚を、感動を、前世の記憶を取り戻した幼い身体は確かにソレを欲して疼いていた。
信也「あ、明登くん!よかった、目が覚めたんだね」
明登「せん……せい……」
ベッドを区切るカーテンが開かれ現れたのは先生こと信也だった。
額をつたう汗やハの字に下がった眉を見るに、どうやら相当焦っていたらしい。
そりゃあそうか。齢十ほどの子どもが気絶なんかしていたら、大人は……ましてや担任の教師など気が気ではないだろう。
目を覚ましてやったことを感謝してほしいくらいだ。
信也「体調はどう……?頭が痛かったりする……?」
明登「……」
体調はというと万全だ。最早それどころの話でもないのだ。
今一度、自分の置かれている状況を整理したい。
そのためにはこの心配そうに顔を覗き込む教師は邪魔だ、さっさと安心させてやろう。
明登「全然大丈夫です」
信也「本当?!どこか痛むところとかは……」
明登「どこも痛くないですよ、本当に」
そう言いながら起き上がろうとすると、先程よりやや戸惑っている先生に慌てて止められた。
どうやら親に連絡をしてあるようで、迎えが来るまで安静にしておかないといけないらしい。
たかがこの程度で早退かとも思ったが、むしろ好都合だった。
家に帰って、ゆっくりと状況を整理するとしよう……
※時間経過 夜
△背景 明登の部屋
●明登姿見・自分をじっと見る
明登「しかし、子どもの身体なんて面白いな」
大人の手より小さい手を天井にすかしたり、軽い身体を鏡越しに見下した。
あの後、迎えに来た母に付き添われ、帰宅する。
母親はいろいろと心配そうに話しかけてきたが、うっとうしかったので疲れたから部屋で休みたいと伝えると、彼女は眉根を寄せてそれを了承した。
実際、負傷したからか……それとも急に記憶を取り戻したせいで脳に負担がかかったのか、身体にだるさがまとわりついている。
SE:電気を消す音
△背景 明登の部屋 暗い
ボクはため息を吐いてゆっくりとベッドに身体を横たえ目を閉じる。
明登「こんな風に疲れるなら、イキすぎて気絶もするだろうな……」
前世の記憶が、瞼の裏にぼんやりと浮かび上がる。
人間の精液を貪って生きた愉快な記憶と、快楽に喘ぐ人間の蕩けた表情。
鼻をくすぐる精液の卑猥な匂いと、血が沸く快楽。
懐かしい欲望の日々をたどるように、ボクの意識は夢の中に落ちてった。
※ 朝
△背景 明登の部屋 朝
●明登・パジャマ(記憶が戻った)
SE:お腹の鳴る音
明登「お腹空いたな……」
早朝、空腹を感じて目が覚めた。
ぐうぐうと音を上げる腹のあたりに手を置くと、肉の内側がうねる感触がする。
前世では感じたことのない飢餓感にため息をついて、ベッドから出た。
常に人間の精気に満たされていた淫魔のボクが、食物から栄養を得ないとならない人間の身体になるとは……
煩わしさに首を振ると、ボクはパジャマに手をかけた。
※時間経過 朝
△背景 学校 校門
体調はどうだ?気持ち悪いなどの不調は無いか?と心配し、質問攻めにする母親を振り切って登校する。
学校だなんて、面倒くさいことこの上ないが、休みなどすれば病院だなんだと検査に行かされるだろう。
そっちの方がよっぽど煩わしかったので、ボクは重たいランドセルを背負ってさわやかな朝の通学路を重たい足取りで歩き、校門前に到着した。
信也「明登くん!具合は大丈夫ですか?!」
校門に立っていた信也先生が、ボクを見つけた途端走り寄ってきた。
心配そうに眉を下げ、ボクに視線を合わせるように腰を屈めている。
人間というのは随分と心配性なんだな……
面倒だったが、無視するのも今後を考えると厄介だろう。
そう判断してボクは信也先生を見つめ、返答した。
明登「ああ、先生。おはようございます」
信也「お、おはようございます……昨日はすみませんでした。僕の監督不行き届きです。クラスの生徒に、授業で怪我をさせるなんて……」
信也先生は一瞬面食らったように眼鏡の奥の目を見開いたが、そのあとすぐに眉根を寄せて、すまなそうに頭を下げた。
教師とは、なんとも滑稽な職業だと思う。
児童を教育し指導するという手間のかかる役目とともに、ひとたび児童に何かあれば世間から責め立てられる、窮屈な職業。
こんな面倒なことを生業に選ぶ人間の気が知れない。
とんでもない被虐趣味なのではないだろうか?
実際、今こうしてボクに頭を下げるこの男の姿は、真剣そのもの。やらされてる感や不貞腐れるような感情は見られず、真に心の内から湧き出る謝罪を言葉にしている。
哀れな男は嫌いじゃない。
ボクは自然と口の端が上がっていくのを感じた。
明登「全然平気だから、そんなに気にしないで先生」
かわいそうな男が項垂れた頭を、よしよしと撫でてあげた。
信也先生はバッと、ばね仕掛けのおもちゃのように勢いよく頭を上げ、唇をぽかりと開けた呆けた顔をしている。
信也「あ、明登くんっ?!」
その滑稽な顔に思わず笑みが深くなる。
人間の記憶しかなかった時は、落ち着いた大人の男のように思っていたが、突然の接触に動揺するさまは童貞のそれだ。
案外そうなのかもしれない。
そもそも、淫魔のボクから見れば落ち着いた男など存在しない。どんな男であろうとも、ボクに熱狂して堕落していたのだから。
明登「元気出た?じゃあ教室でね」
ボクは信也先生に手を振って教室に向かった。
※時間経過 午後 夕方
△明登の部屋
ようやく学校が終わって自室に戻ってきた。
ランドセルを放って椅子に腰かけると、ドッと身体に疲れがのしかかってくる。
人間の子どもの身体は疲れる。
いや、疲れだけじゃない。前世の記憶を思い出した肉体が、あの味を渇望していた。
欲しいのに得られないストレスが、ボクの身体をずっと重だるいものにしているのだと思う。
明登「どこかで精液を摂取できたらいいんだけど……」
人間の肉体に押し込められているが、元淫魔の魂は、人間の感情や欲情を感じ取れた。
それを使って今日、あらためてクラスメイトを観察していたが、肉体が大人になりきれていない子どもばかりだった。
彼らからは大人の男の発する性欲が感じられなかった。
実際に子どもなのだから仕方ないが、もう少し精通を済ませてる生徒が多くてもいいのに……
がっかりとした気持ちを思い出し、唇からため息が漏れる。
しかし、精液を諦めるのはまだ早い。
明登「そうなるともう少し触手を伸ばして、先生とかかな」
SE:時計のアラーム
その時、部屋の中で電子音が鳴り響く。
顔を上げて机にある時計を見ると、今日が塾の日であったことを思い出す。
ようやく学校が終わったと思ったら、今度は塾か……
こちらも、休みたいと言えば病院に行かされるかもしれない。
明登「やれやれ……人間てのは、忙しないな」
塾のリュックに勉強道具を詰め込み部屋を出て、駅までの道のりを歩いていく。
学校がダメなら、塾はどうだろうか?
もう少し年齢が上の人間たちも集まっていたようだし、学校より楽に獲物が見つかるかもしれない。
そう思いつけば、面倒な塾も楽しみになってきた。
先ほどよりも少し速足で駅へと向かう。
人間にされたからと言って、大人しく殊勝に過ごすのはボクの趣味じゃない。
むしろ困難が多いほど過程も楽しいし、手に入れた時の感動もひとしおだ。
明登「神も詰めが甘い。人間になったから心を入れ替えますだなんて、言うと思ってたのかな」
日が傾き始めた街の中を歩く。
神の愚かしさに口の端を歪め、人混みに紛れ駅へ向かった。
――プロローグ 了――
――――――――――――――――――――
(プロローグ後・克己ルート)
納品作品
明登(あきと)――攻め・○学生
克己(かつみ)――受け・成人男性
※時間経過
△夕方の駅のホーム
SE:電車が来るアナウンス・駅のざわめき
夕方でも早い時間だからか、駅のホームに人はまばらだ。
両親が買って渡してきたキッズスマホを見ていると、アナウンスが聞こえてきた。
スマホから顔を上げ、何気なく周囲を見渡す。
ホームの端にひとり男が立っているのが目に入った。
明登「……あんな端に誰かいる」
●ホームの端にボーっと立つ暗い雰囲気の男性(克己)
がっくりと落ちた両肩と、手入れのされてない髪に隠れる俯いた顔、身なりも適当で部屋着のような雑さ……
ずいぶん暗い雰囲気だ。
男を横目で見てると、突風とともに電車が到着した。
周囲の人間が、わらわらと開いた電車のドアに向かって歩いて行くが、その男はじっと足元を見たまま動かない。
ボクも、その男を見ながら周囲に流されるように電車に乗り込む。
電車のドアが閉まり、ゆっくりと走り出す。
通りすぎる車窓から、男を見つめる。長い前髪に覆われて、表情は見えなかった。
……死にそうな男だな。
電車のドアに寄りかかって、心の中で呟いた。
※夜
△電車内
明登「ふぅ、ようやく終わった……まさか授業が長引くなんて……」
退屈な塾が終わり、ボクは大きく伸びをしながら身体のコリをほぐす。
いつもよりも遅い時間の電車は、帰宅ラッシュも終わり電車の中も空いている。
それだけは良い点だなと思いながら暗い車窓をぼうっと眺めた。
SE:電車の走行音
△駅のホーム 夜
ホームに降り、夜風を感じながら首をぐるぐると回すと、ホームの端に立ってる男が目に入る。
塾に行く前にも見た、猫背の暗い雰囲気の男だった。
もしかして、夕方から夜にかけて、あの男はずっとあそこに立っていたのだろうか?
訝しく思い、じっと男を見て首を傾げる。
明登「自殺とか、しそうなんだよな」
指を顎に当て、思案する。
今のボクは人間であり、そのような必要はないにもかかわらず、精液が欲しくてしょうがない。
しかし、ボクの周囲にいるクラスメイトはいまだに精通すらしてない子どもばかり……
そんな飢えた状況のボクの目の前に、成人済の男がいる。
その男はどう見ても自殺志願者だ。と、いうことはボクの目の前で精気がひとり分失われそうになっている……
明登「もったいないな……」
思わず声に出して呟く。
心の内からの……魂の叫びだった。
せっかく精液を出せる身体が、むざむざ死を迎えようとしてるなら、ボクが精気をいただいても構わないだろう。
もしかしたら快楽を経験したら、あの暗い人間も生きる気力とやらが湧いてくるかもしれない。
ボクを勝手に人間に転生させた神も、そうしてやったら満足なんじゃないか?
まぁ、その辺はどうでもいい。
男が自分の身体を捨てるというのなら、その身体を捨てる前に、ボクが有効に使えればそれでいい。
そうと決まれば善は急げだ。
ボクはホーム端に立つ男へと近づいていった。
★選択肢
1話しかける(好感度↑)
2やっぱりやめる
(2を選ぶと一日目終了)
★2やっぱりやめる
……やっぱりやめておこう。
自殺を考えてる人間にかかわると、ろくなことにならないだろう。
それでなくても、今日はいつもの帰りが遅い。
ポケットに入っていたスマホを見ると母親から着信が数件入っていた。
口やかましく説教されるのはかったるい。
思い直して踵を返すと、速足で改札へ向かった。
→一日目夜へ
★1話しかける。
●項垂れている男の人の立ち姿(克己)
明登「こんばんは、お兄さん。何してるの?」
ボクは男の隣に立って話しかける。
子どもらしさを意識して、首を少し傾け顔を覗き込むが、男は無表情で無反応だった。
ボクのことをちらりとも見やしない。
この無反応さは思ったより重症かもしれないな……
とにかく、もう少し話しかけてみよう。
明登「今日、結構風強いよね。寒くない?」
男は相変わらず無反応だ。
しかし、構わず喋り続ける。
明登「お兄さん名前なんて言うの?ボクは明登って言うんだ。今はね、塾帰りなの」
SE:スマホ着信音
明登「あ!お母さんからメールだ。ちょっとごめんね」
男に断ってスマホを見る。
メールを開いて、内心舌打ちした。
今日は授業が長引いたからな……こういう時、子どもの身体は面倒だ。
ボクは男の顔を覗き込み、小さく微笑んだ。
明登「お兄さんはここ、最寄り駅?いつもよくここにいる?ボクはまた明後日塾に行くから駅に来るんだ。その時もっとお話ししよ」
見上げた顔はやっぱり無表情だった。
★選択肢
1じゃあまたねと声をかける(好感度↑)
2急いで改札に向かう
★1じゃあまたねと声をかける
明登「じゃあまたね!」
無表情の男に向かって愛想よく手を振ると、駅の改札へ向かった。
★2急いで改札に向かう
ボクは男に背を向けて、急いで改札へ向かった。
※時間経過 (一日目終了)(話しかけない選択肢を選んだあとはこちらへ)
△明登の部屋 夜
明登「……今日も結局搾精するヒマなかったな。明日はいい精気が手に入るといいんだけど」
あの男、次に会うまでに生きていて、精液を摂れれば都合がいい。
じりじりと焦れる飢餓感をごまかすようにベッドの中に潜り込む。
柔らかな枕に頭を乗せるとあっという間に意識が溶けていった。
※時間経過
二日後の午後
△明登の部屋
明登「今日は塾の日だ。あの男、まだ生きてるかな?」
俯いた男の姿を思い浮かべながら、塾用のリュックを背負う。
人通りの多い道を歩いて駅へと向かった。
※時間経過 夕方
△駅のホーム
ホームに着いて、きょろきょろと見渡す。
いた。
●項垂れている男の人の立ち姿(克己)
人がまばらな夕方の駅のホーム。
一昨日と同じ場所に、あの男は立っていた。
まさかずっとあそこに立っていたのだろうか?
……まさかね。
だが、男はそう思わせる程、無気力な雰囲気で佇んでいる。
まあ生きていて、精液を摂れる可能性があるならそれでいい。
ボクは男の隣に歩みよると、にこやかに話しかけた。
明登「お兄さんこんにちは!また会えてうれしいよ」
俯いて髪に隠れた顔を覗き込むと、男の暗い目がふると揺れ、ボクの方を見た。
意外だ。今日は反応がある。
少し驚いたが、ボクはすかさず微笑み、男に質問する。
明登「お兄さんはいつもここにいるの?」
この前と違ってボクの言葉に反応するように、男の目が揺れている。
だけど、答えは返ってこない。
構わず質問を重ねた。
明登「お兄さんのお名前知りたいな」
ボクが首を傾げると男の、乾いて割れた唇が小さく開いた。
はくはくと何度かか開閉を繰り返した後、低く掠れた声がかすかに聞こえてくる。
克己「あ、う……ん」
長く黒い髪の中を覗くように、もう少し首を傾げて見る。
初めて聞いた男の声はか細く、怯えるように唇がぶるぶる震えてる。
上手く喋れなかったからか、男の目にはじんわりと涙が滲んで、ぱちぱち、ぱちぱち、と瞬きを繰り返していた。
怯える男を慰めるように微笑んで、ゆっくりと頷いてみせた。
明登「うん、うん。大丈夫だよ……あ、そうだ。お茶飲む?」
リュックの中から水筒を取り出して差し出すと、男はボクと水筒を交互に見て、震える指で水筒を受け取った。
男が水筒を開けて中身をあおる。
ごく、ごく、と上下する喉仏がなんとも美味しそうで、ボクはこっそり唇を舐めた。
克己「っ……はぁ~……」
明登「美味しかった?」
よっぽど喉が乾いていたのか、男は水筒から唇を離すと大きく息を吐いた。
男の濡れた唇が扇情的に映り、目を細めてそれをじっと見入る。
夢中で水筒をあおっていた男に言葉をかけると、男はきょろきょろと目を泳がせてから口を開いた。
克己「あっ、う、うん……ありがとう……あ、ごめん……水筒の中身、ほとんど飲んじゃった……」
明登「いいよ、塾でお茶買うから。で、お兄さんのお名前、聞いてもいい?」
男は、ボクへ水筒を返しながら、小さな声で謝罪している。
リュックの中に水筒をしまいつつ、かまわないと首を振って、男の名前を尋ねた。
男は躊躇うように唇を噛んだ後、か細い声でようやく答えてくれた。
克己「あ、犬束、か、か……克己(いぬつかかつみ)……」
明登「克己さんか。いい名前だね、お兄さんに似合ってる」
更に男と言葉を交わそうと口を開きかけたその時……
SE:電車が来るアナウンス
明登「あ、電車。来ちゃった」
ガタガタッガタガタッ、と大きな音を立ててホームに電車が入ってくる。
せっかく男が心を開きかけたというのに、無粋に入り込んできた電車を一瞥して、ボクは克己のだらりと垂れた腕を掴むと、抱きつくようにぎゅっと身体を寄せた。
克己「は、ひっ」
克己は急に近づいたボクに動揺したようで、息を呑んで身体を硬直させている。
動揺する克己のリアクションは、ボクの飢餓感を少し和らげてくれた。
心から溢れる笑みで強く克己の腕を引っ張ると、ボクの意図に気付いたように身体を屈めてくれた。
近くなった克己の耳にこしょこしょと小さな声で内緒話をする。
明登「克己さん、まだここにいる?」
ボクの言葉に克己はこくこくと何度もうなずいている。
目の前にある耳は真っ赤でおいしそうだ。
思わずふふ、と吐息で笑うと克己の身体が跳ねた。
びくっと小さく震える大きな身体が可愛くて、熱くなった耳に唇で触れながら言葉を紡ぐ。
明登「じゃあ、ボクが帰るまで待っててくれる?」
克己はボクの問いかけに、首振り人形みたいにこくこくと頷き続けている。
滑稽な仕草だが、その初心な反応に胸がときめいた。
明登「ありがと、克己さん。そしたらボク、塾行ってくるね」
囁き終わったと同時に電車のドアが開き、人の流れがホームに起こる。
ボクは克己から身体を離すと、小さく手を振って電車に乗り込んだ。
電車のドアから克己を見ると、耳を抑えて呆けたようにボクの方を見つめている。
明登「ふふ、可愛い」
ぼんやりしている克己へ、ドア越しにもう一度手を振ってあげる。
電車がゆっくり走り出す。
あっという間に、あたふたと動揺する克己の姿が見えなくなった。
速く過ぎていく車窓を見ながら、楽しい予感に口元が自然とほころんでしまう。
明登「今日の夜が楽しみだな」
※時間経過 夜
SE:電車が止まる音
△駅のホーム
明登「やっと終わった……」
退屈に凝り固まった身体を大きく伸ばして、駅のホームに降り立つ。
視線を動かしホームの端を見ると、居た。
克己は相変わらずホームの端に立って、足元をぼんやりと見ているようだった。
克己の近くへ歩み寄りながら、これからの楽しい予感にこっそりと唇を舐める。
明登「本当に待っててくれたんだ。嬉しい」
話しかけると、俯いていた克己がパッと顔を上げる。
一瞬目を見開いて、ボクを見た後、克己はすぐに俯いてしまった。
そしておずおずとペットボトルを差し出した。
克己「あ、う、あの、これ……」
明登「これ、どうしたの?」
小さな声で呟く、克己の手にあるペットボトルを見て問う。
克己はペットボトルをいじりながら、蚊の鳴くような声で応えた。
克己「さ、さっき……お茶、飲んじゃったから……ご、めんね」
明登「わざわざ買ってくれたの?ありがと」
ペットボトルを受け取って礼を言うと、克己はもじもじと手を組み合わせている。
早速、蓋を開けて一口お茶を飲むと前々から気になっていたことを克己へ質問する。
明登「克己さんはここでなにしてるの?」
克己はびくりと肩を跳ね上げた。
顔色がさっと暗く陰り、視線がウロウロと彷徨っている。
躊躇う克己の様子をじっと見上げ、言葉を待つ。
克己は、ボクと線路の方を何度も交互に見やりながら、ようやく口を開いた。
克己「あ、え……あの……うぅ……こ、ここで……」
明登「ここで?」
言いよどむ克己に寄り添うように優しく相槌を打った。
ボクの顔色を窺うような視線が絡みつく。
その哀れな視線に微笑み返すと、とうとう克己の震える唇が言葉を紡いだ。
克己「こ、こ、ここで……し、し、死のうと思って……」
どもりながら、低く答える克己。
やっぱりな。
克己の暗い立ち姿から受けた印象そのままの答えに、ボクは内心頷いた。
明登「もったいないな……」
克己「え? も、もったいない?」
小さく呟いた声が、克己の耳に届いたようで問い返された。
明登「あ、いけない。思わず本音が……」
唇を抑えて黙るボクを克己はぱちぱちと瞬きをして見つめている。
誤魔化すようににっこりと微笑んで……
★選択肢
1死んじゃったら家族がきっと悲しむよと一般的なことを言う
2どうせ死ぬ気なら正直に搾精させてほしいと言おう(好感度↑)
1を選ぶと二日目終了バットエンドルートへ
(以前のプロットの名残でここに選択肢がありますが、シリーズものなら要らない選択肢かも?)
★1バッドエンドルート
明登「死んじゃったら家族がきっと悲しむよ」
いけない。つい本音を言ってしまうところだった。
ボクはにっこりと取り繕って笑うと、克己は少し目を見開いた後、無表情に俯いた。
克己「そう、だね……」
再び暗くなった瞳を見て首を傾げる。おかしいな?また反応が無くなった。
もう一度何か話しかけようと口を開いた瞬間……
SE:電車が来るアナウンス
明登「あ、電車……」
今日はいいところを邪魔されてばかりだな。
電光掲示板を睨み付けると克己の小さな声が、低く響く。
克己「ごめんね……俺、この電車に乗るから……」
克己は無機質な声でそう言うと、ホームに入って来た電車へふらふらと歩いていく。
人の流れに乗って車内に乗り込むその姿は、まるで幽霊のように生気が無かった。
ドア付近に立つ克己の俯いた暗い顔が、ゆっくりと電車に運ばれていく。
明登「行っちゃった……」
(以下バッドエンドルート・オチ)
※時間経過
△駅のホーム
あれ以来、ホームの端に立つ俯いた人影は現れなかった。
―― バッドエンド――
★2
そうだ。
どうせ死ぬ人間になら取り繕う必要もない。
わざとらしく子どものように振舞うのも飽きてきたし、ちょうどいいか。
そう思ってボクは口の端を上げて克己の不思議そうな顔を見つめて言った。
明登「克己さん、どうせ死んじゃうならボクにその身体ちょうだい?ボクの食事にならせてあげる」
開き直って正直に告げると、虚ろな目がちょっと見開かれて驚いた表情を浮かべている。
そんな表情すら面白く、ボクは笑みをこぼしながら克己の腕を引っ張って駅のホームを速足で歩きだす。
克己「え?え?ど、どういうこと?もったいないって……」
明登「怖がらなくても大丈夫だよ。楽しくてすっごくいい気分になれるから」
腕を引かれるまま歩く克己へ振り返る。驚きで白黒と揺れる克己の瞳が、ボクの笑みを深くした。
そうしてホームの反対端に設置されているトイレへたどり着く。
うす暗いトイレは人気なく、しんと静まり返っていた。
ぽっかりとドアが開いている個室に克己を押し込み、素早く鍵をかける。
SE:鍵のかかる音
明登「このトイレ、うす暗くて人が全然来ないんだ」
克己の胸をトンと押すと、蓋のされた便器へよろよろと座り込んだ。
ボクより少し高い所にある克己の顔は驚いた顔のまま、あんぐりと口を開けている。
●便座に座る克己と、床に膝をつき克己の膝の間にいる明登
驚愕している可愛い顔ににっこりと微笑んで、克己の膝の間にしゃがみ込むと柔らかい股間に顔を埋め、素早くファスナーを下げた。
明登「わぁ……克己さんのちんぽ、ずっしり重くて長い……」
ボクは久しぶりに目の前に現れた男の陰茎に、思わずはぁ……と発情した息を吐いた。
急展開に着いてこれないのかあわあわと声にならない声を呟いてる克己を放って、大きな口を開け、ひとくちに克己のちんぽを飲み込んだ。
克己「えっ?え、あ……あ、ああっ!」
明登「んっ、ふぅっ……はぁ……おいし♡んっふ、はぁ……」
SE:フェラ音
●スチル差分 明登、うっとりした顔で克己の陰茎を咥える・刺激に目を瞑る克己
久しぶりのちんぽの味にボクは夢中で食い付いた。
柔らかかったちんぽはあっという間にガチガチに固くなる。
ボクの舌先にペロペロされる亀頭から、とろとろと美味しい先走り汁が溢れてくる。
克己さんの手が必死にボクの頭を抑えようとしてるけど、震えて全然力が入ってない。
元淫魔の手練手管に抵抗できる人間なんてそういないよ。
克己「ひぅっ!うっぁッ……やめ、ぅっんんんっ!」
明登「ふふっ……んぅ、はぁっ」
SE:フェラ音(強)
可愛い抵抗に思わず笑うと、喉奥に咥えた亀頭がびくっびくっと揺れている。
克己の腰が呼応するようにびくっびくっと痙攣して、喉奥に亀頭を擦りつけてくる。
射精したいって欲望を感じる腰振りにぞくぞくと背筋が震えた。
早く……早く精液が飲みたい。
熱くてねっとりとした、男の欲情に満ちたそれを速く胃に飲み込みたくて克己のバキバキに固くなったちんぽを強く吸う。
克己「あっ!だめっイクッ♡で、ちゃっ!あひっ、ひっぐっ」
克己が低く痺れた声を上げて、ひときわ高く腰を上げた。
固く張りつめた勃起ちんぽから精液が噴き出す。
びゅくっびゅくっと、喉奥に叩きつけられる精液の甘く濃い香りが鼻を抜け、ねっとりとした熱が口の中に広がる。
ボクはその懐かしくもかぐわしい味をごくりと飲み込んだ。
SE:射精音
SE:飲み込む音
明登「はぁ~……美味しかった、ごちそうさま」
●スチル差分 舌なめずりする明登
喉にまとわりつく後味に頬に熱が上るのを感じる。
涎にまみれた唇をぺろりと舐めると、克己の顔がかぁっと赤くなった。
黒い目がきょろきょろと揺れて、じわじわ涙の膜が張っている。
明登「ああ、ごめんね。急にびっくりした?でも、気持ちよかったでしょう?」
●スチル 克己の膝の上で向かい合わせ抱き合う二人
涙目になっている克己の可愛い顔を見てたら、胸が高鳴る。膝上に向かい合うように乗り上げて、慰めるように震える瞼に口付けてあげる。
優しくゆっくり髪を撫でて、動揺する目をのぞき込んだ。
薄く男っぽい唇が弱々しく震えている。
怯える小動物のような克己の顔色が、ボクの嗜虐心を刺激した。
明登「克己さんどうせ死んじゃうなら、ボクの好きにしてもいいでしょ」
克己「あ! んっふぅっまっ、てぇ……うっ、んんっ!」
●スチル差分 キスする二人
SE:粘着音
哀れな獲物に嚙みつくように、ボクは彼の唇に吸い付いた。
薄く開いた唇の中に舌を入れて、柔らかい頬肉を舐めたり、舌をつついたりすると、鼻に抜ける低い甘えた声が漏れてる。
弱弱しい反応に、ボクの胸に充足感が広がる。
いっとき唇を離すと、うっとりとため息が自然と零れた。
明登「はぁ……可愛い…克己さんのちんぽ、またガチガチになっちゃったね。キス、気持ちよかった?」
ボクの下にいる克己のちんぽは、じっとりとした熱を放出して、固く勃起していた。顔が綻ぶ。
人間の雄の体温と精力がほほえましい。つるりと張りつめた亀頭を撫で、血管の浮いた太い幹をしこしこと扱き上げる。
SE:扱く音
克己「あっひっ!や、やめっああっだめ、だめだよっお、うぅっ、ぐぅ」
手淫に翻弄された克己が腰をびくびくさせて喘いでいる。
快楽に蕩けた声を上げてるのに「ダメ」だなんて。随分なことを言う悪い口に喰い付く。
克己の唇を甘く噛み、口内を舐め回し、舌を吸う。
トロトロと我慢汁を垂らす勃起ちんぽを扱き続けた。
ボクの手と口に翻弄されて、ぎゅぅっとしがみついてくる大きな手。
赤面する克己の頬につぅと一筋涙が落ちているのを見て、胸が締め付けられる。
明登「克己さんのその余裕のない顔……とっても可愛い……はぁ、なんか興奮してきちゃった。ふふ、ねぇ、見て?ボクのちんぽ、勃起してる」
克己「う、ぁ……ほんと、だ」
ズボンから、ピンと勃起してるちんぽを取り出して見せる。克己は蕩けた瞳を見開いて、じっとボクのちんぽから目を離さない。
乗り上げた膝でにじり寄って、もっとぴったりくっついて、ちんぽ同士を擦り付ける。
明登「んっふふ……ガチガチちんぽ、気持ちいいっ」
克己「あっ! な、なにして、るのぉっ……あ、んぅっ」
お互いの先走りのぬるぬるとぬめり、熱いちんぽの肉感に克己はびくっと身体を震わせる。
まるっきり処女の反応だ。
明登「ほら、克己さん。ここ、こうやって握ってみて?ボクのちんぽと克己さんちんぽ、一緒に扱くんだよ?」
克己「いっ、ひぃんっ……こ、こう?こうで、いいの?あ、あぁっいいっきもちいっ♡」
●スチル 膝の上にいる明登・二人のちんぽを握る克己
SE:扱く音
克己の大きな手をとって優しく導いてあげる。
一緒に握られた成人男性のちんぽと、ボクのまだまだ未発達のちんぽ。
不慣れだとわかる手淫だけど、その不慣れさも可愛い。
上手だよいいこだねと頭を抱きしめ撫でてあげる。
明登「うん、上手っ。とってもきもちいいね……はぁ、かわいい……克己さんはいい子だね。ん、ほらもっとキスしよ?」
克己「はぅ、ふぅっん……ふ、ふぅっはぁっああんっ♡」
ボクのキスに必死に答えようとしてる克己は、はふはふと不自然な呼吸を繰りかえして苦しそうだ。
もっと喘ぐ姿が見たくて、ボクはゆさゆさと腰を振ってちんぽにちんぽを擦り付ける。
克己さんが喉を反らして大きく喘いだ。
克己「あぁぁ~ッ♡」
明登「ふふっそんな大きな声出したら誰かに聞こえちゃうよ」
曝け出された喉仏にしゃぶりつき、ぐちゅぐちゅとちんぽを擦り付ける。
克己の手の動きが速くなっていった。
ちゅく、ぐちゅっ、とねばついた音が徐々に大きくなり、うす暗いトイレに響く。
SE:扱く音
克己「はっぁあッごめんっ んっうっふぅ……んんっ!も、うぅもう出るっ、いっ、ぐぅ」
明登「はぁっはぁっ……ぁ、んっいい、いいよぅ……一緒にイこ?一緒に精子ぴゅっぴゅってしてきもちよくなろ?んっあ、ああっ♡んっボクも、もう出そう♡あっいいっ、イクぅ♡」
克己「あっあっ、あっぁぁっも、出るっぅ♡ぅぅんっ♡」
SE:射精音
ガッチガチに固くなったちんぽが、びゅくっびゅくっと収縮してる。
克己の手から溢れだした熱い精液がお腹にかかって、背すじがぞくぞくと震えた。
あぁ……この感覚、久しぶり……やっぱり最高
明登「はぁ……よかった……♡ありがとう克己さん」
絶頂の余韻で放心している克己に、最後にお礼にキスをして膝から降りた。
トイレットペーパーで飛び散った精液を拭い、服を直す。
克己に目をやるといまだに真っ赤な顔で、潤んだ瞳でボクの動きを追っていた。
明登「克己さん、大丈夫?」
赤い顔の前でひらひら手を振ると、ハッとしたように息を吞み、俯く。
蚊の鳴くような声でぶつぶつと答えた。
克己「だ、ぁ……大丈夫……平気、です」
明登「そう?大丈夫ならいいんだけど。じゃあボク、そろそろ帰るね」
克己「えっ!あっ!う、うん……そう、そうだよね……あ、あ、あのっ」
明登「今日はごちそうさま、克己さん」
今まで身体を苛んでいた飢餓感が抜け落ちて清々しい気持ちでトイレを後にする。
足取りが軽い。
心が弾む。
このまま家まで飛んで帰れそうなくらいだ。
身体中に満ちる充足感がボクの頬を緩ませた。
晴れやかな顔で駅の階段を軽やかに上り、改札を抜けて帰宅した。
※時間経過 二ヶ月後
△駅のホーム 夕方
SE:ざわめき
搾精した日から、克己の姿は駅のホームに現れなくなった。
童貞には刺激が強すぎて、本当に冥途の土産にしたとか?
もう何度か搾れると思ったんだけど……カンが鈍ったかな?
塾に向かうために駅のホームに来るたび、ぼんやりとそんなことを考える。
SE:近づいてくる足音
??「ようやく会えた……」
●スーツ姿のスマートな男性(かっこよくなった克己)
声が聞こえた方に視線をやると、そこには見るからにお高そうなスーツを着た、洗練された男が立っていた。
男はじっとボクの顔を見つめている。
その瞳はうるうると潤み、感動も露わに揺れている。
しかし、ボクの中にこの男の記憶はない。
パチパチと何度かまばたきをして彼を見つめ返す。
明登「あの、なんですか?お兄さん、誰?」
子どもらしく少し怯えたような声で男へ問いかける。
ボクのその言葉に、男は大きく目を見開き、それからうっとりした笑顔を浮かべて駅のホームに跪いた。
●跪いて、明登の手を両手で握る克己
克己「ああっお、おれ……俺です。あの時の……あの時あなたに救われた克己です!」
明登「えっ克己さん?すごい変わったね。気づかなかった」
その言葉に、今度はボクが目を見開いた。
目の前にいるスマートな男は、前に自殺を企んで背を丸めて暗い表情で駅のホームに立ちすくんでいた克己だというのだ。
まじまじと見つめても、どうしてもあのぼさぼさで暗い雰囲気の男の記憶と、ボクの手を握るキラキラした男とが結びつかない。
驚くボクの手を震える両手で握り、大事なものを捧げ持つようにして自身の額に当てた。
克己「あ、あの日……あなたに出会わなければ、俺の人生は終わってた……あの衝撃からずっと、あなたの隣にふさわしい人間になるために努力してきました……明登くん」
語り切ってゆっくりと顔を上げた克己の瞳は今にも涙が落ちそうに潤んで煌めいてる。
唇は歓喜に緩んでかすかにふるえていた。
克己の表情に懐かしさがこみ上げる。
かしずかれ、恋い慕う蕩けた瞳で見上げられるこの感覚。
ボクにすべてを奪われても構わないと、精気を捧げて死んでいった過去の男たちと同じこの瞳。
郷愁にかられ、ボクは唇に笑みを浮かべる。
明登「克己さん、たくさん頑張ったんだね。えらいえらい」
克己「ああっ!あ、明登くんに褒めてもらえるなんて……」
うるうるした目でボクしか見てない克己さんは、人目を気にして立ち上がるそぶりも見せない。
包み込む手から抜け出して、溜まり始めた涙を拭って、優しく言い含めてあげる。
明登「克己さん、ここ駅だから立ってね」
克己「え、あ……はいっ失礼しましたっ!」
克己はボクの言うことに従順に従い、ピッと切れのある動きで立ち上がる。
羞恥を感じているのか、顔が夕焼けよりも真っ赤で可愛らしい。
明登「うん。素直な子は大好きだよ」
克己「あ、ありがとうございます……あの、明登くん……こ、これから俺の家に来ませんか?ここより、ゆっくりお話しできるし……」
潤んだ目がボクをじっと見下している。可愛い雌のおねだりの目だ。
先日出会った時にはボクにされるがままの初心な男だったのに、自分から部屋に誘ってくるなんて……
見かけだけでなく心根もスマートに変わったのかもしれない。
ボクに気に入られるように努力する男は可愛らしい。
行ってあげても良いかと思うのだけど……
明登「うーん……行きたいけど、ボクこれから塾なんだよね」
期待に満ちた瞳で縋るように見つめられると、ついつい意地悪したくなってしまう。
ボクがすまなげに小首を傾げ、告げると克己の顔はありありと絶望を映し出す。
あまりにも正直な表情にボクは思わず口の端を上げた。
ボクの笑いに克己はすぐに姿勢を正して取り繕う。
克己「大丈夫です!明登くんに会えない間、明登くんのために小学生の学習範囲をきちんと勉強してきました!塾講師よりもしっかり、きっちり明登くんのためだけの試験対策もできます!お話の後、勉強を一緒にしましょう!」
克己は自信満々に胸を叩く。
どうやらボクの気を引くために塾講師の真似事までしていたとは……
その必死さが初々しく、とうとう噴き出してしまった。
明登「ふふっ!克己さん必死すぎっ……ふふふっ、くくっ」
克己「ひ、必死すぎ、ますか……?すみません……明登くんと同じ時間を過ごしたくて、つい……」
今度こそしょんぼりと肩を落とす克己さん。
なんだか叱られた犬のようだ。犬だったら耳が垂れてたかも。
従順な犬は嫌いじゃない。
ボクに気に入られるために努力した犬と遊んであげてもいいか。
明登「うん、分かった。そしたらお部屋に案内してくれる?」
克己「あ、ありがとうございますっ!ご案内します……お、お手を取っても、いいですか?」
明登「ふふ……いいよ」
ボクが手を差し出すと、克己はそれを恭しく取って、そっと握る。
大きな手はかすかにふるえているが、顔には満面の笑みがうかんでいた。
今度はぶんぶん激しく揺れる尻尾が見えそうなくらい、克己は張り切って、改札の方へ歩き出した。
※時間経過 夕方
△克己の部屋
克己「どうぞ、こちらです」
案内された克己の部屋はすっきりと整理されている。
しかし殺風景で、物が極端に少ない。ベッドとPCデスクくらいしかない部屋をぐるりと見回して克己を見た。
明登「さっぱりとした部屋だ。なんにもないね」
克己「す、すみません……」
𠮟られたと思ったのか、しょんぼりと肩を落とし謝る克己。いちいちリアクションが犬なんだよなぁ。
ボクの挙動に感情を乱される男の姿は大層可愛いらしい。
機嫌よく部屋に上がると歩いて、ベッドへとん、と腰掛ける。
克己は、さっと素早く寄ってきて、ボクの足元に跪いた。
●スチル ひざまづく克己とベッドに座る明登
明登「ねえ、克己さん……したいのは本当に、お話かな?」
従順な眼差しでボクを見上げる克己の肩がぴくっと跳ねた。
従順な眼差しがゆらゆらと揺れて、つるりとした頬がじんわりと赤くなっていく。
目を逸らした克己の髪をそっと指先で撫でながら、もう一度問いかける。
明登「本当に、お話だけでいいの?」
すっと顎を指先でくすぐり、跪いた太ももを足で軽く踏む。
●スチル差分 足で股間を踏みつける
克己「あ、えっ、と……あのっんっ!」
ボクの足が、克己の太腿をゆっくりと昇り、股間をぎゅっと優しく踏みつけた。
ぎゅむ、ぎゅむ、と緩急をつけ踏みつけると柔らかかった克己のモノがどんどん固くなっていく。
その淫靡な感触に思わず口の端がにやりと上がる。
克己「んっ、あっ、あぅっ……あ、明登くんっうぅっぐっ」
明登「あ~あ、お話するだけなのに、固くなってきちゃったねぇ?」
ぎちぎちに固くなって、お高そうなスラックスを持ち上げている克己さんのちんぽを足ですりすり、すりすり撫でまわす。
克己はビクッビクッと腰を跳ね上げ、息を弾ませている。
瞳は恍惚と蕩けだしうるうると揺れていた。
そんな可愛い目で見つめられると、もっと意地悪したくなってしまうな。
ぐりぐりと先ほどより強く克己の勃起したちんぽを踏んだ。
克己「あっあっ、明登、明登くんっ待って、あぁっダメ、あ、ああぁ♡」
明登「ね、どうしたい?教えて、克己」
快感に俯く克己の顎を持ち上げる。勝手にボクから逸らすなんて許してない。
潤んだ瞳をじっと見下すと、克己はふるふると唇を震わせて白状した。
克己「あ、明登くんにっ……明登くんと、気持ちいいこと、したいですっあ、あ、あっう……ふぅっ」
ようやく白状した克己は、羞恥に耳まで真っ赤に染めながらも、ボクの足に踏みつけられる快感に喘いでいる。
低い声を甘く掠れさせる克己の姿は、ボクの心は高鳴った。
明登「よしよし、ちゃんと言えてえらいね。じゃあ克己、ちんぽ出して」
克己は乙女のようにかぁっと頬を赤らめると、ボクの命令に従順に従い、震える指でスラックスのファスナーを下げる。
ボクはそれを、目を細めてワクワクとした気持ちで見つめた。
高揚感が身体を火照らせるこの感覚……
懐かしさに目を細めるボクの視線の中で、スラックスの中からぼろんと勃起したちんぽが飛びだした。
明登「わぁ♡ガッチガチで、トロトロのお汁まで垂らしてる……よしよし、いい子だね」
見本のように勃起した克己のちんぽに、ボクはにっこりと破顔する。
快感に正直な勃起ちんぽを、靴下越しに足で撫でた。
ぎっちぎちに固くなった肉の感触と、燃えるような熱さがじわじわと足裏に伝わってくる。
とっても美味しそうなそれに足を這わせ、ごしごしと扱いてあげた。
●差分 ちんぽを踏みつける
SE:扱く音
克己「あぁっ、あっ、あっあき、明登くんっ明登くんの足っ……足が気持ちいいですっ」
明登「ふふ、克己はちんぽを踏まれて気持ちよくなっちゃうんだ。気持ち悪いヘンタイだね」
ボクの言葉に克己は唇を震わせて眉を下げている。
罵られて傷ついているような顔をしているが、相変わらず勃起ちんぽはギンギンで、ビクッと跳ね続けていた。
可哀そうに。
快感と羞恥に涙目でボクの目を見上げている克己に、微笑みながら更に足を激しく動かした。
克己「あひっ!ひぃっ……あきっあ、んんっ!あきとくっぅぅっもう、もうでちゃっうぅ……♡」
明登「もう出ちゃうの?ずいぶん早いね。ボクの足に踏まれてあっという間に射精しちゃうんだ?」
克己の勃起ちんぽは亀頭からどぷどぷと先走りをこぼし、ボクの靴下をじっとりと濡らす。
本当に限界が近いのだろう。
足を押し返すほどの固さとなってビクッビクッと痙攣している。
克己の手が、遠慮がちにボクのすねを掴み、腰がへこへこと足裏に押し付けられる。
快楽に溺れた瞳が、うっとりとボクに縋った。
克己「あ、ぁぁっ♡明登っあき、とくぅっだ、だめっ……でるっイッちゃっ……ああぁッ♡」
明登「良いよ。ボクの前でイッて見せて」
SE:射精音
ぐりぐりっと強く足で克己のちんぽを踏みつけると、亀頭から白くねばついた精液が噴き出した。
射精の痙攣を足裏に感じ、顔が綻ぶ。
絶頂した克己はぽっかりと開いた口から荒い呼吸を繰り返しながら、余韻に腰をへこつかせ続けている。
克己「はぁっ、はぁっ……あぅ、ぅ……」
明登「気持ち良かった?あ~……靴下汚れちゃった。きれいにして?」
精液に濡れた足先を克己の顔の前に持っていく。
克己は発情した目を潤ませ、でボクの顔と足先を交互に見てる。
にじり寄った克己の手が、ゆっくりと丁寧に靴下を脱がす。
素足の先に、はぁ、はぁ、と熱く荒い息がかかる。
明登「ふふっ克己の息、くすぐったい」
克己「し、失礼します……」
克己は恍惚とした表情で唇を開くと、赤く湿った舌先をボクの足にぴっとりと当てた。
柔らかな舌がねっとりと足を舐めしゃぶる。
指の股をちろちろと細かく舐められ、じゅる、じゅる、と唾液とともに啜られると下腹部の奥がじくじくと疼いた。
●スチル 足を舐める克己
SE:粘着音・しゃぶる音
明登「あっ、ふふ、んっ……はぁ♡いい……ボクの足を必死にしゃぶる克己、とっても可愛い……どうしよう、あっ勃ってきちゃった♡」
足先を舐め回される快感に、ボクのちんぽも熱を持ってピンッと勃起し始めた。
わざとらしく脚を広げて、膨らんだ股間を撫でると克己の目がじっと股間に釘付けになってる。
正直な視線は嫌いじゃない。
微笑むボクの目と、熱っぽい克己の視線が絡み合う。
克己「はぁっあ、あぁ……明登くんの……明登くんの勃起したちんぽ、舐めさせて欲しいです」
明登「ふふ……いいよ」
顔を真っ赤にしてねだる克己の後頭部を優しく押しながら、ボクはゆっくりと足を広げた。
克己は震える指でズボンのファスナーを下ろすと、慎重な手つきでボクの勃起ちんぽを取り出した。
その慎重な手つきがじれったく、胸が高鳴ってくる。
ピンッと飛び出したボクの未熟な勃起ちんぽに、荒い息を吹きかけている克己に、早くして。と想いを込めて後頭部を押す。
ボクの想いを正確に受け取ったらしく、克己は大きく口を開けてちんぽを咥えこんだ。
●明登の股間に顔を埋める克己
SE:しゃぶる音
克己「んふっ、うぅっ……はっふ、はぁっふ、ぅぅ」
克己は勃起ちんぽに舌を這わせ、れろれろと舐り、口に含んでしゃぶっている。
はふ、はふ、と息を吐きながら一生懸命おしゃぶりする克己だが……残念ながらあんまり気持ちよくない。
スマートな見かけになっていても、まだまだ未熟な性技に口元が綻ぶ。
明登「ふふっ、克己はまだまだだね」
下手くそな克己に失笑しながら、ボクは好きに動くことにした。
克己の頭を掴んでごちゅごちゅと腰を振りたくる。
SE:しゃぶる音(強)
克己「ぶっ!んぅっ?ふぅッ♡うっんんっ」
ああ……そのびっくりした顔……最高にぞくぞくする……
涙目になって目を白黒させてる表情に肌が粟立ち、腹の奥がうねり勃起ちんぽがビクッビクッと震えた。
苦しそうに鼻息荒くして、小さく唸っている克己の表情に、射精感がじわじわと上がってきた。
明登「はぁっ、んっああっ♡克己……克己のお口、気持ちいいよ。んっ、ああっそう、そうっ♡もっと吸ってっあっあぁぁ……いい、いいよ」
克己「んんっ♡ふッ……ぅんっ」
褒められたからか、克己は潤んだ目を嬉しそうに細めていた。
一生懸命ちんぽを吸って、ボクの腰振りに合わせて首を振っている。
ワックスで形を保った髪に指を指し入れ、きゅっと握ると更に早く腰を振る。
強くなってきた射精感に抗わず、快感を求めて克己の口の奥に容赦なく精液を叩きつけた。
明登「あんっあ、あぁっ克己、出すよっ。お口に出すから全部飲んでねっあ、うぅっ♡んっ♡」
SE:射精音
克己「はっあ、あぁ、うっ……ありがとう、ございます……明登くんの精液、美味しいです」
明登「ちゃんとごっくんできた?いいこだね」
息も絶え絶えになりながら嬉しそうに礼を言う克己の顔は紅潮している。
唾液精液に濡れた唇を拭い、乱れた髪を整えるように撫でて褒めると克己は目を細めて、ボクの手に頬を摺り寄せた。
※時間経過
△克己の部屋
明登「この部屋ずいぶん何もないね。買い物とかあんまりしないの?」
ボクはもう一度部屋の中を見回して話しかけた。
克己はボクを見てポケットからスマホを取り出すと差し出した。
ボクは差し出された意味が分からずスマホと克己を交互に見ると首を傾げる。
克己はなぜかこくりと頷く。
克己「はい、どうぞ。何か欲しいものがあったら好きに買っていいですよ」
明登「え?あ、うん。ありがと」
どうやら克己は、ボクが欲しいものがあって買い物の話題を出したのだと勘違いしたのだろう。
好きに買っていいなんて随分と太っ腹だ。
金持ちなのかもしれない。
ボクはにこりと微笑んで克己のスマホを受け取った。
明登「いいの?」
克己「ええ、もちろん。なんでもいくらでも、明登くんの好きなものを好きなだけ買ってください。そのために働いてきたので」
克己はにこやかに頷いて、ボクへ買い物をするように促した。
そうまで言ってくれるなら……
ボクは克己の好意に応えてあげようという気持ちになる。
ボクは受け取ったスマホを操作し、ネットショッピングを始めた。
明登「どれがいいかなぁ?沢山あって迷っちゃうなぁ」
克己「明登くんが好きなもので。明登くんが必要なら遠慮なく買ってください」
ボクは克己のスマホを操作して、気になった品物を片っ端からカゴに入れていく。
サイトをざっと巡りながら物色するボクの背もたれになり、克己は顔を蕩かせている。
嬉しそうにしている克己をそのまま放って買い物を続けていく。
そうしていくつか適当にぽちった後、スマホを克己へ返した。
明登「ありがと。じゃあボク帰るね。届いたら教えて」
克己「も、もう帰るのですか?!」
ベッドから立ち上がるボクの後ろを不安そうについてくる克己。
不安そうな顔は、飼い主に捨てられる犬のようだった。
ボクは思わず吹き出し、眉を下げた克己の顔を撫でてあげようと手を伸ばす。
その手にすかさず反応し、克己はひざまづいてボクの手を恭しく握った。
明登「そんな顔しなくても大丈夫だよ。頼んだ品物が届いたらまた会いに来るから、ね?」
克己「少しの距離も辛いです……」
ボクの手のひらにちゅっちゅっと吸い付く克己の、不安そうな顔。
その顔は情けなく哀れで、とっても可愛い。
そんなボク好みの顔をされてしまうと