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BL小説の記事 (58)

鶯命丹 2024/03/18 18:00

DomSubユニバースもの④ 元奴○少年×武人おっさん 

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すみません今回めちゃくちゃ短いので、今週中にもうちょっと足します 足したら無料公開分も作ります(24.3/18)

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鶯命丹 2024/02/19 20:00

DomSubもの 元奴○ショタDom×ガチムチおっさんSub【全文8000文字】

【試し読み】


続き物③

 前回上げたDomSubユニバースもの
 元奴○のショタDom攻め×武人おっさんSub受け
 今回もエロなし・続き物
 DomSubの名称を変えてたりするので、そういうややこしくて厨二っぽいのが苦手な方はご注意ください。
 
 【あらすじ】
 保護された元奴○のマリ(Domのショタ)に「自分を雇ってくれ」と交渉されるアノンデア(Subのおっさん)。
 おっさん初めてのドムサブプレイを味わう回。

 
 

 
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――

  血の性(サガ)、性質、特性……
 そんな風に言われる病のような症状がある。
 主人の血としもべの血を持つ者は、互いに惹きあう。両者は互いが必要で、番えない者はその性(サガ)に苦しめられるという。
 この世界に生きる種族であるなら、どんな種族にも発現する可能性のある不思議な性質だった。
 発現に規則性は見当たらず、人だろうが巨人だろうが獣人だろうが発現する者はするし、しない者は死ぬまでしない。
 おおよそ思春期と言われる頃に発現する者が多いが、もっと早く出る者も、逆に遅く出る者もいる。
 遺伝的要因も今のところ無い。親がそうでも、子は違う場合もあれば、何代かに渡って特性が発現する家系もあるらしい。
 認知はされているが何しろ数が少なく、研究が進まない。
 それが更に世間の視線を冷たくさせていた。
 主人の血の気質を持つ者は、野蛮な危険人物として扱われることが多い。
 主人の血はしもべを屈服させ支配することを是とし、それが満たされないと心身が病んでいく。
 主人の血の気質を上手く緩和できず攻撃的になり暴力事件を○す者が多いと思われている。その世間の偏見や不理解が、主人の血の特性を持つ者を孤立させ、犯罪率を上げてしまう悪循環に陥りやすい。
 しもべの血の気質を持つ者は、身近な人物に蔑まれることになる場合が多い。
 しもべの血は、主人に尽くすことで満たされる。気質の出方によってはかなり暴力的な扱いを好む者や、激しい独占欲を露わにする者もいて、主人を見つけられずに病んだしもべの者は、その気質を近しい友人や恋人に向けてしまいがちになる。その結果大切な人間を傷つけ、失ってしまい、孤独が更にしもべの血を持つ者を追い詰めてしまう。
 絶対数の少ない気質を持つ者同士が巡り合うこと自体が難しく、しもべの血の者は、友人や恋人に執着して犯罪沙汰になるのが現状だった。
 罪を○す者が居れば偏見が強まる。
 実数としては血の性質に縛られない者の犯罪行為の方が圧倒的に多いはずだが、大衆の印象を変えるのは難しい。
 
 
 アノンデアは、しもべの血の気質を持っていた。
 発現は思春期の頃。
 医師に診断された時にはあまり実感が湧かなかった。
 対処療法として胸の内に迫る焦燥感と苛立ちを抑える作用のある薬草を煎じた物を飲むことになった。
 薬師と呼ばれる老婆に診断されて出されたやたらと苦い薬は、確かにアノンデアの心に平穏をもたらしてくれた。
 しかし一時しのぎにしか過ぎない。アノンデアは血が目覚めてからずっと満たされない乾きにじりじりと炙られるような苦しみに苛まれていた。
 アノンデアの心身が悲鳴を上げ、堪えきれない乾きに追い立てられた時には、口の硬い娼館で買った娼婦に犬のように扱ってくれと頼んだこともある。
 乾いた土に数滴水が落ちた程度の潤いが得られ、それだけでもアノンデアは衝動が満たされ歓喜に震えた。
 
 地位のある者の定めとして、アノンデアには決められた結婚相手がいた。
 上手く伝えられれば、妻となった彼女に主人の真似事を頼むことが出来たかもしれないが、結局それも叶わなずに終わってしまった。
 アノンデアは戦士としては勇猛だったが、ひとりの男としては臆病であり、政略として結ばれた結婚相手には、ついぞ己の特殊な性(サガ)を告白できなかった。
 ただでさえアノンデアの姿形に怯えていた新妻に、世間に偏見を持たれる性質を打ち明けるのは酷だと思った。
 それでも長く連れ添っていれば白状する機会もあったかもしれないが、妻は嫁いで一年後身ごもるが、産後の肥立ちが悪く、数ヶ月で亡くなってしまった。
 屋敷の使用人や、乳母のおかげで産まれた息子は今やいっぱしの若者に育ったが、アノンデアは後添えを持つこともなく、独り身のままこの地をより良くする事業に没頭していた。



 硬い口調で訥々と語るアノンデアは、マリから視線を逸らし、きつく拳を握りしめていた。傷の残る険しい顔をきつく噛み締め、様相は恐ろしい鬼神と大差ない。
 マリは、恐ろしく強張ったアノンデアを見てますます笑みを深くすると、色形の良い唇を開いて鈴のような声で言った。
「まぁまぁそんなガチガチになるなって。ほら“こっちへおいで”」
 マリの言葉に、アノンデアの身体がビクッと揺れた。
 思考が真っ白になり、固まっていた身体中の筋肉がゆるく滑らかに動く。アノンデアは無心で歩き出していた。
 マリの目の前に立ってようやく、自分が自分の足で歩き、ここまで来た事に気づく。
 意識を取り戻し、目を見開いたアノンデアに向けてマリの命令は続く。
「“ここに座って”」
 告げられた言葉と指差された床。それに従って、アノンデアの膝は流れるように床に着く。
 マリの座る椅子の足元に跪く自分の動きにアノンデアは言葉も出ないほど驚き、目を白黒させている。
「“こっちを見ろ”」
 下された命令は、抵抗する必要など感じさせないほど自然にアノンデアの脳を心地よく揺らす。
 顔を上げ、目線の会った少年の顔は満足そうに美しい黒い瞳を細め、笑っている。
 その顔を見た瞬間、アノンデアの胸は強烈な感動と喜びに支配された。
「あ……ま、て……」
 掠れた声で静止を願うアノンデア。
 戦場で勇ましく戦う姿を知る部下が見たら目をむいて卒倒するかもしれないほど、弱々しい声であった。
 ――逃げたい……今、逃げなければ……
 怯え、警告を鳴らす理性とは裏腹に、膝は床に着いたまま、視線すら逸らせず震える唇を噛みしめ、アノンデアはじっとマリを見つめ続ける。
 そんなアノンデアの顎を両手ですくうように触れ、短く刈り揃えた髭をさわさわと撫でる、細いマリの手のひら。
 にんまりと蠱惑的に細められた瞳でアノンデアを見下ろし、マリは言った。
「ほら、この眼。ご主人様を見る従順な犬の目。俺の大好きな目だ“いい子だなぁ、アノンデア”」
 アノンデアの脳が、ぐらぐらと揺れた。脊椎が、ぞくぞくと歓喜で震える。
「あ、ぅ……」
 アノンデアの心の内は甘い感動に支配され、喜びに嗚咽が漏れる。視界が潤んだと自覚したとき、マリの手がアノンデアの頬を撫でた。ひや、濡れた感触に自分が涙を流していることに気づく。
「泣くなって! 首長様」
 マリは破顔している。
 その笑顔は、アノンデアの心身を恍惚で支配する。
 なんてことのない。ただ、とある事件で間接的に救う事になっただけの、被害者のひとりだ。
 アノンデアとの面識は他の被害者と同じく、ほぼない。
 今までの人生に関わりなど無かった他人。
 それなのに、目の前の少年が笑っているとアノンデアの胸には言いしれぬ多幸感が込み上げる。
 ――なんだ、この感覚は……この、激しい感情は、なんだ?
 強烈な歓喜に痺れた脳で自問して気づいた。
 ――ああ、そうか……これが、戯れるということか。ずっと飢えていた血の欲求が満たされた喜びだ……
 アノンデアは思わずマリの膝に顔を埋めて目を閉じた。
 まるで母の膝に甘える幼子のように、マリの細く若い膝に、アノンデアは自身の顔を擦り付ける。
「う、ぅ゛……ふっ、ぅ……」
 情けない嗚咽で、喉が震えていた。
「持つモン同士で遊ぶのは、すげえイイよなぁ」
 マリは歌うような声音で自分の膝に伏せたアノンデアの後ろ髪を梳いた。
 その柔らかい手つきは強過ぎる喜びの波に翻弄されるアノンデアを更に惑わせ、蕩かせる。
「……ずっと飢えていた……こんな、満たされた心地は初めてだ……」
 ぽつぽつと語るアノンデアの言葉を、マリは上体を寄せ、うん、うん、と鷹揚に頷いている。
「だよな。俺もだよ……これがずっと満たされてたら嬉しいだろ?」
 マリの言葉に、アノンデアはこくりと頷いた。


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鶯命丹 2024/02/06 17:27

DomSubユニバースもの 元奴○少年×武人おっさん2【全文8200文字】

【試し読み】【全文8200文字】

前回上げたDomSubユニバースもの続きというか本筋
 元奴○のショタDom攻め×武人おっさんSub受け
 今回はエロなし・続き物終わってない
 一部差別的な用語や表現がありますが、作中でのみの表現でありそのような状況を歓迎する意図はありません。
 世界観の説明や、国名やら種族名やらが出てくる
 DomSubの名称を変えてたりするので、そういうややこしくて厨二っぽいのが苦手な方はご注意ください。
 
 【あらすじ】
 とある国の辺境の地で非合法のパーティーが行われた。
 そこに集められた奴○のひとりマリ(Domのショタ)と、自治地域でけしからんパーティー開かれる情報を知った偉い人アノンデア(Subのおっさん)が初めて出会う話。
 



 
 
  狭い荷馬車に押し込められたマリは車窓から見える景色をぼんやりと見つめている。
 ――ずいぶん遠くまで来たもんだなぁ……
 流れていく景色は、マリの知らない物ばかりで構成されている。
 居心地が悪くなり、身じろぐと足首につけられた鎖がガチャと耳障りな音を立てた。
 
 マリが生まれ育った村が隣国に攻め込まれたのは、まだ一桁の歳の頃だったように思う。
 騎士という名の野盗に村は焼かれ、破壊され尽くされた。
 女子どもは攫われた。
 マリもその時から奴○に身をやつし、売られ売られてここまで来た。
 だだっ広い荒野を見て、マリは大きくため息をついた。
 ガタンッ!
 大きく振動して荷馬車が停まった。
 荷物とともに詰め込まれた同じ奴○たちが口々に悲鳴や文句を言っている。
 しばらくして荷馬車の幌がまくられて奴○商の男がしかめっ面で命令する。
「オラッさっさと出ろ! あ、出る時荷物も持って出て来いよ!」
 奴○商はそう言うと幌を叩いてその場を後にする。
 マリを含めた奴○たちは命令に従いノロノロと手近な荷物を持って荷馬車を降りた。
「うわ、すげ……」
 マリは目の前の景色に思わず声を上げる。
 そこには先ほどまで何もない荒野だったのが嘘のように緑が生い茂り堅牢な石壁に囲まれた街の景色があった。
「おい! ボサボサしてんな! 早くしろっ」
 奴○商の部下の男が、大きくムチを振る。
 バチンッとなった地面の音に奴○たちは皆一斉に肩を跳ね上げ動きを止めた。
 しかし、すぐに動き出す。次は地面じゃなく自分の皮膚が抉られるからだ。
 マリもすぐさま荷物を持ち直して命じられた建物へと入って行った。
 マリたち奴○が命令通りに荷物を運び込んだ先は、どう見ても高級な建物。学も贅沢も知らないマリたち奴○ですらわかるほど華美であった。
 圧倒的な資金力を見せつけられた奴○たちは一様に俯き、小さく背を丸めて建物の裏手から入場した。
「さてと……小汚ねぇおめぇらをピッカピカに磨き上げておかねぇとなぁ」
 命じられたままに入った部屋では奴○商が舌舐めずりをして機嫌良く奴○たちを見た。
 マリはこっそりため息をつく。
 この後湯浴みだの、化粧だのさせられた後、自分たちはお貴族様らのおもちゃになるのだ。
 ――どうせならうんと金持ちのおもちゃとして貰われて、かったりぃ移動生活からおさらばしてぇな。
 心のうちで悪態を吐きながらマリは、物のように洗浄される順番を待っていた。


 
  ザザーバル帝国の端。
 辺境の地を統治するのはキーターシ族の町。
 一族の長であるアノンデアの執務室に、秘書官が入室した。
「首長。例の件の奴らの尻尾を掴みました。明後日、ホテルの地下カジノにて行われるようです」
 秘書官の男――ニレは口の端を上げて言った。
「奴○商が入り込んだアレだな?」
「ええ、そうです。元締めの貴族は今はホテルの最上級の部屋に泊まって優雅に遊んでやがるようですよ。今すぐ素っ首切り落としに行きますか?」
 ニレはにんまりと笑みを深くしている。
「そう悪い顔で笑うな。うちの秘書は血の気が多くて困る……現行犯で捕えたい。当日まで泳がす」
 そう伝えたアノンデアの顔も、同じくらいかそれ以上凶悪な表情で笑っていた。


  キーターシ族は、サザーバル帝国の領土の端にある巨大な湖を取り囲む、険しい山々の麓で暮らす種族だ。
 キーターシ族の住む地域は、自然豊かで風光明媚な土地であるが、豊かな自然が人に優しいとは限らない。自然のまま美しい土地は人が暮らすには過酷であり、更には凶暴な魔獣が多く棲息していた。
 その魔獣に対抗しうる屈強な力を持つキーターシ族は神の作った獣から進化したと言われる頑強な巨人族だからこそ、この地で生き延びた種族である。
 サザーバル帝国は、領土拡大の為全力の武力と侮蔑を持ってこの地を襲撃したが、軍隊のほとんどが脆い人族で構成されていた。
 脆弱な人族では、キーターシ族との戦争になる前に過酷な自然と、生息していた魔獣に、あわや全滅寸前まで追い込まれ、そこを救ったのがキーターシ族である。
 当時のサザーバル皇帝は過酷なこの地を、キーターシ族の地と認めざるを得なかった。
 そうしてキーターシ族は自分たちの住む地を、人に荒らされる事なく自治してきた。

 そして現在。
 キーターシ族の街は栄えている。
 過酷な環境を少しずつ開拓し、豊富な自然資源を帝国や他の国々へと輸出する事で富み、凶暴であるが貴重な魔獣から獲れる素材は高値で取引された。
 また、辺境ゆえの風光明媚な自然は、観光地として名を馳せることになる。
 
 その栄えてはいるが辺境である不思議な土地の中心街で、奴○市が行われるという情報を得た族長のアノンデアは、街で最も格式の高いとされるホテルを警備隊と、自らの兵で取り囲んでいた。
「このホテルは包囲した! 無駄な抵抗はやめろ! 全員頭の上に手を挙げ床に伏せるんだ!」
 地面を轟かす程の怒号に、爛れた会場は悲鳴の坩堝となった。
 慌てふためき逃げる者たちを捉え、美しく装飾され搾取されていた奴○たちを保護し、金勘定をしていた奴○商たちに縄をかけた隊士たちの姿を見ながら、アノンデアは護送車へ運び込むことを指示する。
「被害者たちは丁寧にな! 負傷している者が優先だ! 貴族だろうが誰だろうが激しく抵抗する者は切っても構わんッ!」
 雷のように轟く声アノンデアの声と重い足音に、助けられた奴○たちすら小さく悲鳴をあげている。
 どかどかと部屋を開け放ち突入してくる大岩のような男の姿に、腐敗した客たちは震え縮み上がった。
「ここで最後か」
 奥まった部屋のドアを蹴り破ると、そこには艶やかに波打つ黒長い髪を振って、男の上で腰を振る美しい少女の姿があった。
 大きな音に振り返る少女と、アノンデアの瞳が交差した。
 髪と同じ黒い瞳が、蝋燭の灯りに妖しく照らされ、驚いた表情でアノンデアを見ていた。
「ご主人様」
 甘くしわがれた声に、少女の視線がアノンデアを見るのをやめて、下に寝転がる醜く太った男へ向いた。
 しわがれた声の主の男は恍惚として少女を見つめており、部屋のドアを破壊する轟音にも、ドアの前に立つ巨漢にも気付いていない。
 アノンデアはその瞬間、激しい怒りに駆られた。
 一足飛びに少女を○す男のベッドへ足をかけ、仰向けに寝転がる男の首を切り落とした。
「ひっ」
 横から小さな悲鳴が聞こえ、アノンデアは咄嗟にそちらを見た。
 ――しまった!
 いくら助けるためとはいえ目の前でまぐわっていた相手を斬り殺すのは大きな恐怖になるだろう。
 哀れな奴○の少女を慰めるため唇を開いたアノンデアだったが、言葉は出てこなかった。開いたままの唇が、ぱくぱくとかすかに開閉し、隻眼が大きく見開かれている。
 アノンデアの隻眼に映ったのは、驚いた奴○の少女の顔と、薄い胸……組み敷いた男の肛門に入り込んだ男根――つまり少女と思っていた奴○は少年であり、犯されていると思ってた性交は犯している方だった。
 ……まさか少年だったとは……いや、奴○の立場的には合意の上の性交とは言えないので、間違いではないか?
 驚愕に思考がごちゃごちゃと騒がしいが、アノンデアは驚きつつも少年の身体をマントで包み、死体からなるべく優しく剥がす。ぬちゅ、とかすかに淫靡な音がした。
 その音に、アノンデアの血流が一気に頭に登ってくる心地がする。耳が熱く、視界が潤んだ。
 内心の動揺を悟られぬよう、アノンデアは少年を、共に突入してきた部下へ任せて指示を出す。
 救護班が、奴○の少年を手厚く保護して部屋を出ていく様子を視界の端で見つめていれば、少年がペコと小さな頭を下げてくれた。
 その仕草だけで、アノンデアの胸が熱くなり、多幸感が身体中に力を漲らせる。
「部屋の隅々まで確認しろ! 被害者も加害者もひとりも取りこぼすな!」
 地を揺るがすような重低音に、部下たちは緊張した応答をする。
 探る巨人族の兵士たちの足音で、その日ホテルはずっと地響きのように揺れていた。

 
  
 長い黒髪が艶めかしく身体に沿ってうねる。
 暗い部屋にぼんやりと浮かぶ真っ白い肌。
 少女のような華奢な身体には、美しい装飾品のみ。
 薄い腹の下、すらりと伸びた足のあいだに勃起する陰茎を見て、アノンデアはごくりと唾を飲み込んだ。
 少年はアノンデアを見下ろして、薄い唇をにこりと笑みの形にすると、すぅ、と猫の伸びのように四つん這いで顔を近づけてきた。
 その美しい唇からこぼれ落ちたのは、アノンデアへの無情の“命令”だった。
 あの美しい少年に、命じられ、無理矢理に身体を暴かれたい……そう思った瞬間、アノンデアは目を開いて自室の天井を睨み付けていた。

 
「はぁぁ……なんて夢だ……」
 大きく重いため息を吐いて、アノンデアはズキズキと痛む頭と下半身を、まぶしい朝日の中で気づかぬふりでやり過す。
 
 人身売買と、無許可の買春現場に突入してから数日、アノンデアの脳内から、あの時見た少年と醜い男の情事が離れない。
 職務の合間、日常生活のふとした瞬間に、頭をよぎるのは少年の黒く光る瞳。あの瞳に見つめられたら、どんな心地だろうか……と、妄想に耽っているのに気付き、自己嫌悪にハッとする。
 それを繰り返すアノンデアは、ここ数日の日課になってしまった重いため息を吐き出した。
「首長、お疲れですか?」
 ニレは気遣わしげに眉根を寄せてアノンデアを見ている。
 新たに持ち込んだ書類をアノンデアの机に置いて「少し休憩にしましょうか? お茶を淹れます」とそそくさと部屋を出ていく。
 部下が真面目に、手厚く補助をしてくれればくれるほど、アノンデアは己が身のやましさに項垂れた。

「そういえば、施設の慰問の日程ですが……急遽明日の午前中になりました」
 盆に乗せたティーポットを持ち上げたニレが告げる。
「慰問……」
「そうです。保護した元奴○たちが身を寄せている施設です。保護した者はほとんどが若い女子どもでしたので孤児院に引き取られています。首長、なるべく笑顔……いや、普通の顔で訪問をお願いします。首長は笑顔も怖いので」
「……そうか、気をつける」
 ニレの遠慮ない物言いも、普段より心に響く。
 ――あの時の少年は居るだろうか。彼を怯えさせる訳に
 いかないな。
 思い詰めた表情でカップに注がれた茶を一口啜る。
 アノンデアのその真剣な表情はまるで敵に、毒を煽るように罠に嵌められたかのごとく眉間にシワが寄っている。俯く隻眼と、ぎろりと正面を睨む義眼が闘神のような凄みを放っていた。
 ニレは見慣れた首長の、恐ろしい真顔を見て、慰問どころか恐怖を与えかねないと思ったが、笑い声とともに余計な口は、ぐっと噛み締めて黙っていた。
 
 
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鶯命丹 2024/01/31 18:20

DomSubユニバースもの 元奴○少年×武人おっさん

【試し読み】 Dom育ちの悪い少年×Sub武人のおっさん 【全文は1万文字】


 DomSubユニバースもの・コマンドあり(“”で囲って日本語指示)・受け絶頂我慢・受け拘束・疑似親子(養子×養父)・ハート、濁点喘ぎ
 DomSubユニバースものをなにか勘違いしてるので、ソフトSM程度の内容になってます

 Domは元奴○の少年 マリ 
  Subの武人のおっさんの養子になってる。黒髪黒目の上品な美少年だが見た目だけ。取り繕ってるが口が悪いのが抜けない。

 Subは武人のおっさん アノンデア
  巨人族のおっさん。めちゃつよで山みたいな大きい武人。赤茶色の髪に傷だらけの巨漢。片目が義眼で顔にグロめの傷がある。マリの養父。

 続き物。
 出会い編とかちまちま書いてる。今回はエロシーンのみ。まさにやおい
 DomSubを書いてみたかった
 

世界観に合わせて、DomやSubなどの単語を改変しております。
不明瞭な点が増えておりますので、お読みになる際はそういうのが気にならない方のみよろしくお願いいたします。
 Dom――主人の血
 Sub――しもべの血
 プレイ――戯れ
 コマンド――命令
 Subスペース――しもべの法悦


 



夜の少年、巨人を飼う
 

 
  灯りを落とした暗い寝室に、浮かぶのは一対の瞳。
 夜の空のような瞳は美しく、見るもの虜にさせる強い光を放っている。
 その瞳の持ち主は、美しい少年だった。
 闇色の髪を持ち、すらりとした白い手足。
 バラ色の頬に、通った鼻筋、華奢で薄い肉体は少年と青年のほんのわずかなあわいにいる、美しい少年だった。
 彼は形の良い薄桃色の唇に、あわく笑みを乗せて機嫌よく何かを見ていた。
 夜空のような黒い瞳が見下ろす先にいるのは、巨躯を持つ男だった。
 武神の彫刻か、人型のモンスターと言われた方がしっくりくるような筋肉にまみれた巨体の男は、一糸纏わぬ裸であった。
 ボコボコと隆起した筋肉は傷が多い。むしろ傷のないところを探す方が早いほど。
 その傷の多さが、男を戦場で生きる者だと言うことを知らせていた。
 傷だらけの大男は後ろ手で拘束され、身体を丸めて跪いていた。拘束具は艶めくスカーフである。
 うずくまる姿はまるで大岩のような男が、たかがスカーフ一枚で太く筋張った手首の自由を奪われるとは考えづらい……だがしかし、男は少年の足元に跪き、ほっそりと白いつま先にそっと額を寄せている。
「アノンデア」
 鈴の鳴るような声で、少年は男の名を呼んだ。
 アノンデアと呼ばれた大男はのっそりと顔を持ち上げて少年を見上げる。
 その瞳は少年とは真逆の金の色をしている。
 瞳だけでなく、容貌も美しい少年とは真逆だった。
 輝く星色の瞳を閉じ込めるのは肉食獣のような凶暴な形の眼窩であり、あまつさえ片側のこめかみから顎にかけて抉ったような傷痕が走っており、男の恐ろしさに拍車をかけている。
 無造作に切っただけの髪は赤茶けており、傷だらけの肌も日に焼けて赤黒くなっている。
 体毛が濃く、赤い肌の上に同系色の体毛が生えていた。
 男というより、獣の雄といった風貌の男は、甘ったれの犬が大好きな飼い主を見るのと同じ瞳で少年を見ている。
 少年は手を伸ばしてアノンデアの髪をわしゃわしゃと撫でてやる。
 アノンデアはうっとりと目を閉じて少年の手のひらに顔を寄せた。
 
 二人は主人としもべの関係であった。
 この国では珍しい主人の血を持つマリと、しもべの血を持つアノンデアは、互いの身体を蝕む性分を解消するために結んだ主従関係にある。
 
「かわいいかわいいアノンデア」
 歌うように囁く少年の言葉にアノンデアは瞼を開け、じっとりと少年を見上げる。しかし、傷痕のある方の瞳はあらぬ方向を見つめたままだった。
「アノンデアったら、目がズレてんぞ」
 少年の細い指がアノンデアの義眼に伸びて、ツゥ、とその向きを正してやる。
「あ、ありがとう……マリ……」
 アノンデアははにかむような声色で低く呟くと、再びアノンデアの手に顔を擦り寄せた。
 もっと撫でろと主張する犬猫のようで、少年マリは苦笑しながらも、男のたっぷりとした髪を撫で梳く。
「う、う……」
 髪を梳き、耳殻にかけて短い髭の生える屈強な顎を指先でくすぐると、アノンデアは低く唸る。
 金色の隻眼が、マリをじっと見つめていた。
 その瞳は、マリの許可を待っている。
「アノンデアどうした? 私の顔を伺って。何かおねだりがあんのか?」
「う……あ、マリに触れたい……頼む、許可を……」
 マリの問いかけに、アノンデアは潤んだ隻眼をうろうろと彷徨わせた後、吐息混じりにおずおずと応えた。
 ねだるアノンデアのいじらしさにマリの口角が上がる。
「いいよ”おいで”」
 マリが両手を広げてアノンデアを呼ぶ。
 その言葉にアノンデアの鋭い目が見開かれ、きらきらと光った。
 巨体をのっそりと膝立ちに立ち上がらせ、マリににじり寄ると少年の薄い肩に額を擦り付け、華奢な首筋に唇を落とした。
 ちゅっ、と小さな音を立ててアノンデアはマリのほっそりとした首筋を吸う。
「んっ♡あっ♡ははっ髭、くすぐった♡」
 甘く蕩けた嬌声が薄桃色の可憐な唇から漏れ、マリは首をすくませた。
 アノンデアの唇は、首筋から小さな顎へと移り、薔薇色の弾力のある頬を楽しむように啄ばみ、とうとうその男らしく分厚い唇が、マリの小さく淡い色の唇へたどり着いた。
「ん♡ぅう♡」
 マリの唇がかすかに開き、甘く掠れた吐息が漏れる。
 それはアノンデアの欲望を煽り、更に口付けを深くさせた。
 薄く小さな唇を吸い、開かれた赤い口内へ、アノンデアは長い舌を差し入れた。
 白く小ぶりな歯列を舐り柔らかい舌に男の舌を絡めるとくちゅ♡といやらしい水音が立った。
「はぅ♡んっ♡……あっ♡アノンデア♡」
 蕩けた声で囁くマリに、貪るように口付けるうちにアノンデアの巨体がマリの身体を押し倒した。
 マリは啄まれる唇を笑みの形にしながらベッドに倒れ込み、アノンデアの屈強な首に腕を回す。たっぷりとした髪を梳き、傷の多い顔を撫でると「ぐ、ぅぅ……ん♡」と獣じみた吐息が舌に絡むので、マリはますます機嫌を良くした。
 しかし、微笑みの形に引かれた唇から呟かれたのは「ご主人様の上に乗る悪ぃ子だなぁ、アノンデア」と男を叱る言葉だった。
「あっ! ……う……す、すまない……」
 謝るアノンデアが慌てて上体を起こす。後ろ手に拘束された状態で素早く動くのはアノンデアの身体が鍛え上げられた筋肉に覆われているからできる芸当だった。
 そんな巨漢は、目の前に座る小柄な少年の言葉に慌てふためき、許しを乞う媚びた視線を注いでいる。
「あ〜あ〜……アノンデアは悪い子だからお仕置きが必要だなぁ。ほらここにうつ伏せに寝て、お尻ぺんぺんだ”おいで”」
 マリが身体を起こしベッドに座った自身の膝をポンと叩く。アノンデアは凛々しい眉を情けなく下げて恐る恐るマリの膝の上にうつ伏せに横たわった。
 巨体はマリの膝に腹を乗せるようにうずくまる。
「ほら尻をちゃんと上げろ!」
「うっ! ごめん……ごめんなさい、マリ」
 早速ぺちんと裸の尻を叩かれてアノンデアは小さく謝罪しつつ、尻を上げた。後ろ手に拘束されている手が、腰のあたりでもじもじと指同士を絡めて握ったり、広げたりと落ち着きなく蠢いていた。
 ぱちん、ぺちん、ぺちん……
「うぅっ! くっ、んっ♡」
「アノンデア、どうしてお尻ぺんぺんされてんのかわかってるか? ”話してみろ”」
 ぺちんッとひときわ大きく、肌を打つ音が鳴る。
 叩かれたアノンデアは身体を痙攣させ、熱っぽい息を吐きながら仕置きの理由を語り出す。
「ひぐっ! うぅ……ま、マリの、あっ♡ご主人様の許しなく上に乗ったから、あ゛♡んッ♡」
「お仕置きの理由だってわかってるのに、お尻ぺんぺんでそんな風に媚びた鳴き声を上げてんの? お前は」
 嘲笑うマリの声に、アノンデアは拘束された手をぎゅっと握り締めている。 
「あっ♡ご、めん゛ッ♡マリごめんなさい♡マリとキス気持ちよくて……あうっ、う、嬉しくて……」
「お尻ぺんぺんが?」
「う……違う……マリと、一緒にいられるのが……“戯れ“ができるのが、嬉しくて……」
 
 ――主人の血と、しもべの血を持つ者同士が、互いの主従関係を確かめる行為を当事者たちは”戯れ”と呼んだ。
 互いの性分を埋め合う”戯れ“はこの血を持つ者にとって何よりも大切であり、それを行う事は深い快楽を得る事が出来た――
 
 涙声で白状するアノンデアは叱られた犬と同じ目でマリを振り返って見ている。
 哀れを誘う濡れた金の瞳に、マリはほっそりとした背を悦楽で震わせた。
「そっかぁ……私も、アノンデアと一緒にプレイ出来て嬉しいよ。じゃあお仕置きはこれくらいにしよう。”よくがんばりました。いい子だねアノンデア”」
 マリはにっこりと微笑むと、アノンデアの赤く丸い尻を優しく撫でた。
「うっ♡マリ♡あぁ、嬉しい♡もっと撫でてほしい♡」
「よしよし♡いい子いい子。かわいい奴め。いい子のアノンデアの大好きなところよしよししてやるからな♡」
 マリはかたわらに置いておいた潤滑油を取り出し、たっぷりと指に取るとアノンデアの高く上げた尻の穴にそっと擦り込んだ。
「んぉ♡おぉ♡マリの指♡う、嬉しい……好きだ♡あっ♡」
 マリの指先に翻弄され、身体をぶるぶると震わせるアノンデア。
「知ってるよ。大好きな私の指たっぷり味わえよ♡」
 ぬるぬると溶けて広がるクリームを惜しげもなく尻穴に塗りたくり、ちゅぷ♡ちゅぷ♡と少しずつ指先を出し入れする。
「うぉ♡お♡マリ♡マリ♡ん゛ぉ゛ッ♡おぉっ♡」
 高く上げたアノンデアの尻がビクッ♡ビクッ♡と卑猥に跳ねる。
 少しずつ入る量が増えていくマリの指。ぬるぬると奥へ進んでいき、ぬちゅ♡くちゅ♡と腸壁を捏ね、ちゅぷぷぷ……と抜けていく。
「おっ♡おっ♡おぉぉ〜♡んっ♡ひッ♡いぃぃ♡」
 だらしなく蕩けた声が、ベッドに顔を埋めていることでくぐもって聞こえる。
「ふふっ恥ずかしい声。アノンデア気持ちいいか?」
「いいっ♡いい♡マリ♡好きだ♡あ゛ッ♡それ♡それすき♡」
 赤茶けた髪をばらばらと振り乱し、アノンデアは蕩けた吠え声を上げている。手足の指がきゅッと丸まり、快感の強さを主人に伝えていた。
「どれ? どれがイイ? アノンデア。”教えて”」
「あ゛♡あ゛あ゛っ♡ゆび、指でっ♡、腹側擦られるやつ♡すごい♡すごッ♡おぉ♡い゛い゛い゛♡」
「あとは? お腹側ぐりぐりだけでいいのか?」
「お゛っ♡お゛ッ♡ううぅぅッ♡ゆっ、くり♡ゆっくりぬぽぬぽ好きだッ♡あ゛ッ♡あぁッ♡奥っ♡おくも、ぐりぐり好きッ♡あッ♡あッ♡イク♡マリの指でイク♡イキたいッ♡マリッ♡許可をっ、許可をください゛っ♡」
 アノンデアの鍛え上げられた丸い尻がヘコヘコ♡ヘコヘコ♡と揺れている。
 丸太よりも太く、逞しい筋肉の隆起した太ももが快感にぶるぶると痙攣していた。
 尻穴を穿られ、粘膜を捏ねられる事による絶頂を得るために、アノンデアは必死に主人へ懇願する。
「“良いよ”“イッていい“俺にイクとこ見せて」
 自分の思い通りに動く巨体を見下ろし、マリは美しく微笑んで許可を与えた。
 その瞬間、魔物の遠吠えのような、発情した悪魔のような低く甘い唸り声が上がる。
「ぐお゛ッ♡オ゛ッ♡ほオ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ッ♡」
 アノンデアは顔をベッドに擦りつけ、甘くくぐもった吠え声を上げて絶頂した。
 絶頂した尻穴はぎゅうぎゅうとマリの指に吸い付くように収縮している。
 マリの指先に触れる前立腺と、周囲の腸壁が絶頂のためにぎゅむ、ぎゅむ♡と痙攣して、マリの膝を跨ぐように渡っているアノンデアの胴体が快感に翻弄されるように淫猥にくねっていた。
「おお〜! ちゃんとイけたなアノンデア♡“いい子だ”びくびくしててかわいい♡」
 マリはうねり縋る尻穴からゆっくり指を抜きクリームを足すと、更に指を増やしてちゅぷちゅぷと尻穴を広げるために抽送を繰り返す。




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鶯命丹 2024/01/26 01:03

体育教師凌○もの

【試し読み】


DK不良×ゴリマッチョ体育教師 
 暴行・輪○・玉蹴り・串刺し・媚薬・受けの人格無視・受け短小包茎・小おもらし
 

 態度の悪い不良たちに負けず注意をしていくうっとおしいタイプの体育教師 北村功(キタムラコウ)
 
 ムカつく体育教師に不良たちは仕返しを目論む 
 不良   菅原 渉(スガワラワタル)北村に執着してる。支配的。一番最初に北村を犯したのもコイツ。
 ②    土屋 成樹(ツチヤシゲキ)動画撮影担当。視覚を刺激されて興奮するタイプ。北村はおもちゃ。
 ③    葉田 颯斗(ツダハヤト)人を小馬鹿にする天才。菅原の腰巾着感が強い。菅原君が言うから。
 
 いじめられっ子 兼城 眞哉(カネシロマサヤ)根暗の陰キャ。


 
 以前サークルが出来た記念に支援サイト上にてリクエストを募集したらリクエスト来てくれた本当にありがとうございました!!!
「不良×体育教師ものが読みたい。えらそーな体育教師が実は包茎短小だったのがバレて……みたいなものが大好き」とリクエストをくださった方、遅くなり申し訳ございません。
 リクエストとともに感想までいただいて本当に嬉しかったです。ありがとうございました!
 気に入って頂ける話になっていれば嬉しいです!


――――――――――――――――――――
 
「ほんっとウザいよなぁ……アイツ」
「北村の奴? だよなっ! あの野郎ほんと消えてほしい~」
 校舎裏の旧体育倉庫で、たむろする男子生徒のひとりが苦々し気に呟いた。
 指で挟んだタバコを頬を膨らませて吸い込んだのは葉田だった。派手な金色に染めた彼は短い髪をガシガシと片手でかき混ぜる。
「俺さ、イイコト考えたんだけどぉ……ここにさ、アイツ呼び出してボコすのどうよ?」
 ニタニタと唇を歪めて言ったのは土屋。
「あ? あの野郎んな簡単に来るかよ」
「そこはさ~俺たちの超頼りになるオトモダチにお願いすんだよ。いるだろ? 俺らの言う事なんでも聞いてくれるオトモダチがさ~」
「は? 兼城のこと言ってんのか?」
「そうそう! 兼城にさ。北村の野郎に相談があるんです~とか言ってここに呼び出してもらうんだよ。んで、ここにはいろいろあんじゃん? ロープとか。そういうので拘束しちゃえばいいんだよ」
「んな簡単にいくかよ。北村の野郎無駄にゴリラみてぇなマッチョだぞ?」
「角材とかあんじゃん。それで後ろから頭殴ってやればいいんじゃん? あとは、布で口塞いで気絶させるとか? ま、こっちは三人いるし、よゆーっしょ」
「いいな。それ」
 葉田と土屋の話を聞いていた菅原が突然口を開いた。
「ほら~! 菅原君はやっぱわかってんなぁ!」
「菅原君マジ? こんな話がうまくいくか?」
 ふたりは菅原の方を見て一喜一憂している。
 菅原は鷹揚に頷いて「んじゃ、兼城に言っとけ。俺らはここで北村待つぞ」と顎でしゃくって土屋に命じた。


 
 
「せ、先生……あのっ!」
 廊下を歩くジャージ姿の巨躯に向けて、ひとりの生徒がおどおどと話しかけた。
 振り向いた巨躯の男は、北村。高校の体育教師をしている。
 若い頃から柔道や空手などの武道をたしなみ、身体を動かすのが何より好きという、運動好き少年がそのまま大人になったような男だった。
 まっすぐな性根の性格で、生徒から真っ正面にぶつかっていく教育方針である。
 気の合う生徒もいるが、一方で間違えてしまう人の弱さや、努力ができない人に「そんなことないぞ! やればできる!」と自分の考えを押し付けてしまうところがあり、とことんウザいと嫌がる生徒も多い教師だった。
 しかし、基本的に根明で深く物事を考えることのない北村は、変わらぬ独善的な態度で教鞭を取っている。
「ん? どうした兼城。なんか相談か?」
 北村は話しかけてきた生徒――兼城を見下して首を傾げた。
 兼城は、控えめな生徒で、以前同じクラスの素行不良の生徒たちに絡まれていじられているところを、北村が止めに入ったことがあった。
「いえ……あ、いや、そうです……あのっ」
 兼城は、視線を俯かせたまま、もごもごと小さな声であの、その……と繰り返している。
 ためらう兼城の姿を見て、北村はなにか言いづらいことを相談したいのだとアタリをつけて場所を変えようと提案した。
「そんなら、ここじゃなくてじゃあ生徒指導室行くか」
「いやっ! いや、あのっ! 恥ずかしいので、体育館横の旧倉庫のところで話したい……ですっ」
 パッと顔を上げた兼城は必死な様子でぶるぶると首を振る。長い前髪が揺れて、珍しく顔が見えた。
 しかし、彼の提案する場所が、不可解だ。
 訝しげに太い腕を上げて顎を摩りながら問いかける北村。
「旧倉庫? そんなとこで相談か?」
「は、はい……生徒指導室とか、入ってるところ見られたら……恥ずかしいので」
「うーん……そうか、わかった! 日誌職員室に置いてくるから、先行って待っててくれ」
 控えめな性格な生徒に相談があると言われてしまえば、教師としてはなるべく希望に沿うように取り計らってやりたい。そう思った北村は頷き、兼城と別れた。

 
 
「兼城? すまん遅れた。どこにいる?」
 職員室まで荷物を置きに行く際に、こまごまと生徒や同僚教師に話しかけられて遅くなった北村は小走りに駆けて旧倉庫前へやってきた。
 体育館と、新たに作られた倉庫よりも校舎内の奥にある旧倉庫の入口には兼城の姿は見えない。
「あれ? いないな……もしかしてもう帰ったか? 兼城~?」
 旧倉庫の入口をキョロキョロと首を巡らせていた北村が、倉庫の周りを一周してみるか……と一歩踏み出したところ……倉庫の裏から飛び出してきた不良が北村の顔を分厚いタオルで覆った。
「ぐぅ゛ぅ゛ぅ゛っ! お゛ぐっ、ぐぅ゛ぅ゛ッ!」
 顔を覆われた北村は必死にタオルを取ろうと顔を引っ掻いている。
「おらっ! 大人しくしろっ!」
「暴れんなっ!」
「お前らもっとしっかりおさえろよ゛ッ!」
 体格も大柄で、筋肉質な北村が藻掻くのを不良たちは死に物狂いで押さえつける。
 ドサッ! と大きな音を立てて、後ろに崩れ落ちる北村。
「はぁっはぁっ……よ、ようやく落ちたかよ……クソがっ……」 
 とうとう呼吸困難によって気絶し地面に倒れる北村を見下して、タオルで顔を塞いでいた菅原が荒い息をこぼしながら吐き捨てた。
 タオルを取り除いた北村の表情は、薄く開いた瞼の奥から白目を向き、だらりとだらしなく開いた唇の端から小さく舌先がのぞいている。
「ったく、手間とらせやがって……おいっ! お前ら、早くコイツ倉庫の中に入れろよっ!」
「うぐっ……ぐ、くっ……そっ! おもてえ゛ぇ゛っ!」
 不良たちは気絶した北村の巨体をずるずると引きずり倉庫の中に運び込む。
「ったく……このデカブツがクッソ重てぇじゃねえかっ!」
 大きくため息を吐き、顎に伝う汗をぬぐう菅原。
 土屋と葉田は倉庫の中にある用具に、北村の両の手首を拘束し、足は、膝にそれぞれ縄を何十も巻きつけ、天井近くにある梁へ通す。
 まるで豚の丸焼きのように天井の梁から垂れた縄で手足を釣り上げられた北村。
 足をガニ股で広げさせ、尻がかすかに浮かぶほど持ち上げられた北村は無意識下でも小さく呻いた。
「ギャハハハハッ! なんだよこのかっこ! ヤッバ!」
「良いだろ〜? めちゃくちゃ屈辱的じゃん」
 拘束の案は土屋だった。指を差し爆笑する葉田を横目に見つつニヤニヤ笑いながら拘束された北村の姿をスマホの画像におさめている。
「はははっ! スッゲェ格好! いい気味だわ〜。つかこれちゃんと拘束出来てんのか? コイツ馬鹿力なんだから暴れられたら困るじゃん」
「平気平気。さすがのゴリ村もここまで拘束されてちゃ手も足も出ないっしょ」
「まさに? それギャグ?」
「うるせーよ!」
 葉田と土屋はふたりくだらない発言でゲラゲラと笑っている。
「んじゃ、起こすかぁ~。おぉ~い、北村せんせ~、起きてくださぁい」
 菅原は拘束した北村の頬を叩いて起こす。
「う、うぅ……」
 小さく唸り声を上げた北村。眉をしかめた後、瞼を開け、焦点の合わない目をぐるぐると回して周囲を見ている。
「う……あ……ここは……兼城?」
「兼城はいねぇよ。気分はどうだい先生」
 菅原がニヤニヤといやらしい笑みを浮かべて北村の顔を覗き込む。
「菅原……と土屋、葉田なんでお前が……もしかして、兼城を使って俺をここに呼び出したのか?」
「ピンポーン! 北村のくせに頭いいじゃん」
 パチパチと何度か瞬きを繰り返すと、北村の視線が定まった。自身を見下す三人の生徒たちを見て身じろぐが、北村の四肢が拘束されている。
「……ぐっ! お、おいっ! どういうつもりだっ!」
 渋面に鋭い声音で問い詰める北村を見下し、生徒たちは嘲笑った。
「どういつもりって、いつもいつも偉そうに命令してくるお礼をしてやろうと思ってさ」
「俺たち先生思いの良い生徒だからぁ」
「ぎゃはは! 吹いてるわ~」
「悪ふざけはよせっ! こんなことしていいと思ってんのか?!」
 嘲笑が響く中、リーダー格の菅原が、すっくと立ち上がると、無防備に晒されている北村の腹を踏みつける。
「ぐお゛っ! ごほっ! ごぼっ、げほっ……や゛めろ゛菅原……」
「うるせぇ! 俺に、命令してんじゃっ、ねぇよっ!」
 菅原は苛立ちに顔を歪め、北村の腹を何度も踏みつける。
「ははっ! 菅原君めっちゃ切れてじゃん!」
 嘲笑とともに、北村暴行の様子を動画におさめ始めたのは土屋だ。
「俺もやる~」と立ち上がり北村の下半身側へ回り込んだのは葉田。
「葉田何してんの~」
「俺さ~ムカつくから北村のタマ潰してやろうと思ってさ~」
 シュッシュッと口から息を吐きつつ、蹴りの練習をする葉田のアクションに、生徒たちはゲタゲタと馬鹿笑いを始める。
「はははッ! なにそれ、超ウケんだけど。早くやれよ葉田」
「お゛、ごぼっ、げッ……や゛べ、ろ゛……」
 菅原が、踏みつける動作を止め、一歩北村から離れる。
 北村の咳き込む音のあいだから、しゃがれた制止する声がかすかに聞こえたが残酷に盛り上がる子どもたちには火に油を注ぐ行為だった。
「うるっせぇよッ!」
「ぎぅ゛ッ……ぐ……ぁ゛……」
 ボスッと鈍い音の後、北村の苦悶の表情と、浮かぶ脂汗が、痛みを物語っていた。
 身体をじく、じく、とゆっくりひねり、痛み悶える口うるさい教師の姿は、日頃鬱屈とした生徒たちには絶好の娯楽だった。
「ギャハハハハハッ! 声出ててねぇ~!」
「汗やっば! 葉田くぅん、タマ蹴った感想どうぞ~」
「いやぁ~最高の気分っすわ~!」
 土屋がスマホを向けると、葉田は両手を挙げて歓声にこたえるアスリートのように得意げに語る。
「もしかしてタマぐっちゃぐちゃになっちゃったんじゃね? 確かめてやるよ」
 菅原が再び北村に近づくと、ジャージのズボンに手をかけた。
「あ゛っ! や゛べお゛……さわ゛、る゛な゛……」
 苦しみ悶える息の下から、北村ははっきりと拒絶を示す。拘束と痛みに自由にならない身体を必死に捻り、縮めて、菅原の手から逃れようとしている。
「あぁ? お前まだ立場わかってねぇの?」
「おとなしくしとけっつーのっ!」
 菅原の苛立ちに呼応するように、土屋が大股で歩み寄るその勢いで北村の顔を蹴りつけた。
「お゛ごっ!」
 蹴られた勢いで顔の向きが変わる。切れた口の端と、高い鼻から鼻血が垂れて床を汚した。
「まったく、余計な手間かけさせんなよ!」
「北村先生のぐちゃぐちゃちんぽ御開帳~」 
 北村の抵抗をあざ笑い、生徒たちはジャージのズボンを一気に引き下ろした。
 ビリビリッとどこかの縫製が破れる音が倉庫内に響く。
 むき出しになった男の下半身を見て、一瞬の沈黙……その後、割れんばかりの嘲笑が倉庫を震わせた。
「ギャハハハハハッ! ちんこちっちぇ~! なんだよこれっ! 親指かぁ?」
「ちょっと葉田~! お前の蹴りすごすぎて北村先生のちんぽがちっちゃくなっちゃったじゃぁんっ! ちゃんと謝ってよねぇ~」
「いや~ごめんねせんせ~まさかちんぽが赤ちゃんになっちゃうくらい蹴りが入っちゃうとは思わなかったんだわ~」
「つか、陰毛に隠れて見えねぇじゃんっ! 毛が濃いのか、ちんこちっちぇのかはっきりしろよ!」
 ジャージとともに下着まで脱がせた北村の下半身には、逞しく鍛え上げられた体格には似合わない、かなり小さなイチモツがあった。
「う、ぅ……やめろ……見るなっ、離せっ!」
 北村は股間を蹴られた痛みから少し回復したのか、強面を顔を真っ赤に染め上げて生徒たちを睨みつけた。
「はぁ~? こんなちっこいちんちんのくせになに偉そうにしてんの?」
「子どもちんちんのくせに年上への口の利き方がなってないよなぁ」
 生徒たちは、北村の言葉に嘲笑を深めただけだった。
「はぁいせんせ~こっち見て~! 笑って~せんせ~の赤ちゃんちんちんの成長記録撮ってあげるよ~」
「おいっ! やめろっ! 撮るな! 消せっ消してくれっ!」
 土屋に至ってはわざわざ立ち上がり、北村の全身を下から上、更にもう一度陰茎をアップで動画におさめている。
 耳の形が抉れるほど武道で鍛えた身体と、見る人を怯えさせる強面。
 その太い首筋の下には逞しく盛り上がる胸筋があり、暴れたことと蹴られたせいでまくり上がったシャツから覗くのはバキバキに割れた腹筋、溝の深い大きな太腿と固い膨らみで盛り上がっている脛……
 頭の先からつま先まで、男の中の男と言っても過言ではない逞しい肉体には不釣り合いの、まるで二次性徴前の男児のような短小の陰茎。
 その裏にある陰嚢も陰茎に合わせるような小ぶりな袋で、現在痛みか不安からかうねうねと動き、縮みあがっている。
「めちゃくちゃ金玉もちっちゃくなっちゃってんの~? ちん毛の中に隠れちゃってかわいい~! 動画にばっちり映ってっからねぇ」
「くそっ! おいっやめろ! 撮るなっ離してくれっ!」
 どうにか生徒たちの目から自身を隠そうと腰を捻るも拘束はきつく、ただ胴体がかすかに横を向いただけで秘所を隠すまでに至らなかった。
「葉田のせいでもう勃起しないんじゃね?」
「ええ~ごめ~ん! つか、元々勃起すんの? ねぇせんせ〜この赤ちゃんちんちん勃起するんでちゅかあ?」
 葉田はふざけた謝罪を口にしながら、北村の小さな陰茎を摘まむ。
「ひ……お、おいっふざけんなっ! 離せっやめろ! さわるなっ」
 その発言は生徒たちを喜ばせ、北村の唇を噛み締めさせた。
「はははッ! やめろって葉田~! こんな赤ちゃんちんちんじゃぁ精通もまだでちゅよねぇ〜?」
「だな~。つか、こんなガキちんぽじゃ勃起しようが関係ねぇよ。ちっさすぎて勃起してっかわかんねぇじゃん。女抱けねえっしょ……なぁ、先生さ~、もしかして童貞?」
 菅原の言葉に、北村の顔色が明らかに変化した。
 カァッと耳やら首まで赤らめているが、顔は沈痛な面持ちで眉をひそめ、顎をきつく噛み締めていた。
 残酷で調子に乗った子どもたちが、それを見逃すはずはない。
「図星かよ! クッソウケんだけど!」
「せんせ~かわいそ~! 赤ちゃんちんちん、女の子に馬鹿にされちゃったんだ~!」
 狭い倉庫が震えたと錯覚するほど、生徒たちの嘲笑が大きく響く。
「そりゃあ女も文句言いたくなるだろっ! こんなガタイの癖に脱いだら赤ちゃんちんぽっしょ? これじゃ入っててもわかんねぇって!」
 葉田は両手を大きく打ち合わせて嘲り、二人は腹を抱えて笑っている。
 顔を逸らした北村の白目がじわじわと赤くなり、ぽたぽたと涙がこぼれ始めた。
 噛み締めた唇がぶるぶると震えている。
「うわぁ~なんだよ泣いてんの? ちんちんが赤ちゃんだとすーぐ泣いちゃうんでちゅかぁ~」
「おいおい、かわいそうだろ~! 赤ちゃん泣かすなって~」
 不快な嗤いがこだまする倉庫内。
「つかさぁ~こいつってこんなガキちんぽのくせにあんな偉そうに俺らに指導とかしてる訳? 超生意気じゃん」
「な! それな! 生意気なガキちんぽ先生に指導とかされてもな~!」
「仕方ねぇ。俺らが大人のちんぽってのがどういうのか分からせてやるかぁ」
 菅原がにやにやと残酷な笑みを浮かべて北村を見下す。
 北村は青い顔で菅原、土屋、葉田を見た。
「やめろっお前らっ! こ、こんなことするなっ……こんな……こんなことして何になるんだっ」
「うるっせぇよ!」
 菅原が北村の陰嚢を強く握りつぶす。
「ぎゃっ!」
 短く途切れた悲鳴を上げて痛みにぶるぶると身体を震わせる北村。顔が赤を通り越して土色に近くなって、じっとりと脂汗が浮かんでいる。
「ガキちんぽのくせに俺らに偉そうに命令すんな!」
「あ! 良い事思いついた〜。うるせぇ口はおしゃぶりて塞いでやるよ」
 土屋はそう言って嗤いながら片手で動画を撮りつつ器用にファスナーを下ろし、自身の陰茎を取り出すと北村の口にそれを当てた。
「ギャハハ! 土屋サイテーじゃねぇか! おら! これが大人のちんぽだぞ? しっかり味わえ」
 葉田がバカ笑いを上げつつ移動し、北村の頭を押さえつける。
「おいっ! やめろっやめぼぉ゛ッ! お゛、ごっえ゛、お゛お゛、ぶッ!」
 必死に顔を背けようと抵抗する北村だが、とうとうその口に生徒の陰茎を突っ込まれてしまった。
「おらっちゃんと口開けろ! 歯ぁ立てたら金玉潰すからな!」
 葉田が、耳元で恫喝する。大音量の怒声に眉をしかめる北村の顔を動画で写しつつ、土屋は腰を前後に譲り始めた。
「喉奥まできっちり開いとけよっ……おっ! いいじゃんっ口は悪くねぇよ。もっと強く吸ってくれてもいいよせんせぇ」
「ぐっ! ぅゔゔっは、な゛べっ! お゛ご」
 口内で激しく陰茎が暴れ回る北村の顔が、どんどん赤く染まっていく。
 太い首に筋をくっきりと浮かべて頭を振ろうと抵抗するが、葉田が上から押さえ付け動けない。
 そんな状況に、土屋はにんまりと不快で残忍な笑みを浮かべている。
「ぶっぼっ、お゛っご! ふごっおぼっ!」
 息ができないらしく、太く出っ張った喉仏が痙攣のように上下し、ふごっふごっと間抜けな呼吸音が漏れている。
「あ〜、せんせーの口マンいいよ〜。もっと吸えよ。ほら喉突いてやるからもっと吸え。ちんぽ良くするために努力しろ」
「おグッ! ゔっ、ゔゔ……ごえ゛ッ」
 北村の身体が痛みで跳ねる。ぎゅっと閉じた目尻に光るものが溜まり、痛みに身をよじるとぽろりと落ちた。
「ハハハ! いい気味だぜ北村ぁ〜! こっちも使ってやるから光栄に思えよ」
 開き吊るされた状態の足のあいだ、剥き出しになっている肛門をぐりぐりと押す菅原。
「げっマジで? 北村のケツとか菅原君強すぎっ!」
「ケツってキツくてイイって言うじゃん。どうせコイツのちんぽ、ちっさすぎて役立たずだろうし、マンコになるしかねぇだろ? だからボランティアだよ! ボランティア!」
「ギャハハハハハやっさしぃ~!」
 爆笑する葉田。菅原が一度立ち上がると北村の顔の方へ移動する。
「おい土屋ぁ北村の口貸せ。ちんぽ勃たせるのに使うわ」
「ほいよ。おら、向こう向け~」
 北村の鼻を摘みながら口から取り出した陰茎でぐいぐいと北村の顔を押し、菅原の方へと顔を向けさせる。
「早く口開けろ。ちゃんとしゃぶれよ。せんせ~」



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