狐に抓まれその日を摘む

3月ももうすぐ終わります
この時期は節目の時期ですね

3月と言えば卒業シーズンなどから「別れ」の季節でもあります
「別れ」が良いモノか悪いモノかはその人の置かれた環境にもよるかと思いますが一般的には寂しさやノスタルジー的な意味合いを含むことが多い気がします

人生という大きな括りで「別れ」考えるとやはり「死」が該当する気がします
自分で書いててなんですがいきなり「死」の話をするのは胡散臭さが凄いですね・・・
ですが普段は忌避されることが多い話題なのでこの時期に託つけて少し触れます
といってもあくまでも軽い雑談程度ですが

私はよく「死」について思いを馳せることが多いです
これは別にメメントモリだのカルペディエムだのを考えているわけではなく、作っている作品・・・もう少し具体的に言えばヒロインの在り方に間接的に関係しているからです

妖怪だのなんだの人とは死の概念が違いそうなヒロインをよく出すからですね
人であってもどのように死と向き合っているのか(そもそも普段死を意識していないというものも含めて)というのは彼女達を形成する重要な要素です
もちろん上に述べたように死がテーマとなる作品でなければ直接は関係しないことですが・・・

妖怪には「死」を連想させるものも多いです
「恐怖」の象徴でもあるので「死」と相性が良いのだと思います
ただ「死」と言っても物理的に、というよりはじわりじわりと追い詰めるものが多いですが
まぁ出会って即死するような妖怪だと語り継ぐ人が居ないのでどちらかと言えばゆっくり衰弱していくパターンが多い気がします(出会ったら即死と同義な妖怪も居るには居ますが)

『管入り狐のお狐ちゃん。』のヒロインも妖怪が多いです
メインヒロインのネイとアヤはタイトル通り「管狐」です
「管狐」も伝承によりますがまさにじわりじわりと衰退(富と気力を喰い潰す)させていく存在でもあります



マメダは「豆狸」です
「豆狸」は死の伝承とは無縁な方の妖怪ですね
大体悪戯したり祓われたりしてます



古狢(こかく)は「狢(ムジナ)」から名をとった妖怪です
「狢」も豆狸と同様に驚かしたり悪戯をする伝承が主ですが稀に人を殺める伝承もあります
この古狢は「狢」の名を騙ってるだけで「狢」ではないですが・・・


上で死と妖怪を結びつけた話をしてなんですが実は小動物の妖怪は(比較的)安全なことが多いです
これは小動物は人が狩れる存在であるのでそれらが妖怪化しても多少「恐怖」が薄れる為
あと狐や狸などの“化かす妖怪”はどうしても曝かれた話が伝わるからですね
完全に人を騙しきったり殺めた妖狐や妖狸も数多くいるでしょうがその場合主観的にも客観的にも狐狸の仕業だと気付けないので結果として祓われたり正体がバレる話が主体になります

逆に死に関する内容から妖怪変化や神格を得たものは危険なものが多いです
河童(溺死)やヒダル(飢餓)などが分かりやすいでしょうか
直接的な死が連想され姿も既存の動物とは異なっています

もちろん小動物の妖怪、狐狸の中にも山中で迷わせる(遭難させる)など死に直結して危険なものは多いのですが


因みに『管入り狐のお狐ちゃん。』のヒロイン達は意図して恐怖(死)から遠い妖怪にしています(それでも妖怪である以上どうしても恐怖や死はまとわりつきますが・・・)
彼女達の選出理由は「人に取り憑く」という部分が大きいです
語弊を覚悟で言い換えれば「人と共に在る」妖怪です


そんなわけで脱線に次ぐ脱線でしたが不格好ながら制作中の作品の話に繋がりました


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