こんにちは。竪穴式狸穴住居です。
次回作は、ここ数週間掲載している絵柄の方向性とするつもりです。
前作とは少し雰囲気が変わるかもしれません。
以下は先週の続きで、今回で終わりです。
sasasa様、Routine様、XIPHA様にチップをいただき深くお礼申し上げます。
小部屋の窓にカーテンが掛かる。
男を迎え入れたミラが透けたシルエットに目を凝らしてしまう。
「さすがお目が高い。
かなりの上玉でしょう?」
後ろから掛かった声の主は、追いかけてきた娼館組合長だ。
娼館組合長:
「訳があって滅多に入らないんですけどね。
もしご興味があれば、特別にご案内できるかも…」
娼館への所属が形式上だったことが裏付けられる。
そして、恐れていたほど客をとっていないことも。
撫で下ろした胸の隙間を失望が埋めていく。
その道の専門家だけあって、察しは早い娼館組合長に続いて建物に裏手から入り、バックヤードから小部屋を覗き込む。
娼館組合長:
「あのお客さんは、ちょっとアレでして。
少し様子を見ておかないと、って訳なんです」
弁解じみた言い訳も接待の演出に聞こえてしまう。
小部屋ではミラと若い男が向き合っていた。
娼館組合長:
「純朴そうに見えて、厄介なヒモなんですよ。
懐に入るのが巧くて、気が付いた時には貢がされてるって具合でして」
ミラが簡単に転がされるとは思えない。
…というのがヒモの餌食になった女を指す常套句だ。
娼館組合長:
「ま、後は管理官にお任せします。
野暮は承知ですが、見物としてはなかなかのもんですよ」
気を利かせた娼館組合長が背を向ける。
その足で知らせを待ちわびている業界の長たちの下に出向くのだろう。
紛れ込ませた人身売買が本題とは気付くはずもない。
ミラ:
「いいよ…すぐにエッチ、しちゃう?」
若い男:
「えっと、その前に…さっきと同じの、あそこ見てもいいですか?」
(羞恥で焦らして…ふへへ)
普段は嘘が判る程度なのに、言葉に重なる情欲まで流れ込んでくる。
売春そのものより、若い男の企みが不安になってしまう。
ミラ:
「さっき…の?」
若い男:
「あの、だめだったら…全然いいんです」
(まずは、自分からセックスを意識させるところからだな)
ミラ:
「ううん、大丈夫だよ。
ああいうのが好きなんだ?」
若い男:
「さっき、外で見てから…頭がいっぱいになって、それで…」
(うん。呼吸の乱れと視線の揺らぎ、いい感じだ)
若い男の目論見通り、ミラがモジモジと組んだ脚を擦り合わせている。
ミラ:
「下着…脱いだほうが、いい…かな?」
若い男:
「嫌じゃ…なかったら」
(M字開脚なんて、普通はイヤイヤを甘い言葉で解すところなんだけど…?)
ミラ:
「会ったばっかりなのに、見せるなんて…ドキドキする」
若い男:
「…」
(演技なのか、初心なだけか…どっちだ?)
ミラ:
「やっぱり…恥ずかしいね?」
若い男:
「ゴクリ…」
焦らすようにゆっくりと股が開き、光沢のある素材に包まれた指先が恥部を広げていく。
ミラ:
「…おまんこ、だよ」
半分埋もれた陰核が切なげに揺れ、口を開いた陰唇から覗く膣口がヒクヒクと蠢く。
若い男:
「…ぅお!」
(全然使い込んでない…仕込んで売り飛ばしたら、一体幾らになるんだ?)
ミラ:
「あんまり経験、ないの?」
若い男:
「は…はひぃ」
(初心だから教えて、って方向で嵌めていくか)
ミラ:
「じゃあ…こういうの、は?」
陰唇の縁をなぞる指と陰核をほじる指が這い回り、卑猥に腰が揺れる。
若い男:
「襞もつるつるだし、皺もなくて艶々して…綺麗すぎるよ!」
それは初心な男の感想じゃない。
ミラ:
「んふふ…ぅ。
そう?」
褒められた恥部を開いて見せつける。
求められていないのに、自分からそんなことをしたことはなかったはずだ。
ミラ:
「あ…っ、ご…めん。
いきっ!
あっ、んあ…っ!」
自ら招いた羞恥に急激に昂っていくミラ。
ミラ:
「い…っく…ぅ。
んく…っ、っは!…はぁ、んは…っ」
絶頂に硬直した身体が緩むと、陰唇に割り込んだ指の隙間から漏れ出した愛液が粘膜を伝う。
ミラ:
「はぁ、は…ぁ。
ごめんね、わたしだけ…気持ちよくなっちゃ…って」
若い男:
「…っぐ」
(こんなの見せつけられて、我慢できるかよぉ!)
若い男が襲い掛かる。
ミラ:
「きゃ、ん…っ!」
覆い被さった身体の性器は自然に合い、解れた膣口は滑らかに肉棒を咥え込んでいく。
ミラ:
「おちっ!落ち着いて…っ!?
んふ…っ!はっ、はげし…っ!んあ…っ!」
窮屈な姿勢に押し込んだまま、一方的な腰振りで若い男が責める。
激しく動く肉棒にはぴったりと粘膜が張り付き、制止しようとする声は吐息に、やがて嬌声だけになってしまう。
ミラ:
「あう…っ!
…若いコに、こんなことされて、感じちゃう…なんて。
そこ…擦りつけて、好き…好きっ」
男が打ち付ける度、迎えた腰で陰核を擦りつけるミラが快楽に喘ぐ。
ミラ:
「っく!いく…ぅ。
あっ…ぁ、あぁ…やっ、やぁ」
一際深く押し込んだところで動きを止め、胎内に注ぎ込まれた精液にミラから甘い吐息が漏れる。
若い男:
「ふっ、ふうっ…」
ミラ:
「えっと…落ち着いた?」
若い男:
「んぁ?…え!?
す、すみません」
ミラ:
「ん、いいよ。
…気持ち、よかった?」
若い男:
「は、はひぃ!」
ミラ:
「よかった。
わたしも…ドキドキしちゃった」
若い男:
「ん…っぐ!」
(や…べぇ、意識が飛ばされるなんて。
このまんこ、絶対…逃がさない)
ミラ:
「っふふ。
わたしの身体で楽しんでくれて、ありがと!
じゃあ…お掃除、してあげるね」
!!
睾丸から裏筋をミラの舌が伝い、やがて亀頭を優しく口に含む。
若い男:
「…ぅっ!」
(掃除フェラなんて、どこで仕込まれたんだ?
って…これじゃ俺が誑し込まれてるだけじゃないか!?)
若い男:
「ぼ、ぼくも…するよ!」
(ヒモの手管、見せてやる!)
素早く体勢を入れ替えた男が指先で女性器を弄りだす。
ミラ:
「…ええっ?」
恥丘を撫でながら、陰核から膣口をリズミカルに弄る指をしっとりと愛液が包む。
滑ったフリをして指が肛門を撫でる都度、震える背筋を見逃さない。
そのテクニックがヒモの所以なのだろう。
ミラ:
「んぱ…っ。
触るの、ん…っ、上手…だし。
敏感だから…優しくされると、いっちゃ…っ、んっ!」
簡単に絶頂させられたミラがお返しとばかりに、艶やかな唇で頬張った肉棒をしごく。
ミラ:
「えっと…また、おっきくなったけど。
わたしも…欲しがってるの、わかっちゃう…よね?」
軽々と抱えられたミラを、ゆっくりと肉棒が穿っていく。
ミラ:
「んふ…ぅ。
そこ、おちんちん入ったまま…触るのなんて、セスだって…そんなの」
男性器が広げた陰唇の上端、晒された小さな粘膜の突起を男の指が撫でる。
ミラ:
「んは…っ、んっ、いい…よ、そう、その感じ…。
あ、い…っく。
んふぅ、なんだか…こういうの、久しぶりだから…キラキラして
何度も、いっちゃい…そ」
男に跨ったまま動いていないのに、ミラの身体を薄い汗が覆っている。
若い男:
「おっぱい、自分で弄るんだ?」
(自分で乳首弄るとか、欲求不満だったってことか?
なら、俺なしじゃいられないようにしてやれば…へへへ)
ミラ:
「ん…ぅ。っは…ぁ!」
若い男:
「いまのは…?」
(今のはヤバかった。集中してないと、こっちが持ってかれる)
ミラ:
「いっ…ちゃっ…た、みたい」
若い男:
「動いてないのに?」
(出したい、出したい、出したい、出したい…)
ミラ:
「…わたし、エッチだから。
おなか、おちんぽがニュルニュルするだけで、よくなっちゃ…う」
若い男:
「ねえ、僕と付き合ってよ。
大事にするし。
今は、まだだけど…僕の奥さんにだって…」
(緩んだ隙に言質をとって、自覚を植え付けて。
それより…出して、孕ませたい。出して!孕ませて!!あ゛あ゛あ゛)
ミラ:
「だったら、頑張って?
ビクビクして…いきそう、でしょ?
彼女にするんなら…もっと、がんばろ?」
うわ言のようなミラの声。
ひたすら快楽を貪り、男を搾る甘い声だ。
ミラ:
「いっしょに…イくの、ね?
んふぅ、いいよ…ぉ
イってるおまんこ、気持ちいいでしょ。
ビュルビュルって、全部出してこ?
…ほら、なんども気持ちいい…ね」
あの頃、街と村で離れて暮らす間にミラは変えられてしまった。
今は、また別の形で離ればなれに暮らす二人。
領都でミラは変わらずにいられるか。
それとも、また自分が知らない間に、新しい扉を開くのか。
男を貪る姿を瞼に焼き付けながら、焦がれる嫉妬と、昂る期待に身を切り刻まれている。