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DL同人の記事 (28)

たまご責め 2024/01/20 23:19

【やってみないと】専売と併売どっちがいいの【わからない】

 新刊「オス転メス転」を年始にリリースしました。BLエロ漫画3冊目になります。出足は…鈍いですね笑

 こんにちわ。ほしよだかです。自分の低い売上を棚に上げて同人漫画屋っていいよ!作るコツはねって偉そうに発信している人です。まあ、売れるコツじゃなくて作るコツなので許して欲しい。

 と、いいつつ今回は販売面でのお話です。誰だって漫画を販売したなら、出ないよりは出る方が良いと思いますし僕もそうです。

 漫画自体をより売れるものにしていくことは当たり前の前提として、出来たものを販売するときの工夫も同時に考えていくほうが良いでしょう。

僕の短いアンテナで探せた販売ルートは大きく3つ。
(1)作者が直接卸す販売先
(2)販売先に卸してくれるサイト
(3)直販

 ここで(1)はDLsite、FANZA、DiGiket、(2)はナンバーナイン、(3)はBOOTHを指します。厳密には違うと思いますが僕はその認識でやっている所です。

 販売先によって求められるデータは、サイズや表示方法が見開きなのか1頁づつの表示なのか、成人向け表現の修正基準など、本当にマチマチで、数多ある販売先全てに合わせて原稿の仕様を変える事はかなり大変な作業です。

 (1)はデジ同人では王道と言われている販売場所で、ほとんどのデジ同人屋の主戦場となる場所でしょう。更にこの3か所は販売データの基準が似ています。同じではないが似ている。大体半分、500円の本なら250円くらいを渡してメジャーな販売棚に並べてもらうイメージです。

 (2)はamazonやコミックシーモア、ラインマンガなど本当に無数にある漫画が読めるサイトに一斉に卸してくれる中間業者です。それぞれの販売先と、そこから卸してもらう手数料を引かれるわけですが、とにかく多くの棚に同一のデータで置いてもらえるメリットがあります。
 その代わり成人向け修正の基準はもはや理不尽なほどに厳しく、僕のような「ヤってるだけ」のエロ漫画は画面が真っ白になるデメリットもあります。

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 (3)の直販は本当であれば個人サイトがそれにあたると思いますが、システムを構築するのは大変です。その個人販売サイトを提供してくれるイメージで僕の価格帯である500円の本なら1割程度の手数料を渡すだけで作者への還元率が高く、僕はBOOTHだけ安く出しているので買う人も作者の僕もお得な手段ではありますが、(1)と比較すると販路としては小さく1年置いても10本程度の実績です(もちろん僕の場合ということです)

 販売先を考える時、
  ・一か所に絞り売り上げ管理を楽にする
  ・可能な限り広く販売場所を広げ売上本数を稼ぐ

 この2点が頭に思い浮かぶと思います。仮に最終的に1000本出る漫画を1か所で1000本さばくか5か所で200本づつさばくか、という単純な構造なら事は簡単で1か所に集中させた方が管理上、良いに決まっています。

 しかし知名度の低い僕のような同人屋の場合、仮に1000本出る漫画が、1か所では200本で終わるのか、他で売れるはずだった800本が1か所に1000本集中してくれるのか、悩ましい疑問です。というわけで3作目で実験してみました。

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 僕の場合圧倒的にDLsiteが実績としてはメイン、FANZAやDiGiketはバナーで推してくれたりランキングに入れてくれたりしましたが、僕の作品の実力不足により全然鳴かず飛ばずというパラメータになっています。
 これはそれぞれのサイトで客層が異なっている事により、作風によってばらつきが出るという事らしく、人によって一番売れるサイトはマチマチになるようです。

 よって僕の場合どこかに統一するならDLsiteという事になります。さて本来、他のサイトで購入するはずだった人がDLsiteに来て買ってくれるのか。

 結果は来てくれないです(残念)
 10日間DLsite専売としてみましたが、100本程度の初動。売れ行きのペースとしてはいつもと同じかそれ以下でした。

 作風が合っているDLsite一か所に絞っても何かの化学反応でいつも以上に売れることも、他のサイトで購入している人がDLsiteに来てくれることもありませんでした。
 あと、これは知りたい人もいると思うんですが、専売にしたらサイト側の方で多少のプッシュや、目立つところに一時置いてくれるなどの何かしらの特典も特にありませんでした。

 よって結論としては、デジ同人は可能な限り色々なところに本を置くのが鉄則と言えるでしょう。当たり前なのかもしれないけどやってみないと分からないよね。
 遅ればせながら第三作「オス転メス転」も専売を取り下げ、上記(1)~(3)全てに置いてもらえるよう手続きを済ませたのでした。
 BLエロ漫画が好きな方はよろしくお願いします。特にBOOTHでね!(宣伝)

 そしてもう一つ、どのサイトも、専売による特典は、違法ダウンロードサイトに自作が流れてないかチェックしてあげますよ、という事で統一されており、販促に関する部分は何もないというのがわかりましたので付記しておきます。僕も知りたかったんだよね。ココ。

 このような実験は、結構大変な同人誌の本文製作を経ている作り手としてはやってみたいと思っても、それによって却って悪い結果となるかもしれず、軽い気持ちではやりにくいかもしれないな、と思い、noteでの初心者同人屋へ向けての情報提供として有益だと思ったのでやってみました。

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たまご責め 2024/01/20 23:12

下手な絵をカバーするのはストーリーじゃない

 漫画を描いてる人の大多数は絵を描くのが好きだと思う。嫌いなら文章などの他の表現を選ぶと思うからだ。

 皆さん、今日も漫画描いてますか?僕は描いています。同人漫画屋のほしよだかです。DLsiteでBLエロ漫画を売っている人です。

 他人を介さず自分の意向だけで発表できる同人漫画は漫画家ほど画力を求められない訳ではなく、出版プロセスでふるいにかけられない分、参入障壁が低いだけで画力は実は当たり前に求められますよね。直接お客さんに。

 でも発表が容易な事から皆が絵が上手いわけではないのが同人の世界で、残念ながら僕も下手な側です。今回は下手くそな絵をカバーするための戦略についての記事です。

 絵が下手なのはすぐに直せる物ではありません。でも何かしらそれをカバーするものが無いと読んでもらえない。こういう時思いがちなのが

「絵が下手な分ストーリーでカバー」

的な事ですが僕は違うと思う。ストーリーが魅力的なのは強い武器だけど絵が下手な事をカバーする要素じゃない。

 明治とかのちゃんとしたチョコは食べたら美味しいことは分かりきってます。でも見た目が虫そっくりだったら敬遠するのと一緒で、ストーリーが良い事は下手な作画をカバーする要素では無いのです。

 漫画においてストーリーと絵はジャンルが離れすぎているからです。

 絵は絵でカバーするしかないと僕は思っています。でも下手な絵をイキナリ上手い絵にするのは無理です。ならどうしたら良いか。

 「丁寧に時間を充分にかけて描く」というのが戦略として正しい、というか、僕ら素人に唯一出来ることかと思う。何故なら几帳面に描く事は、誰でも今すぐに出来る事だからです。

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 同じ下書きからのペン入れでも急いで描く(左)のと几帳面に描く(右)のでは印象が変わります。

 これは例としてのワンカットなので誤差の範囲にも見えますが、ページ丸々全てが左のような書き殴りになるとかなりしんどい状態になると思います。

 慎重にゆっくりペンを運ぶ事で失う物もあるのが漫画の難しい所で、具体的に言えば勢いが失われるとか、タッチのオリジナリティが減るあたりがデメリットかもしれません。でもそれは絵が上手くなったら突き詰めたら良いと思って僕は捨てています。

 同じ人が同じ日に同じ下書きから起こした絵でも多分過半数の人は時間かけて描いた方に軍配をあげると思う。速描きは妙な手癖も出がちで、手癖の罪深さについては以前も語りましたが良い事がほとんどありません。

 こうして、絵の事は絵で一旦取り繕っておけば手に取ってもらえる可能性が高まります。

 どんなに内容を頑張ってもファーストコンタクトは絵なわけで「パッと見」で敬遠されたらストーリーでカバーもへったくれも無い訳です。

 逆はアリかもしれませんね。ストーリーが下手くそでも絵がしっかりしていたら手に取ってもらえる可能性は上がる。でも持続可能ではないですよね。次は無いもん。

 ストーリーも僕は下手ですが、これは絵と同様やはりストーリーでカバーするしかなく、すぐに上手くなるのが無理なのも絵と同様です。今すぐ誰にでも出来る戦略についてもいずれ記事にしたいと思います。

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たまご責め 2024/01/20 23:06

絵描きの日常ツイート並に支持されない行為が他にもある

 こんにちわ。サラリーマン同人漫画屋のほしよだかです。BLエロ漫画をデジ販売している人です。
 エロ本を描いてるならDL同人っていいよ!ってオススメしてます。

 これまでの記事を読んでくださりやってみようかな?と思っている方に向けて今回は優先順位のオハナシです。今年もよろしくお願いします🙇

 ほとんどの人は自作のPRのためにSNSを利用して販促すると思います。まだ作品が無い人も予告や自身の知名度向上のためやると思います。

 そうすると節目節目でちょっとしたイベントが発生する事に気付くでしょう。
 そう、クリスマス絵やら正月絵、流行りのタグなどです。

 少なくともこれらは「イラストなどを描く行為が含まれる場合は」スルーした方が良いです。同人誌を作って販売する事が最終的な目的であればこれらの企画絵を描く時間はかなりのロスになるからです。しかも得るものがものすごく少ないからです。

 知名度を上げたり交流することで得られる物もあるという声も聞こえてきそうですが、それは何万人と繋がった後の話です。

無論、僕も含めた低い知名度の漫画屋の存在意義は

「新作のエロ漫画を作っている」事だけ

と、思っていた方が結局は幸せになれます。

 同人誌と直接関係ないイラスト等は、絵描きの日常ツイートがほとんどのケースで支持されないのと同様、大多数の人には要らない情報になります。悲しい事に。

 繰り返します。僕らは「新作を描いてる」以外の事に興味を持ってもらえる事はほとんどありません。しかもそれでさえギリギリだと思う。

 これが5年くらい活動して来ての正直な感想です。

 イラストを描こうとすれば僕の場合1日掛かります。1日あれば同人誌1ページ進みます。それならば絶対同人誌やった方が良い。

 その一方、本業は最優先です。つまんないけどね。

 僕で言えばサラリーマンで、主たる収入元を蔑ろにして万が一にも失う事になったら元も子もないです。何せ漫画が描けなくなる。

 僕の記事を読んでくれる方は漫画の素人だと思います。以前書いたように各種ソフトやパソコン等の機材はタダではありません。維持費もかかる。表紙デザインサービスやネーム相談などにもお金がかかる。

 しかも百戦錬磨の玄人よりも、素人程沢山それらに投資すべきです。

 たとえ仕事が無い時は実家に引きこもれる等、生活だけならどうにでもできる立場の人だったとしても、同人のお金の捻出が難しくなると創作はキツくなるし、そもそもメンタル的にそれどころの話では無くなります。

 メチャクチャ蓄えがある、もしくは同人誌の売上で食っていけるかも!レベルの人以外は、

まずは仕事、
その次に同人誌、
最後にSNSでの販促

 という優先順位が僕のオススメで、販促以外のSNSイベントはスルーしておくのがベターでしょう。

 もしイベント的な絵を描きたい場合は同人誌が脱稿したタイミングに限定するなど工夫する、結局は目的があるならアレコレ欲張らずに一直線に目指しましょう、という毒にも薬にもならない結論に着地してしまった。

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たまご責め 2024/01/20 23:01

漫画は売った方がいい

 DLsiteとかに登録して作った同人誌を販売するいわゆるデジ同人、DL同人と呼ばれる形態。

 漫画は売った方がいい、というタイトルで記事を書き始めたにも関わらず最初にことわらなきゃならないのは、僕自身はあってもなくてもどっちでもいいような売上しか無い。それでも売った方が良いしこの形態は優れていると思っている。

 漫画が効率良く上達するからだ。どんな形態だって描いていれば上達すると思うが、効率が違う。描いては売り、描いては売りしてる方が上がる。これは絶対上がる。

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 僕はこれまで2冊作り、3社に卸しているにも関わらず累計でも多分1000本まで出てないと思う。これは少ない部類だ。こんな偉そうな記事書いてる場合じゃない。ごめん!!!

 まあ、少ないとはいえ買ってくれた人は存在するわけだ。

 一冊でも売れた時点で「カネ取ってんだから」という意識が働く。これが上達に効く。何度か記事で述べたとおり僕は4年も練習作をpixivに描いていた。
 pixivだってとても良いプラットフォームなのだが練習作+無料で読めるという事でやはり「タダだから分かりにくくていいや」という気持ちがあった事は否めない。

 分かりやすく伝える工夫をしたり、需要がある方向性を探したりといった努力はなんだかんだでこの「カネ取ってんだから」が無いとしにくいのだ。

 需要を考えて売れるための努力的な話題に対しては、とかく「好きなものだけ描いていたいから」という声が上がりがちだ。でもね、僕が見てきた限りそう言う人に限って反応を欲する事が多いし、それが無くて病みツイートしたりする。
 
 結局沢山読んで欲しいんじゃん。隠したって得しないよ。同意欲しいじゃん。僕は欲しいよ普通に。誰だって欲しいでしょ。漫画を描く行為自体が承認欲求なんだから。

 ウケようとする事は場合によっては迎合であったとしても、それは自分の中の職人根性を減らす事でも何でも無く、単にスキルを上げるチャンスだと思う。

 「読んでもらうための」創意工夫は先にも書いた通り、売るという行為で促進される。

 これを仕事しながら余裕でできて、誰でも今すぐに参入出来るのがデジ同人、DL同人だ。

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たまご責め 2024/01/20 22:56

自分の絵に絶望しない唯一の方法

 今回もどうやって漫画を描く事を始めたら良いか、というゼロからスタートの方に向けた記事を書きます。

 ほしよだかと申します。デジ同人で漫画売ってる人です。売れっ子じゃ無いです。

今回は絵の話。

 どんな形の設計図(ネームやらそういうの)を使う人も、作画の時は「こういう絵にしよう」と事前だったり直前だったり、とにかく思ってから描き出すだろう

 ほぼほぼ思ったのと違う絵になるはずだ。多分プロだってそうなんじゃないかな

 ストーリー漫画なら映画とか、エロ漫画ならエロビのような画面を更に美化したようなすごい絵面が頭には浮かぶものです。描けないよそんなの。

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 そういう時「描きたいものと描けるものは違う」だとか「どうしてこんなに画力が無いのか」とか、メソメソ思うでしょう。そんな嘆きで何歳も歳を取って後悔した人がいます。僕だよ!!!

 間違えて次のページのコマを描いてしまった、とか、よく考えたら全然意味が通らないな、とか、そういうのは直しましょう。
でも思っている絵と、描いてみた絵の差がきにくわないなら描き直すのはよしましょう。

 あまりそこに執着して足踏みしていても描き直すうちにゲシュタルトが崩壊して何が正解かわからなくなるし時間も勿体無いです。何故そう思うか。

 漫画は絵画やイラストのような一枚絵と違い、一作品につき、何百コマも似たような絵を描き続ける表現法です。失敗だったな、と思ったらそのコマを何度もこねくり回すんじゃなくて(こうすれば良かった)という所を自分で覚えておいて次の似たようなコマに活かした方が良いです。

 絵は一期一会で似たようなコマなどない、というのは幻想です。漫画的に見栄えする構図というのは限られていて無限大には無いのです。絶対似たような絵を描く機会は訪れます。しかも比較的すぐに。

 特に漫画を描くという事に慣れてない段階のうちは完成させる事が最重要で、作画が停滞すると途中放棄の原因になる。という事をお伝えしたい。どんなにダサい漫画でも完成したら1です。途中放棄は0です。

 そして過去作は過去作として割り切る事です。これを見てください

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何年も前に描いた漫画です。次はコチラ

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 そしてコレが今作成中の漫画です(だから描いてない所ある)

 比較して、大差ないと思ったはずです。でも僕は作者なので違いがわかるし過去作はとても恥ずかしいのです。何年も前に描いたものは下手くそだし現在が1番描けてると思っている。

 そう。読み手はそんな作者しかわからない微細な上達(または過去作の拙さ)なんかわからないんですよ。

 だから折角完成させた漫画を恥ずかしさから消去したり、一度発表してからも後から後から(見栄えのために)手を入れたりする必要は無いんです。

 消してしまえば自分の積み上げたものがその分だけ薄っぺらになるし、いつまでも過去作にしがみつく事は死ぬまでに描くはずだった量を減らすだけでなく、自分の世界も可能性も狭めます。

自分の画力に絶望したら振り返るのではなく

「次(のコマ)は本気出す」

 でいい。そういう無分別のひょうろく玉のような考えが唯一モチベーションを下げずに解決する方法なんじゃ無いかと思います。

 そして過去作を嘆いたって誰も違いなんかわかんないんだから淡々と新作を作る事です。

 成し遂げてないからわかんないけど、そうやって自作を増やし続けるうち、いつか誰が見ても上手くなったねえという所に辿り着けるんじゃ無いかと予想しています。

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