近況12/4 本当はエロいメソポタミア神話

エレシュキガル陰唇開花/花園に散るマシュ


 昨日投稿いたしました。いつもよりちょっと遅れてしまいましたが。
 エレシュキガルとマシュを徹底的に篭絡するエピソードでございます。FGO二次創作エル・アマルナもそろそろ後半戦に突入という事で、気合い入れて続けていきます。

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 さて。
 紀元前1358年、エジプト第18王朝のファラオ、アメンホテプ4世はそれまでテーベにあった都をテル・エル・アマルナに移し、自ら新しい神アテンを立てて、アクエンアテンと改名しました。
 唐突に一神教を打ち立てて皆にそれを信仰させるって乱暴なようですけど、当時、テーベの既存の太陽神アメンを祀る神官たちが寄進などを集めてファラオ以上の政治力を持ってしまっていたので、それを弱体化してファラオに権力を取り戻すための措置だったとも言われます。
(宗教勢力が財力や政治権力を持つと、王の身分であっても迂闊に手を出せなくなるんで難しいんですよね。神様を掲げてる以上、下手な対立をするわけにいかないんで。一つの国に権力が二重にある、みたいになって治世をしにくくなる。何とかしようとするわけですが、それで王様が逆に恥かいて詫びを入れるハメになったのがカノッサの屈辱、天下取るためにそういう宗教勢力を無理やり排除してしまったのが織田信長の比叡山焼き討ちですね)

 そんなわけで新しい都で革新的な政治をしたアクエンアテンなのですが、彼が死去すると、息子のツタンカーメンによって都は元に戻されてしまいます。
(黄金の仮面で有名なあのツタンカーメンです。アクエンアテンの次のファラオなのです。ツタンカーメンという名も、より正確には「トゥトアンクアメン」、つまり昔からの太陽神アメン神の似姿という意味とのこと。親父がせっかく打ち立てた新宗教をあっさり廃止しちゃったんですな)
 結局、このアクエンアテンの家系は後世の古代エジプトにおいて「なかったこと」、黒歴史扱いされまして、記録もあんまり残ってないという憂き目を見ております。

 不遇な扱いだった、一代限りの都テル・エル・アマルナですが、そのおかげで思わぬ置き土産を後世の残すことになりました。
 アマルナ文書と言います。
 主に、当時のオリエント世界の国々、バビロニアやアッシリア、ヒッタイトなどと交わした外交文書が残されていました。これが、世界最古級の外交文書ということで、非常に貴重なものでした。すぐに都が放棄されてしまったんで、結果的に貴重な歴史的文書が残ったわけで、怪我の功名というのはあるものです。

 このアマルナ文書ですが。多くはそうした政治的な文書なのですけど、中に一つ、なぜかメソポタミアの神話を書き記した粘土板も含まれていました。
 その神話こそ、「ネルガルとエレシュキガル」。
 エジプトの都だったアマルナに、なぜかメソポタミア神話が残されてたわけです。

 ――で。そのエレシュキガルにまつわる神話がどういうものだったかというと……。
 えー。あー。FGOのエレシュキガルが好きな人にとってはキャラ崩壊かも知れないので、キャラの名誉を重んじて私は紹介しませんw
https://55096962.seesaa.net/article/201506article_9.html
 こことかで詳細が確認できるので、まぁ興味のある方は読んでみてください。なんというか……「エレシュキガルお前……世界最古のセックス依存症だったのでは……?」みたいな話ですw

 そういうわけで。女神エレシュキガルにとって、アマルナって実は因縁のある都市なんですね。今回の物語、開始時点ではレイシフト先がどこか判明してないということにしてましたが、もしアマルナだと知ってたらエレシュキガルは辞退したかも知れません……w


 まぁ、ざっとそういう事なんですが。
 ここまで読まれた方は、「今回のFGO二次創作にエレシュキガルがキャスティングされていたのはそういうことだったのか」と思われるかも知れません。
 でもね、ぶっちゃけますとね……私が上記アマルナ文書のことを知ったのは、つい4~5日前ですw
 単に女神系サーヴァントの中で、エッチ展開書きたかったのが今回のメンバーだったという、まぁそれだけなんですよね。同じバビロニア初出の女神鯖でも、イシュタルは……なんか私の食指が動かなかったのよね(おい
 なので私自身が、アマルナ文書でエレシュキガルが関連してくるというのを知って、偶然に驚いていたりします。
 創作なんて、案外そういうもんやで。

 とはいえ、まさにこういうところが、小説を書く面白さでもあるよなぁ、と思ってるわけです。
 作者本人の思惑を超えて、作品自身が偶然の符合を次々起こして、作者が構想した以上の「作品」に自律的になっていく、っていう。そういう側面がやっぱりあると思うんだよね。今回みたいな偶然が起こって、作者私が思ってた以上の首尾一貫した物語になってた、みたいな経験を一度ならずしてるんです。
 ルリルナ第二話バッドエンドで、サブタイトルに「人魚姫の罠!」とか付けて、さも最初から人魚姫モチーフで書いたように見せかけてますけど、あれも直前まで全く私の脳内になかった偶然の産物だからね……w 「水の泡」「声が出ない」「水中」まで要素が揃ってるの、執筆終盤になってようやく「あれ、これ人魚姫じゃん……」って気づいたみたいなスチャラカぶりです。
 作品が、作品自身の力で完成していく。作者はその奴○に過ぎない、というのが昔からの私の感覚なのでありました。
 よくTwitterのレスで「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」というマンガのコマが使われたりしますけど。まぁね、実際そういうことあるんよw でもね、作品が、作者が構想した以上のモノにはなれない、とは私は思ってないんで、「脚本の人がそこまで考えてない」としても、作中に符合があったならそれは読解に値するんだと思っています。

 そういうわけで、作品の奴○陵魚は、今月もひぃひぃ言いながら原稿を書き続けることになるわけですね……。


 さて。ちょっと予定より遅れましたがpixiv更新ができたので、次は12月の支援者さん向けとなります。

 

 僅差でしたが、今回は魔法少女観葉植物化、ということで。
 ……昨日投稿したFGO二次創作も植物関連のシチュだったわけですが。
 植物姦と植物姦で植物がかぶってしまったぞ……(井之頭五郎の顔で
 まぁ、そこはどうにか、趣向を微妙に変えながらやっていくことにします。

 というわけで、2023年も大詰め。頑張っていきましょう。


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