近況6/4 すぐに呼びましょ陰陽師 レッツゴー

 アンケート締め切りました。今月の支援者さん向けはウナギがアソコに入り込んじゃう、定番シチュの一つですね。
 ……と勢いで書いたけど、本当にそんなに定番なのか? なんか自信なくなってきたw
 このジャンルにおける偉大な金字塔のひとつ、OVA『淫獣聖戦XX』に出てくるし、まぁよくあるネタだろと思ってたけど、よくよく考えると他に実践例はあまり思い浮かばないかも知れない。その辺もけっこう地味にいろいろ傾向のズレってありますよね。
 アリスソフトの『エスカレイヤー』で、アソコに山芋突っ込まれて、かゆみに耐えられなくて挿入おねだりしちゃうシチュありましたけど、あれも時代物エロなら定番なんだけどヒロピンではあんまりやらないよね、みたいなところあるw
 同じR18でも別ジャンルを覗くと面白いアイディアがあったり、けどそれを別ジャンルから持ち込んでくる時に味付けを整えないと雰囲気的に浮いちゃうから難しいとか、いろいろありますけど。まあでも、引き出しが多いに越したことないんですよね。
 そんなわけで今月も張り切って原稿を進めていきますよ、っと。
『淫ら舞の巫女たち』もマヤ、比奈のエッチシーンがある程度出そろってきたら、こちらの支援者さん向けの方でもデビューしてもらおうかと思ってたりしますが、タイミングが難しいですね。第二幕バッドエンド後に解禁、あたりを考えてますが……。


 さて、以下雑談。
 陰陽道、道教とか修験道とかの東洋系の呪術を駆使した退魔バトルみたいな話は私のかなり原点に近いテーマで、まだ学生のころ、授業中こっそりノートに書いてたような小説からして道教呪術を使うヒロインが呪術バトルを繰り広げる話だったという、懐かしい記憶が改めて蘇ったりしておりました。今回の『淫ら舞の巫女たち』、タイトルに巫女と入れてるのにメインヒロインの一人が巫女じゃない辺りも完全にその辺に引っ張られてる気がしますねー。

 こういう話をするとまた若い人置いてけぼりになるわけですがw その昔『霊幻道士』『幽幻道士』っていう、キョンシー映画ブームを引き起こした中国映画シリーズがあってさ。あれでそういう道教呪術エッセンスをたっぷり摂取したのも、その辺をいろいろ自分で動かしてみたい欲の源泉になってたりしますね。
 幽幻道士だったかな、そっちのシリーズにテンテンっていう女の子道士が出てくるのよ。最初のうちは小さい子がマスコット的に主人公のおじいちゃん道士のサポートをするくらいの感じだったんだけど、ハリポタのハーマイオニーよろしくシリーズが進むごとに演じてる女の子が成長してきて、だんだんヒロピン的な意味でちょっとドキドキしながら見られる感じになってきてさ。あれも今考えてみると私のヒロピン原点の一つかも知れないw

 その後、以前にも話題に出した京極夏彦先生の妖怪シリーズで呪術関係の話のロジックとか、文化的背景とかについても情報が入るようになって、それで完全にこじらせて小説など書き始めるようになったのが運の尽き、ということで今の私になるわけですが……w
 意外にも夢枕獏『陰陽師』とかの直撃は受けてないんだよね。野村萬斎が主演した映画は見に行ったけど。むしろ電撃文庫で『陰陽ノ京』っていう平安時代舞台の伝奇小説とかがあって、そっちで親しんでたところの方が多いかもしれない(あの時代の電撃文庫の闇鍋感は好きだったなー。時代小説も伝奇ロマンも、『キノの旅』みたいなテイストのも、SFもファンタジーもホラーもごたまぜに収録されててさ。『陰陽ノ京』書いた渡瀬草一郎先生の『パラサイトムーン』ってシリーズも超好きだったのよ。この話をするとそれだけで数千字くらい語ってしまいそうだからまた今度にするけど……w)

 その後私は、ニコ厨というインターネット底辺オタクとして長らく過ごすわけですがw そのニコニコ動画最古の動画として有名な『レッツゴー陰陽師』にしても、あれがネタとして大勢の人たちのアイコンになるくらい「陰陽師」というワードが一般化したというのも、なかなかすごい時代だったよなぁっていう感じはしますね。本来、めちゃくちゃマニアックな用語であったはずだもんな。

 つい最近になって、「そういえば読んでなかったし、ちゃんと読んでみるかー」と思って荒俣宏『帝都物語』を読んで、さらにぶっ飛ぶわけですけどね。『帝都物語』は何よりも、「俺が好きなもの全部ブッ込みました!」っていうハチャメチャな構成が楽しくて、個人的に今後夢宮町を舞台にエロ小説連載を続けていく上で一番やりたいこと、『帝都物語』のそういう側面が一番近い気がする。
 もうね、本当にやりたい放題なのよ。明治時代の文学者幸田露伴と、朝鮮半島の道教系呪術組織「東学党」が激突したりさ。たぶん中学以降の世界史で「東学党の乱」って出てくる以外にまったく触れる機会ないでしょ東学党なんて。マニアックすぎるんだけど、もう荒俣先生本人がやりたいからどんどん出しちゃうw
 かと思えば、昭和の文豪三島由紀夫と、イスラム教神秘思想の流れをくむスーフィー教団がバトルを繰り広げて、三島由紀夫が謎のビームを食らって宙に浮いちゃったりするんだよな。もう読んでて、やりたい放題すぎて爆笑したからねw
 戦前日本で作られた「東洋初のロボット」学天則が地下空間で魔物退治に駆り出されたりな(東方シリーズスピンオフの『東方非想天則』はこの学天則のオマージュですよな)。
 とにかく、荒俣先生が興味関心を持ってる、好きなものを洗いざらい全部出す! っていう感じの構成になってて、文豪から心理学者からロボットから呪術的秘密結社から何から、とにかくごちゃ混ぜになって出てくるの。こんなやりたい放題の話が書けて、それがベストセラーになって売れまくるとか、そんなのもう作家としてこれ以上ない幸せでしょ、としか思えないw たぶん世界で一番幸せな小説家の一人だと思うよ、荒俣先生。

 今回、新シリーズを始めるにあたって、巫女さんVS妖怪の話を前作の魔法少女の話と同じ舞台の話にしちゃったの、KOFとかMMDとかスパロボとかスマブラとか、ソシャゲのクロスオーバーとか、そういう「別ジャンルのキャラもみんな大集合でコラボ」みたいなノリが今はもう当たり前にあるからいけるだろ、と思って決断した部分もあるんですが、内心では『帝都物語』的な、俺が好きなもん全部一つの物語に詰め込んでやんよ! みたいなところの影響の方が強く出てるかも知れません。
 めちゃめちゃ面白いんで、興味ある人はぜひ『帝都物語』読んでみてな。作家が縛り無しで好き放題やるとどんなハチャメチャな世界が生まれるかの極北だからw

 そういうわけで。私もやりたいこといっぱい頭の中に溜め込んでるから、どんどん出して行けるように頑張りますよ、っと。


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