レモネードオアシス 2018/12/07 12:35

大決壊!~荒川凜緒の秘密~1


イラストを使えるようになったので、せっかくなので大決壊!01 ~ないしょの成長日記~に収録されている荒川凜緒編を公開したいと思います。





軽音部の後輩から慕われている荒川凜緒には、誰にもいえない秘密があった。



それは下校中の公衆トイレで……





「ふう……今日の練習はこれくらいでいいか……」
使い込まれたベースをしまい、ため息をついたのは、黒髪を腰のあたりまで伸ばした少女だった。

紺色のブレザーに胸元のタイ。水色に白のチェックが入ったスカートは下着が見えそうなほどに短く改造されている。
剥き出しになっている太股は、陶器のように白く、ふくらはぎは黒の靴下で半分くらい隠されていた。

この少女の名前を、荒川凜緖、という。

一貫教育を貫くつぼみ学園に通い学業に励み、そのかたわらでは軽音部に所属し、ベースとボーカルとして文化祭を前にして、部室で猛特訓……というわけだ。
窓の外に視線をやれば、すでにとっぷりと日は暮れている。

「凜緖先輩っ。今日も遅くまでお疲れ様でした」

凜緖に声をかけたのは金髪碧眼の小柄な少女だった。
それ自体が輝いているのではないかと言われると信じてしまいそうなほどに明るい金髪を、凜緖と同じように腰と同じあたりまで伸ばし、凜緖と同じようにスカートを切り詰めて、制服を着崩している。

「メロ、すまないな、こんな時間まで付き合わせてしまって」
凜緖の言葉に、メロと呼ばれた少女は首を振る。
「いいんです。凜緖先輩と一緒に練習できて楽しいですから。それに、凜緖先輩と演奏できる、最後の文化祭ですからねっ」
「おいおい、まだ夏が終わったばかりだって言うのに気が早いな。私はまだ卒業してないぞ」
「でも、冬が終わったら……あっという間です。だから今のうちに凜緖先輩といっぱい練習しておきたいんです」
「ありがとな。そう言ってくれると嬉しいよ。メロがキーボードで練習に付き合ってくれて、私も助かってるんだぞ」
「メロ先輩のためなら、たくさん弾きますからねっ」
「ああ、よろしくな」

軽い談笑を交わしながら、凜緖とメロは楽器を片付けていく。
時計の針は、すでに18時を回っていた。
そろそろ校門の鍵を閉められてしまう時間だ……。

「それじゃあ、また明日な」
「はいっ。また明日です、凜緖先輩っ」

日が暮れて真っ暗になった校門で、凜緖はメロと手を振って別れる。こればっかりは、家が逆方向にあるから仕方がない。
メロの家には一度だけ行ったことがあるが、父親がアメリカ系のやり手の貿易商らしく、庭に噴水がある感じの立派な屋敷だった。

「まあ、私はこっちの住宅街なんだがな……」
凜緖は一人呟くと、街路灯が点々と続く夜道を急いでいく。
やや大股の、早足で。
先を急ぐのには、理由があった。

(ううーっ。おしっこしたい……!!)

凜緖は、おしっこを我慢していたのだ。
それも昼休みあたりからずっと。
凜緖は家路を逸れて、とちゅうにある公園へと入っていく。
誰もいない、ポツポツと水銀灯がともっている、小さな公園だ。
その片隅には、公衆トイレがあった。

男女も分けられていない、汚くて暗い公衆トイレだ。
凜緖は、たまにこの公衆トイレのお世話になることにしていた。
トイレに一歩踏み込むと、なんとも言えない悪臭が鼻を突く。
だが、ここなら人がこないから安心できる。

(漏らさなくてすんだ、な……)

凜緖は真っ暗な個室に入ると、鍵を閉める。
そこは、トイレットペーパーさえも置かれていない、くみ取り式の汚い和式トイレだった。
トイレの底は、真っ暗で見えない。
見えたところで、ろくなことにはなっていないだろうが。

凜緖は、そんなトイレの前に立つと、ショーツを下ろした。
その瞬間、
もわ……。

ツーンとしたアンモニア臭が、トイレの悪臭を上塗りしていく。

ライブの練習で思いっきり歌っていたし、おしっこが漏れそうなプレッシャーでいっぱいお尻やおまたに汗をかいた。
だから、凜緖がいつも穿いている、白と水色のしましまショーツはジットリと汗に湿っていた。

女の子の恥ずかしい染みを隠すための二重布……クロッチには、シュッとレモン色の縦筋が刻まれている。

(ちょっと、いや、かなり漏らしちゃってる……)

女の子の尿道は、太く、短い。
それに子宮があるから、その分だけ膀胱が小さくできている。
だから、お腹の底から声を出したり、くしゃみをすると、どうしてもチビってしまうのだ。

それに加え、クロッチには凜緖の少女の汚れが、カスタードクリームのようにベットリとこびりついていた。
身体は大人へと成長しているのだが……、

(そして今日も生えてないのか……)

凜緖は、ショーツで覆われていたおまたを見つめて、顔をしかめてしまった。
凜緖のそこは、産毛さえも生えていない正真正銘のパイパンだったのだ。
学校ではクールな先輩キャラがすっかり定着しているけど、凜緖の女の子の部分は、子供のようなおしっこ臭いおまただったのだ。

(おしっこ臭いおまたなんて、赤ん坊みたいじゃないか。はあ、早く生えてこないかなー)

ヒクヒクと痙攣している一本筋を見つめながら、そんなことを考えていると、プシュッ、おしっこが噴き出してきてしまう。

(ああ、まだダメッ。ちゃんとぱんつ穿いてからじゃないとっ)

そのまま和式の便座に跨がるかと思われた凜緖。
……だが。


凜緖は再びショーツを穿くと、あろうことかそのまま和式の便座に跨がったではないか。



(はぁ……ずっと我慢してたから、今日はたくさん出るぞ……)

しましまショーツに刻まれた縦筋が、ヒクヒクと痙攣する。
と、ジワリ……、暗い染みがクロッチに浮き上がった。

凜緖の、子供のころからの癖。
――おもらし遊び。

いつからか、凜緖はおもらしを気持ちいいと思っていた。
きっかけは……多分、おねしょだったと思う。
凜緖は、結構いい年までおねしょをしていた。

それにおしっこを我慢して、我慢して……、それから出したときの開放感も好きだった。

「ああ……でちゃう……。わたし、おもらししちゃうんだ……」

おしっこを我慢していたというのに、いざショーツを穿いたまま出そうとすると、緊張して上手く出てきてくれない。
お腹に力を入れても、縦筋が刻まれたショーツがヒクヒクと苦しげに痙攣しているばかりだった。

「んんっ、んんんんん……っ」

それでも凜緖は、お腹に力を入れていく。
このトイレは汲み取り式だから、ここでおもらししたらショーツを洗うこともできない。
それにトイレットペーパーもないから、おまたを拭くことができない。

(取り返しのつかないことになる……)



それが分かっているからこそ、凜緖のおまたは更に熱くなっていく。






大決壊!~荒川凜緖の秘密~2につづく!






ショーツを穿いたままお腹に力を入れていく凜緒。



替えのショーツもなく、取り返しのつかない温もりがクロッチの裏側に滲み出そうとしていた。





この小説は大決壊!01~ないしょの成長日記~ に収録されているものです。



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