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真夏の記憶の記事 (10)

レモネードオアシス 2022/08/28 07:10

真夏の記憶10

あさがおにJSの液体肥料を。


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♭5日目 朝からトイレパニック!


「……んん、もう朝なんだ……」

 カナカナカナカナカナ……。
 ヒグラシの大合唱で葵が目を覚ましたのは翌朝になってからのことだった。
 都会では夕方に鳴くイメージがあるヒグラシだけど、林に囲まれている祖母の家は、朝からヒグラシの声を浴びるように聞くことができる。
 障子には、静謐な青々とした朝焼けが照っていた。

「おトイレ、行きたい……ううっ」

 身体を起こして立ち上がろうとする葵だけど、お尻を包み込んでいる紙おむつの重さに顔をしかめてしまう。
 ゆうべは茜がおむつを替えてくれたけど……、
 だけどそれでも一晩中なんの躊躇いもないおねしょを受け止めてくれた紙おむつは、ずっしりと重たくなっていた。

「凄い。腰からぶら下がってるみたい」

 立ち上がってみると、へっぴり腰になってしまうくらいにおむつが重たくなっている。
 鮮やかな黄色だったであろうおしっこは、時間が経ってやや茶色がかったクリーム色に変色していた。

「まだ誰も起きてない、よね……?」

 隣の布団で寝ている茜は、タオルケットを蹴っ飛ばして寝ている。
 風邪が移ってしまうかもしれないのに……、それでも同じ部屋で寝ているということは、姉として頼りにされているということだろうか?

(ダメなお姉ちゃんでごめんね)

 葵は呟くと、ソッとふすまを開けて長い廊下の先にあるトイレへと向かう。
 ぐっすりと眠ったおかげで、身体は軽くなっていた。
 ……おむつは重たくなっているけど。
 だけどそれもトイレに辿り着くまでの我慢だ。

「こんなところ、誰にも見せられないよ……」

 へっぴり腰にしなって、しかもおむつが膨らんでいるからがに股にならざるをえない。
 しかも、心ではもう完全におむつに気を許してしまっていて、

「あっ、だめぇ……」

 しゅいいいいい……。

 立ったままだというのに、葵は失禁してしまう。
 その失敗も、紙おむつはすべて受け止めてくれた。

「あぁ……。おまた、あったかくなって……うぅっ」

 しゅわわわわわわわわわわ……。

 アヒルのようにお尻をつきだしたまま、葵はおしっこを出し切って……、なんとかトイレへと辿り着く。

「ふう……、なんとかトイレに到着っと。おむつ、外さないとね」

 和式トイレに跨がって座り、バリバリと恥ずかしい音をたてながら、紙おむつを外していくと、

 むわ……っ。

 一晩中濃縮されていたおしっこの霧が、生温かい湯気となって立ち昇ってきた。
 あまりの刺激臭に涙が出てきてしまったほどだ。

 片手でテープを外し、もう片方の手で重たくなった紙おむつを支えながら持ち……、
 なんとか跨がってる便座の横に置くことができる。

 本当なら、今すぐにでも汲み取り式のトイレに捨てたいところだったけど、それをやったらトイレを詰まらせて怒られてしまうから、葵は一晩おしっこを吸収した紙おむつを目の当たりにしなければならなかった。
 それにしても……、酷い有様だった。

「うわぁ……こんなにおしっこしちゃったんだ」

 和式便器に跨がったまま広げたおむつを見つめて、葵は感嘆のため息をついてしまった。
 薄手だった紙おむつはおしっこを吸収して分厚くなり、まるでザボンの皮のようになっていた。

 だがザボンの皮の裏側は真っ白だけど、葵が充てていたおむつは違っていた。
 時間が経ったおしっこは本来の鮮やかな黄色から、やや茶色く変色していたし、フレッシュな柑橘系の代わりに濃縮されたアンモニア臭を放っている。

「うう……、早く捨てないと、恥ずかしすぎるよ」

 せめておしっこを出してから……、と思ったけど、さっき漏らしてしまったので全部出し切ってしまったらしい。

 ヒクッ、ヒククン――ッ。
 無毛のおまたはただ痙攣するだけで、一滴のおしっこも出てきてくれなかった。
 なんだかクシャミが出そうで出なかったときの切なさ似たものを感じてしまう。

(おむつに全部しちゃってたんだ。赤ちゃんじゃないのに)

 悔しさを滲ませながらトイレットペーパーを千切ると、ふっくらとした恥筋に指を軽く食い込ませておしっこを拭き取っていく。
 おまたを拭った紙切れを見つめてみると、そこにはカスタードクリームのような女の子の汚れが、ネットリとこびりついていた。

「はぁ」

 そういえばそろそろ一ヵ月が経とうとしている
 それなのに赤ちゃんみたいにおむつを充ててしまうだなんて。

(もっとお姉ちゃんらしくしないと、なぁ……)

 そんなことを考えながらも、使用済みの紙おむつを持ってトイレから出ようとしたときだった。
 廊下をドタドタと駆けてくる足音が近づいてきたかと思ったら、勢いよくドアが開け放たれ――ガチャン!

 残念ながら鍵を閉めていたので、ドアが開かれると言うことはなかった。
 その代わりに、切羽詰まった妹の声が聞こえてくる。

「ちょっ!? 開かないの!? 早く早く~!」
「ちょっと待って……、ま、まだ終わりそうにないから、一旦部屋に戻っててっ」

 咄嗟に応えてしまうけど、それは嘘。
 本当はおまたを拭いたからあとはもう出るだけだけど……、おむつを充ててトイレに来たからすっかりショーツを持ってくるとこを忘れていたのだ。

 茜とは今でも一緒にお風呂に入るけど、さすがにノーパン+すずらんスリップで、しかも使用済みの紙おむつを抱えて妹の前に出る勇気はなかった。
 だから一度トイレから離れてもらおうと思ったのだけど……、

「むりっ! もう漏れるっ! 漏れるぅ!」

 ドタドタとせわしない足音とともに急かしてくる。
 きっとトイレのドアの向こうでは茜がおまたを前抑えして、足踏みしていることだろう。
 どうやらもう限界らしい。

(だけど、パンツ穿いてないし! しかもおむつを抱えて出るなんて……っ)

 それは姉として……、
 いや、一人の女の子として見られたくない姿だった。
 ただでさえゆうべは、おむつ交換という恥ずかしい姿を見られてしまったのだ。
 だけど早く出ないと茜がおもらししてしまう。

(どうしようっ。早く出ないといけないのにっ)

 頭では分かっているけど、少女としての最後のプライドがそれを許してくれない。
 こうやってトイレの中で(ノーパンで)逡巡すること十秒ほど。

「もっ、もう我慢できない!」

 ドアの向こうで茜の声がすると、ドタドタとせわしない足音が遠ざかっていった。
 どうやら諦めてくれたみたいだけど……、
 はて、もう我慢できないのに部屋に戻っても大丈夫なのだろうか?

 恥ずかしくてトイレから出れなかった葵だけど、早くも茜のことが心配になってきてしまう。
 トイレから出て手早くおむつをゴミ袋に放り込むと、ガラガラと玄関の引き戸が開け放たれる音。

「ま、まさか」

 イヤな予感がしつつも玄関に向かうと、やはりというか玄関が開けっぱなしになっていた。
 引き戸の玄関の先は、大きな庭になっていて祖母が家庭菜園をしている。
 そこに、妹の姿はあった。
 転びそうになりながら、綺麗に咲き誇っている朝顔まで歩いて行くと、なんの躊躇いもなくしゃがみこむ。
 ショーツを降ろす余裕は残されてはいなかったらしい。
 それでもしましまショーツ越しに、ぷりっとしたまん丸お尻が朝日に眩しい。

「はぁぁぁ~~~」

 ぷしゅうううういいいいい!

 ショーツを穿いたままだというのに。
 茜はなんの躊躇いもなくおしっこを噴き出してみせたではないか。
 クロッチを突き抜けて綺麗な弧を描いたおしっこは、朝顔の根元に降り注ぐと地面に吸収されていく。
 だけど量が多すぎる。
 朝顔を中心として、大きな湖ができつつあった。

「はぁぁ……、至福ぅ……」

 しゅいいいいいいいい。

 女の子の鋭い放尿音とともに、勢いよくおしっこが噴き出してくる。
 その勢いたるや葵でさえも目を見張るものがあった。
 女の子の尿道は太いのだ。
 それにちんちんなんてものはついていないから、それだけ摩擦がなく遠くまで飛んでしまうようになっている。

「ははっ、おしっこ、ビュンビュン飛ばしちゃうよー♪」

 ぷしゅっ、ぷしゅっ、
  しゅわわわわわわわわ!

 茜は実に楽しそうに腰をグラインドさせると、おしっこは更に遠くへと飛んでいく。
 荷物を運んでいたアリがビックリしてくるくると逃げ回っているほどだ。

「肥料だぞ~! あははっ、我慢してたからいっぱい出るよ~!」

 しゅいいいいいいいい!

 茜の前に、おしっこを噴射した痕がジェット噴射のように地面に刻まれていく。
 尿道が太いぶんだけ、一気に噴き出すような、なんの躊躇いもない模様だった。
 だけど、尿道が太いということは、それだけ一気に噴射してしまうということだ。

「あああっ、ぱんつ穿いたままおしっこすると……おまたあったかくなってきもちいいよー!」

 しゅわわわわわわわわわわ!

 ブルルッ!
 茜は身体を大きく震わせると、

 ぷっしゅう!

「はふぅ……き、気持ちよかったぁ……」

 最後の一噴射をして、放尿を終えた。
 茜のおしっこをもらったからか、朝顔の花も心なしか瑞々しく見える。
 茜は立ち上がると、ショーツの腰ゴムをつかんでキュンッとおまたに食い込ませる。

「あーあ。ぱんつ降ろせなかったよー。でも、お外だからセーフだよねっ」

 そんなことを呟きながら、振り返り――、
 玄関の葵とバッチリ目が合った。

「あ、お姉ちゃん、おはよー。もうトイレ大丈夫だから!」
「……そうみたいね」
「あ、お姉ちゃんったら、ノーパンなんだ。気持ちよさそう♪」
「これは……っ」

 慌ててトイレを出てきて玄関までやってきたから、すっかりショーツを穿いてくるのを忘れていた。
 玄関とはいえ、すずらんスリップからはツルンとした赤ん坊のようなおまたが丸見えになってしまっていた。
 朝の風が、おまたをイタズラっぽく撫でていく。

「と、とりあえずぱんつは穿くとして……っ、茜こそ外でおしっこなんてして誰かに見られたら大変なんだからねっ」
「いいじゃん、肥料肥料♪」

 茜はまだ恥ずかしいとは思わないらしい。
 そのうち恥ずかしくなるときがくるのだと思う。そういうものだから。

「さて、と! お姉ちゃん、今日はなにして遊ぼうか! カブトムシ探す? それとも川で遊ぶ?」
「それじゃ、今日は山に遊びに行きましょうか。そこでどっちがカブトムシをたくさん捕まえられるか競争するの」
「うん! 競争するの!」

 早くも茜はハイテンションになっている。
 この調子だと山で迷子にならないように見守っていてあげないとな……、葵はそんなことを考えながら、早くも高く昇っている朝日を見やる。
 今日も、暑くなりそうだ――。


おしまい!

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レモネードオアシス 2022/08/21 16:47

真夏の記憶9

おもらしおむつ開封の儀。


目次

真夏の記憶(カテゴリー)

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 いくらおむつを充てているとはいえ、布団で横になったまま
 『する』
 というのは恥ずかしい。
 だけど、すずらんスリップとおむつ姿で歩き回っているところを、家族とはいえ誰かに見られるのは恥ずかしすぎる。それにもしかしたら、お客さんだって来てるかもしれない。
 それにトイレにまで辿り着いたとしても『する』ときはおむつを外さなくてはならないのだ。
 そうなると、せっかくの紙おむつを無駄にしてしまうことになってしまうことだってある。

(せっかく茜が充ててくれたのに、そんなことできないよ)

 風邪でふらふらになってさえも、葵は姉としての気遣いを忘れることができない――。
 茜は、ずっと昔からこうやって我慢したり、気遣ったりしながら過ごしてきたのだ。
 多分、茜が生まれてきた、その瞬間から。
 いつからこうして我慢してきたのかは、葵自身も思いだすこともできなくなっていた。

(ああ、私、妹が充ててくれたおむつに、しちゃうんだ……。おしっこ、しちゃうんだ……)

 少しずつおまたから力を抜いていく。
 だけどそう簡単に尿道の緊張をほどくことなんてできるはずがなかった。
 海のなかでおしっこをしたときとはわけが違う。
 ここは布団のなかなのだ。
 おむつを充てていなければ、わざとおねしょをするようなものだ。

(しちゃう? 本当にしちゃうの?)

 躊躇してしまうのは当然のことだった。
 おしっこをしようとおまたの力を抜こうと思っても、なかなか上手く力を抜くことができない。

(おむつ、してるから大丈夫なんだもん。ここは、トイレなんだから……トイレと同じ……)

 仰向けになって、お行儀悪く、大の字になって。
 葵はおまたの力を抜いていくと……、

 じょわ、じょわわ。

「あっ!」

 ほんの少しだけおしっこが出てきて、おまたが生温かくなる。
 その感触にビックリして、葵はおまたに力を入れてしまった。
 せっかく出てきてくれたおしっこが止まってしまう。

(あったかい感触、おまたに広がって……、なんか変な感じっ)

 それでも力が入ってしまったおまたから力を抜いていくと、やっとのことで少しずつ出てきてくれる。

 じゅもも……、
  じょぼぼぼぼぼぼ……。

「ぁっ、ぁぁぁ……っ」

 おまたが生温かくなって、少しずつ広がっていく。
 仰向けでおしっこを出し始めたから、秘筋から漏れ出してきたおしっこは会陰を伝い落ちてお尻の方へと広がっていく。

(わざとおねしょしてるみたい。変な感じっ)

 じょぼぼぼぼ……。
   しゅいいいいいいい……。

 やがておまたの力を上手く抜くことができるようになってくると、おしっこの勢いは段々と強く、躊躇いのないものになる。

「はあぁぁ……。お尻、あったかい……、しちゃってるんだ……、おしっこ、寝たまましちゃってるんだ……」

 しゅわわわわわわ……。

 おむつからくぐもった水音が聞こえてくる。
 背徳的な温もりが、お尻の方へと広がっていき、背中までも生温かくなってきた。

「おねしょしてるみたいだよ……あっ、あああ……はぅぅ!?」

 葵は漏らしながら、おむつに起きた変化に戸惑ってしまう。
 おしっこを吸収した紙おむつが、モコモコと膨らみ始めたのだ。

「あっ! あっ! ああぅぅっ。おむつ、もこもこ膨らんできて……、はううっ」

 しゅいいいいいい……。

 大の字になって寝ているから、モコモコと膨らみ続ける紙おむつに脚を閉じていることができなくなっている。

「恥ずかしいけど……ううっ」

 葵は更に脚を開いておしっこをする。
 それはまるで、赤ん坊がおむつを交換してもらうときのようなポーズだった。

「あああっ、おむつ温かいよぉ……ううっ、き、気持ちいい……」

 しょわわわわわ……。

 気持ちいい。
 無意識のうちとはいえ、葵は口走っている。
 もはやなんの躊躇いもない勢いで秘筋からおしっこが漏れ出し……、いや、噴き出してきていた。
 噴き出したおしっこはおむつの裏側に弾けると、お尻の方へと流れ落ちていき……、
 おむつの中は、おしっこと汗でぐしょ濡れになって蒸れ返っていった。

「ああぁ……気持ち、いいの……」

 しゅいいいいい……、
  プシュッ!!

 ぶるるっ。
 最後の一滴を噴き出すと、葵は一際大きく身体を震わせる。
 それはおしっこが終わったなによりの合図だった。

「はぁ、はぁ、はぁぁ……。しちゃった……、おしっこ、しちゃったよ……。おむつ、あったかいの……」

 おしっこを受け止めた紙おむつは生温かくて、吸水ポリマーはブヨブヨのスライムのようになっていた。
 だけど、不思議なことにおむつの裏側は思っていたよりもサラッとしている。

(おむつ、蒸れてるのにサラッとしてる。これならまだ交換しなくても大丈夫そうかも……?)

 おむつを交換してもらうのが恥ずかしいこともある。
 それに、モコモコの紙おむつはまだおしっこを吸収してくれそうなくらいには頼もしかった。
 それにわざとおしっこをするというのは、思っていた以上に緊張したし、変な力を使ってしまったのだろう。
 葵はタオルケットをかけ直すと、再び睡魔に身を任せるのだった。

        ☆

 あれからどれくらいの時間が経ったのかは分からない。
 葵が目を覚ましたのは、外が真っ暗になったころだった。
 障子の向こうから聞こえてきていたセミの声は、いつの間にか夏虫の大合唱に代わっている。

「ン……。あれ……、もうこんな時間なんだ……」

 枕元に置いてある目覚まし時計に目をやると、夜の八時を指していた。
 どうやら随分と長いあいだ寝ていたようだ。
 もうみんな夕飯を済ませてしまっていることだろう。

「おむつ、冷たくなってる……」

 それにずっしりと分厚くなっている。
 寝ているあいだに何回もおねしょをしてしまったのだろう。
 だけどそれだけぐっすりと眠ることができたみたいだ。
 ガンガン痛かった頭もすっきりしてるし、熱っぽさもない。

(明日にはよくなってるかな)

 そんなことを考えながらも、葵はなんの躊躇いもなくおまたから力を抜いていく。

 しゅいいいいいい……。

 外側まで黄色く染め上げられた紙おむつからくぐもった水音が聞こえてくると、じんわりと股間が生温かくなっていく。
 なんの躊躇いもない放尿――、
 だけど、そこにはかすかな羞恥心が残っていて、葵は頬を赤く染めてしまう。

「おむつ、あったかぁい……。ぜんぶ包み込んでくれるんだ……」

 葵は呟くと、再び深い眠りのなかへと落ちていく。
 だけど葵はすぐにその眠りから引き戻されることになった。

「お姉ちゃん、おむつ換えてあげるの!」

 寝室に入ってきたのは茜だった。
 手には替えの新しい紙おむつを持っている。

「……んん、茜? って、ちょっ! 自分で換えるからいい!」

 眠い目を擦って目を覚ました葵だけど、まさかのおむつ交換宣言に一瞬にして覚醒してしまう。
 いくら妹とはいえ、一日中おしっこをしたおむつを換えてもらうのは恥ずかしすぎる。
 だけど茜にはそんな恥ずかしさなんて伝わらないようだ。

「遠慮しなくていいの♪ 今日はアタシがお姉ちゃんのお世話してあげるんだから!」
「いい! 自分でやる!」

 だけどちょっと強く言い過ぎてしまっただろうか?
 茜はしょんぼりしてしまう。
 これでも茜は一生懸命やってくれているのだ。それなのに、その好意を無下にすることなんてできるはずがなかった。

「……分かった。それじゃあ、ちょっと恥ずかしいけど……、私のおむつ、交換してくれる……?」

 勇気を出して言うと、たったそれだけだというのに、

「うん! アタシに任せて!」

 ちょっと……、というかかなり恥ずかしいけど、おむつを交換しやすいようにと脚を開く。
 たったそれだけで、

 むわっ、

 おむつを開いていないというのに、おしっこの香りが立ち昇ってしまう。
 白かった紙おむつは時間が経ったおしっこによってやや発酵したレモン色に染め上げられている。

「それじゃあ交換してあげるからねー」
「ううっ」

 茜は容赦無くおむつのテープを剥がしていく。
 バリバリバリッ! 耳を塞ぎたくなるような音を立ててテープが剥がされると……、

 もわ……っ。

 ツーンとしたアンモニア臭が、質量を持った湯気となって立ち昇っていった。
 仰向けになっている葵でさえも目に染みるほどの匂い。
 だけど、茜は嫌な顔を一つせずにティッシュを手に取るとおまたを拭き拭きしていってくれる。

「んっ、茜ぇ……っ。もっと、優しく、して……っ」
「んんんー? こうかな?」
「ひゃうう!」

 自分でもあまり触ることがない場所なのに、茜の指先は敏感な部分を抉るように拭いてくる。
 自然とおまたがムズムズしてきてしまう。

(んあっ! ダメッ! こんなの絶対おかしいのに……っ)

 だけど、まだ一人でエッチをしたことがないであろう茜に、どうやってそのことを伝えればいいのだろうか?
 逡巡している内に、茜の指先は、少女の宝石を捉え――、

「あっ! ああっー!」

 ぷっっしゅうううううう!

 宝石から生み出された稲妻が全身を駆け抜けていったかと思うと、葵は勢いよく失禁していた。
 その勢いたるや、まるでクジラの潮吹きのようでもある。
 あまりの勢いに、茜の顔におしっこがかかってしまったほどだ。

「わっぷ。お姉ちゃんのおしっこ、あったかーい」
「ご、ごめん……」
「いいのいいの。今日はアタシがお姉ちゃんなんだから。それになんかお姉ちゃんのおしっこ、ちょっと塩っぱくて美味しいかも?」
「こらっ、変なこと言わないのっ。お腹壊したら大変でしょ!?」
「うん、そうだね」

 茜は大人しく頷いてくれると、

「よし、拭き拭きできたの。それじゃあ、新しいおむつ充ててあげるね♪」
「うん……、ありがとね」
「いいのいいの♪ アタシがお姉ちゃんになったみたいでなんか嬉しいな!」

 お世話をしてくれる茜もなんだか嬉しそうなのが、せめてもの救いだった。
 そうじゃなかったら、多分恥ずかしくて布団にくるまっていじけていたに違いない。

「よしっ、おむつ綺麗に充てれたの。これで朝まで安心だよ、お姉ちゃん♪」

 ぽんぽん、
 紙おむつの上からおまたを優しくはたかれると、たったそれだけのことなのに安心してしまう。
 妹の前ではいつもお姉ちゃんでいなくちゃいけないのに。
 だけど、風邪で弱っている葵の意識は、早くも睡魔に絡め取られている。

(ありがとね、茜……)

 葵は心の中で呟くと、安らかな寝息を立て始めていた。


真夏の記憶10につづく!

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レモネードオアシス 2022/08/20 16:23

真夏の記憶8

中学生にもなって、紙おむつだなんて。


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♭4日目 風邪を引いておむつお姉ちゃん


「うう……、んんん……っ」

 海に行った翌朝。
 布団から出ようとした葵だけど、なんだか怠くて身体を起こすことさえもできなかった。
 それでも無理に起き上がると、ズキズキと頭が痛くなって視界がきりもみ回転してくる。

「あれ、あれれ……?」

 なんとか起き上がるけど、葵はすぐに布団に倒れ込んでしまった。頭が痛いし、身体が重たい。それに吐き気もあるようだった。

(やだ、もしかして、風邪引いちゃった……?)

 昨日は海でたくさん遊んだし、身体を冷やしてしまったのかも知れない。
 それでもまさかおばあちゃんの家に来ているときに風邪を引いてしまうだなんて。
 たくさん遊びたいのに。風邪を引いたことを認めたくなくて、無理やりにでも身体を起こそうとするけど――、

「む、むりぃ……」

 頭がガンガンして立つことはおろか、身体を起こすだけでもツラかった。
 それに身体に起きた異変はこれだけではなかった。
 お尻にペッタリと纏わり付いてきているショーツの感触は、もしかして……。

 イヤな予感がしつつも、お尻を包み込んでいるショーツに手をあててみると……、
 やはりだった。
 ショーツはじっとりと湿っていて、手のひらの匂いを嗅いでみると、ツーンとしたアンモニア臭に涙が出そうになってしまう。
 完全無欠のおねしょだった。

(寝る前に、ちゃんとおトイレ行ったのにぃ……)

 ゆうべはおねしょをしないようにとあまりジュースを飲まずにいたし、しっかりとトイレにも行った。
 それなのにおねしょしてしまうだなんて。

 海で遊んで眠りが深かったのもあるし、すずらんスリップとショーツという格好で寝てお腹を冷やしてしまったというのもあるのだろう。
 ……隣で寝ている茜はおねしょしていないから、ただのいいわけでしかないけど。

「ううっ、頭、痛い……っ」

 ただでさえおねしょしてしまって気が重たいというのに、頭がガンガンと痛む。
 そんな葵の意識がまどろんでいくには、そう時間は必要としなかった。

        ☆

「お姉ちゃん、朝ご飯だよー」

 頭痛で苦しんでいると――、
 ゆっさゆっさと身体を揺すってきたのは茜だった。
 揺すられるだけでもツラかったし、茜の元気のいい声が頭に反響してガンガンする。

「お姉ちゃん、顔真っ赤! 風邪引いちゃったの!?」
「うう~、そうみたい……」
「朝ご飯、食べれそう?」
「む、むりぃ……」
「こ、これは重症だ。お母さん呼んでくる!」
「ありがとう……」

 と、お礼を言う前に茜は部屋を出ていってしまった。
 程なくして母と祖母がやってきて、おねしょしてしまったシーツやショーツを替えてもらったり氷嚢を作ってもらって、葵はあっという間に絶対安静モードにさせられていた。

(せっかくおばあちゃんの家に遊びに来てるのに、風邪引いちゃうなんてもったいないなぁー)

 だからせめてできるだけ早く直してしまいたかった。
 このまま布団で一夏が終わってしまうなんてもったいなさ過ぎる。
 そう思って氷嚢を抱っこしながら眠りについた葵だけど――、

        ☆

 だけど葵の風邪は、自覚している以上に重症だったらしい。

「んにゅ……、冷たい……」

 葵が目を覚ましたのは、氷嚢で腕が冷え切ってしまったからだった。どうやら氷嚢を抱いているあいだに深い眠りに落ちていたらしい。
 葵の左腕は、血が止まっていたみたいに冷たくなっていた。

「……おしっこ、したい……」

 氷嚢でお腹まで冷やしてしまったみたいだ。
 いつの間にかタオルケットも蹴っ飛ばしているし。
 枕元に置いてある目覚まし時計によれば、もうすぐお昼の時間らしい。

 そういえば、朝ご飯は何も食べていなかった。
 枕元にスポーツドリンクが置いてあるけど、お腹が膨らむものじゃないし。

「お腹減ったし、おトイレも……」

 そう思って立ち上がっ――、

「えっ、あっ、うっ」

 立ち上がる前に膝が折れてしまって、葵は前のめりに倒れ込んでしまった。
 不幸中の幸いか、畳の部屋だったから両手をついても怪我はしなかったけど、その衝撃は少女の尿道を粉砕するには充分だった。

「あっ! あううっ!」

 前のめりに倒れ込んでしまった葵は、無様にもお尻を突き出すかのような格好になっている。
 クロッチが食い込んだ縦筋がヒククッ、小刻みに痙攣すると、

 しゅわわわわわわ……。

 クロッチに暗い染みが浮き上がると小水が滲み出してくる。葵の内股に、生温かい滝が落ちていった。
 ツーンとした生温かい恥臭が和室に漂い、畳に取り返しのつかない湖が広がっていく。

 こんなにも無様な失態を晒してしまっても、葵はおしっこを止めることさえもできなかった。
 それほどまでに弱っていたのだ。

 しゅいいいいいいい……。

「うう……、最悪、だよぉ……」

 ヒクッ、ヒククッ!
 少しでもおしっこを止めようと尿道に力を入れても、小刻みに秘筋が虚しく痙攣するばかりだった。
 畳に倒れ込んだ音を聞きつけて、茜が様子を見に来たらしい。

「お姉ちゃん、大丈夫?」

 ふすまが開かれると、隙間からぴょっこりと茜が顔を出した。
 そのどんぐり眼が大きく見開かれる。

「わわっ、お姉ちゃん、大丈夫!?」

 大丈夫か、そうでないかと言われると、大丈夫じゃない方だと思うけど、妹に素直に弱音を吐くこともできず、

 しゅいいいいいい……。

 葵はただ、妹に見られながら漏らし続けることしかできないのだった。

        ☆

「えぇ……っ、そんな……っ、こんなの、絶対無理、だよっ」

 葵は珍しく語気を強めてしまった。
 それもそのはず、祖母が買ってきてくれたものは――、

「紙おむつなんて、絶対に無理!」

 思春期を迎えて女の子っぽく身体が丸みを帯びてきたっていうのに、この年になっておむつだなんて。
 学校のクラスの誰かに知られたりなんかしたら、一瞬にして学校中の噂になってしまうに違いなかった。

「お姉ちゃん、アタシもおむつ、充てた方がいいと思うな。このままだとお姉ちゃん、大変そうだし」
「で、でも……」

 葵があまりにも愚図っているから、いま和室にいるのは葵と茜の二人きり。
 その畳は祖母が綺麗に拭いてくれたから事なきを得たけど、和室にはかすかなアンモニアの残り香が漂っていた。

(また漏らしちゃうかも知れないし……、このままだとおばあちゃんに迷惑かけちゃうし……)

「うん、分かった。充てる、よ」
「それじゃあ、おむつここに置いておくね」

 部屋を出ていこうとする茜だけど、葵はその小さな背中を呼び止めていた。

「待って、その……、身体、起こすのツラいから……、茜に充てて欲しいの」
「わかった。それじゃあ、ジッとしててね!」

 茜は綺麗に小さく折りたたまれていた紙おむつを広げてみせる。
 それは白地にピンクの花柄模様があしらわれた、思っていたよりも可愛らしいデザインをしていた。

「わぁ、ほら、ピンクの花柄模様でこんなに可愛いんだ。アタシも今夜充ててみよっかなー♪」
「ホント……、これならいいかも……」

 きっとおむつを充てるときの抵抗を、少しでも和らげようとしてくれている気遣いなんだと思う。

 花柄の紙おむつは、可愛らしくて、そして思っていたよりも薄かった。

「それじゃ、充ててあげるからねっ」
「う、うん……」

 妹にショーツを脱がせてもらって、まだ一本の陰毛の生えていないツルツルのおまたを晒す。
 葵の大事な少女の部分は、まだ産毛さえも生えないないパイパンだった。
 茜もまだ生えていないから、きっと生えるのはまだまだ先のことだと思う。

 そんな葵の秘筋からは、サーモンピンクの肉びらがはみ出していた。
 葵はおむつを充てやすいようにと、仰向けになってお尻を浮かせる。
 それが妹に秘部を見せつけているようなポーズになってしまう。

「えーっと、まずはお尻におむつを敷いてっと。それから……、おまたを包み込むようにして前のほうに持ってきて……、それからそれから……、横からテープを持ってきて、それで止めるっと……、よし完成!」

 説明書を見ながらも、茜は紙おむつを充ててくれた。
 これでおねしょをしてしまっても大丈夫……だと思う。

「ありがとね、茜」
「気にしないでよ。お姉ちゃん、今日はゆっくり寝ててねっ」
「……うん」

 小さく頷くと、タオルケットをお腹にかける。
 すると風邪で体力を消耗していたのだと思う。すぐに葵の意識はまどろみの沼へと沈んでいった。

        ☆

「んっ、んにゅう……、おしっこ……」

 お腹がツンと張った感触に葵が目を覚ましたのは、そろそろ夕焼けになろうかというころだった。
 あれから何度か目が覚めて、スポーツドリンクやゼリーを食べた。
 汗をかいたとはいえ、いつもよりもたくさんの水分を取っているのだ。
 トイレに行きたくなるのは当然のことだった。
 だけど……、

「うう、身体、重たい……っ」

 身体を起こして立ち上がろうと思っても、頭が割れるように痛いし、視界がぐるぐる回る。
 とても一人でトイレに立てる体調ではなかった。

 カサリ――、

 聞こえないふりをしていても、衣擦れの音の代わりにイヤでも紙おむつが擦れる音が聞こえてくる。

(しちゃって、いいの……?)

 それが率直な感想だった。


真夏の記憶9につづく!

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レモネードオアシス 2022/08/17 16:27

真夏の記憶7

海水浴場での水中おもらし!


目次

真夏の記憶(カテゴリー)

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 じゅわっ、じゅわわっ
 じゅわわわわわ……っ

 あまりの尿意に、葵はへっぴり腰になってしまう。
 普通に立っているだけで、もう漏らしてしまいそうだった。
 前抑えしながら、更にはへっぴり腰……、それは水着をまとった思春期の少女にとっては、あまりにも屈辱的なポーズだった。

「お姉ちゃん、こっちこっち!」
「ううっ、茜、本当にこっちにおトイレが……!?」

 じゅわっ、
  じょぼっじょぼぼっ。

 もうどんなに前抑えしていても漏れ出してきてしまう。
 葵の、そして茜の内股にはおしっこの滝ができあがろうとしていた。

 しゅわわわわわわ……。
 ぽた、ぽたた……。

 ぽたぽたと、白砂におしっこの雫を残しながら。
 それはまるで、姉妹の足跡のように残ってしまう。

 もはや歩きながら漏らしているのか?
 それとも漏らしながら歩いているのか?
 それは茜にも、そして葵にも分からなかった。

「……って、まさか茜、おトイレって……!」
「うんっ、ここ!」

 まさかと思ってイヤな予感がしていたけど、その葵の予感は当たってしまったらしい。
 なにしろ先を行く茜が向かうその先は――、

「茜っ、そこ、海だから!」
「緊急事態なんだからしょうがないって! それにもっと沖のほうに行けば平気平気!」
「そんなこと言っても……っ」

 もうここに来るまでに、前抑えしながら……、しかも漏らしながら歩いているところをたくさんの人に見られているに違いなかった。
 そのうえ、海のなかに入って、気持ちよさそうに頬を緩ませたりなんかしたら『私はおもらしをしています』と宣言しているようなものじゃないか。

「だめっ。そんなの恥ずかしすぎるっ」
「それじゃ、アタシ一人で」

 それでも茜はぱっぱと一人で沖のほうへと行ってしまう。
 そんな茜を一人で放っておくなんて、危なくてできなかった。

「うう~、茜が心配だから……っ」
「そうそう、お姉ちゃんも、もっとこっちにおいでよ」

 ある程度深くなると、水を掛け合っている海水浴客もいなくなって、誰もこちらのことを気にしているようには思えない。
 だけど葵は、茜のように開き直ることはできなかった。
 今度は緊張して逆におしっこが出てこなくなってしまう。
 ここにくるまで、結構な量を漏らしてしまったというのもあるだろうけど……、それでも、まだ尿意は十分にあった。

「ここまでくれば、もう安心だね♪」

 なにが安心なのか甚だ疑問だけど、この際は不問にしておく。
 茜は肩まで浸かるくらいの深さまで沖に出ると――、

「あっ、ああぁ……」

 茜は、頬を緩ませると、それはそれは至福に包まれたかのような笑みを浮かべてみせた。

「あ、茜、もしかして……、もう……?」
「うん……ほら……ちぃ、してるの……えへへ……」

 頬を緩ませた茜が抱きついてくると、おまたを太ももに押しつけてきた。

 ……もわっ、
  じゅもももももも……。

 太ももに押しつけられた妹の股間……、そこからは確かに生温かい噴射が感じられた。
 どうやら早くも尿道にGOサインを出してしまったようだ。
 だけど思春期を迎えた葵には、そう簡単に開き直ることなど恥ずかしくてできるはずがない。
 だけど妹は違うようだ。

「ふぁああああぁぁ……。お外でおしっこするの、気持ちいーの。かいほーてき、だ、よぉ……」

 ぷるるっ。
 小刻みに痙攣すると、頬を赤く染めて蕩けそうになっている。
 そんな妹の股間からは、海水とは明らかに違う温もりが漂ってきていた。
 その温もりに、葵の羞恥心は解かされようとしている。

(おトイレの行列に並んでも、もう我慢しきれない。それならここでやってしまったほうが……)

 じゅわり、

 羞恥心に固まっていた股間が、少しずつ緩むと生温かい感触が漏れ出してくる。
 もう、我慢しても無理、無駄、徒労――。
 それならばここで楽になったほうがいいじゃないか。
 そう考えてしまうと。
 前抑えしている両手から、少しずつ力が抜けていき……、

 じゅわわ、
  じゅわわわわ……。

「あっ! あっ! あっ! ああっ!」

 背徳的な温もりに、葵は引き攣ったソプラノボイスを漏らしてしまう。
 その声に合わせるかのように、

 ぷしゅっ、ぷしゅっ、ぷしゅっ。

 股間が引き攣るように痙攣して、おしっこが噴き出してきてしまう。もうこうなってしまったら、止めることはできなかった。
 葵はついに股間を押さえている両手を離してしまう。
 その直後。

 じゅわ……。
  じゅわわわわわわ……。

「あっ、ふぁああああああ……」

 股間が生温かくなり、快楽のあまりに葵は頬を緩ませてしまう。
 我慢していたぶんだけ、圧倒的な快楽だった。
 望まない失禁だというのに、葵の頬に朱が射してしまうほどに。
 ただでさえ恥ずかしいというのに、茜はいたずらっぽい笑みを浮かべてみせる。

「ふふふ、お姉ちゃん、とっても気持ちよさそう。おもらし、しちゃってるのかな?」
「そ、そんなの知らない……っ」
「ごまかそうとしても……ほら」
「あっ、だめ」

 茜は姉の股間へと手を忍ばせてきたではないか。
 おしっこが漂っている、その太股のあいだに。
 それでも葵は一度漏らし始めてしまったおしっこを止めることができなかった。
 むしろ、妹の温もりに、股間がほぐれてしまう。

「ふふっ、お姉ちゃんのおまた、あったかくなってる。いっぱいおしっこ出てるみたいだね♪」
「らめ……っ、おしっこ、触らないでぇ……」

 しゅいいいいいいい……。
 しょわわわわわわ……。

「あぁ……、おしっこ、きもちいーのぉ。おまた、あったかい。外でするの、癖になっちゃいそーだよ」
「ううっ、こんなところでおしっこしちゃダメなのに……っ」

 姉妹揃って。
 しかも向き合って恥ずかしい顔を見られながら。
 それでも葵は失禁を止めることができなかった。

 しゅいいいいいいい……。
 もわっ。

「ああぁ……茜のおしっこと私のおしっこが混じり合って……、温かいよぉ……」
「ふぁああ……。お姉ちゃん、凄く気持ちよさそうな顔してる」
「茜だって……っ」

 しゅわわわわわ……。

 ぷるるっ。
 茜は小刻みに身体を震わせる。
 どうやら全部出し切ったようだ。

「はぁ、気持ちよかった♪」
「あうう、早く終わって欲しいのにぃ……っ」

 しょわわわわわ。

 葵の失禁は、まだまだ終わりそうにない。
 妹よりも身体が大きいぶんだけ水分を溜め込んでいたのだろう。
 それだけ漏らす量も多ければ、時間もかかってしまう。ただでさえ緊張しているから尚更だった。

「ああぁ……、まだ出てくるよぉ……っ」
「お魚さんは海でおしっこやうんちをしてるんだから、なーんにも恥ずかしがることないの♪」
「そんなこと言われても、恥ずかしいのは恥ずかしいのっ」

 しゅわわわわわわわ……。

 ぶるるっ!
 葵は一際大きく痙攣すると最後の一飛沫を噴き出して、長い失禁は終わりを告げた。

「はぁ……、はぁ……、はぁ……。しちゃった……、気持ちよかった、よぉ……」
「お姉ちゃん、ほっぺた真っ赤にしてとっても気持ちよさそう♪」
「赤くもなるわよ……っ」

 恥ずかしくて、ついついそっぽを向いてしまう葵。
 だけど恥ずかしかったことよりも、それ以上に気持ちよかったのも事実だった。

(海でおしっこするのってこんなに開放的な気分になれるんだ。なんだか癖になっちゃいそう)

 羞恥心にぼんやりとした頭で、そんなことを考えてしまう。
 一度出してしまってからはもう最初ほどの躊躇いはなかった。
 茜と葵はあれから一度もトイレに行くことはなかった。
 ただ何度か海のなかで頬を緩ませて、頬を赤らめる。

「あぁ……」

 しゅいいいいい……。

 葵は頬を緩ませると、なんの躊躇いもなく尿道の力を抜いていく。
 股間が生温かくなり、海水に生温かい奔流が解き放たれていく。

「……お姉ちゃん、いまおしっこしたでしょ」
「茜だってさっきから何回もしてるじゃないの」
「だってぇ、みんなに見られながらすると、なんか気持ちいーんだもん。お姉ちゃんも気持ちいいんだよね」
「それは、まぁ……」

 人前で何回も尿意を放ち、新しい性癖に目覚めようとしながら二人の姉妹は日が暮れるまで夏の海を遊び尽くすのだった。


真夏の記憶8につづく!

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レモネードオアシス 2022/08/16 06:27

真夏の記憶6

海水浴場でのおもらし!


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♭3日目 海水浴でドッキドキ!


「海よ、海! いやっほぉぉぉう!」

 真っ青な海に、綿菓子のように濃密な入道雲。
 焼けるような砂浜は、目が眩みそうなくらいに真っ白で、たくさんの人で賑わっていた。

「早く早く、お姉ちゃんも一緒に泳ごう!」
「まずはしっかり準備体操しないと、ね」

 海を前にして、早くも茜はハイテンションになっている。
 そんな茜をよそに、葵はピンクのレジャーシートを広げて、その端っこに靴やカバンを置いていく。これでちょっとはそっとの海風で飛ばないはずだ。

 すぐに父と母がくるから、海に行くのはそれからのほうがいいだろう。それまで、準備体操でもしておけばちょうどいい時間になっているはずだ。

「茜、まずは慌てずに準備体操、ね?」
「ええーっ! 早く泳ぎたいのに!」

 茜は不満そうに口を尖らせながらも、一緒に準備体操してくれる。
 屈伸するたびにツインテールに結わえ上げている亜麻色の髪がピョコピョコと跳ねていた。

(茜、ずいぶん大胆な水着選んだんだなー)

 屈伸をしながら、葵はそんなことを考えていた。
 茜は大胆にもビキニタイプの水着を着ている。白地にピンクの水玉模様で、おへそが丸見えになっていた。
 まるでブラとショーツで外に出ているみたいだ。

(私は……、あんな可愛い水着、着れない、かな……。下着姿で外に出てるみたいで恥ずかしいし)

 やや羨ましげに茜を見つめている葵が着ている水着は、紺色のスクール水着だった。
 いつも学校で使っているものを、そのまま着ている。
 レースのスカートのようになっている可愛らしいデザインのスクール水着も売られていたけど、そういうのはなんだか恥ずかしかったので選ぶことができなかった。

(私も、茜みたいに大胆な水着、着れたらいいのになぁ)

 そんなことを考えながら準備体操をしていると、やがて父と母がやってきて――、

「よしっ、準備オッケー! お姉ちゃん、早く泳ごうよ!」
「ちょっと茜ったら、そんなに腕引っ張らないで。腕が抜けちゃうって」
「早く♪ 早く♪」

 妹に手を引かれるがままに波打ち際へと踏み込んでいく。
 夏の海は冷たくて気持ちよかった。足の裏が真っ白な砂浜で熱くなっているから、なおさら気持ちよく感じられる。

「んっ、気持ちいい」
「もっと深いところで泳ごうよぉ、お姉ちゃん♪」
「うん。でもあんまり深いところまで行ったらダメなんだからね」
「分かってるって」

 こうして茜と葵は海で泳いだり、疲れては砂浜に上がってジュースやかき氷を食べて(もちろん昨日お腹を壊してしまったからほどほどの量にしておいて)、何度も海に入って泳いだ。
 だけどどんなに楽しくても、生理現象には敵わないようで。

「……あっ」

 ぶるるっ。
 葵が切なげに身体を震わせたのは、波打ち際で妹と水の掛け合いっこをしているときのことだった。
 さっきジュースを飲んだから、そのぶんがおしっこになったようだ。

「どうしたの? お姉ちゃん。急にボーッとしちゃって」
「ちょっと、おトイレ行きたくなってきちゃった」
「それじゃ、アタシもー」

 海水浴場はたくさんの人たちで混み合っていて、トイレがどこにあるのか探すだけでも一苦労だった。
 こうしているあいだにも、一滴ずつおしっこが溜まってるっていうのに。

(ううっ、おしっこしたい……っ。おトイレどこにあるのよっ)

 じゅわり、じゅわわ。

 股間に生温かくも取り返しのつかない感触が広がる。
 鳥肌が立った内股に、つつと生温かい感触が這い、落ちていった。
 どうやらチビってしまった……、にしては、ちょっとだけ量が多いようだ。
 水着を着ていなければ、おもらしにカウントされていたことだろう。

(やだ、我慢、できない……っ)

 もしもこれ以上おしっこを漏らしてしまったら股間のところに暗い染みができあがっているかもしれない。
 そう考えただけで、葵は浮き足立ってしまう。
 あまりの尿意に腰が引けてしまっていると、

「あ、おトイレ見つけた~。ほら、あそこだよ」
「えっ、本当!?」

 茜の声に振り返る。
 ……が。
 直後には葵の頬は凍りついてしまった。
 茜が指さすその先には、確かに仮設のトイレがあった。
 しかしそこから伸びるのは、長蛇の列。
 どうやら水着を脱ぐのに時間がかかって、それだけ行列も長くなってしまっているらしい。

「あっ、むり」

 長蛇の行列を前にして、フッと葵の意識が遠のいてしまう。
 その隙を尿意が見逃してくれるはずがなかった。

 ジョボボッ!

「あうっ」

 水風船のように膨らんでいる膀胱から、生温かいレモネードが噴き出してきてしまう。
 咄嗟に前抑えして止めることはできたけど――、
 葵には分かる。
 この手を離したら、間違いなく決壊してしまうことだろう。

「ううっ。漏れちゃう……、かも……っ」

 葵は額に脂汗を浮かべながらも別のトイレを探そうとする。
 だけど両手で抑えているおまたからは、ズーンとした疼痛が感じられる。
 早く出さないと身体に悪いぞ、と身体が警告をしているのだ。

「うう……っ、アタシも、もうピンチ……!」

 茜の尿意も限界のようだ。
 ピンクの水玉の水着に覆われているおまたを、ギュッと両手で前抑えしてみせる。
 どうやら茜もピンチなようだ。
 その切羽詰まった妹の姿を見ているだけで――、

 じゅわ、
  じゅわわ……。

 前抑えしているというのに、葵も生温かい感触漏らしてしまう。
 指の隙間からも溢れ出してきて、つーっと、内股をレモネードがくすぐっていく。

「うっ、ううっ! お姉ちゃん、もうダメかも……っ」
「アタシも、もう……っ。こうなったら、お姉ちゃん、こっちこっち!」
「えっ、ええ!? 茜、こっちにおトイレあるの!?」
「うん! あるある!」

 茜に促されるがままに砂浜に戻ってくる。
 だけどもう我慢の限界を越えてしまっている葵は、前抑えしていてもじわじわと漏らし続けてしまっている。
 それは茜も同じことなのだろう。
 前抑えしている茜の内股には、歩きながらもおしっこのせせらぎができつつあった。


真夏の記憶7につづく!

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