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R18の記事 (4)

ooo 2023/12/16 22:12

蒼ノ杜小学校の噂 ~5年生の女子達が学校全体を支配している?~

 私立、蒼ノ杜(あおのもり)高校附属小学校。

 とある郊外に校舎を置く小学校の事を知っているだろうか。
 男女共学であり、生徒数、偏差値共に附属校としての水準を逸脱していない、ありふれた私立学校の一つ――そのような理解が一般的であろう。

 しかし、程よく自然に囲まれた蒼ノ杜の校内では、いつしかとても奇妙な光景が散見されるようになっていた。
 



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 



「おはようございます!」
「おはようございますっ!」
「おはようございます!!」
「はいはい、おはよー」

 始業前、生徒達の登校時刻になると、にわかに往来の増した校門付近ではいくつもの挨拶の声が響き渡る。
 しかし、このありふれた日常のワンシーンで皆の目に映るのは、極めて異様な光景であった。

 元気良く、むしろ必死さを感じさせる程の大声を張り上げ、視界が地面で埋まるほどに頭を垂れているのは、なぜか全て男子生徒達で……なぜか彼らは校門に整列し、外へ向けて挨拶を放っている。
 彼らに”迎え”られ、気怠げな挨拶を返した女子生徒が一人、校門をくぐった直後にドスンッと形の良い尻を落とす。

 予め待ち構えるように四つん這いになっていた、一人の男子生徒の背中に。

「う゛っ!」
「ふぁ……ねむ」
「ぐっ……ぐっ……!」

 周りの男子生徒に比べ、明らかに発育の良い彼女の尻はとても大きく、 下になっている男子生徒の小さな背中からはむちむち、と柔肉が溢れる。
 しかし、男子生徒は潰れる事も無ければ文句を言う事も無く、苦しげに顔を歪ませながらも校舎に向けて彼女を運んでいく。
 女子生徒の方も特に悪びれる様子も無く、まるで電車の座席に座ったかのような気軽さであくびを一つ溢し、ムニャムニャと眠そうな顔つきで髪を弄ったり、スマートフォンの画面を見たりしている。

 外部の人間が見れば唖然とするような光景の中でもしかし、誰一人として疑問の声を上げる者はいない。 
 整列した男子生徒達はまた大声で次の女子生徒を迎える姿勢に戻っており、集団から歩み出た一人の男子生徒がまた"馬”になった。

「ぐっ……うぐっ……!」
「サッちゃーん!」
「あ、澪(みお)。 おはよー」
「おはよー! 一緒に行こっ!」
「ん、いいよー」
「ぐっ、ぐっ! うっ!」

 遅れて登校した女子生徒が、前を行く別の女子生徒に親しげな声を掛ける。
 後ろの女子生徒が前の女子生徒に追いつくために取った行動は、"馬”の尻を強めに叩く事だった。
 言葉に出さずとも何を求められているかを察した"馬”がその歩みを早める。
 背骨が軋み、腕が震え、膝小僧を擦りむいても、彼は脂汗をながら必死に手足を動かす。
 その一方で、ギュッと太ももで胴体を締め付けられた前方の男子生徒は、その"停止”の合図にすぐさま従う。

 やがて合流した女子生徒二人が談笑しながら"馬”を並走させる。
 人をヒトと思わないそれらの行為に抗議の声を上げる者は無く、他の生徒達はおろか、校門の隅で気配を殺すように立つ男性教員に至っても、その行為に目を向けようとすらしない。



 一体いつからこのような事態になったのか。

 それについて明確な答えを持つ者はここに居ないが、教員を含めたその他全員の共通認識として存在しているのは、"5年生女子に逆らってはならない”という鉄の掟である。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「ぜぇ、はぁっ、ぜぇ、はぁっ……」
「おっつ~♪」
「はぁっ、はぁっ、はひ、はぃぃ……」

 自身とペアの――つまり席が隣の女子生徒達を席まで無事に運んだ男子生徒達が、全身を包む疲労感と各部の痛みに悶えながら蹲り、肩で息をする。
 やがて始業のチャイムが鳴れば、彼らはしばらくの間、僅かな人権を得る事ができるだろう。

「あはははっ!」
「ふふっ、てか今日さ、澪のとこ日直じゃん?」
「えっ? わっ! ほんとだっ! 何してんのタカくん早く早くっ!」
「ぜぇっ、はぁっ、げほっ……まっ、待っ……」
「えっ、ちょ、マジで何してんのタカくん!? ”怒られちゃう”よ?」
「ぜひっ、ひっ……はっ、はぃ、い……」
「でさぁ、この前舞衣(まい)ちゃんがね」

 この学級の日直は当番制で、隣り合う男女がペアになって行う決まりだ。
 しかし、ペアの片割れであるはずの女子生徒は疲労困憊の男子生徒を叱咤し、自身は後ろの女子生徒との談笑を再開する。
 
 少女特有の無邪気な笑顔と、言外に恐ろしい意味が込められた言葉に追い立てられるようにして、汗だくの男子生徒が廊下に駆け出していく。
 日直を含め、◯◯係という当番はほぼ全てが男子生徒の役割である。
 もちろんその横暴に誰も文句は言わないし、この場をもし担任教師が居合わせたとしてもそれは変わらない。

 これはあくまでありふれた、今まで何度も繰り返された、日常の一コマに過ぎないのだから。

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ooo 2023/08/12 19:26

インモラル・バトルアリーナ! ~ コットンVSライト ~

※※※※※※
舞台設定などは前作SSをご参照ください。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17532867
※※※※※※



 とある非公認格闘技団体が主催するアンダーグラウンド興業――『インモラル・バトルアリーナ』
 その参加者である女子大学生、コットンは地下にあるリングに向けて薄暗い通路を進んでいた。 
 更衣室で先ほど着替えた黄色いイメージカラーの水着のようなコスチュームからは、普段の彼女の性質を表すかのようなモチモチとした腹肉が露わになっている。

 そうしてたどり着いた地下リングはいくつかのささやかな照明で照らされており、中央には一人の少年が立っていた。

「準備が出来ましたか。 では、リングに上がってください」
「うん……」

 ムチムチな体の各部を揺らしながら、さして機敏とは言えない動作でコットンはロープをくぐり、リングに上がった。
 その表情はここに来た時からずっと怪訝なままだ。
 リング上でコットンを出迎えた少年はコットンの下乳ほどの身長しかなく、健康的な上半身を露出したコスチュームの佇まいは、以前対戦したマトヤの姿を彷彿とさせた。

「えっと……確かライトくん……だっけ? 改めて聞くけど、キミが私を呼び出したの……?」
「はい、そうです。 初めましてコットンさん、今日は来てくれてありがとうございます」
「えっ? あっ、やっ、こっ、こちらこそ……!?」 

 ライトと名乗った少年は背筋を真っ直ぐに伸ばし、深々と頭を下げた。
 生意気な顔で散々に悪口を叩いていたマトヤと同じ背格好だが、全く対象的なライトの振る舞いに更に混乱したコットンは、慌てて自分もわたわたと頭を下げた。

「えっと、メール読んだんだけど……私と試合をしたいんだよね? マトヤくんの敵討ち……だっけ?」
「はい。 僕とマトヤは同期のライバルで……あいつ、コットンさんに負けてからしばらく寝込んで、復帰してからも自信失くしちゃったみたいで」
「うっ、あっ……そ、それは…ごめんなさい! あのときはちょっとやりすぎちゃったかも……」
「いえ、真剣勝負でしたから、それは別に良いんですよ。ただ、僕とマトヤは友達でもあるので。 僕がコットンさんに勝って勇気づけてあげられたらなって思いまして……この試合、受けてくれますよね?」
「そ、それはもちろん! 受けて立つよ! でも、なんで非公式試合で……?」

 そう言ったコットンがぐるりとリングの外を見渡すも、小規模な観客席には一人の観客もカメラも入っていない。
 本番の試合リングではなく、夜間に小さな練習場を貸し切っての非公式試合の申し出に、コットンは改めて首を傾げる。
 
「それは、あー……やっぱり、友達が立ち直るのは早い方が良いですからね……試合…公式のが…待ちきれませんでしたから」
「ふぅん……? もちろん、私も修行中だから、試合自体は望むところなんだけど……」

 コットンの質問を受けたライトは、ふいと顔を逸らし、言葉を詰まらせた。
 少しだけ疑問に思ったコットンであったが、それよりも気になる事があり、それを最後の質問として放った。

「でも……良いの? 私って、ほら、マトヤくんとの試合を見てたら分かると思うけど……そのぉ……」

 コットンはぷにぷにの腹の前で手を組み、もじもじとさせながら言葉を途切れさせた。

 彼女は"顔面打撃以外は何でもあり"が売り言葉のインモラル・バトルアリーナにおいても極めて異質な、オナラを武器にして戦う選手である。
  元々はオナラがメインである別の地下興行団体からの移籍選手である彼女は、自身のオナラに誇りを持っていた。

 しかし、以前の興行に居なかったような、明らかに年少の男の子に対して強烈なオナラを嗅がせるのはやはり躊躇してしまう。
 出会い頭からコットンの容姿を徹底的になじって来た生意気なマトヤに対しては、怒りのあまりに本気のオナラをぶっ掛けてしまったが……目の前の誠実で真面目そうな少年に対してはコットンも好印象を抱いてしまっているため、罪悪感の方が上回ってしまっていた。

「はい、むしろ絶対に手は抜かないでくださいね! 本気じゃないコットンさんを倒しても意味がありませんから!」
「えっ!? う、うん……ライトくんがそういうなら……!」

 コットンの不安げな申し出に対し、ライトはむしろ勢いづいた様子でファイティングポーズを取った。
 そこにファイターとしての矜持を感じ取ったコットンは同じくファイティングポーズを取る。

 歓声は無く、ゴングすら鳴らず、二人の非公式試合の火蓋が人知れずに切って落とされた。


「やぁあああっ!!」
「……ふっ! くっ!!」
「えいっ! えぇいっ!!」
「ぐっ……! やっぱり正面からはキツいか……!」

 先手必勝とばかりに突っ込んだコットンの攻撃をライトが迎え撃つ形で試合は始まった。
 小柄なライトはやはり相応のフットワークを発揮したが、天性の勘とサッカー仕込みの敏捷性を兼ね備えたマトヤのそれには一歩及ばないようだ。
 マトヤのように完全に避け切ることは出来ず、時には受け、時には捌きながらも反撃の行うライトであったが、縦にも横にも大きな体格差のあるコットンの攻撃と正面からかち合えば、力負けしてしまうことは明らかであった。

「それなら……ふっ!」
「……っ!!」

 フェイトを掛け、コットンの視界から外れたマトヤが素早くコットンの後ろに回り込む。
 しかし、やはりマトヤに及ばないそのスピードはコットンに捉えられており、マトヤと対戦した後の彼女にとっては予想通りの行動でもあった。

(やっぱり後ろを取るよね……うぅ…なるべく加減して……ごめんねっ!!)

 ブボォオオオオオオオオッ!!!!

「ひゃああっ!??」
「むぐっ!?」

 前傾姿勢のまま無防備に晒されていたコットンの尻から突如として爆音が響き渡り、凄まじい勢いとニオイのオナラが放たれた。
 ライトの事を気遣ってスカシッ屁を放とうとしたはずが、やはり加減が苦手なためか爆音を放ってしまい、コットンがまっさきに悲鳴を上げた。

 そして人間のオナラとは思えない程の強烈なニオイと音にライトは怯み……そのまま背後からコットンの足に組み付いた。

「だいじょう――――ええぇっ!!?」
「ふっ、ぐぐっ……重っ……!!」
「わわわっ!? は、離してぇっ!!」

 ボブォオオオオオオオオッ!!!!
 ブッビビィイイイイイイッ!!!!
 バブォオオオオオオオオッ!!!!

「うぐっ!? げほっ、ごほっ……ぐぅうう……!!」
「えぇええっ!? なんで!? なんでぇっ!!?」

 加減した(つもり)とは言え、凄まじい威力だったオナラに一瞬怯んだだけで突っ込んできたライトに、コットンは驚愕した。
 そのまま背後から片足を取り、持ち上げて体勢を崩そうとするライトに対して、コットンは手加減を忘れて必死にオナラを連発した。

 しかし、ライトは顔を顰めて咳き込むだけで、攻撃の手を緩めようとしない。
 移籍後に戦ったバトルファッカー達ならば既に悶絶しているはずの量のオナラを直撃させてもほとんど効いていない様子のライトに対して、コットンは大いに困惑し、焦りを募らせた。

「やっ! ちょっ! だ、ダメぇえええっ!!」
「もう、少し……うあっ!?」
「あっ!? わっわわっ!!」

 危うくマットに引き倒されてしまうところのコットンであったが、体勢が崩れた瞬間に無茶苦茶に振り回した腕が運良くライトに直撃し、ライトの小さな体が弾き飛ばされた。
 コットンはその隙にわたわたとした動きでロープに縋り、コーナーを背にしつつも何とか体勢を立て直した。

「はぁっ、はぁっ……! あ、危なかったぁ……!!」
「っつつ……! 逃げられましたか。 でも、次は逃しませんよ……!」
「な、なんで……!? 私のオナラ……く、臭くないの!?」

 彼女が以前所属していた、オナラで戦うアンダーグラウンド興行の選手ではなく、それでいてマトヤと同じ中学生にしか見えない少年が、自身の手加減無しのオナラに何発も耐えているという事実が彼女を驚愕させる。

 あまりの混乱のため、自らの技の効果を相手に尋ねるという愚を○すコットンに対して、ライトはなぜか頬を赤らめつつも、憮然とした表情を作って言葉を返した。

「もちろん臭いですが……お、思っていたほどではないですね。 その程度では僕は倒せませんよ。 僕は……が、我慢強いのでっ!」
「…………っ!??」

 そしてその瞬間、コットンは衝撃的な物を目撃した。

(なっ、なんで……おちんちん……お、おっきくなってるの……!?)

「さぁ、今度はこっちから行きますよっ!」
「っ!? わわわっ!!」

 まるで何かを誤魔化すようにして、ライトはコーナーに追い込んだコットンに対して攻勢を開始した。
 自身の唯一にして最大最強の武器であるオナラを意に介さずに向かってくるライトに対して、コットンは慌てて迎撃体制を取る。

 しかし、彼女の視界の端に映るライトの股間部は、改めて確認してもやはりかなりの強度で勃起している。
 まだお互いに性的攻撃をしていないのにこの状態。
 それはつまり、ライトがマトヤを上回るエロガキであり、コットンの姿に欲情しているか、もしくは――――

(こ、これって……もしかして……もしかして……!?)

「……んんっ!!」

 ブッボォオオオオオオオオオッ!!!
 
「むぐっ!? げほっ……ふぅ、ふぅ……言ったでしょう、その程度では僕には効きません!」
「……っ!!?」

 否、コットンのオナラは確かに効いているように見える。
 オナラの直撃を受けたライトは仰け反り、そのニオイに咳き込んでいる。
 しかし、直後には頬を赤らめて息を荒げつつも笑みを作り、他の選手達のように次のオナラを恐れる素振りを全く見せない。

 そして、コットンの視界に映った彼の股間の膨らみは先程よりもその大きさを増していたのであった。

(やっぱり……この子ってもしかして……"オナラフェチ"……!?)

 "そういう人"の存在が居る事はもちろん知っていたし、事実として自身が以前所属していた興行での観客達は大部分がそのような人種であろうと、コットンはおぼろげながらに感じていた。
 しかし、まさかそのような変態的な性癖を持っている人物が対戦相手として目の前に――しかもこのように幼い男の子であるとは彼女にとって思いもよらなかった。

(で、でも……それじゃあ私……どうすればいいの……!?)

 自慢のオナラはほとんど効かず、それでいてバトルファッカーであるライトが今後使ってくるであろう性技に対し、他団体出身であるコットンはほとんど耐性を持たない。
 今までに無い大苦戦の予感を感じ、コットンは開始早々に冷や汗を流すこととなった。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「ふっ! はっ! やぁっ!!」
「ひゃうっ!? うぅっ!?」

 コーナーへ追い詰めたコットンに対し、ライトは素早く連打を見舞った。
 スピードに乗ったライトの打撃はコットンの防御の隙間から剥き出しの腹肉を捉え、リング上に甲高い打擲音が響く。
 攻撃の合間にコットンが苦し紛れに手足を振るうが、腰の入らない打撃ではやはりライトに防がれてしまう。
 手数の違いから、コットンは防戦一方になってしまっていた。

「よっ、はっ! どんどん行きますよ!」
「んぐぐっ……こうなったら……えぇーーいっ!!」
「……ぐぁっ!?」

 しかし、そこでコットンは覚悟を決めると、ライトの打撃を無視して自身も同時に攻撃を行った。
 先にコットンの腹部に打撃が当たるが、彼女は一瞬怯んだだけですぐさま反撃を返し、今度はライトが驚愕する事となった。

「シュッ! はぁあっ!!」
「あ゛ぅっ!? うっ!……えぇええいっ!!」
「ぐぅうっ!? くっ……相打ち狙いですか……!」
「はぁ、はぁっ、お、お腹はっ、鍛えてきたんだからっ!!」
 
 むちむち、ぷにぷにとした感触のコットンの腹肉はお世辞にも鍛えていると言える見た目ではなかったが、やはりその厚みと弾力性によってある程度の衝撃は吸収されてしまうようだ。

 リーチの差により、どうしてもヒット&アウェイの形を取らなければならないライトに対して、被弾覚悟で腰を据えたコットンの重たい打撃のダメージが蓄積していく。

(……よしっ! やっぱりスピードはマトヤくん程じゃない……相打ちで良いなら私でもなんとか合わせられる!)

 ロープを背負った事で正面からの戦いになり、逆にコットンは有利になっていた。
 以前対戦したマトヤであれば正面からでもコットンの攻撃を避けて自分だけが攻撃することが出来たが、ライトにそれほどのスピードとセンスは無かった。

 しかし、マトヤのライバルであるライトは、彼に勝る武器も当然ながら持ち合わせている。

(そろそろかな……!)

「ふっ、はっ……せやぁっ!!」
「ひゃうううっ!??」

 何度も腹に意識を向けさせた後で、ライトは素早くコットンの膝に攻撃を加えた。
 側面からのミドルキックの形でライトの足が振り抜かれると、予想外の場所にズンと重たい一撃を受けたコットンの体勢が大きく崩れる。

 そして、思わず身を縮めてしまったコットンの首の後ろに素早くライトの手が回されたかと思うと、次の瞬間にはコットンの頭が真っ白になった。

「痛っ――むぅうっ!!??」
「はむっ、ちゅっ……♥♥」
「んぅううううっ!!??」

 コットンが顔を下げた隙をついて、ライトはコットンの顔に飛びつくようにしてキス攻撃を行った。
 キスはバトルファックにおいて極めてポピュラーな攻撃手段であり、コットンも何度か受けた事があり、今ではいくらかの耐性を持っているはずである。
 
「んっ、ふぅうっ……!?♥♥」
「ちゅむっ……んっ……ちゅるるるっ……♥♥」
「ふむぅっ!?♥♥ むっ……ふみゅううぅっ……!??♥♥♥」

 しかし、顔を真っ赤にしたコットンは目を白黒とさせ、その膝はガクガクと震えてしまっていた。
 動き回る小さな舌先が、まるで快楽物質のツボを押すようにしてコットンの口内を蹂躙する。
 自身の下乳ほどの背丈しかない幼い少年によるキスはしかし、コットンの全身から力が抜けてしまう程に官能的であった。

「んちゅっ……れるれる……ぷはっ!」
「ふやぁっ!?♥♥ はぁっ、はぁっ……にゃに…これぇ……!?♥♥」
「ふふっ……どうですか? キスに関して、僕はマトヤにも負けたことがありません」
「ふぇえ……!? ひゃ、ひゃめっ――」
「ちゅぷっ♥♥ んちゅうう……♥♥」
「んうぅうううううっ!!??♥♥♥♥」

 もしもこのまま押し倒されてしまえば、更なる愛撫による追い打ちで起き上がれないままに何度もイかされてしまう事が容易に想像できる。
 ロープに手をかけ、ガクガクと笑う膝を気力で奮い立たせながら、コットンは何とか耐えていた。

「ちゅぅうっ……れろれろ……ふふ……♥♥」
「んふぅう……♥♥ はぅふっ……んんんんっ!?♥♥♥」

 全身を総動員してキス攻撃に耐えているコットンに対し、両腕で首元にぶら下がるようにしていたライトはその片腕を伸ばすと、コットンの鎖骨の上を滑らせてから胸元を優しく撫で始めた。
 快楽の供給元が二つに増えた事で均衡は一気に崩れ、コットンの体勢が更に崩れ始める。
 胸元を愛撫するその小さな腕を払い除ける事は容易なはずが、今のコットンの両腕はそれぞれロープと膝を支えにする事で精一杯の状態だった。

 圧倒的な技量差のキス攻撃と、そこから流れるように行われた愛撫攻撃により、コットンは一瞬にして陥落寸前へと追い込まれた。
 勢いに乗ったライトの手の平は胸元を撫で回した後、ヘソを通り、コットンの一番の急所へと伸ばされていく――――


「んんっ……ゲフゥウウウウウッ!!!」
「むぐごごっ!!?」

 しかしここで、正気を取り戻したコットンが反撃のゲップ攻撃を放った。

 ライトのあまりの舌使いに一時放心してしまっていたが、ゲップは元々バトルファッカー達と戦うためにコットンが用意していた迎撃手段である。
 胃の中で溶け合った食物のニオイに酸性の胃液臭がスパイスとして加わった、およそ可愛らしい少女の口から吐き出されたとは思えない臭気がライトの口内に直接注ぎ込まれる。

「ぐっ……ふぅっ……!?」
「んむっ……!? ゴェフゥウウウウウッ!!!」
「んぐぐぐぐっ!!??」

 生暖かく湿った空気の感触が口内を通って鼻腔に突き抜け、他人の胃の中のニオイを無理矢理に嗅がされるという悶絶必至のカウンターを2連続で受けたライトはしかし……なおも倒れなかった。

「むっぐぐっ……ふぅ、ふぅう……! んちゅるるっ♥♥」
「ふみゅううっ!!??♥♥ んふっ……ふぅう……ゲェエエエエエプゥッ!!」
「ごふっ!? ぐっ……ちゅるるっ…れるっ……♥」
「んくっ♥♥ ふぅう……ゲプッ……あふぅう……♥♥」

 ライトはオナラだけでなく、ゲップでも興奮出来る性癖を備えていたようだ。
 股間を固く滾らせ、時おり噎せながらもキスと愛撫を継続していく。
 コスチュームの上から敏感な部分を優しく擦られ、ゾクゾクとした快感が走ると共にコットンの体からは力が失われた。

 チャンスと見たライトは一気にコットンを押し倒そうとするが……その想定は覆される事となった。
 
「ふみゅ……うぅうん……♥♥」
「ちゅぷっ……ふふっ……んむっ? むぅうっ……!?」

 完全に脱力し、こちらへもたれ掛かってくるコットンを押し返そうとする足腰には力が入らなかった。
 気づけば胸は息苦しく、不快感がガンガンと痛みを伴って頭を叩いている。

 キスと愛撫を止めてまで、ガクガクと震える膝に必死に手を付きながら耐えていると、体内からあまりにも不快な何かが湧き上がってくるのを感じた。

「……ゲフゥウッ!? ぐっ! げほっ!! ぐぅう……!!」

 堪えようもなくライトの喉の奥から噴き出したのは、コットンに何度も注ぎ込まれたゲップの塊であった。
 コットンの強烈かつ大量のゲップはライトの体内で暴れ回った後、集合して再びライト自身の口内から鼻腔へと逆流したのである。

 キスと愛撫でコットンのゲップが徐々に弱められていった事で休まされていたライトの嗅覚が不意に殴りつけられ、パニック状態を引き起こす。

「あぅ、うぅ……♥」
「ぐ、ぐっ…………むぐぅうううっ!!?」

 もはやコットンを押し倒すどころではなく、ライトの体は逆にコットンの体に押し倒されてしまった。
 匂い立つ程に汗ばんだムチムチの柔肉がライトの全身を押し潰し、彼の小さな顔はコットンの胸の谷間に飲み込まれてしまった。

「むぐぅっ! むぅううっ……ん゛っ!??♥♥」
(アソコが……コットンさんのお腹で……!? こ、このままじゃまずい……!!)
 
 脱出しようと必死にもがいていたライトの体がビクンと跳ね、その動きを止めた。
 度重なる臭い責めで限界まで血流の募った子供ペニスが、倒れた拍子にコットンの腹肉に包み込まれてしまっていたのだ。

 縦でなく横に滑らせるようにして、ゆっくりと慎重に脱出を図ろうとしたライトに対して、次の瞬間には更なる追い打ちがかかった。
 
「んっ♥ くっ、うぅうっ……!」
「はぁ、はぁ……あふ……♥♥ ダ、ダメ……早く…お、起きなきゃ……!」
「ん゛ぅううううううっ!!??♥♥♥♥」

 ビクビクビクビクッ♥♥♥♥
 ドピュウウウウッ♥♥ ドピュッドピュッ♥♥♥

「……ふぇっ!?? えっ……あれ……!?」
「んふぅうっ♥♥ ふっ……ふぐぅうう……!!」

 腰砕けの状態から正気を取り戻したコットンが身を捩り、汗ばんで火照った剥き出しの腹肉に股間を一気に擦り上げられたライトは堪らず絶頂してしまった。
 全身を柔肉に押しつぶされて身動きが取れないまま、ライトは自身のコスチュームパンツの中に盛大に射精した。

 ライトは臭いフェチであり、コットンが得意とする悪臭攻撃によって確かに快感を感じる事が出来た。
 しかしその反面で、通常のバトルファッカーを相手にした時よりも遥かに早く快感が高まり、ライトは自身の射精感を制御する事が出来なかったのだ。

「し、しまっ――ゴフッ!! う゛っ!? げほっ、げほっ! はぁ、はぁ……!!」
「……っ!!」

 ムチムチの肉体に圧迫され、ライトの体内に僅かに残っていたゲップガスが噴き出すと、不意の悪臭を嗅いでしまったライトが顔を顰めて咳き込んだ。
 ライトは女性の悪臭を嗅ぐ事で快感を得る事が出来るが、それは悪臭のダメージを置換することを意味しない。

 そこに快感が足されるだけで、あくまで悪臭の肉体的・精神的ダメージはしっかりと感じているライトは、今までマトヤを凌ぐ我慢強さと根性でコットンの攻撃に耐えてきた。

 しかし、激烈なニオイだけでなく無尽蔵とも言える放出量のコットンのガス攻撃は、ライトの想定を遥かに上回るダメージを蓄積させていたのであった。

(こ、これがコットンさんのガスのニオイ……!? このまま何回も嗅がされたらヤバい……なんとかしなきゃ……!!)

(ちょっとずつだけど、効いてる……!? でも、またあの舌で口の中弄られちゃったら次は耐えられないかも……!? こ、このまま攻め切らなきゃ……!!)

 インモラル・バトルアリーナにおいて、ラウンドを隔てるゴングは存在しない。
 膠着のさなかで静かに第2ラウンドへと移行したリングの上で、ライトとコットンはそれぞれの思いを胸に行動を開始した。

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ooo 2023/04/25 15:46

『進撃の巨大娘(スカンクス)』二次創作 ~進撃の牛娘? 牛舌地獄と体内監禁悪臭いじめ~

※本作は同人サークル「スカンクス」様の『進撃の巨大娘~World Defence Force~』の二次創作です。


※基本設定は前作SSか本家スカンクス様のゲームをご参照ください。

【本家】
https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ190792.html

【拙作】
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16749256
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12810314
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15504319
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19633934



※本作には本家作品における若干のネタバレがあります。
 先に本家作品のクリアをオススメします。





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






「ふふ……♪ ついに完成ね」

 WDFの探知の及ばない、巨大娘たちの領域。
 その中のとある一室は、何人もの巨大娘を束ねる元WDF長官――"レイナ"の私室となっていた。

 椅子の背もたれに体を預けながら足を組み替えるレイナの手には、試験管のような透明の小さな容器が握られていた。

「ミル・カウリアン……あれだけ強くて大きいのに、母星で平和に暮らしたいだなんて、本当にもったいないわね」

 その容器の中では白い液体が揺れており、光を反射して薄っすらと輝いているように見えた。
 ゆったりとした動きで立ち上がり、凝りをほぐすように体を伸ばした後、彼女はそのガラス容器を懐へとしまい込んだ。

「彼女達の力は私が有効に使ってあげなきゃ……さてと、どのコをイジめちゃおうかしら? 今から楽しみだわぁ……♪」

 自室の外へと向かう彼女の足取りは軽く、どこか楽しげな様子であった。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「到ちゃーーく!」
「っとと、こちらトリス、作戦領域に到着しました。 索敵を開始します!」

 数時間後、ある場所で巨大娘の活動反応を探知したWDFは、現地に二人の隊員を送り込んでいた。
 名実ともに本部のエース隊員となった"ルゥナ・ロップイヤー"と、戦略情報支部において活躍の目覚ましい"トリス・コッカースパニエル"である。

 巨大娘との戦闘を前にして気負う様子もなく、元気溌剌といった様子でルゥナが笑いかけた。

「周囲に敵影無し……」
「トリスさん! 今日はよろしくねー!」
「ふぇっ?! あ、はい! ほ、本部のエース…いえ、英雄の方と一緒に出撃できるなんて……」
「あははっ♪ そんなかしこまらないでよー! トリスさんの方が年上なんだし、気軽にルゥナって呼んでね!」
「え、えと……はい。 じゃあ、ルゥナちゃんって呼ばせてもらいますね」
「うんうんっ! 改めて、よろしくねー!」
「わわっ……ふふっ♪ こちらこそ、よろしくお願いしますね」

 年相応に小柄だが元気いっぱいのルゥナが、ルゥナの手を取ってブンブンと降る。
 ルゥナの勢いに押されつつも、支部まで届いていた彼女の鬼神の如き活躍から抱いていたイメージを一瞬で掻き消すような彼女の笑顔に毒気を抜かれたトリスは、同じく笑顔を浮かべてルゥナの手を取ったのであった。

「さて、それじゃパパッと倒して帰っちゃおう! クリスが今ごろ心配してるだろうしね!」
「パパッと…!? あはは……そういえば、クリスさんは体調不良なんですよね。 大丈夫でしょうか……」

 支部に比べて戦力の高い本部隊員達でも、巨大娘との戦いに勝利するのは至難の業である。
 そしてその中で連戦連勝を重ねている規格外の戦績を持つのがルゥナ・クリスのペアであるが……今回、急遽自分がペアを組むことになった原因の、クリス隊員の体調不良についてトリスが尋ねた。

「だーいじょーぶだよ! ただの風邪だって先生も言ってたしね! まったく、クリスってしっかりしてるように見えて抜けてるとこあるんだから……あたしがその分しっかりしなきゃね!」
「そうなんですね……ふふっ、二人はやっぱり仲良しなんですね」
「えっ? ま、まぁ……仲良しっていうか、幼馴染だし、あたしの方がお姉ちゃんだし! お姉ちゃんとして弟分を守ってあげな――」

 ズドォオオオオオオオオオオオンッ!!!

 ルゥナの本来のペアであった幼馴染の少年隊員――クリスは、風邪を引いたのか熱を出して寝込んでいるのであった。
 ちょうどそのタイミングで強力な巨大娘の反応を探知したWDFは、急遽ルゥナとトリスを変則的にペアにして出撃させたのであった。

 顔を僅かに赤らめ、わたわたと早口で言葉をまくし立てていたルゥナの言葉を遮るように、前方に見えていたビルが破壊され、巨大な人影が現れた。
 一瞬にして二人に緊張が走る。

「――っ!? トリスさん! 来るよっ!!」
「は、はい! 本部へ、こちらトリス……対象を確認! 対象は…………えっ!?」

「あら、珍しい組み合わせね。 うふふっ、これは面白くなりそうだわ♪」

「レ、レイナ……長官……!?」
「ふふんっ、今日こそは捕まえちゃうんだから!」
「……そ、そうです! 覚悟してください、長官!」

「うふふ……♪」

 輝くフォトンブレードでビシッとレイナを指し示し、ルゥナは飛行ユニットのブーストを点火した。
 現在確認されている最強の巨大娘であるレイナを前に一度は怯んだトリスであったが、隣で闘志を燃やすルゥナに勇気をもらい、レイナの方を見据えて装備を構えた。

 それに対して不敵な笑みを崩さないまま、レイナは懐から小さな容器に入った白い液体を取り出した。

「さぁ、アナタ達にはたっぷりと、実験台になってもらうわよ♪ んくっ、んくっ……ふぅ……んっ!? んんんっ……!!」

「なっ、何あいつ……!? 光っ――まっ、眩しっ!?」
「くぅっ!? な、何かを飲んでたような……?」

 懐から取り出した容器の液体を飲み干すと、レイナの体が輝き始めた。
 直視出来ない程の強い光の中でバチバチと音を立ててフォトンが拡散し、輝くレイナのシルエットが更に大きく巨大化していく。

 やがて発光が収まると、光に包まれていたレイナの体が露わになった。

「んんんっ……はぁああ……ふぅ…………変身完了ね♪」
「うぅ……? えぇーっ!!?」
「な、何……!? あの姿は……!?」

 驚愕する二人を余所に、レイナは手足を曲げ伸ばししながら、きょろきょろと周りを見渡した。
 レイナの体は全体的に一回り大きくなっており、透き通るような白い肌は白と黒のまだら模様になっている。

「ふぅん……体はやっぱりそこまで大きくならないみたいね。 体色は"彼女たち"と同じ……あとは……」

「うっ……ウシっ!? ウシになっちゃったっ!?」
「お、大きい……!? 一体どうなって……!?」

 レイナがどこからともなく取り出した平らな装置は宙に浮かぶと、レイナの姿を反射して映し出した。
 そこに映るレイナの美しい顔はそのままだが、頭には太く角が2本生えており、元々豊かであった彼女のバストは今やはち切れんばかりのサイズに成長している。

 今のレイナの姿は巨体と白黒の体色から、動物でいう"ウシ"――それも乳牛特徴を数多く持ち合わせていた。
 鏡に映った自身の姿をまじまじと観察した後、鏡を消したレイナはあまりの事態に呆然と立ち尽くすだけだった二人にゆるりと向き直った。

「うふふっ、待たせたわね♪ 今日はこの姿で相手しレェ~……?」
「うぇえっ!? しっ、舌っ!! 舌なっがぁぁ!?」
「た、確かにウシは舌がすごく長いって聞きますけど……ひっ!?」
「……あら、ごめんなさいね♪」

 ジュルルゥンッ!!

 二人を見下ろすように屈んだレイナの口から、へそまで届く程のとんでもない長さの分厚い舌がデロンとまろび出た。
 それはレイナとしても不可抗力であったのか、すぐに気づいた彼女がまるで勢いよく元に戻る巻き尺のように舌を口の中に戻していった。

「うふふ♪ どう? ここと別の星に住んでいる、とある種族のエキスを加工して変身してみたのよ♪ 今日はこの……この……ンレレェ~……あらあら?」
「わわっ!! また出た!?」
「うぅっ、き、汚いです……!」

 レイナが話し始めると、再び彼女の口から長い舌が唾液を滴らせながらデロリと垂れ下がる。
 粘着質の唾液を纏ってぬらぬらと光を返すその舌は、レイナが研究のために長期間研究室に籠もって不摂生をしていたためか、全体が汚らしい舌苔にビッシリと覆われていた。
 見た目の汚らしさもさることながら、それ自体がかなりの臭気を放っていることが予想される。
 巨大なナメクジを連想させるその醜悪な見た目に、ルゥナとトリスは嫌悪感でその身を震わせた。

 レイナはジュルジュルと舌を出し入れしつつ、興奮したように頬を上気させ始めた。

「うふふっ……これは…んっ……薬の副作用なのかしらね……ちっちゃなアナタ達が、とっても美味しそうに見えちゃって……♥」
「ひぃい……き、気持ち悪いぃ……!」
「うぅ……あんなのに捕まったら……ぜったいヒドいことになっちゃいます……」

「可愛いアナタ達の泣き顔……このベロでたぁ~~っぷりと味わってあげるわぁ♥♥」




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「うふふ♪ んれぇ~~~~~ろっ♥♥ れろれろぉ~~~~~っ♥♥」
「いやぁああっ!? こっち来たぁあああ!!!」
「うっ! くぅっ!? こ、この距離なら……ひぃっ!!?」

 ベロンベロンと長大な舌を振り回しながら、レイナは二人に向けて突進した。
 唸りを上げて迫りくる肉厚の舌に生理的嫌悪感を覚えたルゥナがすぐさまブーストを展開して距離を取り、同じくトリスもフォトンを足元に集中することで後方へと跳躍した。

 ビチャッ!!
 ビチャビチャビチャッ!!

「うぇええっ!? つ、ツバ飛んできた!! き、きたな――う゛ぅっ!? くっさぁああ……!?」
「す、酸っぱいニオイと……うぅうっ!? 野菜が、腐ったみたいな……強烈ですぅ……!!」

 まるでムチのように振り回される舌はそれ自体が脅威であるが、そこから更に唾の飛沫が周囲に撒き散らされた。
 ウィング装置の片翼に張り付いた唾は人間のものとは比べ物にならない程に濃い唾臭をルゥナへと届け、地面に落ちた唾を迂闊に踏んでしまえばトリスは足を取られてしまうだろう。

「うん、うん……ちょっと分かってきたわね。 それじゃこんなのはどうかしら? ん、ぐっ……グェエエエエエエエ~~~~~~~~ップ♥♥♥」
「えっ!? ん゛に゛ゃあっ!!?? げほっ!! くっ、くっさぁああああああいっ!!!」
「ルゥナちゃんっ!?」

 振り回していた舌を一旦口の中に収めたレイナは腹部を撫で摩り、次の瞬間には轟音を響かせながら特大のゲップを放った。
 
 草食動物特有の複数個の胃の中で発生した腐敗ガスは凄まじいほどの臭気を帯びており、ひやりとした周囲の空気との温度差によって景色が霞むほどのモヤとなってルゥナが飛んでいる一帯を包み込んだ。
 熱く湿った空気に全身を包み込まれたと思った直後に、涙が出るほどに濃厚なネットリとした臭気を吸い込んでしまい、フォトンの制御を失ったルゥナは悶絶しながらひゅるひゅると下降をし始めた。

「うふふっ♪ いただきまぁ~~す♪」
「ルゥナちゃんっ!! 避けてくださいっ!!」
「げほっ、ごほっ!? う、うぇええっ!!?」

 ジュルルルゥウンッ!!
 バキッ、バキバキィ……!!

「はぁ…はぁ……!? ごほっ……す、すごい力……!」
「んれぇ~ろ? あらあら、逃げられちゃったわねぇ」

 ルゥナに向かって勢いよく舌が伸ばされたが、すんでの所で制御を取り戻したルゥナは舌を躱し、代わりに巻き取られた廃ビルの一角は粉々に破壊されてしまった。
 フォトンで守られたルゥナ達の体はビルよりも頑丈とはいえ、あの舌に捕まってしまえば脱出は困難であると窺える。

「こっちを見てない……今がチャンス……!」
「うふふっ、コッチの方はどうかしらね……んんっ♪」
「えっ!?」

 ブッボォオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

「んぐっ!? ふぎゅううううううううっ!!!??」

 ルゥナの方を向いていたレイナに対し、トリスは鋭いステップで背後から強襲しようとする。
 しかし、それをレイナが放った特大のオナラが迎え撃った。

 草食動物特有の長い消化器で長時間熟成されたガスに全身を包み込まれ、トリスはもんどり打って悶絶した。
 ネットリとした粘度まで感じるような重みを持ったそのガスはその質感通りに濃密な悪臭を備えており、一呼吸の度に涙が溢れてくる程であった。

「く、くっさぁぁ……げっほ!! う゛ぇえっ……! ごほごほっ―――――っ!?」
「うふふっ、スキありね♪」
「トリスさん!!」
「むぎゅううっ!!? んぶぶぶぶっ!!??」

 あまりに強烈なニオイに精細さを欠いたトリスは、レイナが何度目かに伸ばした舌に絡め取られてしまった。
 体をぐるぐる巻きにされた状態で舌肉に顔が押し付けられると、その表面からは粘着質の唾液が大量に分泌される。

「んぶぶっ!? じゅぶぶぶ!! ん゛ん゛ーーーっ!!!!」
(やだ…っ! 顔に唾が纏わりついて……ネトネトして気持ち悪いぃ…生臭いよぉぉ……!!)

「あらあら、ずいぶんイヤそうねぇ。 イヤがる顔もかわいくて素敵だけど……今日はコッチを試させてもらうわね♪」
「ん゛んっ!! ぺっ! うぇえ――――えっ……? あっ、あぇっ…!? うぁぁっ……!?」
「その反応……ふふ、どうやら成功みたいね♪」

 唾まみれの舌に巻かれて苦しんでいるトリスを愛おし気に眺めた後、レイナはおもむろに懐から取り出した装置をトリスへと向け、謎のフォトン光を照射した。
 すると、唾液の不快感とニオイに苦しんでいたトリスが顔を真っ赤にして突然俯き、ビクンビクンと震え始めたのであった。

「ト、トリスさん……!? あ、あんた! トリスさんに何したの!?」
「うふふっ♪ ほら、ルゥナちゃんが心配してるわよ? あの子にも見てもらわなきゃね……♪」
「やっ、やぁっ!? ダメ……あっ!?」
「えっ…!? うそっ……!? それって……おち、ん……っ!?」
「あぅぅ……み、見ないでくださいぃ……」

 レイナは必死に体を隠そうとしているトリスを捕まえ、股間部を隠していた太ももや腕を広げてしまった。
 露わになったトリスの股間部には、固く勃起した男性器がいつの間にか備わっていたのであった。

「あははははっ♪ 安心してちょうだい。 トリスちゃんが実は男のコだったってわけじゃないから。 私たちが開発した新たなフォトン変質機でホルモンに作用して……まぁ、平たく言えば"ふたなり"になっちゃったのよ♪」
「ふたなっ……!? えっ!? えぇえっ!!?」
「うぅ……やだぁ……元に戻してくださぃぃ……!」
「うふふっ♪ 心配しなくても時間が経てば元通りになるわよ。 その代わり、戻るまでの間は……ハァアァァ~~~~~~~♥♥♥」
「ん゛ぁっ!!? ん゛んんん~~~~~~~~っっ♥♥♥」

 ドプッ♥♥
 ドピュルルルッ♥♥

「あはっ♪ 出てきたわぁ♥」
「あっ、うぁっ……なにっ…これぇぇ……」
「トリスさんっ!?」

 レイナがトリスに向かってねっとりと濃厚な吐息を吐きかけると、既に破裂寸前であったトリスのふたなりペニスから勢いよく白い液体が放たれ、レイナの舌の上に落ちた。
 トリスは発射と同時に全身を駆け抜けた強烈な快感に体をピンと仰け反らせ、未だ続く余韻に体をビクビクと震わせている。

 舌の上に落ちたまるで精液のような白い液体は、一瞬だけ輝くと、すぐに舌の中に吸収されて消えてしまった。

 ジュルルルルゥッ

「うふふ、思った通り濃密なエナジーね♪ これで女のコが相手でも効率良くエナジーを絞り出せるわ♪」
「ふぁっ!? あっ♥ んっ……うぅうんっ♥♥」
「……っ!? トリスさん! 私が攻撃するから、そのスキに……トリスさん……!?」
「んっ♥ ふぁ、あぁぁ……♥♥ なに、これ……き、気持ち良すぎて…頭が……あぅうぅっ♥♥」

 ドプッドプッ♥♥
 ピュルルルルルルッ♥♥♥

 体に巻き付いた舌をレイナが動かすたび、トリスの疑似ペニスから耐えがたい程の快感が全身に広がり、トリスは全身に力を込めることが出来ないでいた。

 更に、彼女の身に起きた変化はそれだけではない。

「すん、すんすん……んっ♥ げほっ……!? すんすん……!?」
「うふふ♪ そんなにお鼻クンクンしちゃって、何が欲しいのかしら……んゲェエエエエエ~~~~~~~ップ♥♥♥」
「んぐぅうううううううっ!?!?♥♥♥ すぅはぁすぅはぁすぅはぁっ♥♥♥」

 ドピュゥゥドピュッドピュッ♥♥
 ドップルルルルルルッ♥♥♥

「ト、トリス、さん……!?」
「すぅぅ……はぁぁ♥♥♥ な、なんで……クサいのに……このニオイ……しゅきになっちゃって……あ゛っ!? んあぁああああああっ♥♥」

 ギュルルルルルルルッ!!

「ほぉら、舌でグルグルにして、ぎゅうう~~って締め上げてあげるわ♪」
「んぶぐぐぐっ!!!! ん゛ぅううううううううううううっ♥♥♥」

 ドピュウウウウウウウルルルルルルルッ♥♥♥

 ふたなりフォトンの影響で、トリスの体はあれだけ嫌がっていたはずのレイナの口臭や唾臭を嗅ぐたびに興奮してしまうようになっていた。
 フォトン放出を伴う疑似ペニスからの射精は、通常の射精に比べて数倍の脱力感があるが、それに合わせて快感も数倍となって全身を貫き、その後も快楽の余韻が延々と全身を駆け巡る。

 トリスの全身を覆って締め上げていた舌がゆっくりと解かれていくと、そこには指一本動かせないほどにぐったりとして、恍惚な表情を浮かべているトリスの姿があった。

「あ゛っ♥ うっ、うぅう……♥♥ レイナ長官……もっと……くしゃいの、もっとぉぉ……♥♥」
「あらあら、すっかり素直ないいコになっちゃったわね♪ 続きはおうちに帰ってからよ……うふふっ♪」
「んぁっ……あぁぁ……♥♥」
「トリスさん!? トリスさんっ!! くっ……!!」
「さて、次はアナタよ♪」
「……負けるもんかぁっ!!」

 ふたなりフォトンと未曽有の快楽によって精神が魅了され、ついにトリスは自分からレイナの悪臭を求め始めた。
 射精しすぎてもはやペニスしか動かせない程に無様な状態となっているトリスを、レイナは転送装置によってどこかへワープさせてしまった。
 
 その場に取り残されたルゥナは動揺しつつも闘志の込められた瞳をレイナに向ける。

 一人になった事でフォトンの相互干渉が無くなり、ルゥナの動きは目に見えて素早く、力強くなったが――――




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「あぐっ、うぅう……!」
「うふふ……結構頑張ったけど、しょせんウィング兵科が一人だとこんなものね。 まぁ、そうなるように私が設計したんだけど♪」

 やがて数十分が過ぎた頃には、レイナの巨大な手によってルゥナの小さな体が握りしめられていた。
 一人になった事でフォトンを回復する余裕もなく、ついにブースト状態を維持できなくなったルゥナは捕まってしまったのである。

「ん、ぐぅ……はな、せぇぇ……!」
「ふふっ♪ ほぉら、フゥ~~~~っ♥ フゥウウ~~~~~っ♥♥」
「むぐっ!? げほっ! くさっ!! くさぃいいいっ!!」
「あっははは♪ クサい? 酸っぱくて、生臭くて、イヤ~~なニオイがするかしら? うふふ♪ でも、アナタもすぐに好きになれるはずよ……♥」
「ひっ!? や、やめっ――――あぅううっ!!?」

 再び謎の装置を起動させたレイナは、そこから放たれたフォトン変質光線をルゥナに浴びせていく。
 すると、ルゥナのピッチリとしたボディスーツの股間部が輝き始め、ピンと上を向いた小さな疑似ペニスが現れたのであった。

「……あら? それだけ? うふふっ、ルゥナちゃんのおちんちんはちっちゃくてカワイイわね♥」
「うっ、うるさいうるさいっ!! この変態っ!! いいから早く戻しなさいよっ!!」
「ふふふ…………んゴェエエエエエ~~~~~ップ♥♥♥」
「はぎゅぅうううううっ!!??? ん゛んんんんん~~~~~っ♥♥♥♥」

 ビクビクビクビクッ♥♥
 ピュルルルルルルッ♥♥♥

 手足をバタつかせてキンキンと喚いていたルゥナであったが、ルゥナの腹の底からせり上がった腐敗ガスに全身を包まれると、あっけなく体を痙攣させながら人生初の"射精"を経験した。

「あ゛っ!? あ゛ぅっ!! うぁあっ!!?? なにっ♥♥ これぇっ♥♥ 何これぇええっ♥♥♥」
「あっはははははは♪ 初めておちんちんでイッてビックリしちゃったの? カワイイわね~♪」

 まるで落雷のような未曽有の快感が全身を貫き、尚も全身をぐるぐると巡り続ける電気的な快感がルゥナの体を小刻みに跳ねさせる。
 既に反撃はおろか逃亡の力も無く、レイナの手のひらの上で未だ収まらない快感に身を震わせているルゥナへ向けて、レイナがその長大な舌を伸ばす。

「んれぇ~~~~~~……♥♥ ふふっ、ほら、ルゥナちゃん?」
「あぅっ、うっ……う゛ぅっ!? あっ、あぁ……ダメ…ダメぇぇ……♥♥」

 伸ばされた長舌はルゥナに触れることなく、ただ眼前に差し出されただけであった。
 しかし、先端から立ち上る湯気混じりのムワリとした悪臭を吸い込んだルゥナは、まるで花の蜜に魅せられた蝶のように、目の前の舌へとフラフラと歩み寄ってしまう。
 そして、ついに先端へ自らしがみ付いてしまったのである。

「んぶっ……じゅぶぶっ♥♥ ぷはぁあ…しゅきぃ……♥ これぇ……くしゃすぎてぇ……しゅきなのぉ……♥♥」
「うふふ……♪ 赤ちゃんみたいにしがみ付いちゃって……キモチいい? もっとキモチ良くなるにはどうしたらイイか……分かるわよね?」
「うぁっ、あふっ……んっ♥♥ んぅうぅん……♥♥」

 フォトンの影響か、何か別の装置を使っているのか、舌を伸ばしたままのはずのレイナの言葉はやけに鮮明に、まるで染み入るようにルゥナの耳の奥まで届いた。
 レイナの言葉がまだ終わらないうちに、ルゥナは股間の小さな突起をヌメヌメとした暖かな舌先に自分から擦り付け始めた。
 そしてそのまま更なるニオイと快楽を求めて、ルゥナは腹ばいの状態でレイナの舌を芋虫のように登り始めたのであった。

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ooo 2023/04/05 22:15

『進撃の巨大娘(スカンクス)』二次~はじめての毒ガス! 毒ガスの巨大娘による新人隊員オナラいじめ~①

あらすじはこちらの投稿のキャプションをご覧ください。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19633934

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