R-GRAY(miyako) 2023/07/23 14:53

⚠️注意喚起⚠️ 参加した同人作品に無断でAIイラストが一部使用されていました

知らない間に参加した作品がAI一部利用作品になった件について
今後も自分や周りのクリエイターが巻き込まれる恐れのあるトラブルが起きたため文章として記録しております。2023年7月23日

※注意点※

・AIの全体的な批判ではなく、あくまでも無断でクリエイターの意図しない使用についてを問題点としています。
・現在サークル側とは話がまとまりましたので特定の相手を責める意図はなく、販売サイトでの取り扱いについての懸念点と問題点の拡散のためできるだけ簡潔にまとめています。


【対処法など】

★予防策
最初に自分の制作物と共にAI生成物と使用を禁止するという契約が締結をする
→この場合はサークル主従の契約違反として厳しめに判断される

★起きてしまった場合の対処法

基本的には当事者同士での話し合いでの解決
連絡が付かない・解決しない場合において要請の正当性が認められれば対応を行わせていただく場合もある。

【今回の経緯】

・Dlsiteでの販売を目的とした同人作品のイラスト制作募集に応募
・イラストを制作→完成
 (正常に販売した際はイラストの使用権を譲渡すると約束、著作権譲は無し)
・販売ページを見ると「Ai一部利用」作品として販売
・最後のシーンにのみ登場する男主人公の立ち絵のみAi生成画像が使用されていることを知る

【相手方の対応】

・こちらからの申し立て・話し合いによりクリエイター名変更→作品の公開停止

【今回の問題点】

・『無断』で作品に使用したこと
・一言相談してもらえれば私が描くことやロイヤリティーフリーの素材を紹介できた
・相談さえあれば今回のトラブルが起きなかったことを相手方が理解してない
・最初にNOと約束していなければ確認無しで実行しても良いという考えである

【DLsiteへの問い合わせ】

7/22
①無断でクリエイターの意図しない仕様がされていた場合について

クリエイターとサークルがどのような契約を締結しているかDLsiteは分からないので話し合いでの解決を推奨

7/23
②万が一サークルと連絡が付かない・話し合いで解決ができない場合

当事者間での話し合いによる解決が難しい場合において正当性が認められる場合は、要請に応じることは難しい場合もある。

③上記の対処を行う場合の判断についての基準、例えば作品の使用の仕方や割合等があるのか

クリエイターが提供したイラストを無断でAI生成に利用されたなど、クリエイターに対する影響が大きい場合におきましては、対応を行う可能性がある
模写やトレスのような権利侵害が明らかな場合には販売停止等の措置を行っているが、その他はケースにより都度弊社内の協議によって対応を決めているため、具体的なご案内が難しい

④最初に自分の制作物と共にAI生成物と使用を禁止するという契約が締結されていた場合は、②や③のDLsiteの判断は変わるのか?
→サークル主従の契約違反として厳しめに判断される

現時点では以上の回答をいただいたことでこの件については終えたいと思います。


DLsiteの回答の不審点
最初の問い合わせでは、本件のDLsiteとしての対処として話し合いを推奨されました。
2通目で以下の問いをしたところ1つ目の回答でクリエイターとしては納得できない内容回答が届き、その後20分後に訂正として3通目メールが届きました。
①当事者で解決しなかった場合
②対処の判断基準例えば作品の使用の仕方や割合等
③最初に自分の制作物と共にAI生成物と使用を禁止するという契約が締結されていた場合

2通目と3通目を見比べたところ②で回答するべき文章が改行されて③の回答とされていため、結果的に納得のできない返答・訂正が必要なメールとなっていたと見受けられます。
ただし、2通目の②の回答で記載されていた文章が問題であると感じます。(3通目では削除されていました)
『なお背景画像にAI生成を利用するなど、クリエイター様が提供されたイラストがAI生成画像に利用されていない場合におきましては、大変恐縮ながら、要請に応じることは難しい場合もございます。』

現時点では以上の回答をいただいたことでこの件については終えたいと思います。

【個人の考え・問題のまとめ】

AI技術の使用について
本件はAIに関わらず、複数のクリエイターが参加する作品において『無断・相談がない』ことにより意図しない表現・作品に参加してしまったということがトラブルの一連の問題だと思っています。

しかし、一個人としてはAIに関しては好きで嫌いも発信せず表では話題に出さない・交わらないという考えを持っており、その姿勢を今後も続けていきます。
(世に出ているAI利用作品については特別言及することはありません。)

そのため私はAIイラスト及びAIが利用される作品に「関わりたくない」という批判的な意思よりもAIイラストを作品の表に出る部分で使うのであれば「最初から私(絵師)が参加・関わる必要がない」という考えで本件も異議を唱えました。

しかしながらクリエイターと同ジャンル(イラスト)のAIを使用したことにより、自分がAI技術を使用して制作したとも読み取れる作品ページを公開することは避けたかったという思いはあります。

個人の考え
一言で言いますと「AI」は好き嫌いの問題ではなく「エログロ」と同様に自分の関わる作品がそのジャンルに該当するのかどうか、情報として知りえたかった要素でありました。

今回AI使用に対する個人の認識に差があることを実感いたしました。しかし、例えば「AIイラスト」→「成人作品」や「グロ作品」として考えて下さい。
一般向けとして制服姿の女の子の絵を提供したら横にパンツのイラスト置かれて成人向け作品のサムネとして配布されたら困るという話です。

絵師に依頼するリスクを述べられてる方もいましたが、自分以外が制作し提供されたものを自分の作品に使用して発表するこのの責任についてはAIや人間の技術に関わらず考えていただきたいです。特にクリエイターとしては自分の名前が表記される作品が「AI利用作品・一部利用」作品となるかは「エログロ」作品に分類されることと同等に、事前に把握をしたい重要事項であるということをご理解いただきたいです。



今後こういったトラブルを避けるために、最終的に意図せぬ作品に参加することがないよう、AIに関わらずより慎重に取引前のやり取りを行うよう気を引き締めます。

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