【+PLUS】防げるリテイク/防げないリテイクの違いって何？ #44

リテイクは依頼者も声優も気を使うもの

リテイク。私も声優として活動するなかでとても悩ましく思っていたものでした。
収録に関する悩みは、最後の最後ここ一点に集中していきます。
どの範囲ならリテイクしてもらえるのか....引き受けるべきなのか...と悩むのは必然といってもいいでしょう。

私へのご依頼ページを見ていただいた方はご存知かもしれませんが、
２００作以上の地道な試行錯誤の結果、リテイクは
・台本起因のリテイク（依頼者原因）
・収録起因のリテイク（兎月原因）
の２つに切り分けることができるとわかりました。

さらに台本起因リテイクは全依頼のうち5%（20件に1件の確率）で発生しており、これを有償リテイクとしています。
有償リテイクでは台本の読み直し等や声のチューニングにかかる前後の作業工数を基本料金3300円としていただき、リテイク文字数に応じた料金を加算するという形をとっています。
※有償リテイクは5%しか発生しないのに100%のサークルさんにリテイク費用を薄く分配するのは不公平のため、基本料金を設定しています。

この5%というのは、台本ガイドライン推奨形式に調整いただいたり、サークルでの調整が難しい場合は追加料金をもらった兎月が調整を代行する上での前提です。
形式とそれに伴う意図共有の方法を一定にして収録に臨むことで、リテイク発生率は２桁代から5%へ激減し、今では5%が維持されるようになりました。

本題。防げるリテイク/防げないリテイクの違いとは？

そもそもリテイクはイメージ違いで起こるものですので、双方の意思疎通がうまくいけば自然と発生しなくなるもののように思えますよね。

それでも5%未満にするのは実質的に不可能だと思っていますし、それで良いんです。
なぜなら、「むしろリテイク前提でも挑戦すべき！」防げない(かもしれない)リテイクがあるからです。