2024/01/04 18:32

【求愛盤上】(仮)設定+『ソウオンドール×チェス+アイセドール(R-18)』SS

【ソウオンドール×チェス+アイセドール】
俺のことを尾行しているつもりなのか背後から気配がする。相手は見つからないように隠れているつもりなのだろうが俺は既に気づいている。
ただ相手にするのが面倒であった。
いつまでも続けられると迷惑なので大きなため息を吐きながら声をかけた。
「アイセドール…何か用事でもあるのか?」
「やっと気づいたんだねソウオンドール!」
「......」
アイセドールは嬉しそうに姿を現した。
最初から気づいていたというのも面倒なのでそういうことにしておいてやろうと思った。
「あのね、チェス見なかった?」
「チェス? あの女がどうかしたのか」
それほど面識があるわけではない女の名前であった。
今回のゲームの重要人物の名前でもある。
俺がこのゲームに勝つためにはチェスが必要であった。
勝つ方法が曖昧で不明瞭で皆は互いに牽制しあっている状態であった。
「チェスに会いにきたの」
「それで何故聞く相手が俺になる? もっと他にいるだろう」
「うん、そうだね聞いたよ。でも、皆は知らないって答えるんだ」
仮に居場所を知っていたとしても簡単には教えないだろう。
「会ってどうする」
「チェスに?」
「そうだ。勝つ方法がわかっているのか?」
「勝つ? うーん...わからない。でもね、チェスともっと話して触れて...チェスのこと知りたいんだ。チェスってね、抱きつくといい香りするし...落ち着くんだ」
「抱きつく?」
「うん、抱きつくと柔らかいし...チェスが抱きしめ返してくれて気持ちよかった...じゃなくて! チェスって綺麗だし、優しいしもっと一緒にいたい。...この前ね、後ろからついていったらフォーチュンナイトとチェスが話しててね我慢ができなくて姿を見せたんだ。フォーチュンナイトがゴミでも見る目をしていてすごく怖かったけれどチェスが驚きながらねアイセドールも一緒にっていってね三人で食事をしたんだ。フォーチュンナイトは静かで怖かったけれど、チェスが楽しそうにしていて僕は嬉しかった。チェスはたくさん話を聞いてくれてまた一緒に食事をしようって誘ってくれたんだ」
「あのフォーチュンナイトが食事を。アイセドールたちと...」
正直な話をいうと想像がつかない。
フォーチュンナイトがどんな感情でチェスと食事をしようと思っていたのかわからない。
やはり勝つためにチェスを知る必要がありそうだと思った。
俺がチェスの居場所を知らないと知るとアイセドールは去っていった。

俺の部屋に戻ろうとすると探そうと思っていた女の姿があった。
探す手間が省けて助かるがどういう用件でいるのだろうと思った。
あまり接点がないため想像がつかなかった。
アイセドールのように足を忍ばせて隠れる理由もないので堂々と歩いていると相手も気づいたようだ。
少しだけ驚いていた。
「何をしている?」
「貴方がソウオンドール?」
「ああ、そうだ」
「会って話してみたいと思って」
「俺も同じことを考えていた。部屋に入れ。邪魔者がいない方がいいだろう」
「邪魔者?」
「気にするな。こちらの話だ。さあ、入れ俺の部屋に」
チェスが不思議そうにしながらも部屋に入った。
背後からアイセドールが見ていたが姿を現さなかった。
アイセドールが何を考えているのか考えるのが面倒だ。
そう思って部屋に入り鍵を閉めておいた。

「あの...っ?!」
部屋に入ったあと鍵を閉めて扉にチェスを押し付けた。両腕を掴んで逃げられないようにした。

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