緒又しゆう 2023/10/13 00:00

【淫猥白人マゾ女ケイトさん】第1話 「普通」に戻れないケイトさん

 人間の思い出というのはどういったところを基準に生まれるのだろう。けれど少なくとも、どれだけ長く使ったかとか、どれだけ長く過ごしたかだとか。そんなことは些細な問題だと気が付いた。この家にしたって、そう。結婚してからだから、もう過ごして数年にはなるはずだ。幾度となく食事をしたテーブルにしろ。何杯もコーヒーを飲んだマグカップにしろ。それなりに思い入れがあるはずだった。けれどもう、私には少しも、惜しいと思う気持ちが失せてしまっていた。

「ううぅぅ、んっぐっ、ウゥゥっ♡ あ゛~~~、も゛ぉぉ~~……ッ♡♡♡」

 ソファの上、マン繰り返しで寝そべりながら、私は必死にディルドを激しく出し入れさせている。ぐっちゅんぐっちゅんとおマンコを濡らして。時刻は昼の十三時、モニターでは大音量で女の痴態を流してある。
 ブロンドのショートヘアに、白い肌。興奮しているのか、肌はかなり紅潮している。二人の男に挟まれるようにして、彼女はオマンコとお尻を犯されていた。おっぱいもかなり大きく、本来男の体に隠れてしまうはずが、それでもなおボリューミーで良く目立つ。
 それは間違いなく、ほんの数週間前、犯されていた私の姿だった。

『ぉおおお゛ッ、おっぐぉおお♡♡♡♡♡ いいッ、しゅっご、しゅっごい、い゛ぃいい♡♡♡♡♡♡ おまんことけちゅまんこっ、ふたつともちんぽこしゅれるのっ、ぉっ、お゛ッ、あだまんなが、あ゛っあ、あッ、おがぢなる、おがぢぐ、な゛っる゛っ♡』
「んっぐっ、ぅぅッ、んっぐ、ふぅぅぅ、ふぅぅぅうぅっ♡♡ されたぃっ、されたいされたぃい、おかしくなりたぃっ、またおかしく、頭おかしくなるまで犯されたぃいい♡♡♡♡♡」

 自分の姿を見つめながら、激しくおマンコをほじくり続ける。そっと手を添えたディルドを、優しく出し入れなんてことはしていられない。そんな刺激じゃあ、足りやしない。
 吸盤部を上から鷲掴みにし、何度も何度もたたきつけている。思い切りポルチオを押しつぶして、反り返ったディルドでお腹のあたりをほじくり返す。自慰だとかマスターベーションなんて言ってほしくない。オナニーだって違う。マン穴ほじりという言葉の方が、しっくりくる、下品極まりないドスケベオナニー……。
 それだけじゃない。着ているものにしたって、普段のTシャツの裾を断ち切って、おっぱいほとんど出てしまっている。履いていたジーンズはわざと足のあたりで生地をまとめ、すぐに履いたり脱いだりできないようにしてある。ブラは、最低限おっぱいを支えたりするためだけのもので、ショーツは履いてすらいない。そんな状態でのオナニーをぶっ続けていると……インターホンが一つ、鳴った。

「はぁっ、はぁっ、き、来たぁ……っ♡♡♡」

 私は両脚ともつながったまま、ひょこひょこと動いて行って玄関の廊下へと向かう。ドアの向こうからは男性の声が、一つ。

「すいませーん、え~っと……中井……ケイトさん? 密林市場からお届け物でーす。ハンコかサインお願いしまーす」
「はーい♡♡ 開けてあるのでぇ、入ってきてくださーい♡♡♡」
「あ、わかりましたー。失礼しまー……」

 段ボールを小脇に抱えた、白と青のストライプを着た男性が玄関の扉を開く。やった、やった、若い子だ。大学生かな? 新卒かしら?♡♡♡ いずれにしても、いいっ♡♡ 私はこことぞとばかりにおマンコのディルド出し入れを早くした。

「あっ、ぁっっひ、んぁッ、ぁ、あっはっぁ♡♡♡♡」
「う、な、何だ!?」
「こ、こんにちはぁ~……ち、ちょうどぉ、あっはぁ♡♡ え、AV見ててぇ♡♡♡」
「は?! え、は、はぁ……!?」
「ど、ど、どうですかぁ♡♡♡ お、お仕事の合間にぃ、よ、よ、良かったらぁ♡♡ んふふふ♡♡ い、一回抜き抜き、していきませんかぁ?♡♡♡」

 私は彼の下におっぱいを揺らしながら近づいて行った。お願い、お願い、こっちにきて、お願いッ……!

「う、うわあああああああ!」

 けれど、私の願望は届くことなどなく、配達員の男性は目を白黒させて、荷物を小脇に抱えたまま逃げ去ってしまった。
 ……これが、現実。これが、普通。普段の生活において、いきなり見知らぬ女が、オナニー姿を見せつけながら迫ったらどうなるか? 普通の人間なら驚いて逃げ出したりするだろう。それが当たり前だ。でも……今の私は、そんな当たり前すらわからない。

「んっぐ、おぅっ、ぅっ、ぅっ、ぐぅぅ……何でよ、何で、よぉぉ……んもぉぉぉ~~~~ッッ!♡♡♡♡♡」

 苛立ち交じりの嬌声を響かせ、私はひたすらに自分のオマンコをほじくり続けていた。
 もう、こんなところに懐かしさも、思い入れも、ありはしない。あそこに帰りたい、あの場所に……あの閉ざされた陸の孤島に……! 廊下に突っ伏しながらディルドを動かし続ける私の頭の中には、一つの言葉が渦巻いている。

『僕もできる限り協力するからさ』

 優しい声色のあの言葉。その言葉に、私は低く唸り続けた。




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