斎藤さとー 2023/05/31 20:51

サキュバス姉妹マナ&ルナは可愛いショタを犯したいっ!! 第1話「サキュバス姉妹、ショタを捕獲する」

「こらー!!ケンカはやめなさーい!!」

廊下にまだ声変わりすらしていない、少年のかん高い声が響き渡る。

ここは私立王蘭(おうらん)中学校。選ばれたセレブの子供達しか通えない有名な名門私立中学だ。

無数のリッチな装飾が施された綺麗で巨大な校舎の廊下で、1人の少年が頬を膨らませ一生懸命揉め事を起こしている相手を睨み付けている。

少年の名前は藤代 竜太(ふじしろ りゅうた)
身長149センチ、体重39キロ。中学一年生の13歳。

キリッとしたメガネに長い後ろ毛を伸ばし、胸元に「風紀」と刻まれたバッジを付けた、学園イチの美少年だ。

竜太は世界的有名家電メーカーの会長の息子で、生粋のセレブ。かつ幼少の頃から正義感の強い父と有名モデルの母に育てられ、その正義感も美貌も全てを受け継いできた。

幼い頃から真面目で曲がった事が大嫌い。中学でも自ら志願して風紀委員として、学園内の風紀を乱す者と闘ってきたのだ。

そしてたった今も廊下でケンカを始めた二人の男子生徒も、竜太に一喝されすぐにケンカを止め、竜太に謝罪した。

学園では竜太の小うるさい風紀の取り締まりをうざったく思う者も少なくなかったが、誰も竜太に逆らったりはしなかった。

竜太はそれを自らの熱意と威厳の賜物だと思っていたが、事実は全く別で、

ただ単に、

皆、

可愛い竜太が大好きだったのである。

母譲りの綺麗な顔に、人形のようにちっちゃく愛らしい姿。長いまつ毛に水晶の様に澄んでいる綺麗な瞳。

いつまでたっても声変わりしないソプラノアニメボイスにキュートなメガネがよく似合っている。

体からは常に花のような柔らかないい匂いを発しており、汗ばむとより濃い花の蜜のような香りを発して周囲を同性異性問わず困惑させる小悪魔の様な少年。

そのクセ自分がそんな風に周囲から思われてるとは露知らず、威厳ある風紀の鑑として尊敬されていると勘違いしている天然な性格。

あまりに真面目でからかうと激怒する為、誰1人本人には知らせず、学園のアイドルとしてこっそりオナ…寵愛されている存在なので、

誰も竜太に逆らう事もなく、むしろ竜太にかまわれたくて揉め事を起こす生徒も少なくなかった。

そして今揉め事を起こした二人の男子生徒も漏れなくそうであった。

生徒手帳に忍ばせた竜太盗撮写…ブロマイドは5枚にもおよぶレベルであった。

「まったくもう!!王蘭の生徒として相応しい態度で生活してくれないと困ります!!本当にこれだから…」

腕組みをしながらガミガミお説教する竜太。

だがどこか風紀委員としての仕事が出来て嬉しそうな気持ちが表情に出てしまってるのを、二人の男子生徒は微笑ましい気持ちで静かに見つめ続けるのであった。

5分ほどのお説教を終え、満足そうに二人の元を後にする竜太。

だが廊下の角を曲がった所で

「竜太!!」

背後からかけられた声に驚いて振り向く竜太。

1人の少女が、潤んだ目で竜太を真っ直ぐ見つめていた。

少女の名前は浅宮あまね。

竜太の幼稚園からの幼なじみで、生真面目過ぎて人と上手くやれない竜太にずっと寄り添ってきてくれた心優しい少女である。

縁の太いメガネにボブカットで、竜太より1センチ低い148センチ。

前髪が目の近くまで伸びており、目からは自信が無く気弱そうな雰囲気が漂っている。

あまねの家は貧しく、本来ならこの学園に入学出来るような存在ではないのだが、優秀な成績で特待生として学費を免除され入学してきたというエピソードを持つ優等生でもあった。

小学生までずっと一緒に竜太と二人で登下校を繰り返してきた親友であったが、中学に上がる頃になって竜太から急に距離を置かれだし、孤独を感じていた。

「ひ…久しぶりだね…さ、最近さ…中学に入ってから一緒に学校行ってくれなくなったけど…どうしてなのかなって…」

うつ向きながら悲しそうに話すあまね。

「い、いや俺もさ…その…ふ、風紀の仕事で、い、忙しくて、その…」

「学校に来ても前みたいに話してくれないし…私…竜太に何かしたのかなって…」

「べっ、別にそんな…」

「ならこっち向いて話してよ!!どうして背中向けてるの!?」

「ごっ…ごめんあまね!!本当に何でもないから!!」

あまねに一瞥もくれないまま逃げ出す竜太。

「待ってよ竜太…竜太ぁ!!」

涙声のあまねの声が竜太の背中に刺さる。

(ごめん…

ごめんあまね…

俺…

俺…!!)

いつの頃からだろう。幼なじみのあまねは熱っぽくうるんだ目で、竜太を見つめるようになっていった。

服装もオシャレになり、髪型も綺麗に整え、恥じらいを持って竜太の側に寄り添うようになっていった。

日に日に女らしく、異性としての臭いを発するようになったあまねを、竜太は次第に直視する事が出来なくなっていった。

あまねと目が合うと顔が真っ赤になり、

胸は高鳴り、

泣きたいような切ない気分になってしまう。

その理由が何故なのか竜太には分からず、居心地が悪くなり、次第にあまねと距離を取るようになっていったのだった。

だが最近では気がゆるむとあまねの事ばかり考えるようになってしまい、もはや目を合わせる事すら出来なくなっていった。

(俺…

俺…

なんか変に…!!!!!!)

ハアッ、ハアッ、ハアッ、ハアッ…

無我夢中で逃げてきた竜太は、気付くと、一年生用のトイレの前にいた。中央に手洗い場があり、右手に青色のドアの男子トイレ、左手に赤色のドアの女子トイレが用意されている。

フと見ると、女子トイレの前に、1人の生徒が倒れていた。

「だっ、大丈夫!!どうしたの!?」

急いで駆け寄る竜太。

だが、そのうつむいて倒れている生徒の異様さにギョッとする竜太。

髪は金髪のロングに前髪にハート型の髪止め

耳には学園の生徒としてはあり得ないピアスが両耳につけられ

まだ春先なのにYシャツ一枚で腕捲りをしており、スカートこそ制服のそれだが超ミニと言える程に短く詰められ、スカートから覗く美女のムッチリとした柔らかそうな太ももが目に痛い。

足元には学園指定の紺のソックスではない、白のソックスをはいていた。

(誰だ…?こんな目立つ格好の生徒、見たことないぞ…?)

困惑する竜太。だがその時、謎の女生徒が顔を上げた。

ドキッ!!!!!!♥️♥️

竜太の胸が強く高鳴った。

顔を上げた女生徒は、まるでモデルかと思う程の美女で、白い肌に切れ長の眼に、透き通るような青い目をしていた。

雑誌やテレビでしか見たことないような美女に困惑する竜太。しかし、もう一つの強い違和感にさらに不安が溢れだす。

明らかに、容姿が女子中学生のそれではないのだ。

王蘭中学には容姿端麗な女生徒が多い事で有名だが、それでも目の前の美女の容姿は少なくとも18歳から20歳までの色香を放っていた。

さらに美女は94センチはあろうかという豊満なバストをしており、Yシャツの胸元を大きくあけ、その胸の谷間をこれでもかと見せつけていた。

その上身長はおそらく164センチはあるだろうか。何もかもが、女子中学生のそれとはかけ離れていた。

違和感だらけのシチュエーションと、美女のあまりの色香に言葉が出て来ない竜太。だがその時、美女が口を開いた。

「フフ…優しいのね竜太…♥️♥️

これからよろしくね…♥️♥️♥️」

冷たい笑みを浮かべながら竜太の頬に手をやる美女。

「ふえ?あっ、あの…そのぉ…?」

冷や汗をかきながら顔を赤らめながら目を白黒させる竜太。

(だっ、誰?何で俺の事知って…!?)

その時だった。

竜太の制服の後ろ襟を掴み、誰かが竜太をつまみ上げたのだった。

「うわぁっ!?」

混乱する間もなく、竜太の目と鼻の先に1人の少女が迫ってきた。

さっきの謎の美女と似た、綺麗な金髪のショートヘアの少女。夏用の半袖Yシャツに超ミニの制服のスカート。

同じ透き通るような青い目で竜太の顔を覗き込んでくる。

イタズラ好きそうなイジメっ子のような顔でニヤニヤしながら竜太を見つめる少女。

身長は180センチくらいで、さらにバストは100センチを越えているような超豊満なバストをピチピチのYシャツの胸元を大きく開け見せつけてくる。

いきなり足もつかない高さに持ち上げられ混乱するも、二人目の美女の色香に思わず顔を更に真っ赤にしてあわてふためく竜太。

「うわぁっ!!なっ、何で…だっ、誰なんですかぁ!!やっ、やめて下ろして…」

ジタバタしながらも、美女の巨乳に困惑して強く出れない竜太。目のやり場に困り、目をつむって赤面しながら言葉にならない文句を喋り続けた。

短髪の美女が、長髪の美女に話しかける。

「なあマナぁ、こいつが今度のオモチャか?

へぇ…

可愛い顔してんじゃん♥️♥️」

マナと呼ばれた長髪の美女が立ち上がる。

「フフ…そうよルナ。可愛いでしょう…?♥️♥️

それにもっと可愛いオマケ付きよ…♥️♥️

フフ…楽しくなりそう…♥️♥️♥️」

困惑する竜太をヨソに、不敵な冷たい笑みを浮かべる長髪美女マナと短髪美女ルナ。

「さあ…それじゃ早速始めましょうか…♥️♥️

楽しい楽しいお遊びを…♥️♥️♥️」

歩を進め、ゆっくりと女子トイレの扉を開くマナ。

竜太を片手で持ち上げたまま、その中へと歩き始めるルナ。

「さあ行こうか竜太…♥️♥️

へへっ…たっぷり可愛がってやるよ…♥️♥️♥️」

「へっ…」

何が何だか分からない竜太。

だが、ルナが竜太を持ち上げたまま女子トイレに入っていこうとしているのを理解し、大声で泣き叫ぶ。

「うっ、うわぁああああああああ!!!!!!

やっ、やめてぇ!!やだっ!!何でっ…やだやだやだぁ!!

じょっ、女子トイレなんか入っちゃダメっ…

やだやだやだぁああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

全力でジタバタするも竜太を掴むルナの腕はびくともしない。

「フフ…そんないい声で泣かないでよ竜太ぁ…♥️♥️

そんないい声で泣かれたら…

もっと鳴かせたくなっちゃう…♥️♥️♥️」

冷たい笑みで広い多目的トイレの個室の扉を開けるマナ。

「やだっ!!やだっ!!やだぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

泣き叫ぶ竜太を異にも介さず、地獄の扉は1人の少年と2人の悪魔を吸い込み、

王蘭中学一年生用女子トイレに

個室の鍵を閉める冷たい音が

静かに響き渡るのであった…

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