6話<挿絵付き小説>一年後、オタクのオレ♂は爆乳(ビッチ)ギャル♀になっている

♯6
土曜日。保健室での一件から一夜明け、オレは朝からやる気に満ち溢れていた。
久々の休日。となれば、ヤる事はひとつ。このところご無沙汰だった、息子とのスキンシップだ。
朝勃起の調子も良い。この土日は忙しくなりそうだぜ。

と、その前にひとつ、確認しておかなければいけないことがあった。
オレは姿見の前に立ち、Tシャツを脱ぐ。
「………おおぅ」


相変わらず掠れたままの声で、オレは思わずため息をもらした。
ふくらんでいる。
かろうじて摘まめるくらいの、ほんのわずかなふくらみではあるが、
そこには明らかに以前と異なる自己主張をする胸と乳首があった。
一晩寝たら萎んでいるかと期待もしたが、どうやらそんなことはなかったようだ。
オレはどちらかといえば貧乳派だし、これくらいのおっぱいが好きではあるが、自分のはさすがにちょっとな…。
コリコリとしこりがある感じで、柔らかくもないし、触ってて何も嬉しくない。
まだ少し張ってる感じがして、擦れるのがイヤだったので応急措置として乳首に絆創膏を貼る。
Tシャツを着ると、乳首を抑えた分それほど目立つ感じはしない。
上に何か羽織ればわからないだろう。
…とりあえずこれでいいか。日常生活に支障はなさそうだ。
無いとは思うが、もしこれ以上大きくなるようなら、何か対策を考えないとな。
サラシとか巻いたらいいんだろうか。

それにしても何か、体全体が丸みを帯びてきたというか、太ってきてないか?
それに反比例するように、オレの息子は一回りほど小さくなったように感じられる。…気のせいか。
ちゃんと勃起しているしな。気のせい気のせい。

さて気をとりなおして、今日は久々にオナニーするぞとPCを立ち上げ、
いつも巡回しているエロイラスト系サイトなどでオカズを探していると、
オレはここ最近のごたごたですっかり忘れていた、極めて重要なことを思い出してしまった。

「今日、RUNE RUNE PARTY 2(るんるんぱーてぃー2)の発売日じゃねぇか!? 」
RUNE RUNE PARTY、通称「ルンパ」は、
魔法学園を舞台にカワイイ女の子とのラブと夢と冒険とロマンに溢れた、いわゆるギャルゲー、ではなくエロゲーである。
いやなに、はじめにやったRUNE RUNE PARTYはギャルゲーだったんだ。
いわゆるコンシューマー版というやつで、その原作エロゲー版を友人から借り、それ以降すっかりハマってしまったのだ。
一人部屋をもらった直後で、しかもはじめてのエロゲー、さらに元々好きだったゲームキャラのエロエロな部分を楽しめるとなれば、そりゃハマる。毎日徹夜で攻略し、徹夜でシコっていた。
マンガ版も全巻持ってるし、アニメ版は全話録画済みだ。
特にお気に入りのキャラは黒髪ツインテ妹ロリキャラ「天神坂ありさ」。プライズだけどフィギュアだって持ってる。
普段は兄を慕う清楚な「ありさたん」が、主人公である兄との禁断の感情に戸惑い、そして兄の気を引こうと次第に大胆になっていく。その姿で何度ヌいたことか。
思い出すだけでチ●コが元気になってしまう。
そんなお世話になった作品の続編ともなれば、このオレが買わないワケがない。
当然初回限定版一択。実店舗では年齢確認などの関係で買うことができないので、通販で予約していたはずだ。
ゲームの限定版は高い。学生が手を出す値段じゃない。
ウチの学校…磐屋堂学園では、色々な制約はあるものの、バイトは許可されている。
だが勤労意欲ゼロのオレは、毎月のお小遣いだけでなんとかやりくりしていた。
正直、お小遣い的にはかなり厳しかった。買いたいオタグッズやマンガやラノベは他にも山ほどあるし、推しのVLiverにスパチャだってしたいし、ソシャゲのガチャだって回したい。
お小遣いを前借りし、お年玉の残りもすべてつぎこんで、もはや一文無しに近い状態となったが、それでも、それでもこれだけは譲れなかったんだ。

配達の状況をオンラインで確認すると、今日の昼ごろ届くようだ。
どうする?それまで待つか…?しかしこの滾りをガマンするのは少々しんどいぞ…。
…そうだな。それがいい、そうしよう!
ここは続編の予習もかねて、前作ルンパ1でヌくとしよう!今すぐに!ストーリー的には正統な続編だしな。
今日のチ●コの調子の良さなら、今ヌいても昼ごろには回復しているだろう。
だが、最初から遊んでいる時間はさすがにない。ソフトを起動し、回想モードをクリック。もちろんコンプ済みだ。
選ぶ回想シーンは推しキャラ「ありさたん」。他のキャラも当然魅力的だしヌけるのだが、やはりここは自分の一番を使うべきだろう。
たかがオナニー、されどオナニー。自分の気分にそぐわないエロ絵で射精してしまうと、なぜだか損した気持ちになってしまうものだ。
特に今回は久々の一発。大事にしたい。せっかくなら最高の、至高のシーンでヌきたい…。
どれだ…どのありさたんにするべきなんだ…。
焦りからかマウスを握る右手も、息子を握る左手も汗ばんでくる。
ちなみにオレは右ききだが、オナニーの時は左手を使うことが多い。
これもエロゲーでヌいているうちに自然とそうなったのだ。マウスを左手で扱うのは、なんかめんどくさいしな。
そんなことはどうでもいい。今はエロシーンだ。
直球のえっちシーンもいいが、恥ずかしがりながらオナニーしてるシーンもいい。
くそっ、いいシーンが多すぎる…!選べるわけがない…!

だがその時、オレの脳裏に天啓が舞い降りた。
(ん…まてよ……?これは………!)

それは、中盤くらいにあるシーンだった。主人公の気をひくため夜○いをかけたありさたんは、慌てる主人公を無視してベッドの上でパジャマを脱ぎ捨て、全裸に絆創膏という出で立ちで、主人公にせまる。
恥ずかしさからそのちっぱいを絆創膏で隠しおり、しかしスジの方は丸見え。
胸を隠すことを意識するあまり、アソコが無防備となり、それがものすごく可愛くてエロい。
お股より乳首を見られる方が恥ずかしいという、年頃のロリ特有の微妙な羞恥心を巧妙に利用したシーンだ。
結局このシーンでエッチまではいかないのだが、
主人公も胸を隠し恥ずかしがる妹を、はじめて女の子として意識してしまう。
コンシューマー版ではパジャマを着たままだが、乳首絆創膏は拝むことができる。
そう、絆創膏だ。

あまり使用していない小さめのスタンドミラーを机の奥から引っ張り出し、オレの顔が見えないように配置する。
そして、Tシャツを脱ぎ、上半身のみを映す。
そこには画面の中と同じ、絆創膏で乳首を隠した、控えめなおっぱいがあった。
自分の胸だと思うと何も嬉しくないが、これがありさたんのちっぱいだと思い込めば、”使える”のでは…?
ごくり、とつばを飲み込み、オレはシーンを再生した。

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