SYLD 2023/08/09 20:10

移行へ向けて、少し振り返ってみる #06

第6作 「Re:chi」(2010)


前作で盛大にやらかしてサークル活動としても岐路に立っていました。
正直これはもうダメだろうと半分くらいは思っていましたね。
ただ前作の向かった方向がうちのサークルとしては完全に正反対の方を
向いていたというのは明確だった分、もしやるなら進む方向は
もう見えていたとも言える状況。
まあ色々と迷惑かかっちゃう人もいたんんですが、どうせダメなら
行くところまで行っちゃうおうと。色々と割り切って進むことにしました。

前作がDLsiteにて公開となったのが5月の半ば。半月くらいはどうするか
行くと決めた後も諸々、準備などがあり多分6月頭からの制作となり
完成、公開となったのが11月9日。本当に追い詰められるとこんな無茶な
ペースで作ってしまうのかと…今、数字で制作期間を見るとマジでどうかしてる
と自身でも思ってしまいます。

実際のところ最短で完成に向かわないといけない中でストーリーも
キャラクターや背景に関するモデリング、レンダリング時間など
極力省略出来る方向で進めました。
脈絡なくやってくる痴女。舞台はマンションの玄関に限定、廊下の奥や
室内の奥などは映らないように徹底したりして作業のカロリーを大分下げて
進行しました。

まだ6作目という事で今ほど使いまわせるオブジェクトが多くなかったので、
なんだかんだで新規で起こしたりしているのが改めて映像を見ると
簡素なれど新規で起こしてる部分も意外に多くて、ケツに火がつくと
バリバリやるんだなと思いつつ、今よりも無理がきく年齢だったんだなとも…。

そして大きかったのはメガネキャラにした事でしょうか。
2作目の時に梅麻呂さんの女教師モノに大分影響を受けたと書きましたが
模倣しなかった部分としてメガネがありました。今回はもうなりふり構って
られない状況だったので足せる要素は盛り込んでいくしかないと。
その結果、自分の作る顔モデルの稚拙さをカバーする効果もあり救われました。

赤いメガネのフレームは今でも気に入っているモチーフですが、当時赤眼鏡というと
南キャンの山ちゃんのイメージがあったりして、ここも悩んだりしたのですが(笑)
自分自身が黒縁をかけているので何かしら色ついていた方がいいかなと決めた気がします。

プレイ自体もできる限りやれることは限られた時間の中で詰め込んだつもりです。
結果的に声を当てて頂いた大山チロルさんのお力と影響力や偶々競合作品が
皆無という凪の期間だったりと自分の能力とは別の要素が大きく働き
沢山の方に見てもらう作品になりました。

しみじみと逆転ホームランってあるんだなぁと何度も思った物です。
2010年度中に2本完成させるという破茶滅茶な時期でしたが
折角の勢いを止めることなく次へ向かいたいと思っていた訳で
準備をしながら少し体を休めつつ数ヶ月を過ごしていきます。

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