MCA!MUGEN Cross Arena!春麗VSマリー・ローズ 屈辱!格闘女帝の陥落! 

様々な格闘キャラの織りなす夢の祭典

MCA

今回はストリートファイターの春麗とDOAのマリー・ローズの戦いをお楽しみください!

イラストありのものはピクシブにて投稿中です!

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13874079


観客の熱気のあふれるアリーナの中心でスポットライトに煌々とてらされるリング

アリーナには巨大な液晶モニターが設置され、その液晶にはMCAとデカデカと表示されていた。

MCAとは、MUGEN Cross Arenaの略

あらゆる世界のあらゆるファイトスタイルの格闘家が招かれ競う格闘の祭典

『昇竜拳!!』『バーン!ナックル!』

液晶モニターには、天守閣の前で胴着姿のリュウと赤い帽子のテリー・ボガードが拳を交わす姿が映し出される。

また、画面が変わると、ビル群を飛び回る翼を持った二つの影が映し出される。

『ふふっ、いつまで逃げているつもり?ソーォル!フィスト!』

『ネクロ!!ダメ!戦っては!やめてぇえ!!』

光るエネルギー弾を放ち、情け容赦なくディズィーを攻め立てる妖艶な夢魔モリガン
対して自己防衛の機能が働き嫌がりながらも迎え撃ち交戦するディズィー

普段ならば、出会うはずのない格闘家たちが、あまたの時代、あまたの世界から大いなる意志に召喚され、様々なステージで同時多発的に激しい闘いを繰り広げる。それがMCAだ

『さぁ!無限に戦いの可能性が交差する!MCA!MUGENクロスアリーナ!』

司会の声にうおおおおおと観客は熱狂する。

『次の試合はメインイベント!皆さんお待ちかね!女性格闘家対決だ!』

観客たちは、待ちに待ったメインイベントに興奮は最高潮だ。

『まずは赤コーナー!現女性格闘家王者!起源にして、頂点!知らない人はいない!格闘女帝!どんな相手もその豪脚で蹴り砕く!皆さんご存知!そう!あの人!春麗の登場だ!』

花道を青いチャイナ服に身を包んだ美女が颯爽と登場し歩いてくる。

「うおおおおおおおおお!春麗!!!」と会場から凄まじい歓声が上がる。

春麗は、キリッとした凛々しい表情で歩みを進める。その堂々とした姿はまさに格闘女帝としてふさわしい気品と風格があった。

『身長!169センチ!バスト88!ウェスト58!ヒップ90!体重は、ひ・み・つ!とのことだ!』

ボンキュッバァンという言葉にふさわしいメリハリのあるボディに会場は見惚れて、ため息が漏れる。

歩くたびにスリットから茶色のストッキングに包まれたむきむきに鍛えられた美脚が艶かしくのぞき、豊かな胸がたゆんたゆんと揺れる。

茶髪をシニヨンでまとめ、赤のアイシャドーがアクセントを添える。その姿は美しく、凛としていた。

会場の男どもはもう春麗の虜になってしまう。

春麗は軽やかにロープを飛び越えると手を合わせて、礼儀正しく一礼をした。

『つづいて、青コーナー!!チャレンジャーの紹介だ!』

会場がざわざわとざわめく。

『今をときめく!小悪魔サーヴァント!小さいからって舐めないでよね!小さな薔薇にもトゲはあるんです!蝶のように舞、薔薇のように刺す!デッドオアアライブからの刺客!軍隊格闘術システマ使い!マリィイイ!ロォオオーズ!』

辺りに紙吹雪が盛大に舞う

花道に金髪ツインテール、スク水を彷彿させる青のピッチリとしたバトルスーツに身を包んだ美少女が姿を表す。

「ナンナッナンナナ〜♫」

美少女ファイターマリーは、鼻唄混じりに花道をスキップしながら進み、笑顔で観客に手を振り愛想を振りまく。

『身長147センチ!バスト!74!ウェスト!56!ヒップ!78!こう見えて18歳のミラクルガールだ!!』

会場から「マリィイイイ!」という熱烈なファンからの叫びがこだまする。

大人の色気、大人の魅力全開の春麗とは対照的に、マリーは首元にあしらわれた真っ赤な大きなリボン、プリンとした可愛らしい桃尻、クリンとした大きなキラキラした瞳、幼さの残るあどけない顔立ち、慎ましく膨らんだ胸、何から何までフレッシュで愛らしい。

加えて照明の光を浴びてマリーの身を包む青のバトルコスがテラテラと反射して妖しくテカる。その様は、なんとも言えない背徳感があった。

マリーは、ロープをくぐりリングイン。

ニコニコとマリー微笑み、春麗に手を差し出す。

「よろしくお願いします。チャンピオンさん。あなたと戦えるの光栄です」

春麗は「ええ、よろしく」とマリーのグローブに包まれた手をぎゅっと握り握手を交わす。

「お手柔らかにお願いします。あまりマリーをいじめないでくださいね?」

マリーは俯くと上目遣いで春麗に言った。

「さぁ、どうかしら、私、手加減ができない性質だから」

春麗が頭一つ小さいマリーを見下ろしながら言った。

対してマリーはニヤリと三日月のように口を歪めて笑った。

「ふふっ、言いましたね?もう手加減して負けたなんて、言い訳はできませんよ?」

マリーは友好的なニコニコ顔から一転、春麗を冷たい目でじっとりと見つめるとニヤリと薄笑いを浮かべた。

(この子・・・)

春麗はマリーの本性の一端を垣間見て、少し寒気を感じる。

『それでは、両選手前へ!ルールは時間無制限の一本勝負!早速!おっぱじめようぜ!ゲット!レディ!ファッイト!』

カーンというゴングの音が試合の開始を告げる。

(いいわ。ぶっ飛ばして、格の違いを教えてあげる)

生意気サーヴァントに思い知らせるべく、先に仕掛けたのは春麗

「やぁ!たぁ!はぁ!やぁ!やぁ!やぁ!やぁ!!」

ビュッ!ヒュッ!ビュバッ!

鋭い突きや蹴りを放つ春麗

対してマリーは、春麗の突きや蹴りを踊るような軽やかなステップで避けていく。

「それっ!やぁ!ひゃいっと!ふふっ、どこを狙ってるんですか?」

春麗はマリーの軽やかで変幻自在の動きに翻弄される。ことごとく突きや蹴りを交わされ、いなされて、一撃も攻撃を当てることができない。

(どうして、あたらないの!?)

春麗がムキになり殴れども、蹴りを放てども、マリーにかわされ、防がれる。

春麗の中で徐々に苛立ちと焦りが募ってくる。

その春麗の苛立ちや焦り負の感情を嗅ぎつけて、嘲笑うようにマリーは春麗を煽っていく。

「この程度ですか?」

「何ですって?」

春麗はマリーの言葉に青筋を立てて過剰に反応してしまう。

「これが?世界最強の女性格闘家の実力ですか?弱すぎませんか?期待してたのに、やれやれです」

マリーはわざとらしく肩を竦めて見せる。

「こんのぉ!言わせておけば!」

春麗が怒りに任せて、マリーの顔面を狙い真っ直ぐに殴りかかる。

するとマリーはシステマの踊るような軽やかなステップで突っ込んできた春麗を交わし、すかさずお腹へと膝を叩き込んでいく。

「いただきでっす!♡」

グボッ!

「ぐはぁ!?」

春麗は腹にマリーの膝を叩き込まれて、目を白黒させる。

マリーの膝がみちゅりと春麗のお腹に入り、チャイナ服に深いしわを刻む。

「今度はこっちからいきますよ!えいっ!たぁ!てぇい!」

マリーは怯んだ春麗の脚を狙い、容赦なく蹴り付けていく。

ビュッ!ゲシュ!ゲシュリ!

「くぅ!?あうっ!?」

顔をしかめて歯を食いしばる春麗

春麗の自慢の美脚を包むストッキングがマリーの蹴りで引き裂かれ、肌があらわになり、みるみる痛々しい痣をつけられていく。

(こ、この娘!?つ、強い・・・)

格下と完全に侮っていた少女格闘家の実力に舌を巻く春麗

春麗はやられた腹を庇い、バックステップでなんとかマリーから距離を取り態勢を立て直そうとする。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

胸が苦しい。こんな年端もいかない少女に遅れを取るなんて一生の不覚だ。

トクントクントクン

春麗の胸が早鐘を打つ

春麗は豊かな胸を上下させ、必死に呼吸を整えて、冷静になろうとする。

(落ち着け、わたし。冷静になれ、落ち着けば、この私が負けるわけないんだ)

冷静になれば、負けるわけがないと自分に言い聞かせる春麗、一方でこのまま舐めてかかれば、足下をすくわれる危機感を感じる。

(勝つために!もう手加減しない!!)

目の前の娘は、全力で迎え撃たなければいけない敵と認識し直し、春麗は即座に思考を切り替える。

「いつまで、休んでるんですか?来ないならこっちから行きますよ!」

距離を取られしばらく、春麗の様子をうかがっていたマリーだが、痺れを切らして春麗に向かってきた。

スラリ

春麗は鶴のように一本脚で優雅に立つと鍛え抜かれた豪脚を向かってきたマリー目掛けて放っていく。

「百烈脚!ヤァアアアアアアアアアア!」

ビュッビュッビュッビュッビュッ!!

無数に見えるほど、目にも止まらぬ速さで繰り出される春麗の連続キック、百烈脚

春麗は百烈脚でマリーを牽制していく。

「くぅ!?」

マリーの鼻先を百烈脚がかすめる。

余裕綽綽だったマリーが少し顔をしかめ、距離を取る。

やはりさすがは世界最強と謳われる女性格闘家春麗。その豪脚の威力は半端ではない。

(一撃!一撃でいい!一撃でもあたしの蹴りが入れば、こんな小娘なんて!)

春麗は一方的にやられながらもまだ勝利を諦めていない。

自慢の脚技が一発でも決まれば、ちょこまかと動き回るあの憎たらしい小娘、マリーをKOできる自信が春麗にはあった。

マリーは少し、距離を取り春麗の出方をうかがっているのがわかる。やはり百烈脚を眼前で見せられて警戒しているようだ。

(ふふっ、やっぱり。さすがのあなたも怖いわよね?あたしの鍛え抜かれたこの脚の餌食になるのは?あなたみたいな小さな娘の腹筋なんて、一撃で使い物にならなくなっちゃうもんね?)

春麗は得意げに笑みを浮かべて、王者の余裕をわずかばかり取り戻す。

(さぁ、早く私の間合いに入ってらっしゃい。そしたら、私の蹴りで、たっぷり可愛がってあげる)

春麗はマリーをじっと見据え、臨戦態勢を崩さない。

少し、膠着状態が続くが、マリーが先に動いた。

マリーはなんと真正面から春麗に走って向かってくる。

(真正面から突っ込んでくるなんておばかさん!格好の的よ!あたしのムッキムッキに鍛えた太腿の餌食にしてあげる!)

「百烈脚!」

勝ち誇る春麗

しかし、春麗が百烈脚を放った瞬間、マリーは体勢を極限まで低くし、スライディングを放った。

「もらったぁ♡」

ズバァン!!

マリーは春麗の軸脚を払い除けた。

「っ!?」

春麗は足を払われて、一瞬浮遊感を味わう。

「なっ!しまった!」

一本脚で全体重を支える春麗の軸脚は無防備。

「うわぁ!?あ”んっ!」

春麗は無様に転倒し、ドシンと尻餅をついてしまう。

そこへマリーはすかさず、春麗の脚に自分の脚を絡めて、春麗の自慢の脚を潰していく。

ビキビキビキビキ!!

「くわぁあああああああああ!」

春麗はなすすべなくマリーの脚4の字固めに捕われ甲高い悲鳴を上げる。

「やれやれです。さすがにあなたの脚は、厄介だから、今のうちに潰させてもらいます」

マリーは腕を組みながら、脚の力を込めていく。

ミキミキミキミキッ!!

「くわぁあ!?ああっ!あ”あぁ!!離せ!はなせぇえ!!」

脚の痛みに歯を食いしばり、マリーをなんとか退けようと春麗はもがくがどうにもならない。

「諦めてください。お・ね・え・さ・ん。あなたじゃ、わたしを倒せません。あなたの脚はわたしの前では無力です」

ミシミシミシッ!!

マリーはさらに脚に力を込めていく。

「ぐわぁあ!あがぁ!うわぁ!」

容赦なく、確実に破壊されていく、春麗の自慢の脚。春麗は痛めつけられ、激痛に苛まれ、リングを無様にのたうちまわる。

(こ、このままじゃ、本当に脚が、使い物に、ならなくなる!?な、なんとかしなくちゃ)

焦る春麗、しかし、自力ではどうすることもできない。

「ふふっ、そんなに痛がって、かわいそー」

マリーは痛みに必死に耐え、もがく春麗を眺めて薄笑いを浮かべる。

「安心してください。あなたの分まで、この試合を盛り上げてあげます。一生忘れられない試合にしてあげますよ?」

マリーはそういうと無邪気で残忍な笑みを浮かべる。

「くわぁ!ぐわぁあああああ!」

春麗はなすすべなく数分が経過

しばらくマリーの脚攻めに苛まれた春麗

マリーは自ら脚攻めを解くと余裕綽綽の様子

「ほら、ほら、頑張って立ってくださーい」

マリーはロープに優雅にもたれかかると散々脚を痛めつけられて、震える脚で必死で立ち上がろうとする春麗を見守る。

脚を苛め抜かれた春麗はガクガクブルブルとまさに生まれたての子鹿状態。

もはや、自慢の脚はダメージが蓄積し、立つのがやっとの状況。完全に機動力も蹴りの破壊力も潰されてしまう。

「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・言われなくても・・・立てるわよ!」

もはや満身創痍の状態の春麗。世界最強の女性格闘家としての意地だけで、傷ついた体に鞭打ってなんとか立ち上がり、まだ戦えるとファイティングポーズを取る。

「ふふっ、そうこなくっちゃ!」

春麗がまだ闘う意志を見せるのをマリーは満足そうに見届けるとロープから離れる。

そして、マリーはある行動に出る。

「え!?」

春麗はマリーの行動に戸惑ってしまう。

「ほぉーら、わたしの弱点はここですよぉ?ほらぁ、ほらぁサービスです。あなたのパンチ、当てて見せてくださいよぅ?」

マリーはガードもせず、春麗から少し離れた場所で自分のお腹を突き出して見せる。攻撃してこいと無防備にお腹を晒して春麗を挑発する。

(どういうつもり!?)

ブチッ!

春麗の怒りは頂点に達する

(バカにして!後悔させてあげる!)

一方的に嬲られ、言葉で挑発され、春麗は完全に焦り、怒り、頭に血が上って、冷静な判断ができなくなっていた。

「うおおおおおおおおおおお!」

怒りが傷ついた身体の痛みを忘れさせ、爆発的な力を生む、雄叫びを上げ、激昂する春麗

春麗はマリーへの怒りのあまり、猪のように真っ直ぐに突っ込み、単調なパンチをマリーの腹へと放つ。

「このっ!倒れろ!(DAWN!)」

しかし、それはマリーの思う壺。

「ふふっ、遅すぎで〜す(TOO SLOW〜)」

マリーは春麗のパンチを見切るとひょいと横に軽やかに飛び回避する。


春麗はマリーに回避されて前につんのめり無防備な状態を晒してしまう。

「し、しまった!?」

春麗が後悔した時にはもう遅い。

マリーはニヤリと笑うと拳を固めて、体重を乗せた一撃を春麗の端正な顔へと放つ。

「・・・悪いけど〜、もうわたし、あなたに飽きちゃいました〜(・・・SORRY〜I'm GETTING BORED〜)」

バキィ!(︎*SMASH*︎)

マリーの小さな拳が、寸分の狂いもなく狙いすまして春麗の左頬に着弾!!

「ぐはぁ...(GHU...)」

春麗の頰肉をマリーの拳が圧迫し、変形させる。
春麗は顔面を突き抜けていく衝撃に目を白黒させ、口からは唾液を飛び散らせた。


[pixivimage:83205363]

「逃がしませんよ!」

ガシッ

マリーは春麗の頭に腕をまわすとさらさらとした艶やかな春麗の茶髪を掴み、自分の胸へと春麗の顔を抱き寄せる。

「もがぁ!?」

ふにゅりと春麗の顔がスク水バトルスーツのサラサラとした生地越しのマリーのささやかな胸の膨らみへと押し付けられ視界を奪う。

「ああんっ!暴れちゃダメ!」

くすぐったそうな嬌声を上げるマリー

マリーは一層春麗の頭をぎゅっと抱きしめる。

「ぐぅ! この! はなせぇ!」

春麗はマリーの腕の中で必死に首を振り逃れようとする。

「まだ、そんなに暴れる元気があるなんて、びっくりです」

感心したようにいうマリー

屈辱的な状態から抜け出そうと春麗は必死だ。

もがき暴れる春麗

ふと春麗は頭を抜こうともがいていて、あることに気づいた。

春麗の目の前にははき出しで無防備になったマリーの腹があった。

先程は交わされて殴れなかった憎たらしい小娘の腹がそこにあった。

今ならマリーは自分の頭を掴んでいて、ガードも出来なければ、交わすこともできない。

これはまたとない絶好のチャンスだ。

春麗はマリーに悟られまいと必死に頭を抜こうともがくのを続けながら、裸の拳をギュッと固めて、たっぷりと引き絞るとマリーの腹へと狙いを定めた。

(見てなさい!思い知らせてやる!これでもくらえっ!)

ヒュッ!

春麗の拳が発射され、マリーのお腹へと突き立てる。

ボスンッ!

春麗の拳がマリーのお腹に着弾し、柔肉を押し潰す。

「きゃぅ!?」

マリーの小さな悲鳴が上がり、春麗の頭を掴む手が緩む。

(やった!痛みに悶えろ!)

手応えを感じる春麗。

しかし

「不意打ちなんて!もう!油断も隙もありませんね?本当に呆れた!まだそんな元気があるんですか?」

顔は見えないが余裕綽綽の様子のマリーの声が春麗を絶望させる。

(そ、そんな!?)

自分の渾身のパンチがそんなに効いている様子はない。

「はっ!このっ!くたばれぇ!(HA! KUH! DIE!)」

悔し紛れに拳を目の前の腹に叩き込む春麗

パンッ! パンッ! パァンッ!

「あんっ! うぅっ! ふふふ・・・くすぐったいですよ(FUFUFU・・・THAT TICKLES・・・)」

春麗の攻撃をくすぐったいと笑い一蹴するマリー


無理もない。万全の状態ならばいざ知らず、弱り切った春麗の腰の入らない手打ちのパンチなど、厳しい訓練を積んできたマリーの腹を突き破ることなど到底できない。

「くそぉ! くそぉ!! くそぉお!!!」

パンッ! パンッ! パンッ!

なかば悔し紛れにマリーの腹を必死で殴り続ける春麗

そんな春麗をマリーは嘲笑う。

「あんっ! やんっ! くすぐったいってば!ふふっ、悔しいですか?」

「うぅ・・・」

春麗はプライドがズタズタになりかけて、嗚咽を漏らす。

マリーは春麗の心が折れかけているのを感じ、追い討ちをかけることにする。

「わたしがあなたにどうやるのか! お手本を見せてあげます! お・ば・さ・ん!(LET ME TEACH YOU HOW IT'S DONE,GRANNY!)」

バキャ!!(KICK!!)

「ぎゃあああああああああ!(GAAAAH!)」

リング上に春麗の断末魔の悲鳴が上がる!

マリーはあらん限りの勢いをつけて、青のニーソックスに包まれた膝を春麗の胸と腹の間にある急所、鳩尾に叩き込んだ。

筋肉の少ない鳩尾に膝を突き立てられて串刺しにされる春麗

豊かな胸がむにゅりとひしゃげ変形させられてしまう。

「ぐ、ぐぇ・・・っ・・・」

瞳孔は開き、口から飛沫をしぶかせて、目からは涙を散らす。

意識が飛びかけてしまうがなんとかギリギリでつなぎとめる。

(くぅ、いま気を失うわけには・・・)

春麗はマリーの膝にもたれかかり、辛うじてダウンを免れる。

しかし、マリーがじゅぷりと膝を抜くと支えを失って春麗はたまらずがくりと膝をつきそうになってしまう。

「あぅ・・・」

(や、やばい・・・立って、いられない・・・)

脚に踏ん張りが効かずに、倒れ込む春麗

力なく、ダウン一直線の春麗をマリーがガシリと首に腕を回して、キャッチする。

「く、くへぇ・・・はぁ、はぁ・・・」

荒い息を吐き、苦しげに胸を上下させる春麗。

マリーに首を捕らえられて、ダウンは免れたものの首吊り状態になってしまう。

(い、いやだ。く、苦しい)

春麗は自分の体が重力で下に引かれて、じわじわと首が締まって、どんどん呼吸がキツくなってしまう。

春麗は苦し紛れにこれ以上体が下に落ちないようにマリーのすべすべした太腿を右手で掴んで、抵抗する。

マリーにとっては、ただ春麗の首を捕らえているだけで春麗が勝手に追い詰められていくのだからこんなに楽なことはない。

首が締まり、苦しくなってきた春麗は目が虚になり、酸素を求めて舌を無様に突き出して必死に荒い呼吸を繰り返す。

試合前凛々しくつり上がっていた眉は、弱々しくハの字に下り、舌先から粘っこい唾液がぽたりぽたりと垂れ落ちてしまう。
もはや試合前の凛々しい格闘女帝の風格と気品は見る影もない。

春麗は身体の筋肉が弛緩し始めて、太腿や肩がぶるぶると小刻みに震えてしまう。

ピクピク、ピクピク

(や、やばい・・・このままじゃ、本当に、やばい・・・)

マリーは春麗の限界が近いことを察して、余裕の笑みを浮かべた。

「きゃはは!無様ですねぇ!みんなが見てるんだから、もっとかかってきてくださいよ!(KYAHAHA!SO LAME!COME ON,EVERYBADY WATCHING!)」

高笑いを上げて、マリーは春麗を煽っていく。

「どうやって、タイトルを失いたいですか?チャンピオンさ〜ん?(IS THIS HOW YOU WANT TO LOSE YOUR TITLE?MISS CAMPION〜?)」

「ぐはぁあ・・・・(GGGHHH・・・)」

(こ、こんなはずじゃあ・・・)

言いたい放題マリーに煽られても春麗は言い返すことはできないほど、弱り、悔しさを滲ませる。

「はぁ・・・はぁ・・・っ・・・はぁ・・・」

(や、やばい・・・このままじゃ、今度こそ、意識が・・・)

春麗は酸欠を起こして、頭にモヤがかかりはじめる。

「えいっ!ダーメ!」

マリーは、春麗の意識が途絶える寸前で、春麗の身体を突き飛ばした。

「あうっ!?」

春麗はなすすべなく、マリーに突き飛ばされて、リングのコーナーに背中をしたたかに打ち付ける。そして、そのままズルズルとその場に尻餅をついた。

「はぁ、はぁー・・・はぁ、はぁー・・・」

コーナーにもたれかかり、虚な表情で俯く春麗

もう抵抗する力は残されていない。

「ふふっ、もう終わりですか?」

俯いた春麗にマリーの声とコツン、コツンと足音が近づいてくる。

春麗の目にマリーの脚だけが映る。

春麗はもう逃げることもマリーを迎え撃つこともできない。

(か、身体が、もう動かない・・・)

「あはっ!それじゃあ!失礼しまーす!」

マリーが嬉々とした声で、春麗に迫ってくる。

ばふっ!

「うむぅ!?うむむ”う”ううぅぅぅう”!!」

突然春麗の視界が真っ暗になり、くぐもった悲鳴を上げた。

マリーは背を向けてプリンとしたお尻を突き出して、春麗の顔面を押しつぶしたのだ。

なんという屈辱だろう。春麗はまさに文字通り、大衆の面前で面子を潰されてしまう。

「えいっ!えい!えっえ〜い!」

ボムッ!ボムッ!ボッムーン!!?

マリーはお尻を突き出して、春麗の頭をコーナーに叩きつけていく。

「ふぐぅ!?うぐぅ!?むぐぅう″!?」

ガン!ガン!と顔をお尻とコーナーにサンドイッチされる。

(も、もうダメ・・・)

ピクピクッ、ピク(TWITCH)

春麗はとうとう身体を痙攣させて果てた。

春麗はとうとう意識を刈り取られてしまう。

「ええっと、どんな気持ちですか?(SO,HOW DOSE IT FEEL?)」

マリーは春麗の顔面にズリッズリッと自分の桃尻を擦り付けて、屈辱と敗北をたっぷりとその身に刻んでやる。

「あっと!?もうなにも聞こえてないですかぁ?(...OH,YOU CAN'T HEAR ME ANYMORE I GUESS〜)」

マリーは失神して、春麗が動かなくなったことを確認すると、試合の仕上げに春麗をリング中央へと引きずっていく。

地べたに這いつくばる満身創痍、ズタズタにされた春麗

対してマリーはしなやかな脚を勢いよく前に掲げたっぷりとタメを作る。

観客に惜しげもなく開脚を披露するマリー


観客は興奮して、固唾を飲んで見つめる。

「これは!おまけです!」

マリーはダメ押しのかかと落としを春麗に放つっていく!

「ヤァアアアアアアアアアア!」

ヒュッ!ドガーン!ミチミチミチミチ!

「ぐぁ!きゃああああああああ!」

春麗は腹に勢いをつけた踵落としを叩き込まれて、脚をビンッと仰け反らせ、舌を突き出して、悲鳴を上げた。マリーの一撃で腹を起点に身体がくの字に曲がってしまう。
激しい痛みで一時的に意識が覚醒する春麗
しかし、ビクンと身体を大きく痙攣させると、腹から込み上げてくる鈍痛に思わず涙し、再びがくりと力尽きた。

「もう終わりですか?余裕でしたね?(a piace of cake)」

マリーはもう春麗が立ち上がり向かってくることは不可能と判断すると勝ち誇るように美しいI字バランスを披露して、ピースサインでアピールする。

傷つき、地べたに力なくダウンするかつての王者とほとんど無傷で、勝ち誇る可憐な美少女

あまりに残酷で鮮烈な勝者と敗者、強者と弱者のコントラスト

眩いシャッターの光がリングを一斉に照らす。

『うおおおおおおおお!勝者!マリー・ローズ!なんということだ!今ここで歴史が動いた!小悪魔美少女ファイターがなんと!生きる伝説!不動の格闘女帝を完全粉砕!失神KOで完全勝利だ!』

「きゃは!やったぁ!マリーの勝ちです♡」

マリーは無邪気に喜びを弾けさせる。

この光景はすぐにネットニュースにアップされ、「王者!春麗陥落!小悪魔美少女マリーが王者を蹂躙!完全粉砕!」という記事で話題をさらった。

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