インボイス制度への対応について【9/29更新】

先日Ci-en記事に上げたインボイス制度の対応について、様々な方から意見をいただきました。
私の報酬が減ってしまうことに関しての心配のお声が多く、ファンの皆さまには不安な気持ちにさせてしまって申し訳ございません。

また制度に対する貴重なご意見も多くあり、とても参考になりました。
今回は、改めて考えて出した結論をお伝えいたします。

まず前回お伝えした「外税を内税に変更する」という対応につきまして、期待された方がいらっしゃったら大変申し訳ないのですが、一旦撤回させていただければと思います。

いただいたご意見の中に『発注側は価格に転嫁して措置できる。それができない受注側が負担を請け負うべきではない』『適格請求書発行事業者になるかどうかは各人の判断に委ねられるものであり、免税事業者を選択したからといって、罰のように免除されない税金以上の値引きをするのはどうなのか』『個別で対応するべきであって、一律で内税にする必要はない』というものがございました。

私としては、お金よりも芝居の機会を減らしたくないという気持ちでの対応のつもりだったのですが、いずれも本当にその通りで、長い期間一人で考えていたために思い詰めすぎてしまったように思います。

また中には私が先走ってこうした対応を取ってしまうと、他の免税事業者の声優さんに対し、「あの人は内税に変更している」と同様の対応を求められる可能性があるという意見もございました。

こちらに関しては全く考えにありませんでした。私は報酬が減ってしまう代わりにたくさんお仕事しようという心構えだったのですが、専業ではない声優さんももちろんいらっしゃるでしょうし、多くの時間を割けない方もたくさんいます。そんな中、私が前例を作ってしまうことで、他の声優さんにご迷惑をおかけしてしまうのは絶対にあってはならないことだと思います。

数多くの意見をいただいて、あまりに独りよがりな考えを持ってしまっていたことを痛感しました。あのような記事を上げてしまいお恥ずかしい限りなのですが、あの行動を取っていたからこそこうして意見をいただき、自分の考えを改めることができたと考えると、必要な行為だったように思います。

10月1日からの対応につきましては、まず前述の通り外税といたします。
免税事業者の方には従来通り『基本料金(+追加料金)+消費税』で見積もらせていただき、適格請求書発行事業者の方には消費税の取扱いについて個別に対応させていただきます。
消費税負担の有無によって依頼を断ることはございませんので、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

最後になりますが、前回のお知らせで依頼を検討されていた方には心よりお詫び申し上げます。経過措置期間にまた何らかの動きがあった場合にはお知らせいたします。

今後とも篠守ゆきこをよろしくお願いいたします。

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