じゃが 2024/04/01 19:00

流れで親友とえっちしちゃう話(♡ありver.)

「私、女の子とも余裕でえっちできると思うわ」
「それ分かる。私もたぶんできる」

 きっかけは何気ない会話だった。
 どんな流れでそんな話になったかなんて覚えていない。でもその言葉がきっかけで、ベッドで寝転がる私たちの空気は少しずつ変わっていったと思う。

「んっ······絵里······」

 そこからはあっという間だった。しん、と静まり返った部屋のベッドの上で見つめあって、どちらともなく近づいて、気づいたら唇が触れ合っていた。最初は触れるだけですぐ離れて、また目が合うのが恥ずかしくて再び唇を重ねて、今度はお互いの腕をお互いの首に回して。

「んっ······」

 キスが深くなるたびに、私たち二人の体の距離が縮まっていく。足を絡めあい、お互いの胸がぶつかる。

「ん······ん······♡」

 絡み合った舌が熱い。今こうしている相手が友達の瑠璃なんて信じられない。たくさんお酒を飲んだからかな。少しずつはだけていくバスローブから覗く色素の薄い瑠璃の肌に、頭がくらくらする。



 今日は、学生時代からの友達と久々の再会だった。友達の名前は瑠璃(るり)。改まって言うのは恥ずかしいけど、彼女は私の親友だ。仲のいい友達とは久しぶりに会っても懐かしさを感じないもので、駅で待ち合わせて再会した瞬間から私たち二人の精神は学生時代に逆戻りしていた。昔のように笑ってくだらないおしゃべりをして過ごす。変わったのは、おしゃべりのお供がジュースやお菓子からお酒、おつまみに変わったことくらい。
 この日はもう、一年中のおしゃべりをしたんじゃないかと思うほど居酒屋で話したのにまだ足りなくて、コンビニで買ったお酒、おつまみ、ジュース、お菓子の詰まった袋を持って、近くのラブホテルへと二人で向かった。
 最近のラブホテルは女子会プランがあるところも多いので、友達同士でラブホテルに入っても何も不思議じゃない。他のホテルより安くつく上にお風呂も広い、ベッドも広い、駅からも近い。こんなの、使わない方がもったいない。
 
「えー、めっちゃいい部屋じゃん! 女友達と入ったの初めてだけど、普通のビジホ泊まるより楽しいー!」
「もう今度からラブホ集合でいいんじゃない?」
「まじ、それ! 次はロングステイで入りたいね」
 
 部屋を一通り確認してからは、部屋の隅にあるソファに座って再び二人で飲みながらのおしゃべり。自分でも、何をそこまで話すことがあるのだろうと呆れてしまうけど、これが楽しいのだから仕方ない。
 しかし一時間ほど経った頃、リラックスできる部屋の中という場所もあってか、さすがにお互い少し疲れが出てきた。もうベッドに飛び込んで布団にくるまりたい気分だった。
 
「そろそろお風呂入る?」
「そうだね。絵里、先に入っていいよ」

 そう瑠璃に言われ、ありがたく先に入ることにした。広い浴室は使いやすくて、いつもよりお風呂も楽しい。一つだけ気になるのは、浴室の隅っこに置かれている撥水性のマット。たぶん、たぶんだけど。この、シャンプーとかと並んで置かれているローションを使ってエロいことをする時に使うんじゃないかな。ラブホだから当たり前だけど、少しだけそわそわする。なるべくそれを視界に入れないように、私は足早に浴室を後にした。
 そして、交代で瑠璃がお風呂に入る。バスローブに着替え髪の毛を乾かしたりなどして、全てが終わったら待望のベッドへ飛び込み瑠璃が風呂からあがるのを待つ。あまりの気持ちよさに、このまま眠ってしまいそう。

 なんて考えているうちに、本当に眠ってしまったらしい。バスローブを着た瑠璃がベッドの上にあがってきたところで、意識が戻ってきた。

「あ、ごめん。起こしちゃった?」
「大丈夫……気持ちよくてつい寝ちゃった……」
「ラブホのベッドってなんか寝ちゃうよね」

 そう言いながら瑠璃は私に抱きつき、顔をすり寄せてくる。そしてそのまま流れるように、私の胸へと手を這わせる。

「ちょっと瑠璃……! くすぐったいからやめてよー!」
「絵里のおっぱい、柔らかいよ~♡」

 瑠璃は甘えたで、昔からこうして私によくくっついてくる。下ネタも当たり前な私たちだから、ふざけて私の体をよく触ってくることもスキンシップの一つ。たぶん彼女は、パーソナルスペースがすごく狭いのだと思う。

「瑠璃の触り方、なんかエロいんだって!」
「えへへ~♡」

 瑠璃は、指先で触れるか触れないかの力でバスローブの上から私の胸に指を滑らせる。その指は先端の周りをぐるりと一周してから胸の下へ回り込む。そして私の胸を下から持ち上げ、たぷたぷと胸を上下させて遊ぶ。直接的な刺激があるわけでもないのに、彼女の手にはなにか魔力があるかのように全身がぞわぞわしてくる。

「ちょっと、瑠璃!」

 瑠璃は私の言葉を無視して、私の胸の先に人差し指をちょこんとのせた。少し身をよじるだけで胸の先端から甘い刺激が走る。さすがに友達にふざけて触られて感じているなんてバレたくなくて私はベッドから起き上がり、次は瑠璃の胸を触ることでそれを誤魔化した。

「もう、瑠璃! やめてー! このやろー!」
「きゃー!」

 瑠璃は私に胸を揉まれながら、爆笑して身をよじらせている。
 こうやって私たちは一通りじゃれあって満足したあと、ふう、と息をついてからようやく落ち着いた。

「はあー。疲れた」
「でも楽しいー。こういう感じ久しぶり!」
「そうだね。瑠璃とも会うのも本当に久しぶりだしね」
「もう寝ちゃう?」
「うーん……」
「……明日休みだしもうちょっと夜ふかしする?」
「そうだね……もうちょっと話そっか」



「っ……絵里」

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