宗教とASMRはアヘンなり。それでも。
「宗教はアヘンなり」
というのはマルクスの言葉であり、その言わんとすることは「宗教は世の中のしんどさから人を癒やすものだが(それこそ鎮痛剤として使われるアヘン=モルヒネのように)、その結果、そんなしんどい世の中を変えようとしなくなる」というものです。
宗教、というといまの時代ピンときませんが、わたくしたちを癒やしてくれるASMR、VTuber、アニメなどは現代のアヘンといえるのではないでしょうか。ですからこれは現代的な問題提起でもあります。
わたくしはこんな作品を作る人間ですから、マルクスの言わんとすることもまあわかるんです。
しかし、これはマルクスもわかっていると思いますが、アヘンはアヘンとしてわたくしたちに欠かせないものです。確かに世の中に対する憤り、許せなさ、勇気のようなものは削ぐかもしれない。だが、そういうものはそれとわかったうえで作ってやる! そう思っています。
空想や物語でメシは食えないが、しかし空想や物語なくして納得して死ねるとも思えない。
そんな感じで、これからもウダウダと新作出していきますので、どうぞよろしくお願いします。