chapter100　撤退

「天前麗華編　～叛逆の報い～」

chapter100　撤退

「刹那さん、今日はこれで失礼させてもらうわ」
　麗華への新たな調教の準備が整いかけるやいなやミオは刹那に自分の仕事が終わったことを申し出る。麗華に対する自分の立ち位置の確固たるエビデンスを残せただけで大収穫であり、本能的に刹那と関わり続けることは危険である事を察知しもはや一刻も早くこの場から離脱すべきと判断していた。
「オーダーした麗華への躾はもう十分だという認識でいいんだな？ならばこれからそれを前提で麗華をきっちり折○するから見届けていけばいい」
「しっかり躾けたのでもう十分よ。それとせっかくだけど、いま準備しているようなこの手の調教は嫌いだし興味もないのでこれで遠慮させてもらうわ」
　それはミオと刹那の関係に僅かではあるが確実に緊張が走った瞬間でもあった。