4コマ漫画にチャレンジ

こんにちは!
突然ですが、最近は4コマ漫画にチャレンジしています。

前回の記事で漫画を描いている旨をお知らせしたのですが、そこからさらに紆余曲折あり、今はこのように『エンピツを食べた後は』の4コマ漫画を試作しているところです。

原稿はこのように用紙を小さく切って、色シャー芯で下描き・ミリペンでペン入れをしています。これをスキャンして下描き線を白く飛ばし、灰色のトーンを1種類だけ入れてデジタル仕上げにしています。

4コマ漫画、用紙を小さく刻んで持ち歩けるので良いですね。1〜2コマずつカードのように持ち歩いても良いですし、1コマを小さめにして、このように4コマを筆箱一本にすっぽり収めてしまうのもアリです。
こうすることで、避暑地にしているクーリングシェルター施設やネットカフェへ道具を簡単に持ち歩くことができ、とても制作しやすくなりました。



ところで、なぜ4コマ漫画を描いているのかといいますと……母にたまたま、「あんたは4コマ漫画が向いてそうだよね」と言われたのがきっかけです。
母はあまり漫画やアニメなどに詳しくありませんし、私が最近どんなものを描いているかもよく知らないのですが、いま漫画を描いてるんだよね〜と話したところ、「4コマ漫画はどうだろう?」と思ったとのこと。

4コマ漫画は、二次創作で少しだけ描いたことがあったくらいで、そこまで興味のわく制作形式ではありませんでした。
私は漫画制作の工程の中で、コマ割り作業が一番好きです。場面のテンポや構図をより良く演出するために、どうコマを割っていくかを考えるのが楽しくてたまりません(完成させられたものは少ないですが……)。
その点、4コマ漫画はコマ割りに工夫する余地がないので、作業の面白みに欠けるかな……と思っていました。しかし、通常の漫画の制作はこれまでに何度も挫折しているため、何かいつもと違うことをしないと保たない気もしていました。

そこで母の意見を採用して、少し練習描きしてみました。すると……なんと、4コマ漫画にもコマ割りと同じ楽しさがあったんです!

最初に試験的に描いてみた場面です。
CG集を作ろうとしていた時に、ひとりで来店したトレアを見た画材屋が「野良のアンドロイドか? いやいや、犬猫じゃあるまいし、そんなはずないか……」みたいに思うシーンがありました。そこを4コマ漫画の形式にして、ノベルから漫画にするにあたって多少コミカルに描いてみたものです。
これを描く時に、セリフを1コマにどれくらい収めるか、どこに何を描いたらこの小さなコマに必要なモチーフが収まるか、など……読みやすさとテンポの良さを得るために、いろいろな試行錯誤をしました。それが、コマ割り作業と同じ楽しさだったんです!
コマ割りも4コマのネーム作業も、演出を考えるという点で共通するものがあったみたいです。



4コマ描くのって面白いかも、と思って描き始めてみると、今度は絵柄をコミカルに練り直す必要が出てきました。
4コマ漫画のコマはとても小さく、横長で一定なので、キャラの頭身を下げた方が都合がいいことに気づきました。頭でっかちの体小さめに描くことによって、キャラが小さく映る場面でも表情が見やすくなりますし、横長のコマに体を納めやすくなるので、ポーズも表しやすくなります。

それでトレアをちびキャラっぽく描き直しているうちに、「低頭身デフォルメ絵ってキュートとかポップだなと思いつつ、そこまで萌えたことはなかったけど……なんか萌えるかも……」みたいになってきました。自分の中の何かが開幕しましたね。


ちょっとしたお色気シーンが描けるか試してみたもの。
個人的に、そういうオトナ向けコンテンツはリアルじゃない方が(記号的なグラフィックだったり暗喩のようなシチュエーションだったりする方が)萌えるので、自分にはデフォルメの強い絵でちょうど良かったみたいです。

ちなみに、絵柄をコミカルなものに変えたように、内容もコメディ色強めに変えているところです。


「エンピツを食べた後は」には、主人公の画材屋青年とトレアの他にも、何人かキャラクターを考えています。

メイド服の女性型アンドロイドは、長身でクールでちょっと毒舌っぽいお姉様系キャラです。
キザっぽい青年はその飼い主で、アンドロイドを撮りまくっているオタク。主人公にアンドロイドの良さをアツく語ってきます。

白衣の女性は悪役のマッドサイエンティスト。よからぬことを企んでいるのですが、あくまでもコメディの敵キャラなので、アホなことしかしません。
その横の少年アンドロイドは部下で、こちらもミステリアス調のアホ。手に持っているのは、某ビー玉転がし番組の◯とうさんスイッチ的な何かです(何をするつもりなんだろう……)。



悪役キャラは元々、かなりエグい人物を考えていて、CG集の番外編に登場させてエログロ的なものを描こうと考えていました。ですが最近、どうにも刺激的な作品を描く気になれず……それがCG集制作が滞ってしまった一因でもあったようです。
以前は「ギリギリ怒られる深夜アニメ」くらいの表現を目指して描いていたところを、今は「ギリギリ怒られる夕方アニメ」くらいを目指して描いています。少年漫画のお色気ギャグ枠くらいでしょうか。

自分の中で、エロ表現は暗さやシリアスさと深く結びついており、どうしても「エロく描く=暗く描く」になってしまいます。
今はとにかく明るく、愉快で、楽しいものを描きたいという気分です。4コマ漫画という形式は、その気分にぴったりでした。



今回の記事はこんな感じで、4コマ漫画にチャレンジしてるよーというお知らせでした。
DLsiteに発売予告を出し、このブログを始めてから、表現形式があっちこっちに変化していて申し訳ないですが……今できる一番良いことを、最大限やっていきたいです。
今後もまた何かが変わっていくかもしれませんが、皆様に楽しく見ていただければ何よりです!

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