五月雨時雨 2024/06/08 19:19

助けても叫べぬまま男は淫蕩な犬へと組み立て直される

左右の手首と足首から先をすっぽりと包み指の使用を不可能にさせている犬の足を模した白い器具を揺らしながら、捕らわれた男が脱出を求めての行動を一心不乱に繰り返している。
頭頂部にあしらわれた白い犬の耳飾りと尻穴に押し込まれている黒一色をした紛い物の男根から垂れ下がっている白い犬の尻尾飾りを揺らめかせながら、男が隷属の証として与えられた首輪と床の金具を繋ぐ長い鎖を冷たく鳴らしつつ拘束との格闘を休み無く試み続けている。
だが、男が幾ら頑張っても拘束は外れる気配すら見せない。指を封じられた手足をなりふり構わずに暴れさせ、丸出しにさせられた乳首と男根を無様に振り乱し、尻穴を満たした偽の男根が腸内を摩擦する刺激を承知でもがきにもがいても、男は自分を犬として扱う為に装着された悪趣味な縛め達を何一つとして振り払えはしない。
何をしても、無駄だ。そう告げるかのように諦め悪く努力を重ねる自分の元へと現れた敵の男達を絶望の眼差しで見上げた男はもう、敵の姿を認識した瞬間に訪れ始めた無慈悲な支配に為す術無く掌握されながら、意味の無い足掻きで憔悴し汗に濡れた裸体を滑稽な格好へと追いやられるしか無い。
頭頂部の皮膚に直接取り付けられている機械仕掛けの耳飾りが脳にもたらす望まぬ屈服に逆らえない惨めな男はもはや、嫌だの一言さえ紡げぬまま犬の装飾と首輪のみを纏った裸体で犬の芸であるチンチンの体勢を取らされながら、無防備に突き出した恥部を硬く膨張させる発情を促されるしか無いのだ。

「あ、おぉ、あ」

本物の犬のように大きく開きだらしなく舌を垂らさせられた口から、支配の範囲外である無自覚な喘ぎが甘く漏れる。ビンと尖った乳首が真っ赤に充血し、硬く勃起した男根が敵達の前で透明な蜜を分泌し始め、敵達の調教で雌へと仕立て上げられた尻穴が偽の男根を熱烈に絞め上げ尻尾を嬉しそうに踊らせつつ腸液を滲ませ出す。
しかし、どんなに火照っても男はその火照りを鎮める快楽を恵んでは貰えない。惨めなポーズに固められた自分を取り囲んで見下ろす敵達に誇りを捨てた哀願を寄せることも叶わない男は出口を見付けられぬまま増幅し続ける己の欲望に心と身体を蝕まれながら、自ら快感を懇願する淫猥な犬へと陥落させられていく。

「は、あ、お」

誰にも届かない助けてを胸に響かせ、腰を情けなく振ることも裸体を痙攣させてもどかしさを散らす本能由来の行動を取ることも遮られ、乳首を捏ね回し男根を摩擦し尻穴からぶら下がった尻尾を上下左右に動かして体内を掻き毟りたいという衝動を滾らせ、それら全ての感情を生殺しの○問に溶かし尽くされながら、憎き敵達に飼育される男は今日も尊厳を人格と共に叩き壊され淫蕩で従順な犬に相応しい物へと組み立て直されていくのだった。

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