五月雨時雨 2024/06/26 19:56

男は絶望を抱きながら裸体を言い付け通りに準備する

目を覆い口を塞ぐ粘着テープのせいで、男は見ることとしゃべることを同時に禁じられてしまっている。
二の腕を胸部に繋ぎ背中で捻り上げさせる形で交差させた手首を胴体の真後ろへと縫い付ける上半身の縄によって腕の自由を奪われ、足首とすね、そして太もも同士をきつく一つに括る下半身の縄の力で左右の足を隙間無く密着させられた男は、左右の手を厚く包み握り拳の維持を強要する顔面の物と同じテープが無くとも振り払えない拘束のせいで逃げることも抗うことも叶わない姿へと追いやられてしまっている。
何も見えない。何も言えない。歩くことはおろか立ち上がることすらもままならない。思い通りに使えるのは鼻と、耳だけ。自分を捕らえた敵の手で作り変えられた肉体から絶えず立ち上る惨めな発情の匂いを休み無く嗅がされている鼻と、自身を監禁している地下室の外側から発せられ始めた絶望の音を嫌でも聞かされるしかない耳だけだ。

「んっ!? んんっ」

地下室の扉の向こうから、階段を下りる靴音達と談笑の声が伝わってくる。それを耳にした男は、この地下室にただ一つ設置された家具であるベッドに左側を下にして寝転がっていた縄塗れの裸体を必死に動かし、憎んでいた敵達の機嫌を損ねない為の行動を取り始めた。

「うっ、ぶむっ」

見ることも許されず手も足も使えない身体では、ほんのわずかな移動すらも容易ではない。敵に捕らわれた日から淫らに開発され感度を高められた身体は何でも無い刺激すらも強烈な快楽として受け取ってしまう以上、男は大きな動きを取ることさえも迂闊には行えない。
そんな何もかもままならない状況で、男は扉側に位置するベッドの端への移動を苦心の末に終え、縛られた足を床に触れさせた。もう、靴音と話し声は扉付近まで迫っている。その事実に焦りと恐怖を募らせながら、男は丸出しとなっている緩く膨らんだ男根を擦ってしまわないよう注意を払いつつ不自由な裸体を酷使させ、テープに覆われた顔面をベッドの端に押し付け扉に向かって尻穴を無防備に突き出す惨めな格好を取った。
その間抜けな準備が整うのとほぼ同時に、地下室の扉の施錠が外され無慈悲な敵の男達が室内へと足を踏み入れた。そうして監禁場所に選ばれた空間へと訪れた敵達は、縄に縛められた裸体を言い付け通りに無様な体勢にして待っていた滑稽な男に歪んだ高揚を滾らせつつ歩み寄り、勝利の愉悦を剥き出しにした嘲りの言葉を浴びせながら今日の恥辱を何の迷いも挟まずに開始した。

「良い子だねぇ、捜査員さん。そんじゃ早速、今日一本目のチ○コだぜ?」
「んむぅぅっ!」
「じゃあ俺は順番待ってる間、このエロく育った乳首を苛めておいてやるよ」
「俺は捜査員さんのチ○コを扱いてやろうかな。こんな無様な格好を自分で取るくらい淫乱になった捜査員さんの精液を、何度も何度もひり出させてやるよ」
「んっ、むぎゅぅぅぅんっ!」

今日最初の男根が、十分な準備の時間を取らずともすでに解れきっていた尻穴を一息に貫く。その挿入の衝撃を受けテープごしに甘く蕩けた悲鳴を上げている捜査員の男を一層愉しげに嘲笑いながら、悪に属する男達が雄の物とは思えぬくらいに肥大化した乳首を指で摘まんで捏ね、尻穴への加虐に合わせて硬度を限界まで引き上げた男根を手で包み摩擦していく。
それら全ての攻撃に快楽を覚えている自分の身体に改めて打ちひしがれながら、尻穴を男根でほじくり回している一人目の男が戯れに行い出した左右の尻肉への弱い平手打ちにすらも至福を感じている己の肉体に淫猥な破滅を思い知らされながら、悪に捕らわれた捜査員の男は今日も逆らえぬ裸体を理性で拒み本能で嬉しがっている絶頂に次ぐ絶頂へと上り詰めさせられ、十分淫蕩に作り変えられた肉体を一層淫らな物へとなるよう仕上げられていくのだった。

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