五月雨時雨 2024/07/10 19:44

されるがままに嬲られながら男は淫獣の鳴き声を無様に放つ

「あぁっ! ん、く、ふぅぅぅーっ! イぎだぐないぃ……! い、やだ、嫌だぁぁぁ……っ!!」

痛々しく見開いた目から大粒の涙を零し、引き結ぶ力も失った口から唾液と共に絶叫を拒む悲鳴を溢れさせながら、男が下腹部で膨らむ射精への渇望を必死に抑え込み続けている。
己の身体を抱き締めているかのような状態を腕に強いる白色をした拘束服を軋ませ、左右の足を折り畳んだ形に維持させる白い革で作られた器具を鳴らし、それらの縛めの表面に用意された金具と自身を仰向けに乗せた台の上部に取り付けられた金具を厳重に接続する十数個の南京錠に甲高い金属音を立てさせながら、男が自由を奪われた肉体をよじらせつつ精液の放出を堪えに堪えている。
だがもちろん、幾ら忍耐を継続してもそれは無駄な頑張りでしかない。無防備に露出させられた男根の根元と亀頭の真下に巻き付けられた黒いベルト型のローターが生み出す振動由来の快楽を遠ざけられていない以上、その忍耐はただただ惨めな限界への到達を後回ししているだけに過ぎない。
台に繋がれた上半身をどんなに暴れさせても、淫らな絶望からは抜け出せない。胴体の真横に位置を固定するように台へと縫い付けられた足に力を送っても、男根を苛む悦びからは逃れられない。そんな無慈悲な現実をたっぷりと思い知らされながら無意味に耐えた男は、一際無様な悲鳴を上げ台の上に設置された肉体を痙攣させつつ、望まぬ絶頂をとうとう迎えさせられてしまった。

「いっ、嫌ぁぁぁっ! イぎゅっ! イぐぅぅ!! ゆりゅ、じで……やりゃぁぁぁぁぁーっ!!」

大きく仰け反ることも不可能にされた身体を拘束に認められた範囲で反らせながら、男が情けなく鳴き喚きつつ射精に達する。隠すことも禁じられた男根を激しく脈動させながら、男が長く何の成果も無い我慢の果てに濃さと量を著しく損なった精液を弱々しく迸らせる。
そんな絶頂の様を男を飾った台を取り囲んで鑑賞していた男達は、みっともなくさらけ出された恥部の前に陣取っていた仲間に無言で目配せを行い、それを受けた一人の男は笑みの残酷さをより深めながら、まるで絶頂に至ったことを咎めるかのように滑稽な痴態で滾った男根を迷い無く腰と共に荒く突き出し、すでに征服の証である精液で汚れに汚れている解れきった尻穴を蹂躙し始めた。

「ふっ、あぁ! んひぃぃっ!! りゃめ、やら、もっろゆっぐりぃっ!!」

愛など欠片も無い。それどころか労りも無い。己が快楽を得ることのみを考えて打ち付けられる男根に腸壁全体を掻き毟られながら、男がせめてもの慈悲として責めの緩和を懇願する。
無論、嬲る側の男にそれを聞き入れてやる道理は無い。快楽を極めさせた直後の肉体に雌の至福を嬉々として叩き込む非道な男達に、間抜けな要求を受け入れてやる思考などあるはずも無い。
男根への機械を用いた責めで絶頂したら、その罰と言わんばかりに尻穴を男根で犯し精液を注ぐ。冷酷な恥辱をさも当然のように抗えぬ男へと加える男達が示す願いへの返事は、笑みの黒さの増幅と尻穴を甘くいたぶる男根の掘削の加速、そして男根を震わせるベルトローターの振動の強化のみだ。

「はっ、ぎ、ふぎぃぃっ!? おっ、ほ、ひぎぁぁぁぁーっ!?」

もはや、聞き流されるだけの助けても紡げない。されるがままに快感に翻弄させられ獣のような声で喘ぐだけとなった男を満喫しながら、男達は次の挿入の順が訪れる時を心待ちにしつつ今挿入している仲間により愉快な痴態をさらけ出させてくれという思いを淫猥に悶え苦しむ男の上で視線と表情を使って飛ばし、また無言で伝えていくのだった。

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