赤ずきん その2
「あっ、おばあちゃんにパンとワインを届けなきゃ」
「そうかい、この先にお花が咲いているから、摘んでいくといいよ」
「それはいいわね、狩人さんありがとう!」
赤ずきんちゃんは、用事を思い出して、森の奥に歩き出しました。
「チッまあいい、のんきに花でも摘んでるうちに、ババアのうちに先回りだ」
狩人さんは、ものすごい勢いで、おばあさんのうちへの近道を走りました。
おばあさんのうちに着くと、狩人さんは扉をとんとんとたたきました。
「はいはい、誰ですかね」
若くてきれいでないすばでぃのおばあさんを見て、狩人さんは驚きました。
「赤ずきんちゃんのおばあさんにしては若すぎないか…じゅる」
「あら狩人さん、お上手ね
でも、最近体が弱って、あまり動けませんのよ」
「それは好都合だ、赤ずきんの前にお前を食ってやる!!」
見る見るうちに、狩人さんの鼻は突き出て、口は裂け、体中に毛が生えました。
なんと、狩人さんはオオカミだったのです。
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