どくへび紹介その5「アマガサヘビ(タイワンアマガサ)」
『アマガサヘビよ…料理が好きだわ。特に中華が得意よ。四大毒蛇…?そんな呼ばれ方もしてるらしいわね。あんまり興味無いけど…』
解説
今回も四大毒蛇の一種「アマガサヘビ」を紹介します。
この蛇は中国南部・台湾・ベトナム北部・ミャンマー・ラオスに生息している全長1-1.5m(最大1.85m)の黒い体色に白い横帯の入る毒蛇です。
本種が有してる毒は全ての筋肉の動きを止める作用があり、獲物を呼吸困難にさせて仕留めます。毒の回りがかなり早く、また咬まれても痛みが伴わないために、気が付いたら手遅れになっていることが多いです。
針の先端に毒をつけて刺すだけで大人の人間を死に至らしめることができるほど強力で四大毒蛇の名に恥じない毒蛇としての実力を持っています。
前回紹介した「カーペットバイパー」のように狂暴な性格では無く、むしろ温厚なほうなのですが(インドアマガサを除く)、誤って踏んでしまったり、寒い時に暖を求めて寝床に潜り込み人間が寝返りを打った時に噛まれてしまう事故が多いそうです。
草原や農耕地などの水辺に生息しており、人間と接触機会が多いことも恐れられている原因の一つだと思われます。
魚類が好きで、他にも小型哺乳類やヘビを含む爬虫類・カエル等を食べて生活しています。
ところでこの蛇、実は大変美味らしく、中国南部・台湾などでは食用としてよく扱われています。本種を使った蛇スープなどは絶品とのことです。