HOTLINEしまへび 2019/06/25 21:42

どくへび紹介その7「コモンデスアダー」


『コモンデスアダーなの。可愛くないからコモアって呼んでほしいの。あんまり動きまわるのは好きじゃないの。お昼寝の邪魔をしないでほしいの』

解説

砂地に目立ちにくい茶褐色もしくは灰褐色の体色をしたまるでツチノコのような見た目のでっぷりとした全長70~100cmの小さな毒蛇です。

強烈な神経毒を有しており、オーストラリアで特に注意すべき危険な毒蛇の一種として有名です。

狩りの仕方が面白い蛇で、荒地や砂漠に潜んで棘のある尾を振って好物のトカゲをおびき寄せて捕食します。

カモフラージュのスペシャリストであり、落ち葉の下等に隠れれば獲物は何処に彼らがいるのかまったくわからなくなります。

本種の攻撃速度はなんと蛇の中で最も早く、僅か0.15秒以内に獲物に毒を注入し、元の姿勢に戻ることができます。

クサリヘビ科の蛇によく似ているためにクサリヘビ科の蛇と思われていたのですが、研究が進み、コブラ科の蛇であることがわかってきました。

主にオーストラリア東部と南部の広い地域に生息しており、数も多いのですが近年、急激に増えているオオヒキガエルにその生存を脅かされつつあります。

オオヒキガエルは子供のコモンデスアダーを食べてしまい、オオヒキガエルを食べた大人のコモンデスアダーはその毒により死んでしまうためです。

毒蛇なんかいなくなっても困らないじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、生態系というのはジェンガのブロックのようになっており、ある種が絶滅してしまうとそれに連鎖していろんな種が絶えてしまう恐れがあるためにどんな生き物でも絶えてしまうことは望ましいことではないのです。

そのため、保護されている毒蛇もたくさんいます。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索