ノラ 2023/12/23 20:56

知らないおじいさんに話しかけられた


お日様が出ていたので
散歩行って
公園で本を読んでいた

公園というか
道路の途中にある広場なので
時々、人が通り過ぎていく

日当たりがいい
その腰掛だけが雑踏の中の
切り取られた空間で
個人ホームページのようだ

そしたら今日初めて
知らない人に話しかけられた
「勉強家ですね~」
とおじいさんに言われた

勉強家……?
なんと答えていいかわからず
「ありがとうございます」
ととりあえず笑顔で返した

勉強家なのだろうか
私は陽を浴びて
セロトニンを作らなければと必死なのと
本を読むのをやめると
本を読むのをやめ続けてしまうので読んでいるだけだ
でも勉強家だと思われるなら
それはそれでいいです

おじいさんは私が読んでる本の表紙を見てきた
『天才たちの日課 女性編』
(この本面白い 実在する小説家や画家など
女性アーティストが家事などの仕事の合間で
どう創作をしてたかが書いてある
400ページくらいで分厚くて
ずっと読んでるのに読み終わらない

「天才だ!
すばらしい日課ですね」
とお爺さんにさらに褒められた

「…ありがとうございます~」

うまく会話を成立できそうになくて
それしか言えなかった

いや 今日はこの本だったから良かったが
その前は 怖い絵の妖怪の本を読んでたし
漫画も読んでるし
変態性癖のペーパーを読んでたりもする
その場合、どうなってしまうのか……
想像して怯えた


前にホームセンターで
別の知らないおじさんに
金魚の話を振られたときは
ちょっと嬉しかったのだが

今日も嫌だったわけではないと思うが
少し心がざわざわした
やばい
ここで本読んでると人に話しかけられるかもしれない

あまり人に見られて困る本は
外で読んではいけない という教訓なのか!?
それが当たり前だったか?



『天才たちの日課~』
はアーティストの創作に対する言葉が載ってたりして
作家が「幸せなことは?」と聞かれ
「書くこと以外全てよ」と答えていたり

「一作書くごとに一年寿命が縮む」とか

名作を一冊出したのに
「もうあんな大変なことはやらない」
と言って一生書かなかったり

創作が楽しい! というタイプも書かれているが
「つらいけど(なぜかわからないが)やるしかないこと」
「うまくできない期間がつらすぎる」
「酒(クスリ)飲まないとできない」
みたいなネガティブな感情も多くて
だよね!?
と思った

昨今の創作のスタンスは「楽しもう」
みたいになってるのを常々疑問に思っていた
自分は創作というのは楽しいとか楽しくないとかいう
次元のものではないと思っていた
楽しめることが才能だとかも言うけど
人によって違うだろう

なのでこの本を読んで
苦しみながら作ってる人の存在を知り
あー一緒一緒 って思って安心する


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