MARO/グローバルワン 2024/07/04 14:08

銀河英雄戦艦アトランテスノヴァ シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

1週間後ーー
その日、西沢一郎がクラウスとアンヌを
車に乗せて車道を走っていた
二人の地球への亡命が認められたのだ
後部座席に座る二人は幸せそうに見える

「どうして君が私達二人の案内をして
くれるんだ?西沢には憎まれていると思ったが」

「確かに憎んでいた、だがどうやら憎む相手を
間違えていた様だ、お前には本当に
悪い事をしたと思っている済まなかった・・」

「そんな・・こっちの方こそ」

「だいたい軍人に偏見を持つのは俺の悪い癖だ」

「西沢だって軍人だろ?」

「少し前まで地球の何処を探しても
軍なんて名の付く組織はなかった
ガルスグレーサーとの戦争が始まる迄はな」

「太陽系防衛軍は軍じゃなかったのか?」

「そうさ、防衛隊であって防衛軍じゃなかった」

「だとしたら・・残念な話だ」
クラウスはそう言うと悲しそうにする

西沢は「得意じゃないんだが」と断りを言いつつ
「自分も政治や歴史に付いては詳しくないが
300年前にある科学者がリープ航法の元になる
超空間跳躍航法の理論を発見した」

「その技術をまだ互いにいがみ合い荒そう時代に
公表したら一部の国が軍事利用しようとして」

「その時地球を監視していた銀河連邦が
円盤兵器で武力介入し地球を永遠に軍隊を持たない
平和憲法を持つ日本と言う国の元に統合したんだ」

「永遠に軍隊を持たせないなんて、
また無茶苦茶な話もあったもんだな」
クラウスは目を丸くする

「御陰で地球は100年以上も平和だったんだから
何が幸いするか解らんもんさ、そう言う訳で
俺の気持ちはまだ防衛隊員なんだよ」
車内は明るい空気に変わった。

「みてみてクラウス綺麗な公園があるわ」

可愛いらしくハシャぐアンヌに
クラウスは彼女の肩を抱いて
二人の平和な未来を夢見ている

3人の乗った車の通り過ぎた道路の横道から
車が2台突如現れ西沢達の乗る車の後を尾行した。

やがて目的地である白糸の滝に着いたので
駐車場に車を止め二人を降ろした。

「これは・・・」 「綺麗な滝ね・・・」

「そりゃ日本でも有数の美しさを持つ滝だからな」

「この星は美しい自然に溢れてる
愛する人と一緒に生きていきたい」

無意識にそう呟くクラスの手を
愛おしそうに優しく握るアンヌ
二人の心は重なり一つになる

ガルスグレーサーは
クラウス達の様な愛し合う二人を
無理矢理引き離し絶望させる
「詳しくは言えないが、クラウス達みたいに
星を侵略され無理矢理戦わされている将兵を
ガルスグレーサーの呪縛から解放するのが
今の太陽系防衛隊の目標に成りつつある」

「俺は徹底抗戦派だったが・・
お前達を見ていて今は考えを変えた」
クラウスは西沢が最初合った時とは別人かと
思うほど変わったのを感じた

「それじゃあ俺は西沢のように迷っている
人々にガルスグレーサーの将兵の殆どが
戦うよりも手を取り合う未来を望んでいると
訴えて行こうと思うよ」

西沢とクラウスが互いに見つめ合い
固い握手を交わすのがアンヌには新しい時代の
到来を思わせ、思わず涙ぐんだその時

アンヌの肩から銃声と共に血飛沫が舞った
クラウスと西沢の目の前で彼女が肩から
赤い鮮血を散らしながら地面に倒れ伏す姿が見えた

「アンヌ!」

そう叫んでアンヌを助け起こしたクラウスの足から
再び轟く銃声と共に血が飛び散る
西沢にしてみれば最悪の悪夢だ

ガルスグレーサーの兵と地球の隊員が
互いに歩み寄り握手まで交わした
ばかりだと言うのにこの凶事である

今は二人を護るのが自分に出来る
最大の使命だと西沢は思った

「二人とも早くコッチに隠れろスナイパーだ!!」

そう言って2人を物陰に呼び込み
SOSを緊急コールすると
やがて純白な2機の戦闘機が飛来した

大城誠矢のスペースユニコーンと
坂巻進吾のサンダーシャークが
フライキラー隊を壊滅させその足で
ハヤテ基地に帰る途中このSOS信号を
受信したのだ

西沢の持つ携帯万能器に
二つのAコールサインが点灯する

『嘘だろ・・何て強運だ!』
助けに来てくれたのが偶々、地球防衛軍最強の
坂巻進吾と大城誠矢の二人と言う事実

二人は戦闘機の自動帰還装置をオンにし
狙撃を防ぐフラッシャーを発射してから
光臨に包まれて機外に跳び出ると
地上に向け背中に着けたジェットパックで降下した
そして地上に着くと同時に西沢に連絡を着ける

<待たせたな西沢、状況を説明してくれ!>

西沢が大城誠矢にアンヌとクラウスが二人とも
正体不明のスナイパーに狙撃され
アンヌは肩をクラウスは足を撃たれ
負傷したと報告する

<スナイパーか!解った>

誠矢が<通信>で自分は西沢の
サポートをするからお前は敵を頼む
と坂巻に指示を出す

坂巻は戦闘モードに入り敵の気配を探す
どうやら敵は人間ではなく殺人に特化した
戦闘マシンの様だった

<そうか・・あのフライキラー隊が
地球に来た目的は、こいつ等を地球に
持ち込む為か・・そしてその標的は
クラウスとアンヌの二人と言う訳だ>
誠矢は坂巻の分析に更に追加する

<ガルスグレーサーの脱走兵が地球に亡命し
それが成功してしまう事は体制にとって大きな
痛手になる、だから此だけ躍起になって
二人の命を奪いに来るんだ>

<そうすると、何があっても
二人の命を奪わせる訳にいかないな!>

<ああ!その通りだ、
何としてでも二人を護るぞ坂巻!>

坂巻進吾は敵の殺人マシーンロイド5機と
交戦状態となる

彼は自然の地形を巧みに利用し
殺人マシーンロイドの動きを封じる、そして
坂巻を殺そうとして近距離戦の武器で飛びかかる
殺人マシーンの刃が坂巻を捉えたと思った
その刹那、「坂巻流真魔導拳・奥義飛燕刀」

王家の魔導力により蒼い鳥の鍵爪が顕現する
その鍵爪を殺人機械の溝に引っかけ
そのまま敵を掴み上げ回転力を加え
もう一体の殺人マシーンにぶつけると
森中に殺人マシーンの破壊音が轟き渡る

「坂巻流真魔導拳・奥義貫通弾!」
拳に纏った蒼い魔導力の凝縮が殺人マシーンの
金属装甲を貫き通した

殺人マシーンを操る操縦者は人間を相手に
戦っている筈が全くそんな気がしない

「なっ何なんだあの男は!本当に人間か」

この坂巻と言う男の戦闘能力はまさに別次元
殺人マシーンロイドの戦闘力を完全に凌駕している

少し離れた場所で西沢と負傷した二人に接触した
大城誠矢は、携帯万能器を取り出して
基地に連絡を取った。

<ハヤテ基地へ、こちら大城誠矢、すぐに
大城真耶を出してくれ!>

<了解です総隊長!少々お待ち下さい>

暫しの時間が流れ真耶が出た
<真耶出ました、何のようですか総隊長?>

<今すぐ白糸の滝に武装して来てくれ
敵と交戦中で真耶の手が欲しい、それと7号を
序でに連れて来てくれ!>

<解りました7号を連れて行きます>

真耶はライフルを背負いサイバドック7号を
連れて瞬間移動で白糸の滝に現れた。

到着後サイバドック7号は鼻を使い
「あっちから血の匂いがします」と真耶に教える

「そう、じゃあ救援に向かいましょう」

思念バリアーを張ったから大丈夫だと
誠矢達を見つけた真耶と7号が近づくと
殺人マシーンロイドのスナイパーが狙撃してきた

併しその攻撃は真耶の思念バリヤーが難なく弾く
其れから真耶と7号は誠矢が逃げる道中で見つけ
籠城している岩陰に入る

「良く来たくれた真耶、二人の怪我の手当を頼む」

「はい!任せて下さい誠矢兄さん」

真耶は持ってきた緊急医療キッドを使い
二人の怪我の応急処置をした
その間に7号が誠矢に勅命を受ける
「機械を操っている敵を探し無力化してこい」

サイバドック7号は直ちに命令を実行し
岩陰から飛び出していった

敵からの攻撃を誠矢が真耶の持ってきた
ライフルで応戦する中
真耶がキットの中からジェル状のパックを取り出し
二人に説明しながら治療を始める
このスライムゼリーで傷を塞ぐだけで
出血が止まり細菌の感染を未然に防ぐ事が出来る
兵力の少ない地球防衛軍ならではの応急処置である

「素晴らしい医療技術だ
有り難うお嬢さん・・」

クラウスは自分の傷を見て
「アンヌ・・殺人機械が襲ってくる
俺はこの足じゃ逃げきれない
君だけでも逃げてくれ」

「いやです!私だけ逃げるなんて
死ぬなら一緒に!」

「だが・・君には僕らの・・」

悲壮な覚悟をする二人に真耶は
「そんな心配は無用ですよ、ねえ西沢隊員」

西沢も敵の攻撃に応戦しながら
真耶の意見に賛同した

「確かに敵が可愛そうになるメンツが揃ったよ」

その頃、殺人マシーンロイドは12機もあったのに
今やその残機は2体になっていた

ムーの末裔のエージェントは殺人機械を指揮する
為に安全圏からコントロールしていたが

白糸の滝の駐車場に止まっていた車に
いきなり現れた黒い影が突撃して車内から
操縦器を抱えた男達が悲鳴を上げて逃げ出すが、
7号が次々に其れ等を血祭りに上げていった。

「こ・・こんなバカな!殺人機械12機は
完全武装の一個小隊を殲滅できる戦力だぞ」

「それを・・改造もしてない・・
素手の人間が殆ど破壊して・・何て悪夢だ
そして極めつけがこの化け物犬だ・・」

「一体距離が何㎞離れていると思ってる?
何を頼りにして俺達を特定した!?
防衛軍のメンバーは化け物だらけか」

そこで7号に脊椎を噛み砕かれ
その男の意識は完全に途絶えた
7号は蒼い眼孔を放ちながら
「魔導探知は忍犬の基本だよ」

坂巻が誠矢達を襲っていた殺人マシーンロイドの
間接をバラバラに分解しながら現れた
「大丈夫だったか誠矢?」

「お前こそ大丈夫なのかよ?」
本当に人間離れした奴だと思いながら
誠矢は呆れ顔でそう聞いた

「ああ、数だけだったからな」

西沢に肩を貸されたクラウスと
真耶に気遣かわれながら
ふらつく足取りのアンヌが
そんな誠矢と坂巻の会話を
唖然とした表情で聞きながら岩影から出てくる

「凄いな君の隊長達は・・本当に人間か?」
西沢は肩を竦め「俺にも解らん」と答えた。

______________________

★付箋文★

ハヤテ緊急会議室
ここに襲撃事件の翌日集まったのは
ハヤテの主要メンバー達だった

大城誠矢{総戦闘班長}

大城真耶{コンピュター操作班長}

響竜一{総航行班長}

崎景子{総観測班長}

坂巻進吾{航空戦闘機班長}

春吉進一郎{総科学班長}

岩表久{総機関長}

岩川幸太郎{航行班副長}

小原正二{戦闘班副長}

下田明{陸上戦闘隊隊長}

清水太郎{スターファルコン隊隊長}

西沢一郎{アローホーク隊隊長}

梅岸俊{サンダーシャーク隊隊長}

今里真一{VXレオールド隊隊長}

ジャックゴルドー{VYライガー隊隊長}

長崎勇{VZスペースタイガー隊隊長}

滝沢鏡子{サイバードック隊隊長}

北本五郎 {鑑医}

ジョン・スミス{通信班長}

そしてハヤテ艦長の勝流水

「まあ併し何だ・・凄いよな~
俺達の英雄級の隊長達は」
何かの部門において突出した個人を
西沢達は英雄クラスと呼ぶようになった

大城隊長の{イーグルセンス}は
戦場の全てを俯瞰で捉え敵の動きを的確に読み
其れで仲間に的確な指示を与えられる

それに春吉さんの話だと
敵の殺人マシーンロイドの照準器の箇所ばかり
集中して射撃されていたそうだ
一体どんな眼をしてるんだあの人・・・

間違いなく射撃はハヤテでナンバーワンだ
そして坂巻隊長のワンマンアーミー振りは更に凄い
文字通り只一人で軍隊に匹敵する異常な戦闘力
回収した敵12体のうちマトモに復元できたのが
只の一機も無かったと春吉科学班長が嘆いていた

「恐ろしいよ彼は、まさか
ロボットかクリーチャーじゃ
なかろうね?と疑ってたよ」

その他の凄い英雄クラスもハヤテに集まっている
艦も人も地球最強なのが今のハヤテ集団だ。

そう言いながら、西沢は今回の
ガルスグレーサーからの
クラウスとアンヌを暗殺する執着と執念の
本気度に本能が警鐘を鳴らしていた
会議場で隣の席に座る同僚の岩川に
悟れないよう一切不安がない様に演じた

「その事が今日俺達がここに集められた議題だろ?
心配しなくてもあの人なら何とかしてくれるさ」
議会の進行役を務めるのは大城隊長だった
岩川が指すあの人が誠矢なのは間違いない

「確かに大城総隊長なら何か名案を・・」

会議の内容はハヤテでも最高機密となった。

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★付箋文★14:05 2024/07/04

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シャレーダーD04 シャレーダーD04

シャレーダーD03 シャレーダーD03

シャレーダーD02 シャレーダーD02


ターゲット04

シャレーダーセカンドNO.32アフリカ奪還作戦I シャレーダーセカンドNO.32アフリカ奪還作戦I


シャレーダーセカンドNO.40 シャレーダーセカンドNO.40

シャレーダーセカンドNO.39 シャレーダーセカンドNO.39

シャレーダーセカンドNO.38 シャレーダーセカンドNO.38

シャレーダーセカンドNO.37 シャレーダーセカンドNO.37

シャレーダーセカンドNO.36 シャレーダーセカンドNO.36


シャレーダーセカンドNO.35 シャレーダーセカンドNO.35

シャレーダーセカンドNO.34 シャレーダーセカンドNO.34

シャレーダーセカンドNO.34

これは大阪に生き残る
200人の運命を賭けた
絶望と希望の脱出劇

それは悪霊と化した妹とする
恐怖の鬼ごっこ
その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
隊長と侍ディーヴァガイ
そして木星は最悪の戦場と
化してしまうのだった。
シャレーダーセカンドNO.33 シャレーダーセカンドNO.33

シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01

人造悪魔ダークネスに
よって世界は激変した!
そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
最強最悪の武闘派警官の二人
今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
婦警隊長 亘理洋子

泉は洋子に変わって囮役を買って出た
恐るべきダークネスの大目玉ボス
サイクロプスの追撃の末
囚われの身となり、触手責めにより
洗脳快楽○問を受けるのだったーーー

と言う訳で突然始まった
シャレーダーディストラクション
全40話と言う長編のため
残り数話の所で長らく止まっていましたが
やっと全話のペン入れも終わり
此から再スタート致します・・・
エロ無しは一般でも発表しますが
18禁モードが読めるのは
ダウンロードサイト
だけ ですので宜しくネ!ダス





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