MARO/グローバルワン 2024/09/26 07:46

銀河英雄戦艦アトランテスノヴァ シャレーダーグローバルワン セラフグローバルワン

多くの兵が冥王星基地を放棄し脱出し始めた頃
大城真耶は、目の前を遮る邪魔な物は全て破壊し
崩壊する基地内をさ迷い歩いていた

そんな真耶を下田明が発見した
だが下田は一瞬(我が目)を疑う
「あ・・あれが真耶君?そんな馬鹿な・・」

だがそれは残酷な現実だった
変わり果てた真耶を見て動揺しながらも
下田はすぐ様その事実をハヤテに連絡する

連絡を受けてジョン・スミスは声を荒げ
「下田こんな時に冗談は寄せ!!」と怒鳴った
<こんな時に冗談なんか言うか全部事実だ!!>
下田の声も何時になく荒ぶっている

そんな様子に勝艦長がジョンを窘める
「スミス(通信班長!)」
ジョンがビクッと反応し艦長に顔を向け
「下田隊長から・・・真耶隊員を見つけたと・・
連絡が来ました」

第一艦橋のメンバーは一瞬は喜んだが
ジョンの様子に不吉な物を感じ
報告に聞き耳を立てる
それはおよそ悪夢の報告内容だった。

________________________
★付箋文★

真耶は静かな足取りで揺ったりと歩いていた
この戦場ではあり得ない程もの静かな足取りで
彼女だけが静寂の世界に居るようだった

前方35m程の所で何人かの兵隊達が真耶に向け
銃を発砲したが、真耶は兵達の横の壁を睨みつけ
それだけで壁は粉々に割れて弾丸となり
兵達を無惨な残骸に変えてしまう

それを見た兵達が真耶を
「化け物だ!逃げろ!」
そう言って血相を変え
逃げだそうとしたが

今の(血に飢えた怪物)と化した
真耶から逃げきれる筈もなく
壊れた壁から吹き出した炎を指さし

「燃やせ!」と真耶が命じると
炎が怪物の姿になって兵達を燃える牙で
噛み砕き消し炭に変える

炎の怪物イフリートが通り過ぎた後は
黒煙を上げブスブスとクスブる消し炭が
幾つか転がるだけだった。

真耶の後を追跡していた下田は
その恐ろしい光景に身震いした
ハヤテ英雄級の下田がである

彼は歴戦の勇士である、滅多な事では
動じないのだが、この時ばかりは
本能が危険告げる警告音が全力で鳴り響く

そこに誠矢と響の二人が下田の
発信信号を頼りに駆けつけてきた

「下田!真耶を見つけてくれたのか?」

誠矢の言葉で下田は我に返り
「待て!迂闊に彼女に近づくな危険だ!」
そう言って二人を制した
「彼女はいつもの彼女じゃない、血に飢えた
殺人鬼になっているあれを見ろ、彼女の犠牲者だ」

下田は消し炭となった兵達を指さした
炭化し飛び散った黒い欠片と破壊された壁
此で二人に伝わるのだろうか?

「真耶が正気じゃないのは見れば解る」
誠矢の言葉に下田は目撃した事を告げた

「俺の目撃した限り既に50人は殺している
それも普通の殺し方じゃない!人の形が
残らない程(惨殺)して回っているんだ」

誠矢はそれを聞いて無言で銃を抜く
「何時かはこうなる覚悟はしていた・・
真耶は俺が・・処分する」

そう言って歩き始めた誠矢を
響はパラライザーで後ろから撃ち気絶させた

「何をするんだ響!!」
下田は突然の響の行動に戸惑うが
響の顔を見て、それ以上言うのをやめる
『響・・お前・・』

その顔は何処までも爽やかで何処までも
愛に満ちた男の顔だった
そんな顔をした奴を俺は止められないと
下田は思い切って行けと目線で響の背中を押す

「有り難う下田さん」

気絶した誠矢を抱き起こし下田は
響を送り出した。

響は真耶に追いつくと死を覚悟で声を掛ける
「真耶・・やめるんだ!!」

その声にスロモーな動きで振り返る真耶
「・・あれ?・誰かと思えば・・竜一さん?・・
どうしてこんな所に居るの?」

響は愛する少女に手を差し伸べる
「僕と一緒に帰ろう・・君が居ないと寂しいよ」

真耶はキョトントしながら言葉の意味を考える
「帰る何処に?私は此処が良いのよ壊したい物が
イッパイあって楽しいんだもの」

あどけない仕草で
「それより見てこの赤いドレスとっても綺麗なの
 私に似合ってるでしょ?」

返り血で真っ赤に染まった囚人服が
今の真耶には赤いドレスに見えるのだろうか?

響はそれを聞き首を横に振る
「いいや全然似合ってない」

「なんでそんなこと言うの?」
返り血でどす黒く汚れた真耶の顔の
目だけが爛々と光り、
周囲の空気が一気に張り詰める

下田は心の中で響に『下手に刺激するな
殺されるぞ!』と叫ぶが、何と響が笑い出した

「だって君に合うのはどう考えても白だ
あのパーティの時に来ていた白いドレスが
天使みたいに綺麗だったからね」

それを聞いた真耶の空気が少し揺るむ
「綺麗・・?私が?」
だがそれは一瞬で危険な空気に変わる

「今の私を見て綺麗だなんて
竜一さんが言うわけ無いわ!」
真耶がそう叫ぶと同時に響は壁に叩きつけられる

だが、よろめき乍も直ぐ立ち上がり
再び真耶に近づいた
「君は綺麗だよ・・それに優しい娘だ・・」

真耶は響の顔に一筋の鮮血が流れるのを見て
恐怖を覚える
「駄目よもう帰って!私はもう止まらない
この冥王星を破壊するわ!」

その真耶の手を取り響は優しく笑いかける
「仕方ないな・君は・・悪夢を見てるから
折角迎えに来たのに帰れだ何て・・さ」

「悪夢・・此は夢なの?」

響は真耶を抱きしめて顔を近づける
「そうだよこれは夢さ、その証拠に
眠り姫が目を覚ます(御呪い)を此から
するからね」

真耶は目を丸くして身を堅くする
「エッちょっと待って!それってキ・・」

響が真耶の顎に指を掛けゆっくりと
顔を近づけると、真耶の吐息が顔にかかる
そして真耶も響の吐息を感じて目を閉じた
それを確かめた響は躊躇わず
真耶の可愛い唇に自分の唇を重ねた

あの夢のチャペルが蘇り(燦然と)
ベルが鳴り響き意識の中でこの場が
一瞬で夢の教会となり幸せな光が降り注ぐ

ウエディングドレスを着た新婦の自分と
その自分とキスをしている新郎の顔が
本物の響竜一の姿になって

その瞬間、阿鼻叫喚の地獄だった場所が
極楽浄土の世界に入れ替わった、真耶の
青白い目の光は薄らいで消えていった

キスが終わった響は真耶の頭を胸に当て
「ほらね、此が夢じゃないなら(奥手の俺が)
君にキスなんて出来るわけ無いだろ?」
そう言って髪を撫でる。

真耶は響の背中に手を回しそして
強く抱きついた
「そうね、その通りよ優しいけど凄く奥手で
少しからかうだけで真っ赤になっちゃう、
そんな竜一さんが私にキスするなんて
・あり得ないもの・・でも・・」

『凄く嬉しくて幸せな夢・・悪夢を・・
忘れちゃう凄く優しい私だけの王子様・・』

次の瞬間真耶は本当の夢の世界に落ちていった
響は真耶を抱き抱えた「お帰り真耶」

その二人に後方から銃口の狙いを付ける
敵兵達が居た 「今だ!あの魔女を仕留めるぞ」
だが音もなく一人の怪物と呼ばれる男が現れ
そんな空気の読めない連中に天罰を与えた

「坂巻龍銃拳・無音爆砕指弾」
音もなく敵の脳髄に魔導気で強化した
指を音速でぶち込み即死させる
この場の空気をちゃんと読んだ静かな技だ。

下田は坂巻の神業に笑うしかない
「良いところに来てくれた」

坂巻は下田の背中で半分動けない誠矢に
「何やってんだ誠矢?」

「いや・・響の奴に麻痺ガンを背中から
撃たれた・・あの野郎~やってくれるぜ!」

坂巻は誠矢の声が妙に嬉しそうなのに気が付き
「その割に嬉しそうじゃないか・・
どうやら成るように成ったようだな」

下田も「いや凄かったよ、あの響と言う奴は
下手すると坂巻、お前より凄い男かも知れないぞ」

坂巻は真耶を抱き抱える響を見て
「当然だ、あいつは俺と誠矢の親友で
真耶ちゃんの王子様だぞ」そして
「凄くない訳がない」
そう優しく言って微笑んだ。
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★付箋文★7:44 2024/09/26
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女スパイ美咲~魂喰いの儀式~03

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シャレーダーD02 シャレーダーD02


ターゲット04

シャレーダーセカンドNO.32アフリカ奪還作戦I シャレーダーセカンドNO.32アフリカ奪還作戦I


シャレーダーセカンドNO.40 シャレーダーセカンドNO.40

シャレーダーセカンドNO.39 シャレーダーセカンドNO.39

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シャレーダーセカンドNO.35 シャレーダーセカンドNO.35

シャレーダーセカンドNO.34 シャレーダーセカンドNO.34

シャレーダーセカンドNO.34

これは大阪に生き残る
200人の運命を賭けた
絶望と希望の脱出劇

それは悪霊と化した妹とする
恐怖の鬼ごっこ
その恐怖の時間を
逃げまわる婦警隊副隊長
泉真紀子、だがこれは
巨乳隊長が考えた作戦だった
その間に 一番の大物
アーモンに罠を仕掛ける
隊長と侍ディーヴァガイ
そして木星は最悪の戦場と
化してしまうのだった。
シャレーダーセカンドNO.33 シャレーダーセカンドNO.33

シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーD01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01 シャレーダーディストラクション      フェーズ01

人造悪魔ダークネスに
よって世界は激変した!
そんな最中
大阪に取り残された女達が
最後の希望として頼ったのが
最強最悪の武闘派警官の二人
今、最も危険な獣達が
檻から解き放たれる!

婦警隊の副隊長を務める
泉真紀子 彼女はかって
その俊足を活かして
引っ手繰り屋をしていた
彼女を更生させたのは
婦警隊長 亘理洋子

泉は洋子に変わって囮役を買って出た
恐るべきダークネスの大目玉ボス
サイクロプスの追撃の末
囚われの身となり、触手責めにより
洗脳快楽○問を受けるのだったーーー

と言う訳で突然始まった
シャレーダーディストラクション
全40話と言う長編のため
残り数話の所で長らく止まっていましたが
やっと全話のペン入れも終わり
此から再スタート致します・・・
エロ無しは一般でも発表しますが
18禁モードが読めるのは
ダウンロードサイト
だけ ですので宜しくネ!ダス





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