しゅれでぃんがー 2020/10/12 21:37

日記 見知らぬ本屋

 白い遮光ロールスクリーンを買ってきた。カーテンじゃなかったね。あとはプロジェクターを買ってくればホームシアター完成だ。


 現場近くに個人でやってるっぽい本屋があった。こういうお店はついつい入ってしまう。なにが置いてあるのかも気になるし、買われることなく眠っている本を掘り起こしてあげたいと思ったりするからだ。前に京都でふらっと入った本屋で、『聲の形』が全巻置いてあったから衝動買いしてから癖になった。

 昔、ツイッターで読んだのだが。こういう小さい本屋の在庫が無くなった結果、重版がかかったりするらしい。ほんとかどうかは分からないが。売り上げに貢献するのはやぶさかでもない。

 今回買ったのはこの二冊(全巻一括買い)。じいさんの方は衝動買い。主役っぽいじじいが珍しくて気になった。ただのじじいをもてはやす漫画だったらがっかりだが、どんな話だろうか。駆除人の方が前々から知っていたので、これも運命かとごっそり買ってきた。

 この漫画はよくできている。ウェブで無料公開されてたはずなので序盤ちょっとだけネタバレするが。元の世界で害虫駆除の仕事(清掃業者?)をしていた男が、異世界で食い扶持を探すためにギルドで仕事を受ける。人気の無い下水のラット系モンスター駆除クエストがあって受注。異世界で駆除材料になりそうな素材を探し集め(異世界の薬屋っぽいとことか色々回ってここも異世界と駆除人の常識のギャップを演出している)、毒草と小麦粉、ハチミツを混ぜたほうさん団子を作成。下水に効果的にばら撒いていく。そして駆除したラットは証拠としてしっぽだけ切り落として森に捨てるのだが。そのラットを食べた高レベルモンスターたちがばたばた駆除されていき、いつの間にかレベルがめちゃくちゃ上がっていた……というのがたしか、一話でまとめられている。これが秀逸。原作者は間違いなく達者である。駆除人でなければこうはならない、という題材で話を作っているのだ。読んでいて感心したのを覚えている。

 こういう、「この題材で無ければ意味が無い話」というのはとても大切である。前にオダイチョーダイとか骨組み作成で作ったりしたプロット集だが、あの中でよかったプロットは個人的に0である。どれもこれも、これじゃなければダメ、というのが無い。主役の部分を入れ替えても話が成り立ってしまう。そういうプロットは、凡庸である。唯一よかったといえば、野菜でサッカーやるつもりがラグビーしてたプロットだろうか。あれはなんでもいけるからこそのプロットだった(基本からは外れているが)。

 昨今のライトノベルでも、主人公が普通の高校生とか異世界転生した人間だと微妙である。主人公がそいつじゃなくていいじゃない、という話が多いからだ。でも、時々駆除人みたいな良質な話もあるから面白いけれど。


 最近日曜日は徹夜して月曜に気絶するように寝るサイクルになってるので。明日以降、ゆっくり読むことにしよう。

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