しゅれでぃんがー 2021/06/10 22:26

物足りない(※注意文必読)

※今回のエッセイはエロゲーについて書いてるので、苦手な人は途中で帰ってもいいですよ












 みんな同じ動きをしているのに、一人だけ別の動きをしていると目立つ。ショートケーキがたくさんのった皿に、一つだけティラミスがのっている。同一の物の中に一つだけ違う物があると、ひと際目立つ物である。


 先日、『おっさん勇者RPG-力と権力で女を犯しながら魔王退治の旅を行く-』というゲームをプレイした。前はFANZAでしか販売していなかったが、最近DLsiteでも販売を開始したらしい。絵柄が好きな人なら十分満足できるであろう、高クオリティな抜きゲーだった。

 しかし、一つだけ不満な点があった。しかも、わりかし無視できないくらい大きな不満。それが、「一部キャラに本番シーンが無い」という点である。このゲームはシチュエーションが限定されており、「本番」or「パイズリ」のニ択となっている。そして片方があるキャラはだいたいもう片方が無い。両方のシーンがあるキャラはほんの数キャラだ。ここが、私は無視できないほどに物足りなかった。抜きゲーで傍若無人系なら全キャラ蹂躙してこそだろう。パイズリで満足してヤリ捨てちゃあ、そのキャラの蹂躙は完了しない。勇者なら全美女国民全員孕ませる勢いでいけよ、と思ってしまうわけだ。

 何故、私はこんなにも。他人から見ればとてつもなくくだらないことに。こんなにも憤っているのだろうか。そんな自分に首をかしげていた。だが、先日Twitterで見かけたツイートに、確信を突かれたように気が付いた。


「三キャラいて二キャラにフェラがあって一キャラにはフェラが無かったら、【二キャラにフェラがある】ではなく【一キャラにフェラが無い】という印象になってしまう」


 まさしく、この通りである。私は『おっさん勇者RPG』に対して、「本番とパイズリがあるゲーム」ではなく、「一部キャラに本番が無いゲーム」という印象を持ってしまっていた。だからこそ不満だったのだ。無い事を【不足】と認識する脳の作用が、ネガティブな印象を引き起こしていたのである。この作品のユーザーレビューでもフェラが少ないことに不満を持っている人がいるようだが。これも私と同じで、「本番とパイズリの二種類しかないからこそ自分が好きな方のシーンが全キャラに実装されていないことに対して不満が発生している」のではないだろうか。


 この作用を見事に回避している作品もある。『奥さん、家賃は身体で払ってもらいます。』という作品だ。このゲームは各キャラのキャラデザの描き分けも見事なのだが、性格やエロシーンの傾向までキャラによってがらりと違う。胸を使う系のシーンは真ん中のセレブ奥さん(母乳と、あと軽いスカトロも)。オーソドックス系(キスのシーンの印象が強い。だいたいエロゲーってキスのシーンが無いし、あってもCGとしてあごや頬まで変形して吸ってる感じ、口内をむさぼってる感じのある作品って殆ど無い)は左側の赤髪奥さん。アナルは金髪奥さんである。シチュエーションに被りが無いので、「このキャラだけ〇〇が無い」という印象がそもそも起こらないのだ。

 ただ、クリアするまでは金髪の奥さんだけ前の本番シーンが無かったので。喉元で渦巻くような不満は実際あった。しかしこのゲーム、クリア後は新CGこそないものの、追加エロイベントが全奥さんに5シーンある。その中の一つに、あったのだ。本番が。これを見た瞬間、私の中でこのゲームに対するネガティブな印象が消し飛んだ。手放しに進められる神抜きゲーとなった。このゲームにはシチュエーションの被りこそないが。奥さん系において絶対に欲しい「托卵」要素の直接的、間接的示唆のあるシーンが全キャラに組み込まれている。必要なシーンは全キャラに必ず含められているのだ。大事なところを外さない。見事である。


 どんなエロゲーでも、やっぱり前の本番は何人ヒロインがいても全員に実装すべき要素だと思う。逆に他のエロ要素は、できるなら全キャラ被り無しにした方が理想だろう。一キャラだけアナルがある、とかならそのキャラだけの特色になるが。二キャラ以上にアナルがあるのに、他の三キャラとか四キャラにアナルが無いなら、アナル好きなユーザーは不満を持つことになる。「アナルシーンが少ない」、と。

 一口に抜きゲーといっても、色々な注意点、落とし穴があるんだなあ。そんなことを学んだ閃きであった。

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