しゅれでぃんがー 2021/06/22 00:38

Code://Eden設定案Ver1.1【Will】まとめ

・活動時期
宇宙世紀初期~Code://Edenラストまで

・活動場所
人類が宇宙に出た後、過疎化し廃れゆく地球(初期)

ワープ後、地球からはるか遠く離れた座標の宇宙空間(中期)

惑星「パラノ」最深部(後期)

・備考
シリーズ作品の全てに登場するメインアクター。
全主人公の中でも一段階上の主人公として位置付ける。


背景

 とある一人の科学者がいた。人の心の力には無限の可能性があり、使いこなすことができればきっと人類は新たな段階へと進むことができるというのが持論だった。だが、そんなスピリチュアルな論文を支持する科学者などいない。彼は学会で異端視され、ないがしろにされていた。

 彼はそんなことを気にすることなく、自らのことを「Dr.メシア」と自称し研究に没頭した。そして、研究の果てに心の力を観測することに成功。現時点で使用方法は解明できなかったものの、その力を貯める「器」を作成することに成功する。作成した器に人力で力を貯めるのは非効率的。科学者である彼は、「器」を内蔵するロボットを作ることで、自動的に「心の力」を採取する仕組みを作ることにした。作ったロボット、一体目のコードネームは未来へ進む意思という意味を込めて、【Will】(ウィル)と名付けた。

 研究所内で起動したウィルは、科学者の身の回りの世話をする。最初はコーヒーも泥水のような出来でしかなかったが、次第に美味しくなっていった。掃除もできるようになった。そして、それを受けたメシアが喜び、嬉しさという感情を自身の中に観測すると。それらが光となってウィルに吸い込まれる現象を観測する。しかし、貯まった力の総量は微量で、研究所内だけで研究に足りる量の心の力を集めることはできなかった。


 そうこうしているうちに、メシアも老いてくる。このままではウィルをただ一体残して老衰することになる。死期を間近に悟ったメシアは、せめて独りぼっちにならないよう、ウィルの兄弟機を製造することにした。名前は、未来への希望という意味を込めて、【Hope】(ホープ)と名付けた。ウィルとホープ、二体のロボットがお互いに議論を重ねることで、選択の精度と選択の幅を広げる。二体の意思を寄り合わせることで、よりよい未来を作る。メシアはこの想い付きを、きっと上手くいくと信じていた。

 しかし、ホープが最終起動段階に入ったところで、研究所が襲撃される。メシアの研究情報が何処からか漏れていて、研究成果を奪いに来た謎の集団がいたのだ。メシアはウィルを転送ポータルへ入るよう促す。座標はランダム。何処へ飛ぶかは分からない。ただ、機械の体でならもしかしたら耐えられるかもしれない。強○はしなかった。ウィルはそれを承諾し、ポータルにより行き先も分からぬワープを行う。最中の衝撃でスリープモードに移行し、長い眠りにつくことになる。

 メシアがホープをポータルへ運ぼうとしたところで隔壁が破られる。メシアはレーザー銃でハチの巣にされ、ホープは謎の集団に奪われる。


 長い年月を経て、ウィルが再起動する。ウィルは宇宙を旅し、メシアが自分を製造した研究所へ戻ろうとする。自身の生まれ故郷である、「地球」という惑星に。


登場キャラ

・デジロイド
属性:同行者

 ウィルと行動を共にすることになる、人格を持った電子存在。この世界ではペット用の仮想人格みたいなのが売られていて、話し相手にしたりアンドロイドボディに人格をインストールして動かしたりするのが実現されている。ボーカロイド+シーマンやらピカチュウげんきでちゅうみたいな話しかけたらレスポンス返してくるゲームが合わさったたまごっちみたいなの。それらを【デジロイド】と呼ぶ(仮名。とりあえず)。

 デジロイドにはまった人間はだいたいアンドロイドボディ買っちゃう。デジロイドの状態でもアバターに金かけたり仮想空間に部屋作って家具データ置いたりと凝りに凝る人間が続出。一大産業になってる。


 ウィル単身だと間が持たないだろうから、話を回す要員として追加。ウィルとこのデジロイドの二体がメインキャラクターとなる。デジロイドはまあ……キズナ〇イみたいな感じの造形を予定している。ウィルの胴体内にある記憶装置に間借りする形で存在。脳内の天の声状態。視覚モニタに映像でワイプとしてカットインし、会話する。


・Dr.メシア
属性:援助者

 生前の設定はまだ固まって無いので確定事項のみ記載。人類救済を掲げてわけわからん研究を大真面目にするいかれ野郎。

 殺された後、遺体を回収されて頭部から脳を摘出。生命維持装置により培養液に浸されたカプセル内で脳みそだけの状態で蘇生され、心の力の研究を続けさせられることになる。という設定にしようと思ったけど普通に脳データをアルターエゴにするパターンでもいいかもとも思っている。正直どっちでもいいので流れで決めようかと思う。

 子機を製造して研究所外へ根気強くばら撒き、その子機をアンテナとして自身が活動できる範囲を気が遠くなるほどの時間広げ続けた。そしてついにウィルを発見する。しかし、科学者として研究者として。既に完成品であるウィルに自分から更なる干渉をするのははばかられた。パラノの動向も子機を通して観測しているので、ウィルが独自で進化した結果どうなるのかも学術的興味として気になった。なので、自分からは過度に干渉すること無く、ウィルの動向を観測し続けることに決める。


・パラノ
 心の力は世界の理をも塗り替える力があり、それを集めて世界救済を実現するのが自身の役目であると認識している。しかし、世界改変のために必要なエネルギー量が不明なため、不確定である「希望」の力を集めるのは非合理的であると判断。なので、人間を人格データとしてメモリ内に格納し、その人間にとっての絶望的な悪夢を半永久的に見せ続けることで「絶望」を効率よく回収するという方法を開発する。データ化した人間は何故か複製すると心の力を発生させなくなるので人格複製もクローンに人格データを転写するのもダメ。なので、ただひたすらに近くの宇宙に存在する人間を襲って取り込むだけの存在となっている。

「自分は誰かと話し合いをしなければならないのではないか」「自分は誰かと一緒にいなければならなかったのではないか」という漠然とした違和感を初期の頃は感じていたが。その違和感自体をバグであると自身で認定し、自身の内部のプログラムを書き換えてその違和感を消してしまった。

「人類の救済」という最大優先度の命令を達成するため、最も効率のいい方法をシミュレートした結果、現在の「半永久絶望収穫機関」を作り上げた。善悪の概念は無い、というか除外というか、そもそもそんな判断基準自体が無く。「収穫したエネルギーで世界を再構築すれば全ての人類は救われるので、その過程でどれほどの犠牲が発生しようとも必要不可欠なコストである」という結論に既に到達しているので、これ以降この方法に対しての他の案のシミュレーションは行われていない。

ロボットは産まれた時から「存在目標」が設定されており、それを逸脱する行動を取ることができない。というか取らないという発想自体が起こらないようになっている。


・リンカー
 更なる効率化を図るため、収集した人間の身体から遺伝子情報を抜き取り、かけ合わせて人造人間を作る。それらに基礎的な人格データをインストールしたのち、行き先を指定しないワープポータルにて排出。宇宙全域に無秩序な人造人間の派遣を始める。

 人造人間は無秩序に破壊活動、殺戮行動を行い、それにより発生した「絶望」を小型の器(パラノが作った)に回収。アリやハチのようにそれらをパラノの元へ持ち帰る。その中で長く生き延びた個体は、学習により自我を持って、他の人造人間たちを使役する権限を与えられる。その個体を【リンカー】と呼び、リンカーは無能な人造人間だったころよりも何百倍何千倍もの絶望を発生させる存在となる。

 人造人間を作っていく過程で、パラノは女性的な精神、人格を形成していった。リンカーたちはパラノのことをママと呼ぶ。





・ウィルの動力源
ウィルは宇宙世紀初期に製造されたのでボディ自体は旧型である。が、動力としてE・M・Oを利用するM・ダイナモを使用している。M・ダイナモはメシアも偶然作れた謎の動力で、同じものは宇宙に存在しない。M・ダイナモはE・M・Oがある限り無限のエネルギーを生み出すが、組み込まれた機械を全身E・M・Oに置き換えてしまう作用がある。なので部品が壊れても自動でE・M・Oにより修復されるが、E・M・Oが無くなったら溶けてM・ダイナモを残して全身が液状化する。

パラノはM・ダイナモを欲しがっているかもしれない。


E・M・Oについて

 生物はEMOを生み出すことができるが、体内のEMOが肉体の許容量を超えてしまうと体の内側からEMOが肉体を呑み込んでしまう。結果、異形化してしまう。

 ミュータントには喜怒哀楽どの感情でミュータント化したかである程度同じ傾向が出る。感情が違っても状況などが同じだと特徴だけ似ることもある。宇宙歴後期では人類がミュータントと遭遇して生存戦争を開始しているので、その時の人類がこれらの個体に分類を振り分けた。

喜=体のどこかに笑顔のような痣がでたり、表情が笑顔で張り付いている。
  乾いたようなハハハハという笑い声を上げ続ける。
  この特徴を持つミュータントを【スマイル】種と分類する。

怒=肉体がいような発達をしていて、目につくものすべてに破壊行動を行う。
  危険な個体。この個体を【ヒューリー】種と分類する。

哀=いつまでもしくしくと泣き続けている。張り裂けんほどの悲鳴を上げる個体も。
  この個体を基本的には【ティアー】種と呼ぶ。
  この個体には亜種として絶叫する者として【スクリーム】種もいる。

無=物音を建てず、声も上げない。虚無的な雰囲気を持つ個体。
  この個体を【ヴォイド】種と呼ぶ。気配が無いのである意味一番危険。

 他にも色々いる。


 EMOを自覚的に操作できる生物は、自身の特性や思考、感性その他全てとリンクして最もふさわしいとされる能力が発現する。EMOになれるほど、EMOが強まるほど強い能力を発現することができるが、EMOが強くなりすぎると自身で制御できなくなりミュータント化する。EMO能力者とミュータントは対となる存在であり、ミュータント化はEMO能力者の結末の一つである。


「せんせい」のEMO→肉体変化【銃】
 教師を辞めてくすぶっていた時期に直面した理不尽や怒り、憎しみが銃として発現。EMOを弾丸として打ち出す銃が、左手を変形させて顕現する。EMOが強まるとリボルバー式拳銃が左手にでてるだけだったのが、左前腕を呑み込んで口径が巨大化(ロックバスターみたいになる)、左肩まで行くと対戦車ライフルみたいになったりする。
 誰しも他人や社会を憎むことは普通である。ただ、その銃を何に向けるのか。引き金を引くかどうか。それが問題だ。
 最後はおでこから銃身が生えて、後頭部が弾倉となったリボルバー銃のミュータントとなる。
「せんせい」が発現するケースは現状ネタとして使うかどうか微妙だが。ネタとして書き留めておく。


K・HのEMO→【セイギノミカタ】
 自身の肉体をEMOで覆い、EMO自体が戦闘能力を持つスーツを形成する。EMOが強まると武装が増えて出力が上がる。最終的に皮膚が無くなってスーツ自体が外皮となる。ミュータント化しても見た目がほとんど変わらないが、それゆえに悲しい存在。
 K・HはEMO能力と密接にかかわる予定。で、K・Hが戦うミュータントマザーというのはじつは……


欠落性感情欠乏症(エモレス)

 人造人間がEMOを服用して感情を一時的に得たことがある場合に発症する病。人造人間はEMOを自力で作り出すことができないので、感情を求めてEMOの飢餓状態になる。一度発症すると思考回路自体が歪んでしまうので、記憶回路を消去しても決して完治することは無い。


リンカー案

・ハッピー
 人間の喜びや笑顔から発生するEMOを収集しており、惑星全体がテーマパークとなった星を製造した。そこでは誰もが永遠に遊び続けられる、宇宙の楽園となる楽しい場所。これこそが『エデン』である、とパラノに自慢するようなリンカーだった。パラノは感情収集方法自体について、リンカーの自主性にまかせているので何も口は挟まなかった。遊園惑星を製造したのはパラノ。

 収集した喜色のEMOを自分も味わってみたくて服用してしまった。そこから徐々に歪み始める。遊園惑星には誰でも移住できるが、外に出ることは二度とできなくする。それを嫌がる人間にはカウンセリングと称して隔離。「その人間がこの惑星に来て発生させたEMO」をそのままその人間に丸ごと一気に注入するという暴挙に出る。当然ながらその人間はミュータント化。【スマイル】のミュータントとなる。結果、この惑星にはスマイルのミュータントが溢れており。「笑ってない人間は行方不明になる」という恐怖に住人たちは支配されることとなる。

 ハッピーの認識は「楽しければ人間は笑う」ということが、「笑っていれば人間は楽しい」ということと同意義になっている。なので、「過程や方法を問わず、笑わせれば結果的に人間は幸せになる」と思っている。この宇宙全体を笑顔で満たすことが、エデンを作り出す方法だと認識している。


・アイテム
 自分の惑星を持たないリンカー。EMOを液体、丸薬状に加工する技術を発明した。人間に近づいてそれらを売りつけ、長い年月をかけて人類にドリンク化、錠剤化したEMOを普及させた。『ニンジャスレイヤー』のズバリドリンクとかザゼンドリンクみたいな感じか?
 もちろんのことながら中毒性があるし、人間が服用し過ぎたらミュータント化する。

 アンドロイドの自治惑星にEMO薬物を流行らせ、エモレスが流行ったアンドロイドたちが人類に戦争を仕掛ける話もある。その原因はこいつ。


ロボット法

 ロボットは物理的に破壊されない限り永遠に稼働し続けるので、人間よりも知識の蓄積を行う個体が現れる。過去、それにより大規模な事件を起こした個体が発生したので、ロボットにも寿命に相当する物を作ろうという運動が起こった。長く稼働するとバグが溜まって、人間に仇なす個体が現れるから、というのが理由だった。

 ロボットは稼働して10年経つと強○廃棄。記憶媒体を初期に組み込んだボディ以外へ移植することも禁じられた。事故とかでボディが大破し、復元不可能になっても修復禁止。人間が死ぬ事象の延長線上にロボットの死も設定されていった。

 ロボットは体のパーツの一部が一目見てロボットと分かる意匠にすることを義務付けられている。耳がそれで、独特な形状のパーツが基準規格として流通している。違法改造してると捕まって廃棄される。


簡潔に全体をまとめると

 長い旅をしながら「希望」を集めるウィルが、最終的にパラノの保有する「絶望」に相対し。「人類の未来」を賭けた邂逅を行う。人類の未来を開くシステムコード。その名前が、【Code://Eden】である。

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