大きな工事はそろそろ終わり。細かい部分で気になるところを綺麗にしてみよう、ということで。今回は電気スイッチを埋め込み式に交換していく。
電気のスイッチには二種類あり、スイッチを左右に切り替えるタイプと押すたびにオンオフが切り替わるタイプがある。後者の方が現在は主流である。私の家もそれに変えたいと前々から思っていた。住んでいるということは、そのスイッチを何千回何万回と押すことになるわけで。その時、押し心地のいいスイッチであれば、長い目で見れば変えた意味というのは必ず体感できるだろう。たとえ無意識だろうとも。
実際、交換するのも簡単である。ただ、電気に対しての知識と経験が無いと、どうしたらいいか分からないから不安だというだけである。経験についてはどうしようもないが、知識だけはこの記事で私が解説しよう。
スイッチの裏側というのは、こんな感じになっている。スイッチの裏に電線を差し込む穴があり、それへの電線の差し方で回路が変わる。が、スイッチの取り換えならそういうのは別に覚えなくていい。差してある通りに新しいスイッチへ差し替えれば大丈夫。ただ、取り掛かるまでにどうやって配線されていたかだけ写真を撮っておいたほうがいい。でないと、もしミスった時に完成図がどうだったかを確認できないのでどうしようもなくなる。
現在付いているのは『片切りスイッチ』という昔からあるスイッチである。これを『コスモワイド21』(だいたいコスモと略す)に付け替えるには、スイッチ自体を取り換えないといけない。だからスイッチから電線を取り外さなければならない。
電線の外し方は今も昔も変わらない。穴の横に細い穴があるので、マイナスドライバーを差し込みながら電線を引っこ抜けば抜ける。これをスイッチが壁についた状態でやるので、むき出しの銅線部分が素肌に当たらないよう気をつけよう。電気のスイッチはだいたい100ボルトなので電気が流れても痛いで済むけど、痛いことは痛いのでできるだけ避けたほうがいい。
一本抜いたら付け替え先のスイッチに差して、という手順を必ず守る。そうすれば間違うことは無い。差し替え終わったら元々の片切りスイッチは金型ごと捨てていい。片切りスイッチを金型から取り外すこともできるが、それは機会があれば別の記事で解説しよう。
次はコスモ用の金型にスイッチを取り付ける。
コスモ用の金型は横側にスイッチ固定用の突起差し込み穴がある。左側のこの穴にスイッチ側の突起を差し込み、右側をてこの原理で押し込む。カチ、と音がしてスイッチが固定されたら完了。
次は壁へ金型を固定する。
上の二枚は壁の中にスイッチボックスが埋め込まれている場合の画像。この場合はそのままビス(先がとがってない方がいい。既設のビスをそのまま使えば間違いなし)を打てばいい。無い場合は下の画像のように、C型金具で固定する。
次はスイッチカバーの下地をつける。
極小の穴が金型に空いているので、それに合わせてビスを打つ。使うのは手回しプラスドライバーでもインパクトドライバーでもどっちでもいい。付けたら次はスイッチをつける。
スイッチの左側に固定穴があるので、それを基準に合わせて押し込む。カチ、と音がしたらOK。その次に右側の穴へスイッチの長い部分を押し込む。
次はスイッチカバーをつけたら完成。
ボタンが一つしかない場合のスイッチはこうすれば簡単に変更できる。電気の配線だけ絶対に間違えないように。スイッチが二つの場合も手順としては同じである。スイッチを固定する場所が真ん中じゃなくて上下で、専用のボタンが二ついるだけ。
このスイッチは名札が付けられるので、書いてみよう。
ボタンを裏返したら、名札の部分が外せるので外して厚紙を取り出す。あとはつけたい部分の名称を書くだけだ。
地味ながらこういうのも楽しい。
スイッチが変われば押し心地が変わるし、綺麗なスイッチはそれ自体いい気分になるものだ。
スイッチを変えたいけど何を買えばいいか分からない、という方の為にコスモワイド21公式ページのリンクを用意しておく。
スイッチは一枚目の画像の一番上、片切りスイッチを買えばいい。金枠は二枚目の一番下。一般家庭なら絶縁枠を買わなくてもいい。気分の問題かな。スイッチカバーとボタンは二枚目のシングルとダブル。用途によって買い分けよう。