そしてレビュー
魔法少女物はピンキリだが、キャラデザや画風的なのが日曜朝系のアニメを想起させたので買ってみた。
美少女魔法戦士が敵に捕まったら本当に凌○される世界って感じでとても良い。敵もハメルダーというそのまんまな名前で、その組織の存在目的も分かりやすい。そして敗北シーンはどれもじつにエロゲーとしてのクオリティが高くて、何処を取っても高品質である。
変身や技のカットインが作画枚数多くて良く動く。コマ割りも魔法少女アニメがすごく好きなのか、研究してる感じが伝わってくる。出てくる敵の種類を削って、主人公の調整にリソースを割いた感じだろうか。とてもシステマティックで良いと思う。
特に敗北シーンがすごい。エグみのある展開が目白押しである。単純な敗北でもどろどろのぐっちゃぐちゃにされるし、ボスでの敗北はステージが進むごとに苛烈になる。怪人に負けると圧巻。地下に住んでる怪人の敗北シーンは本当にすごかった。チャプター冒頭でエロじゃないイベントCGのイベントを前置きにして、敗北シーンでフリを回収するのは見事。絶望感がすさまじい。アップデートで追加されたらしい、負けた後に一般人に回収されて……というのも良かった。本当にありそうで、しかも絶対助からないヤバさがじつに説得力があって無理が無い。そしてエロい。フロスティアのエロシーンもクリア後に見られて、痒い所に手が届くシーン配分となっている。
しかし、敗北シーンの作風がなんか見覚えあるよな……と思っていたら、クリア後のスタッフロールの欄の協力の項目に「no future」とある。それを見て納得。『祓魔少女シャルロット』のサークルのライターさんだ。上手いシナリオを書く人は、やはり出てくるキャラとか作品が違っても根本的な部分で読んだら誰か分かる感じが絶対に出る。その人が面白いと思ってる部分、力を入れてる場所。好きそうな展開、というのが似通った展開、文章で表出するのだ。協力依頼を出したのだろうか。だとしたらこれ以上ない人選だろう。
メインシナリオ自体も世界観は大きいがその中の一部、四天王の一人との戦い。四章構成で変身当日→敵の拠点を探す(クラスメイト暴走を守る、負けたらクラスメイト犯られる)→敵の怪人と戦闘して敵本拠地を探る→敵本拠地決戦と完璧だ。話の作りに無駄が無い。敵本拠地を探すのを急ぐ理由も、恩人の魔法闘士が捕まったからとシナリオのフックがあって、だからこのボリュームでも違和感が無い。長々と話を続けると、捕まった方の女の子が生き残り続けていることに違和感が出るからね。なんで捕まらないんだ、敵組織無能すぎるだろ、って。やはりこのライターさんは本当に実力あるなあと思う。
とても良質な魔法少女系ゲームだった。次回作も制作されているそうだし、楽しみである。次回作も「no future」のライターさん関わってるのかな。そこがとても気になる。
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