装光妖精ソルライト7話
謎の手がかりは得られぬまま、あさひと優は戦いの日々を送っていた。
2人での協力技が発現したのは戦力として大きな進歩だった。
しかし、2人で使う技は当然1人では使えない。
今回のようにライフマテリアの反応がばらけている時は各個で対応しなければならない。
スライム型のライフマテリアと対峙したソルライトは目を凝らし、その中にある黒い球体、核を目視していた。
「あれを壊せば……」
目標が定まれば後は走るだけ。
「たぁぁ!」
ソルライトはスライムの中へと手を伸ばし、核を握りしめる。
それはあっさりと割れて、スライムの体を霧散させた。
「おわ……り?」
今までと比べあまりにもあっけない戦いの終わりにソルライトは戸惑った。
そしてもちろん、そんなわけはない。
「ひぅ!?」
ひんやりとした感触がソルライトに押し当てられる。
みれば、先ほど倒したスライムと同じ形のライフマテリアが張り付いていた。
「この、離れて!」
また、核を潰してライフマテリアを倒す。
しかし終わらない。
「ひやぁぁぁ!!」
今度は乳首と股間、女の子の敏感な部分に別のスライムが複数、アプローチをかけていた。
「や……だめ、だめぇ!」
冷ややかな弱点責めを受けながら悶えるソルライトの周りに、どこからか湧いてきたのかさらにスライムが増えていた。
そしてスライムたちは突進の勢いのままにソルライトの体を包み、押し倒した。
「こ、こんなにいっぱいいるなんてきいてにゃぁぁぁ!!」
文句は許さないといったようにスライムが振動して弱点をしごきあげ、ソルライトの言葉を遮る。
やがてスライムたちの境目はなくなりひとつの大きな個体となってソルライトの全身を包み完全に自由を奪ってしまった。
「がぼぼぼ!」
液状のスライムの中には酸素がない。
当然時間が経てば、窒息してしまう。
それを理解しているのか、スライムたちはソルライトの顔を時々外に出してはまた沈める。
その様はまるで生殺与奪の権利を奪った獲物をもてあそんでいるかのようだった。
「はー、はー、うぁぁぁぁ!?」
そしてもう1つ、スライムたちはソルライトの性的な弱点を嬲り、あるいは入り込み、メスとしての尊厳すらも弄ぶ。
「ひゃめぇ……」
もちろんこの程度のことは序の口に過ぎない。
尊厳の破壊とはこうするのだと、スライムたちはソルライトの空いた大きな3つの穴に侵入した。
すなわち口内、膣内、菊穴。
塞げる3つの穴に入り込み、そしてドリルのように回転振動を開始した。
「ひぐぅぅぅぅぅ!!」
暴力的な快感は常人が受ければすぐに精神が壊れてしまうほどの衝撃があるのだろう。
しかしソルライトは今、不幸にも常人ではない。
装光妖精としての尋常でない体力が地獄の責め苦を引き延ばしていた。
(頭しろくなる! しろくてぇぇ!! わかんにゃい! なにもわかんにゃいぃぃ!)
激しい回転はそのままに、抽挿までも開始したスライムたちはソルライトの穴の形と反応を記憶していた。
より効果的により効率よく獲物を貶める方法を。
邪悪な液状物体は、自らの形をソルライトを壊すために最適化させていった。
(あ……ふわふわする……なんかでてる……きもちいい……)
快楽という暴力にやがてソルライトの思考は麻痺し、自分が透明なスライムにお漏らししてることに気づかず、ただ浮遊感に身を委ねた。
「また気持ちよくなっちゃってるなぁ」
スライムに嬲られ気絶したソルライトを嘲笑するような声。
その声の持ち主は日影から這い出た。
「あたしがあたしになるための日はまだ遠そうだ」
影より這い出た少女・シャドウはぱちんと指を鳴らす。
同時に地面から無数の影が伸びて集合スライムの中にあった核を全て突き刺した。
核を失ったスライムたちの体は跡形もなく霧散していく。
残されたのは意識のもっていかれたソルライトの敗北姿だった。