BIGvancomicの創作の原動力とは。
DL同人ファンの皆さま、BIGvancomicです。
本記事では「創作の原動力」と言う物について少し述べたいと思います。
以前から「定期的に作品を作れる原動力はなんですか?」と言うような
何故定期的に制作が行えるのかと言う質問を頂く事があります。
私達の活動に興味を持って頂けて嬉しいです。ありがとうございます。
この話に入る前にこちらのファンアートをご覧下さい。
これは僕は愛してやまない長編海外アニメーション「RWBY」に登場する
主人公ルビー・ローズのファンアートです。
もしもRWBYが90年代の日本で放送されていたらと言うコンセプトで描きました。
と言うのも、私達の活動と「RWBY」は間接的に深い繋がりがあります。
「RWBY」の監督であるモンティ・オウム氏は2015年の2月1日にアレルギー反応により昏睡に陥った末に亡くなりました。
私は以前からコミッション(海外の有償依頼)で多くのユーザーから仕事を頂いた事があります。中にはRWBYファンの方がファンアートを見て依頼に踏み切ってくれた方もいました。
私と外国を繋いでくれた作品の監督が亡くなり、遺されたチームが世界に声明を出したのを知りました。
その内容は「花や贈り物を贈る代わりにどんなやり方でも構わない、あなたの想像力で世界をよりよい場所にして下さい」と言う物でした。それが彼への「手向け」になると。
それが遺された人達の願いであり決意なのだと受け止めました。
私がこの事を知る少し前。まだ私が漫画家としてDL漫画を配信していた時代。
1人のファンの方がいました。
彼は新作を出すと意の一番にチェックし感想を送ってくれるほどの熱心な方でした。
とある晩、SNSでいつもの様に他愛もないやり取りを互いの身体を気遣う言葉を交わしたその翌日、彼が亡くなった事がご家族からの報告により訃報を受け取りました。
必要としてくれる。続きを読みたがっている人がいる。その方に向けて長編読み切りのコミックを描いていた、最後のページの仕上げをしている時の事でした。
当時の悔しさを今でも思いだします。
「もっと手が早ければ」「もっと制作に時間を割いていれば」「もっと能力があれば」
そんな風に自身の事を呪いました。
結局その方には届ける事はできず。その方からの感想を頂く事は叶いませんでした。
その時の作品はPixivで全て読む事ができます。
https://www.pixiv.net/artworks/67070321
平成最後の数年間でこの方達の他にも身近な人、身近でない人、多くの大切な人を
亡くしました。
私達の活動に「原動力」と言う物があるとすればそれは。
「生き残ってしまった者の責務」だと思っています。
モンティ監督は33歳。読者の方は49歳。皆私よりも年上の方達です。
それでも年下の私はこの方達が「生きたくても生きられなかった今日」を
生きています。
「何故生れて来た」よりも「何故自分が遺されてしまったのか」と言う事を日々考えています。
それに答えがあるのかはわかりません。それが見つかるかはわかりません。
ただ今確かに想っているのは。
「創りたいモノを創ろう」「今日よりも少しだけ悲しみのない明日を目指そう」と言う事です。
それが愛する人への手向けであり。先立った方との想い出を強く色濃くできる事だと信じています。
私達がこの記事をここまで読んでくれた方や、作品を大切に想ってくれる方に言いたいのは。
「今いる人との時間を大切にして下さい」と言う事です。
そしてもしも傷つき、悲しみに負けそうな時が来たら「BIGvancomic」に来て下さい。
私達はいつまでもあなたの涙が落ち着くまで寄り添う準備ができています。
「原動力」は人によって様々あり、個々の特別な想いがあると思います。
私達にとってはこの「想い出」と「祈り」が全ての創作の「原動力」になっています。
どうか全ての人の明日が昨日よりも少しだけ明るくなる事を願っています。