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12月に入って急激に寒くなりましたね。
皆様、お元気でしょうか。
いよいよ、12月9日にトリプルプレイ作品、
3作目の「眠れるミュゼに王子様はいない」がリリースされます。
詳細な時間はわからないですけど、焦らずにお待ちください。
今回の更新ですが、区切りとして良い機会なので本音で皆様に伝えたいことがあるのでお話しさせていただきます。
内容は「今作について」と「これからについて」です。
かなり話が長くなりますがよろしくお願いします。
読むのが面倒くさい方は「いいね」を押して帰っていただけると助かります。
今作について
前作の「働くアイリがキリ斬りス」をリリースして以降、色々と迷走しまして今作を完成させるのに4年近くかかりました。
ですが、時間と労力をかけたこともあって今作が1番「自分がやりたいエロゲ」を完成させることができたと思ってます。
シナリオもエロもできる限りのものを出し切りました。
システム面やゲーム性もまだ未熟ですが自分好みに作り上げることができました。
私の能力では今はこれが限界です。
前作までは完成しても何かしら後悔がありましたが、
今作に関しては何も悔いがありません。
それだけのものを作り上げることができたと自信を持って言えます。
体験版をやった方ならわかると思いますが、
今作は私の製作した作品の中で最もADV色が強い作品です。
「アジャイル戦記」も一本道シナリオで実質ADVみたいなものでしたけど、
それより上ですね。
「働くアイリがキリ斬りス」みたいな作品をイメージしてるとあれ?と思うかもしれませんが、個人的には今作の方が絶対に面白いです。
今までの作品で私の書いてきたシナリオや文章が好きな方は絶対に刺さります。
ただ、多く人がエロゲに求めるものって私が求めてる面白さとは違うのだろうなとも思ってはいます。
でもしょうがないですよね。
だって、「自分がやりたいエロゲ」を追い求めて作ってきたのだから。
実質的には2016年あたりから製作をしているので今年でゲーム製作を始めて約7年になります。
完成したときにようやく追い求めてきたところに到達できたと感じたのですが、それと同時にこれ以上「自分がやりたいエロゲ」を追い求めることに疑問を持つようになりました。
これまで書いてきた物語を構成するテーマ、根幹や疑問などに対する答えで
行き着くところに行き着いて満足したということもあります。
「自分」と「他者」と「世界」と「認知」、
「神」と「意志」、「善悪」と「二面性」、
「罪」と「罰」と「赦し」など…。
それぞれの作品で色んなことを拙いながらも書いてきました。
今作はその集大成です。
そしてデバッグを終え、改めて全体が見えるようになったときに私が追い求めてきたモノ、根っこの部分はずっと変わってなかったなと改めて思いました。
結局、「自分との戦い」なんだなと。
人間はそれぞれ自分という存在から抜け出すことはできません。
いつかは向き合わされることになります。他者との比較などを通して。
誰もが理想の自分になれるわけではありません。
じゃあ、自分が嫌だから1人の世界で孤独に引きこもっていようか。
もちろん、自分との戦いから逃げることは必ずしも悪いわけではありません。
自分は自身にとって決して敵ではないですしね。
しかし、生きていく上で1人の世界に引きこもるのは限界があります。
人は自分と同じくらいに他者とも向き合わなければなりません。
そもそも他者がいなければ自分と向き合う必要もありませんから
自己嫌悪するためには他者がいることが必然でもあります。
だが、もし他者を自分でコントロールできてしまう場合に何が起こるのか。
今作はそこがスタートラインになってます。
そして、主人公であるミュゼは長い道のりを経て答えを出します。
その成長の過程が私の描きたかったものだったのかもしれません。
そういった過程を楽しめるのがこういう作品の面白いところだと思うので、
その辺を楽しんでいただけたらと思います。
たどり着いた答えは皆様、それぞれ個人で解釈してください。
これはこうだ!!と押しつけがましいのは好きではないので。
これからについて
今作がどの程度、本数が売れるのかわかりませんが「働くアイリがキリ斬りス」を越えることができなければ長編シナリオはもうやらないかもしれません。
皆様の需要が無いのなら形にせずに自分の中で昇華すればいいので。
完成させるのに物凄く時間がかかりますし。
「働くアイリがキリ斬りス」は4000弱売れてる作品ですが私の中では「アイリ」を生み出したこと以外はほぼ納得がいってない作品です。
それに今作が数字的に下回るのであれば私の書くシナリオや文章そのものに市場では需要が無いのは明らかです。
もし、私に今作のような作品を求めるのであれば購入して面白いぞと広めていただけると幸いです。
どこかに私が作るような作品を求めている人がいるかもしれないので。
そしてまた、「眠れるミュゼに王子様はいない」のような作品を作って欲しいと、そういった声が多くあるのであれば私は再び長編シナリオに挑むことになるでしょう。
自分のためだけに書く気はもう無いですが、誰かのためにならまだ書けますから。
私はこれからもエロゲを作っていきますが、
今作が10年後ぐらいにそれなりの評価をされてるといいなと思ってます。
最後に…。
これから私は「皆様が求めるようなエロゲ」を作りたいなと思ってます。
皆様にはユーザーとしての自分も含まれますが、
1から10まで自分のために作ることはもう無いと思います。
そういった結論を出して、10代20代の悩める自分と私はお別れしたいと思います。
実年齢は秘密です(笑)。
創作活動は自分と向き合う時間が非常に長いので苦しいことも多いですが、
自分が納得できるものができれば楽しいですよ。
そして、たどり着いたその先にある風景はまぁこんなもんかって感じです。
感動して涙が出るくらいで大したことないです。
皆様もエロゲ創りませんか?
特に大学生ぐらいの人たち。悪魔の誘いです。
私は大学生の頃にエロゲを商業、同人含めて軽く見積もっても200本以上はプレイして
いつの日か自分もこういう作品を作りたいと思って製作を始めました。
シナリオも絵もプログラムも何も作ったことが無いド素人でもそれなりのモノはできます。私がそうなので。
私はこの世界において別に成功者ではありませんが、夢はあると思いますよ。
特に人生でやりたいことがない。ただ生きていつか死ぬだけだと虚無を感じている人にオススメです。
エロゲにおいて薄暗い感情は物凄く役に立ちます。
そして、こうした感情を表現できる自由さがいつまでもあって欲しいと願ってます。
話が長くなってしまいましたが作品を完成させた時ぐらいはこういう話を本音でしてもいいでしょう。
その時々に私自身が何を考えていたのか残しておく重要性に最近気づいたということもあるんですが。
今までありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いいたします。
皆様に応援されるエロゲクリエイターになれるように頑張ります。
以上、トリプルプレイより。