[習作] ファイバースコープ

習作で可愛い女の子の練習絵を描いていたら、何となくストーリーができたので
ストーリー仕立てにしました。

ストーリー

グループ学習――
それは一つのテーマについて数人のグループで話し合い、意見をまとめレポートを提出する授業。
俺はこの手の授業が大の苦手なんだが、今回ばかりは楽しみで仕方がない！
グループになったのが、なんとクラスのアイドル的存在の二人
黒髪が美しい笹倉さんと、巻き髪が可愛い宮沢さんだったのだ。

今回は２回目の授業だ。
初回でテーマについて話し合っただけでも、ずっとドキドキが止まらなかった。
笹倉さんのナチュラルでニュートラルな感じ……
宮沢さんの守ってあげたくなるようなフワフワとした雰囲気……たまらん。

俺は普段女子と話すようなキャラではないが、無意識にちょっといい所を見せようと張り切ってしまう。

この授業では『医療技術の進歩について』というのが大きなテーマだ。
何故か俺の家にあった『ファイバースコープ』いわゆる内視鏡が家にあったのを思い出したので、提案した。
もちろん医療用の本格的なやつではなく、個人で車の点検とかに使う簡単なやつだ。
それでも実物があったほうがレポートを書きやすそうという事で、俺達のグループでは内視鏡を研究する事になった。

笹倉「持ってきてくれました？
ファイバースコープ……でしたっけ？」
俺「うん　これ」
宮沢「へースマホで見れるんですねー　私でも使えそう！」
俺「カメラアプリの起動に時間かかるからちょっと待ってて」
宮沢「わくわく」

俺は、スコープをスマホに写すためのカメラアプリをタップした。

笹倉「はーい今から検査するので動かないでくださいねー！」

笹倉さんがそう言うと、宮沢さん襟元から制服の中にカメラをスルスルと進入させていく。

宮沢「ち　ちょっと！さっちゃん！？
何を検査する気なのよ」
笹倉「練習だよ　練習」
宮沢「だから　何の練習なのよ！」

おもむろにカメラであそぶ二人。
前回となんか雰囲気違うな……男子と話す時はいつも何となく壁がある感じなのに、今日はそれが無いというかちょっと子供っぽい一面があるというか。
素の二人ってこんな感じなんだ。
ちょっと打ち解けてきたのかな？　なんか得した気分だ。

そろそろ起動したかな？
手元のスマホを見ると……

こ　これ……宮沢さんの……
み　見ちゃっていいのか……これ
しばらくスマホの画面にくぎ付けになった。
俺はこっそりスクショを撮る。

俺「あ　あのー　もうすぐカメラ起動しますけど……」

宮沢「ほら！　さっちゃん　練習おわり！！」

笹倉「えー　これからいい所なのに」

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